ステージおきたま

無農薬百姓33年
舞台作り続けて22年
がむしゃら走り6年
コントとランとご飯パンにうつつを抜かす老いの輝き

庭に糞山積み!誰だ、犯人は?

2020-01-11 10:31:02 | 暮らし

 なんでだよ、こんな所に糞の山?!

 母屋前の庭の一角だ。奥まった場所ってわけじゃない。車の往来も多い県道のすぐ脇だ。

 発見したのは去年の春先。雪が融けて、笹薮の真ん中にこんもりと出現した糞の山!

 ま、まさか、我が家のネコのおトイレ?なんてこたぁないよな。ネコてやつは下の始末には厳格だ。柔らかな掘り返せる土に穴を掘り、一回限りの雪隠にて粛々と用をたし、終われば、丁寧に土を掛けて一物どころか、残り香たりとも漂わぬよう、念には念を入れて後始末するものなのだ。我が家のネコもこの点、正しく習性を身に着けている。所かまわずゲボ、ネズミなんかたべるとてき面ゲボ、することはあっても尻界隈についてはいたって律義だ。

 ここらあたりをうろつく野犬もいないし。

 と、なるとぉ、誰かが、処理に困って捨てに来た?これは神さんの推理。ちょっと、それ性悪説に傾き過ぎてんじゃないか。だいち、貯まった糞を捨てに行くって行動自体、合理性を欠くだろ。しかも、道路からヒマラヤ杉の生垣くぐって藪掻き分けて、他人様の庭に、って。それとも悪質な嫌がらせ?ないない、そんな陰湿な恨み買うようなことしてないぜ。いや、もしかして、・・・

 季節巡って、また雪の季節。さらっと覆った雪が融けてみれば、またもや、糞の山!しかも、つい最近付け足したような新しいものものっている。て、ことは、一度に廃棄したわけじゃなく、定期的にいきみに来てるってことだ。が、誰だよ、その犯人は?

 ネコでも犬でもない、と、なれば、野生動物ってことだ。うん、このところ、イノシシの出没も頻繁になってきてるしな、山沿いの畑などほとんどサル、クマ、イノシシのテリトリーになってるから。って、言っても県道沿いだぜ。隣りにゃ公民館、道路向かいにゃ新しい家だって建っている。こんなところに野生動物か?

 そうか、ネットだ。ネットで調べてみりゃいいんだぜ。一か所に決めて糞をする動物。後始末することなく山積みしっ放しにする、ある意味几帳面だが、ある意味だらしない動物、なぁぁんだ?

 あったぁ!上がってる画像も、我が家の糞場にそっくりじゃないか!で、犯人は、タヌキ!?

 ええーっ、だって、庭の中だぜ。県道沿いだぜ。見かけたことないぜ!いや、ちょっと先の山近くの道路にゃ出没してる、でもなぁ?

 が、紹介の画像は、そのものずばり!決まった場所で糞をするのはタヌキです!

 そうか、タヌキか。ってことは、縁の下あたりに住み着いてるってことか?それはない。ネコが赦しはしない。いや、力足りずに占領され追放されてるとしても、敵愾心だけは、そのそぶりくらいは、示し続けるだろ、いくら臆病なネコとはいえ。棲み付いていないとすれば、人知れず庭に入り込み日夜脱糞しては自分たちの生活空間に駆け戻ってるってことだ。これはこれは、・・・ 

 我が家はそんな山奥かい?タヌキも一目置く不浄の場所か?うーん、タヌキども、どんな意識でここまで用をたしにきているのか?

 この家に住まう人間どもは、山の生き物たちと同類だ、って意識なんだろうか。うーん、これは屈辱?いや、名誉?

 まっ、いい。彼らの生存にお役に立っているんだから、一種、野生生物保護活動ってことだぜ。まっ、好きなだけ、使ってくれよ。きっと、ここが落ち着くんだろうからな。タヌキとわかれば、不思議、ばっちい感覚はなくなった。ただ、県道横切る時は、くれぐれも車に注意してな。

 

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俄かウィスキー(ただし安酒)党宣言。安酒選びに遠慮はいらん!

