ステージおきたま

無農薬百姓33年
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コントとランとご飯パンにうつつを抜かす老いの輝き

無謀なのか?魔女で芝居

2018-09-09 08:38:31 | 脚本

  買い入れた資料本にゃ一通り目を通した。そう、読んだ、とは言えない。途中、リタイヤした本が3冊も!

 「魔女図鑑」マルカム・バード:作・絵。たしかに絵も構成も面白いんだが、不気味な魔女を戯画化するって方向がワンパターンで、半分読んだところでもうお腹いっぱい!こってり酢豚をケチャップ味、豆板醤味、オイスターソース味で次々並べられたら、いい加減にして!って言いたくなる。

 次に「魔女狩り」ジャン・ミッシェル・サルマン:著。魔女狩りの歴史入門書、って言ってるけど、なかなかどうして、詳しくて地名や人名を追っていくだけで疲れた。しかも豊富過ぎる図版!小さな文字!!苛立ちつつも本編は最後までたどり着いたが、資料編で力尽きた。理由の第一は、暗ぁぁぁ!目指すは笑いのある魔女ものなんでね。

「魔女の世界史」海野弘:著。これは!トンデモ本だった。凄いんだぜ、フェミニズムやらウーマンリブ、さらにはゴスロリ、ゴシック&ロリータ、ほら下妻物語の竜ヶ崎桃子、まで魔女の仲間入りなんだから!さらに眉に唾つけたのは、次から次と魔女運動のグループが紹介されてること。うそ、うそ、うそ!世の中魔女と魔法使いばっかじゃないか?!

 なんか、途中まで読んだだけでも、ずいぶん回り道させられて徒労感ずしりだ。まっ、台本書きのために読む本なんてそんなもんなんだがね。それでも面白い本とも出合えたから、収支トントンってところだ。

 一番の収穫は一昨日このブログに書いた「魔女の宅急便」。これは良かった。資料としての価値はまったくないが、作者の角野さんに、魔女、書きなさいよ、って背中押してもらえた。これ、けっこう大きい。

 あと、「ニューヨークの魔法使い」シャンナ・スウェンドソン:著。面白かったぁ!ネタバレするから、お話しのポイントは書けないが、逆転の発想!いいところに目をつけた、そこが成功の秘密。それと、田舎からぽっと出の女性のニューヨーク非正規ブラックOL暮らしの描写もとてもいい。ただ、残念なのは、平凡なだけが取り柄の主人公が場所を得て逞しくなっていく過程で、その表現のユニークさが失われちまうってところだな。でも、まず一気読みさせる力は最後までみなぎってた。

 そうそう、途中放棄したのはテレビで放映の「メアリーと魔女の花」。最初から、なんかジブリ作品で見たようなシーンとキャラがぞろぞろ出てきて、しかも空飛ぶほうきにゃ黒猫まで乗るし、キキとジジじゃん!我慢して1時間見て、ストーリーの先行きが読めたので、録画消去した。ほぼ、収穫なし。

 いつまでも資料に逃避してるわけにもいかんのたぜ。要するに魔女もので、楽しく笑いがあって、さらに歌えて踊れる作品書くてのは、めちゃくちゃ難しい!ってことがよぉぉく、わかった。それが充電期間の収穫ってことだ。

 さ、書くしかない。その前に、頭振りに振って、絞りに絞って、アイディアだ。まずは、時代はいつなんだ?

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