ステージおきたま

無農薬百姓33年
舞台作り続けて22年
がむしゃら走り6年
コントとランとご飯パンにうつつを抜かす老いの輝き

コロナ?だったら米はしっかり作らなきゃ!

2020-04-23 10:04:41 | 農業

 コロナ自粛?いやいや、米つくりはしっかりやらなくっちゃ。何はなくとも食べ物!だし、あれこれなくても米!だからね。できれば、田んぼも増やして子ども食堂とかにも送ってあげたいところだが、自前の田んぼはすべて活用、これ以上の労力ふり絞るのも、ジジイにゃほぼ限界だ。まっ、今できる範囲で精いっぱい米つくりするっきゃないな。

 3密を避けるって意味から、一人で全部やるか?とも思ったが、一緒に作ってる仲間もいることだし、ぼっち種まきで疲労困憊、免疫力ダウン!ってことになっても困るから、今年も共同作業で。

 朝8時半作業開始。風、ひどっ!気温、低っ!こりゃ外で動くなんて無理だぜ。機械の置き方も一工夫、土入れ、種まき、覆土、さらに播種終了の苗箱を積み込むキャリーも屋内に入れて、ほれ、風さえ当たらなけりゃ快適?なのさ。まず、土作り。乾燥畑土15キロ、ボカシ8キロ、燻炭肥料袋半分、それとミネラル材500グラム。これをどでかいミキサーに放り込んで十分に攪拌する。これを10回。何年も失敗を繰り返して、やっと配合割合、仕上げ総量、段取り、ほぼ固まった。ボカシの偏りないよう、たっぷり時間をかけて機会を回す。

 吐き出された苗床土は水を撒いて、水分を調節して、さっ、いよいよ、播種機の出番だ。去年から大枚はたいて借りるようにしたので、整備はすべて機械屋さんで万全だ。若干の調整ですぐに作業が流れ始めた。一番の難題は、直径2センチ弱のポットに3~5粒の種もみを落とし入れることなんだ。上手く考えられちゃいるんだが、所詮は機械、多過ぎを避ければ、1粒とか種なしなんてポットがちょくちょく現れる。そのまま流してしまえば、欠株だらけで、捕植で苦労する。機械の両側に種補充要員を配置して、手作業で補う。どんどん流れていく苗箱を追っかけながらの作業!チャップリンのモダンタイムスの世界だぜ。おっと!指先持ってかれるとこだった。危ねえ、危ねえ!

 作業は順調!昼食を少し押して、コシヒカリ103枚、ヒトメボレ68枚、あらかたは終了。残るは、満月モチ16枚と、普通苗箱でTさん用のヒトメボレ12枚と黒米5枚。これも3時前には楽々播き終わった。播種作業は、お仲間に任せて、こちらは一人箱並べだ。土が入ってけっこう重い苗箱をプールの中に並べていく。かけ土をこぼしたりすると、発芽がてき面悪くなるので、そうっと、そっと、献上品を差し上げる手つきで。ありゃ、プールの底、でこぼこだわ。ええいっ、並べた上から踏んづけて均平化、応急処理だ。

 これまた予定通り6つのプールにピタリと並べ終えたら、水やり。ここは満遍なくたっぷりとね。なんせ、直径2センチ深さ2.5センチのちっぽけなポットが種に与えられてる生育環境なんでね、すぐに乾いちまうのさ。発芽前の大切な時期に乾燥させちまうと、種は死んじまう。これでもか!ってほど水やりしたら、40年来使用してるズタボロの割符とシルバーシートで覆って、よっしゃ、すべて完了だぜ!

 ふー、やり終えたなぁ。感慨無量、ってほどでもないが、大仕事達成の満足感はたっぷりだぜ。あとは、日差しの熱で種を焼かぬよう、寒さでいじけさせぬよう、温度管理に気を配る。そして、1か月後には田植えだ。おっと、その前にゃ、肥料散布、堆肥播き、耕耘、代掻き、・・・米つくり多忙な季節の始まりだぜ!

 

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