2020-01-10 09:57:55 | 暮らし

 年末・正月くらいモルトウィスキーを!の、いじましい願いも、タイヤパンク・交換とともに、淡雪のごとく消えた。

 しゃあねぇ、またまた安酒だぁ!

 が、いいのか?こんなこと書いて?あまりに惨めだろ。みすぼらしいだろう。2本で2000円セールに大喜びしたなんてこと。って、もう書いてるし。

 いいのさ、安酒党員なんだ、胸張ろうぜ。セールでいい酒見つけて、嬉しかったぁぁぁぁ!って堂々報告してやろうじゃないの。やまやの宣伝してやろうじゃないの。

 最近はヨークベニマルあたりでも、ウィスキーやジンに力入れ始めているが、やっぱ、やまやにゃ敵わない。ここらでは、って限定付きだが、品揃えじゃあ、圧勝だぜ。月に何度かの買い出しでは、ずらりと並んだウィスキーたちを、モルトの高級品からゆっくりと謁見し、新顔の登場とか、値引き特売のチェックなどを済ませたあと、おもむろに安酒コーナーに足を運ぶ。前回はカティーサークの1リットル瓶だったから、今回は、ジョニーウォーカーの赤ラベルか?

 そうだ、ジョニ赤と言えば、特設安売りコーナーに出ていたぞ。洋酒コーナーの最前列に張り出すように設けられたこのコーナー、スコッチ、バーボンを中心にブランディ、時にはジンなんかも置かれている。いずれも価格は常置の棚では1000円強する酒たちだ。2本まとめ買いすれば、数百円の節約になる。なっ、なんともせちがらく、安酒党員にはありがたい企画だろ。

 もちろん、ここに置かれていない安酒もある。ティーチャーズとかホワイトホースとか、ふつうに1000円以下だもの、当然だ。デュアーズやカティーサークなんかは、陳列の資格十分なはずなのだが、仕入れの関係か、顔を見せたことがない。

 このコーナーでも売れ筋ってのはあるようで、スコッチだとジョニ赤、バーボンだとアーリータイムズあたり。そうね、ジョニ赤なら無難だしね。って、前回はジョーさんとグリーンオールってジンを買った。うん、いいよ、満足だぜ!

 そんじゃ今回もか?なんの、そこは安酒党員の矜持ってもんがある。一つの酒に入り浸る、あるいは酔えればいいんだ、なんて、不様なことはできん。そいつぁ、ただの無精者の酔っ払いってもんだ。安酒の中に、個性を追い求め、品位ある銘柄を見つけ出す、その喜び!つまり、安いのにこの味わい!すげぇなぁ!の、驚きと出会い、これこそ、党員たるゆえんなのだ。

 で、この2本2000円コーナー、なかなか粋な品揃えをしたりしてくれる。

 今回、当てたウィスキーは、アイリッシュウィスキーのPADDY。これは久しぶりの掘り出しものだった。750ミリリットルと50ミリ余計、だからってわけじゃない。ネットでの売値が1本1900円!?やったぜ大儲け、って喜びでもない。いや、これもたしかに嬉しいが。美味いんだよ。アイリッシュ特有の滑らか味わい、とがったり、つっけんどんなところなど一切ない品の良いのど越し、それでいながら、水割りでもしっかり主張して来る個性の際立ち。うーん、これは癖になりそうだぜ!

 もう一本、Fort William、こっちは、ちょっと特殊なスコッチ。原酒はスコットランド、ハイランド地方、だが、それを元にブレンドしたのは、ニッカのブレンダー。輸入発売元はアサヒビールって変わり種だ。別の国のアイドルを日本のプロデューサーが日本人向けに手を入れて売り出したみたいなものだな。売り出し中ってことで、これも2本2000円のレベルは超えている。ニッカのブレンドは好みだから、十分に楽しめる。

 と、まぁ、珍しい酒を試し買いできるのが、このコーナーのいいところでもある。安酒なんてみんな同じだろ、などという味覚おんちには到底たどり着けない芳醇な唎酒の妙味ってものがあるのだ。

 なっ、だから、2本2000円!こそこそレジに持ち込むことはないぞ。遠慮はいらん、胸を張れ!安酒党員よ。

 

 

 

 

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やられたッ!太田愛『天上の葦』

2020-01-09 09:47:12 | 本と雑誌

 読後、しばし、愕然!後、がっくり!

