ステージおきたま

無農薬百姓33年
舞台作り続けて22年
がむしゃら走り6年
コントとランとご飯パンにうつつを抜かす老いの輝き

荒療治の効く歳じゃないんだぜ!

2020-04-30 09:46:50 | 暮らし

 なぁに、ちょっと走ってくりゃ治るさ。頭痛だろうと、倦怠感だろうと、筋肉痛だろうと。胃の調子悪い?そんなもん、酒飲んで寝りゃ治るぜ。元来頑健、病気とは無縁な人生歩んできたから、調子悪けりゃ体痛めつけて回復!って荒療治で乗り越えてきた。

 が、しかし、だ。この本能的楽観、自身への妄信、見直さにゃならんみたいだぜ。

 まずは、昨年末から突如変調来した胃の具合、胸やけ、もたれ、消化不良、もちろん、食欲不振!さすがに、こりゃヤベェぜ!もしかして胃癌かも?なんて不安に苛まれ、食生活を正し暴飲暴食慎み善!でも治癒せず。となれば、アルコール断!の究極療法を続けるも霊験あらたかならず。うーん、胃癌ではない。ないない絶対ない!これは胃がとことん弱って悲鳴をあげているのだと無理やり信じ込んだ。なれば、胃薬のお世話になるしかないか、とツルハの前にたたずむこと数度。薬などに頼ってなるものか、と、辛うじて思い止まり、規律正しき食養生を続けて、3カ月、やっと、以前の逞しい胃を復活させた。めでたし健胃!素晴らしい自己治癒力!

 災厄は手つなぎ鬼でやってくる。今度は蕁麻疹に襲われた。

 6日前、突如両手首に出現した発疹。痒い、痒い、痒いぃぃぃぃ!たまらぬ!とついかきむしったのが運の尽き、次の日には腕に這い上がり、さらに翌日、膝上の腿に広がってしまった。ええい、小癪な!蕁麻疹ごとき。偉大なる太陽光であぶってやれば、一網打尽、舐めるなよ、俺の屈強なる免疫力を!

 止せばいいのに、ランニングパンツをめくり上げて、存分に日に晒しつつ、走ること2時間、18キロ!どうだ、思い知ったか?蕁麻疹め。

 が、思惑をあざ笑うかのように、発疹は腿全面、さらにはひざ下くるぶしにいたるまで一気に広がっちまった。痒さもちろん、耐えられぬほどだが、さらに、患部が熱を持ち、火照ること、灼けつくこと!そうか、蕁麻疹に加えて日焼けまで敵に回してしまった。勝手に発熱放射を続ける手足に責められ、その夜は一睡もできぬままに、悶々転々寝具の冷たい部分を探して転げまわった。

 これはたまらぬ!この痒み、いつまで続くのか?3日我慢したものの、ますます増長するばかり、耐えきれず夢中で掻きむしった個所は、さらに大きく領土を広げていく有様!痒みは傷みより数等手強いことを知った。

 仕方ない。ここは薬だ。ネットで蕁麻疹についての基礎知識をチェックし、抗ヒスタミン薬、塗り薬と飲み薬を買い求めた。絶え間なく塗りたくり、4時間おきに服用するも、病状は一進一退。あまりの痒さに狂気の掻痒からは逃れたものの、つい無意識に爪を立ててしまうのは収まらず、その都度、痒みもいや増し、眠れぬ夜も3晩になった。

 ところどころ、症状を押しやり、かさぶた状に封じ込めた部分も出てきたものの、新たに手の甲にも出現して、これはどうやら長期戦の様相を呈してきつつある。

 原因は何か?年寄りの同居で多くなった魚料理が原因か?とも思ったが、食べ物の蕁麻疹はすぐに消えるらしいので、候補からは脱落、どうやら、育苗用土を扱った時に細菌感染したのではないか?との疑惑が膨らみつつある。ちらと、新型コロナの亜種か?との邪推もしてみたが、これまでのところ、痒みや発疹を症状に上げる情報は届いていない。見かけの痛ましさと、痒みの耐えがたさ、そして、度重なる不眠、改めて病というものの切なさを日々実感している。

 人間奢ってはならない。自信に任せて無茶してはならない。常に、謙虚に健康という宝を敬って日々過ごしていかねばならん。これがこのたびの痒い教訓だ。

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