ステージおきたま

無農薬百姓33年
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コントとランとご飯パンにうつつを抜かす老いの輝き

コロナ後に備え!ジャガイモ増産だぁ!

2020-04-26 10:47:46 | 農業

 堆肥、来ないぞ!どうしたべこ屋さん?体、壊したか?

 ダンプで2台、いつも4月20日前後にゃ配ってくれるのに、もう、25日だぜ。ジャガイモ植えたいのよぉ。遅くなると、害虫・ニジュウヤホシテントウの発生にぶつかっちまうからさぁ。春先の忙しい中、催促するてのも気が引けるしなぁ。かと言って、もう待てない。となりゃ、自分で堆肥運ぶしかないぜ。4月初めにブルーベリー用と今回と2度目の堆肥運搬。取り急ぎ必要なのは、ジャガイモ植え付け用だけ、軽くにしておこう。そのうちドサッと運んでくれるだろうしな。とは言っても、わざわざ山際の堆肥置き場まで出向いたんだ、って欲張りなんだよ。8割方積み上げて畑に戻った。

 植えるのはいつも通り4種類、男爵、メークイン、キタアカリ、それとずっと作り継いでる赤ジャガだ。作り過ぎ!こんなに余らせてどうすんの!って神さんのきついお叱りを受けて、購入する種イモも3割減らした。足りないより余るくらいでいいと思うがなぁ、なんて、反論はグッと飲み込んで、畝は1列減の3列ってことしにして、植え溝を掘った。

 なのに、だ!もう1列!と神のみ言葉。なんだよ、おい。言ってたことと違うじゃないか。

 この先、食料不足きっと来るから!との御託宣。余分は子ども食堂とか、送ってあげればいいから。そうだろ、そうだと思うよ。需要に合わせてぎりぎり生産、なんて、農業にゃ不向きなんだぜ。そんな経営的営農やってるから、逆に品薄になって値上がりしたり、生産過剰で暴落したりするんだ。農家は、基本作れるだけ作る!それが食糧生産を担う者の使命なんだぜ。って、まぁ、我が家みたいな自給自足に毛が生えたくらいの農家で息巻くことでもないがね。少ない種イモ、半割して数を増やし、4列ちょうど、植え付け終わった。

 今朝の朝日新聞にも、農業経済史の先生が書いてた。パンデミックはある日突然、ハイ終わり!とはならない。疫病の流行はイベントじゃない。ダラダラと感染被害が続くし、その後長く経済社会は疲弊する。中でも苦しむのは貧しい人たちや弱者だ、それが過去の流行病の歴史だ。そんな歴史から学ぶ、つまり人文科学を大切にする姿勢が、今の社会にはまるでない。うーん、その通りだ!よかった、ジャガイモ作付け増。これからも、その線で多め、多めで作って行こう。

 なっ、農家の皆さん、儲けのチャンス!なんて目の色かえてばかりいないで、命を支える存在だ!って気持ちで働こうぜ。輸出や金持ち相手の高級品も悪かないが、そんな儲かる農業一辺倒を見直すきっかけを今、コロナが提供してくれてるんじゃねえのかなぁ。

コメント
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