 やるもんだなぁ!見事だなぁ!すごい執念だ。小説書き切るってことはこういうことなんだ。

 今まさに、喫緊の課題!!て問題に正面切ってぶち当たってるもの。官僚たちの忖度だろ、権力のメディア支配と迎合だろ、反対者の抑圧だろ、どれもこれも放ってはおけない重大問題、きっちりと書き切っている。

 官僚の忖度も公安検察の実態、ほらほら思い当たるだろ、伊藤詩織さんの件。準強姦で逮捕状が出ていた山口敬之、執行直前に警察上部の一言で取り止め、その後検察審議会も不起訴にした、あれだよ。他にも一連の安部案件、モリカケ、桜騒動での検察の動きのなさ、資料隠蔽したり嘘ついた官僚の論功行賞。

 メディア支配についちゃ、報道ステーションへの介入とか、NHKへの口出しなんかの抑圧の鞭と、報道キャップや記者たちとの食事会なんかの懐柔など硬軟織り交ぜて激しさ増している。反対者弾圧で言えば、元文部事務次官の前川さんつぶし!徹底して傷を探し、極端にフレームアップして追放したのなんか記憶に新しい。ここらは、政治の門外漢の俺でさえ知ってる事実だから、裏じゃもっともっとどぎつい謀略が行われていることだろう。

 『天上の葦』じゃ、ニュースショーのアンカーつぶしとして描かれている。ひょんな取っ掛かりから事件の真相に迫ることになった私立探偵二人、策謀を察知したがゆえに組織から追われる公安刑事、その追跡を命じられつつもいつしか、公安およびマスメディアトップの陰謀に歯向かうことになるはぐれ者刑事、これら4人が徹底した追跡を搔い潜りつつ、ついには、忖度とメディア支配の構造を暴き切るという物語だ。って、おいおい、ネタバレじゃんか。

 なんせ、上下2巻、通して1000ページを超える大作だから、筋立てだけのはずがない。前半の妙味は、失踪した公安刑事の足取りを追う推理とサスペンス。錯綜する関係者の中を戸惑いつつ手探りし、詐欺師まがいの手練手管で真実の末端に食い込む三人。ついには、公安警察から追われる身になるも、追いつ追われつ、彼らがたどり着いたのは瀬戸内海の小さな島。ほぼ年寄りばかりのこの島、うむっ!?これ、横溝正史の世界じゃん。牢屋とか水神様の社と宝物とか出て来るし。因習と余所者排除の島民たちの不気味さ、と、かなりの部分を占める島での展開が大いにスリリングだ。そして、物語のもう一つの核が明らかにされる。

 ついに発見され、あわやのところで逃れた男たちが、ついたどり着いた真相を世間に公表し、黒幕たちを追い詰めて行く、その過程も、ラジオパーソナリティやらユーチューブやらネットニュースやら週刊誌やら、今時のメディアを巧みに使って権力と渡り合って行く。ここなんか、そういった世界に疎い者としちゃ目を見張る面白さだった。ラスト、お定まりの拷問に耐えつつの大逆転!なんてのもあって、スカッと心地よく読み終えることができた。

 それにしても、伏線の多彩さ!そこら中に散らばったヒントを回収する巧みさ!随所に見られる仕掛けや工夫!よくぞ、破綻なくまとめてくれたことか!作家の力量とともに、とことん考え抜く知的体力の強靭さに圧倒された。

 全体を引っ張るもう一つの鍵は、冒頭、渋谷のスクランブル交差点で天を指さして死ぬ老人の謎だ。ショッキングだねぇ!その不可解な行動は何を意味しているのか?戦時下、若かりし老人がたどった数奇な運命とそこに絡まるもう一人白狐の存在がさらに謎を呼ぶ。このいわばサブストーリーの謎解きが実は重大なテーマを支える骨格となっているのだ。

