ステージおきたま

無農薬百姓33年
舞台作り続けて22年
がむしゃら走り6年
コントとランとご飯パンにうつつを抜かす老いの輝き

寒さの春は、不安でいっぱい!

2020-04-24 11:08:16 | 農業

 春先の喜びは播いた種の発芽!土の中からすっくと幼葉を突き出した実取りエンドウ、よお頑張った!大したもんだぜ、その生命力。去年の残り種じゃダメじゃねえか、って思った小松菜も、どっこい顔見世だ。これが楽しみ、これが元気の素!今日も一日頑張ろう、エーイ!って気持ちも立ち上がる。だから、毎朝、畑とハウスの見回りは欠かさない。

 この春の、寒いこと!風の強さと冷たさは真っ当じゃないぜ。我が家の桜なんて、ようやく満開だ。冷気の中でけなげに開いた花、色もなんだか青ざめて、花盛りのにぎやかさとは程遠い。強風にあおられて、はかなく散り始めるのかと思えば、必死で耐えてしがみついている。そうか、これが生命ってもんだな。低温で花粉を仲立ちする虫も飛ばない。受粉もできない。だったら、必死で暖かな日差しを待つしかないだな。

 ハウスの中は、曇天、冷気を遮断して、そこそこの暖かさ。さらに、芽出し用のトンネルは20度超え、なんとかかんとかキャベツ、ブロッコリーは発芽したが、率はめちゃ悪い。播いた種の半分くらいか。土の作り方に問題あったか?水やりし過ぎたか?あれこれ反省するも後の祭りだ。頑張って芽を出した数十本を大切に育てるしかないな。それにしも、カリフラワー4本って!ああ、もう、勘弁してくれよ、そんなに行い悪かったか?

 もっと悲惨なのがトマト!F1の品種が嫌で、固定種の生食用にポンテローザ、加工用になつのしゅんってのを初めて播いてみた。播種して20日経つも、まったく芽が出ない!カアーッ、1本もなし、って、そりゃないだろ。地温の冷たさが伝わらないようにってプチプチと段ボール重ね敷きした上に置いてあるのに、出るのは雑草ばかり。それでも、去年諦めた頃にひょっこり発芽した例もあるから、待て我慢でここまで来たが、もう、いくら何でも無理だろう。今から播き直し、とも考えたし、だったら、園芸用電熱マットも買って、なんて心動いたが、届くのに5日、芽が出るのに1週間、うへっ、5月も半ばになるぜ、やっぱ、ダメだ。潔く諦めよう。

 この遅れる発芽をひたすら待つ気分、実のない女の甘い言葉にすがって待ち続ける男の心境に通じるな。結局すっぽらかされて、それでも立ち去りがたく、うじうじと過去を舐り続けるんだぜ。あんとき、こうすりゃ良かった、あの一言がまずかった、なんてな。

 で、次は同じ過ちしねえぞ、などと心に誓うわけで、トマトの芽出しについては、絶対に電熱マットを導入する!種はこれまで手慣れたものにする!この2点だ。

 さっ、心を切り替えて、元気に育ってるものに目を向けようぜ!

コメント
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