軒下で風乾していたオレンジピール、丁度よい乾き具合になってきた。しっかりとした歯ごたえながら、さっくりと噛み切れる固さ、甘さの加減もぴったりだったな。細切りしてそのまま摘まんでもいい、保存してお菓子やパンに加えてもいい。うーん、も一つ豊かになったって満足、これが手作りの良さってもんだぜ。
せっかく上手にできたオレンジピール、大切に利用し尽くしたい。とは思うのだが、これが意外と難しい。そんなぱくぱく食べるもんでもないしね。保存する間に乾燥し過ぎてカチカチになっちまったり、生乾きだとカビ生えたり。出来上がったピールだけど、これまで最後まですべて利用し尽くしたことはないんだ。
ここはなにか工夫が必要だぜ。
そうだ、オレンジピールをチョコでくるんだオレンジピールチョコレート、あれだったら、ちょくちょく摘まんで、あっという間に食べ尽くすんじゃないか。使い残しのクーベルチュールチョコレート、まだだいぶあるし。
なになに?湯煎で溶かしたチョコの温度度を45℃保つ、だってぇ?なんか大変そうだけど、幸いストーブの季節だ。冷めそうになったらすぐにストーブ天板に乗せりゃいい。オレンジピール、まずは4枚、細切りにしてぇ、溶けてきたチョコには温度計差し込んでぇ、よしっ、45℃!1切れ箸で摘まんでチョコに浸す。満遍なくまとわりつかせたら、水切り網に広げたクッキングペーパーの上に取り出す。
うーん、なんか面倒だぜ、4,5本いっぺんに漬けちまえ。次々取り出してペーパーの上に。おっと、チョコの温度冷めてきた、ストーブで加温。とろみが蘇ったら、またピールを浸す。この繰り返しで、なぁーんだ、簡単じゃないか。
まとったチョコレートが乾くまで、待つんだ、しばし。
どれどれ一口。おっ、おおっ!これは行けるぜ。オレンジとチョコ、相性抜群だ。横から手を出した神さんも、どこかにしまっておかないと、食べ過ぎちゃう!って絶賛だ。よしよし、だったら、さらに6枚ほど仕上げておくか。
お菓子のケースに一杯出来上がった。これは涼しい場所において、密かな楽しみ、毎日、数本ずつ味わうことにしょう。風乾中のピールはまだまだ沢山ある。段ボール1箱届いた甘夏も半分は残ってる。これなら、皮も一切無駄にならない。いゃぁ、やってみるもんだぜぇ!
そうだ、次回はウィスキー入りで試してみよう。細切りピールをウィスキーに浸せばいいか。ネットレシピはコアントローだったけどね。