 二人の老人の過去、そこには、以降の人生を覆い尽くす悔恨があった。一人は、海軍の報道管制官として、真実を隠し偽の戦況報告で国民を煽ったという過去が。もう一人には、新聞記者として、目前に迫った都市大空襲を知りつつも子どもたちを疎開させられなかった屈託が。特に、この戦争末期の空襲と児童疎開に関する政府や軍、そして、それに迎合した新聞各社の報道については、とことん書き込まれている。あたかも、ここが作者の一番の書きたかったことでもあるように。その資料の当たり方、その提示はほとんど論文と言ってもいいほどの徹底ぶりだ。この執念とも言える描写に打たれたのが、読後、がっくりの理由だ。ここまでの執着を持ち続けて台本を書いていたか?

 ただ、グイグイと引きずり回されたこの読書体験の中で、唯一、気分が停滞したのが、この、児童疎開問題だった。はっきり言って、子どもたちを空襲から救えなかったことが、一生の傷として残るものか?よほど鋭敏な感性と、強い責任感の持ち主でなければ、あり得ない話しじゃないのか。一生を捧げるほどの悔い、隠しおおせねばならぬ疚しさ、もっともっと凄まじい汚辱を予想していただけに、肩透かしを食らった感が強かった。

 だってな、あの、人の命など駒一つにさえ扱われなかった時代、必死で子どもたちに寄り添おうとした記者ゃ将校って、称賛ものじゃないか。仮に、後悔はあったとしてもひた隠す汚点ではないだろう。自分が手を下した罪ではないのだから。もっともっといい加減に無責任に生き延びた人間たちはたくさんいた。インパール作戦など兵士を見殺しにした指導軍人たちとか、敗戦を機にコロリと主張を変えた記者たちとか、植民地経営から戦後処理へと楽々転身した幾多の官僚、財界人とか・・・・

 そんないい加減さ、無責任さが、あの滅茶苦茶な戦争を引き起こしたっ言いたかったのだろう。でもなぁ、この二人のようなスーパーマンみたいな人間引っ張ってこられてもなぁ。って引いてしまったわけなのだ。

 凄い、素晴らしい、と、大いに楽しませてもらったものの、心に迫って来るものは、も一つ足りなかった。その原因は、この過去の傷を清算しようとした老人たちのリアリティの無さだったがするんだが。

 

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使い道あった!桜の樺

2020-01-08 09:03:49 | 暮らし

 去年春、薪屋さんに頼んだのは、ともかく量たくさんくれよ、ってこと。樹種?そんなのなんでもいい、薪の定番、ナラとかミズナラなんて贅沢言わん。太さも?うーん、これはちょい微妙。非力だからなぁ、片端持って持ち上げられないとなるとチェーンソー入れられんし、まっ、そこはほどほどに。割れにくくても?それも我慢する。楔も専用ハンマー斧もあるから。しつこくやればなんとかなる。ともかく、本数、目方、多けりゃ多いだけいい。ただし、値段は同じでね。

 長さ、2メートル超えてもいいですか?いいともいいとも!超過分はサービスってことでね。桜とか入ってもいいですか?えっ、桜?なんか割れにくそう。だいち、山に薪にするような桜の大木なんてあんのか?まっ、まぁいい。なんとかなるさ。

 で、届いた薪用丸太、うへぇー!桜、多っ!半分はあるな。残りは、なんかよく知らんが、薪としちゃ馴染みの薄い樹たちだ。桐?なんかもある。これは薪としちゃちよっとだよな。割り易いにゃ違いないが、あっという間に燃え切っちまうものな。

 桜はどうだ?けっこう太い。庭や桜堤なんかとは種類が違うんだろう、曲がったり節あったりなんてのはない。これなら刻み易いし、割るのだってさほど苦労はしないだろう。

 おお、素直に切れるし、スパンスパン割れるじゃないか。持ち重りもずしり、これなら火持ちいいぜ。やったね、儲けたね!

