3月も、はや半ば、急がなくっちゃよ!実取り豌豆とソラマメの種蒔き。もともとここらの気候じゃ無理がある作物なんだ。秋播いて、畑で越冬、これが彼らの好む育ち方。ついついうっかり、種の注文遅れたが、届いたからにゃ、さっそく種まきだぜ。
今年は、強い味方もやって来た。電熱温床マット!電気毛布の農業用、って思えば間違いない。もちろん、水撒いても弾くように表面は厚手のビニール製だけどね。通電してやると、表面温度は最高40℃まで上がる。実際は空気に触れて奪われるから、そんな高温にはならない。でも、発芽に欲しい温度くらいには発熱してくれる。まだまだ冬さ中、芽出し作業を進めるには、どうしたって必要な農機具だ。
昔は、踏み込み温床てのがあった。米ぬか、稲わら、鶏糞、土なんかを重ねて水を撒いてぎゅぎゅっと踏み固めておくと、発酵が始まりかっかと温度が上がる。条件によっちゃ70℃なんて高温にもなる。我が家も鶏を飼ってた頃はやっていたんだが、なんとも一気に高温になり過ぎるし、発酵終了ですぐに温度が低下する。熱い時にゃ種焼けちまうし、冷めりゃ生育がたちまち停滞、どうにも使いにくくて諦めた。
仕方ない、ハウスにビニール張ってから、中にさらにトンネル組んで、そこで育てるしかない、って長いこと我慢でやってきた。が、何としても、種まきは遅れるし、育ちは悪いしで、せっかくの自家製苗も力を発揮できないことが多かった。実取り豌豆もソラマメも収量がた落ち、トマトの初生りも7月末!これじゃ手間多くして、実り少なし、なんとかしなくっゃってことで電熱マットの導入ってことになった。
種播きはポットにったって、畑一面雪景色だぜ。土はどうするよ?そうだ、旧鶏舎の日ごろ使っていない部分の土ならいいんじゃないか?鶏糞も土に還ってることだろし。掘り出して篩にかけて、播き床の土を準備。これをポットに入れて種を播いて、上からかけ土。たっぷり水をやって、よしっ、終わった!電熱マットの上に並べればいい、って、どこに置くんだよ?
ハウスのビニール張りなんて、まだまだ先だ。と、なると、家の中しかないじゃないか。南向きの縁側も候補に挙がったが、夜はかなり冷えそうだ。も少し囲われた空間、しかも日差しは当たるってとろはないか。結局、非常出口の防寒スペースがまずまず、ってことになって、その1畳弱の空間のマットを敷き、ポットを並べた。
よしっ、ここなら、マットの電熱効果も発揮されるだろうし、3方向ガラス張りだから室温そのものも上がる。夜の冷え込みもそれほどじゃないだろう。目も届く、水やりも楽だ。ここで、ぬくぬくと温まって、芽を出してもらおうか。
このところ、寒さもぐっと緩んできたし、ビニール張りの目途も見えてきた。それまで なぁに、あと10日ほどの辛抱だぜ。