 ただ一つ、難点と言えば言えるのが、木の肌だ。そう、樺ってやつな。ほれ、樺細工なんかで使われてるだろ、あの皮さ。樹心からは容易に削がれるんだが、いやぁ、固い!いや、しなこい!この丈夫さあればこその樺細工なんだ!って納得。が、薪としちゃ、剥がれた樺どもは用無しの邪魔者。なんかその分、目方減って損したぁなんて、それほどの量じゃないけどな。

 最初はそこらにほったらかしたままにしていたんだが、もしかして、なんか役立つかもしれん、ともかく乾かしておこう。積み上げた薪の上に取りあえず放り上げておいた。

 これが、ここに来て、俄然、お役立ちだってことがわかったのさ。

 ストーブとか薪風呂ってやつは、最初の着火が難しい。鋸クズに灯油染み込ませた着火剤とか不要の紙なんか突っ込んでそれを火種に薪に燃え移らせていくんだが、そうは簡単じゃないのさ、薪を燃やすてのは。焚き付けってもんがいるんだよ。木っ端とかな。10月のストーブ始めからこの方、蕎麦屋さんからもらった割り箸を使ってたんだが、それがそろそろ底をついてきた。なんとかしなくっちゃ。

 で、有り余ってる樺だぜ。

 試しに、燃やしてみたら、これが、なんとも見事に火が回るんだ。こりゃいける!よしっ、次回割り箸が届くまでの中継ぎはこれだ!

 ただ、ベロっと一回り剥けてるからね、そのまま突っ込むわけにゃいかん。もったいない。貴重な焚き付け材だ、一度の使用量必要最小限にしたい。簡単にちぎれる、って思うだろ?そうはいかんのさ。いや、固いことしなこいこと!鋏とかで切るしかない。

 使うたんび切り取って、種火にくべる。おおっ、いいねぇ、燃え付きも良好、火力もたっぷりだ。これなら着火に失敗なんてこともない。ストレスなく薪暖房が楽しめる。

 よしよし。来年も、桜、どーんと来い!薪と焚き付けと一挙に手に入るぜ!

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おっ!宝島社、やるじゃないか!!

2020-01-07 10:36:20 | 世の中へ

 見たかい?今日の朝刊、うむ?朝日だけじゃないよな。

 宝島社の全面広告。2面ぶっ通しだぜ。

 「ハンマーを持て。」右ページ。その反対側に「バカがまた壁を作っている。」

 写真はベルリンの壁なのか?その上に集う人々。ほぼ、若者。壁のこちらには自信なげに対峙する、兵士たち。壁にはFREEDOMの落書き。

 そして、コメントは中央に、

 「こんどの壁は見えない壁だ。

  あれから30年。ベルリンで壁を壊した人類は、

  なんのことはない。せっせと新しい壁をつくっている。

  貧富の壁、性差の壁、世代の壁・・・。

  見えない分だけやっかいな壁たち。

  そろそろもう一度、ハンマーを手にする時ではないか。

  私たちはまた、時代に試されている。」

        宝島社

 と、来たぜ。すげぇーなぁ、マジ、アジテーションだぜ。

 壁をぶち壊した経験のない日本人には、ちっとばっかしこっ恥ずかしく、一瞬引いてしまう。

 でも、そういう時代の節目に差し掛かりつつあるてのは、間違いないし、誰もが、決断と行動を求められているのもたしかだぜ。

 せっかく壁を破壊したのに、今、東ドイツでは分離独立の動きが始まってるって言うじゃないか。

 イギリス、UEはブレグジットですったもんだだ。

 トランプは、核合意という融和の動きをぶっ壊して、新たな憎悪の壁を築いちまった。

 安倍は、平和主義より武力と強権国家の壁を目指している。

 隣国との壁取り去るよりも、さらにさらに強化して、行き来不能な堅牢な懸崖に仕上げようとしている。

 貧富の差ははっきりしてきている。

 子ど食堂どころか、大人食堂の必要が叫ばれているのに、株価の上下に一喜一憂する者たちの声のみ伝えるマスメディア。

 おこぼれを貧民にばらまく金持ち、それに拍手するネット住民。

 女性の社会的地位、世界で121位っていう凄まじい現実を見て見ぬする人たち。

 うん、たしかに、ハンマーを持つ時なんだろうぜ。

 気付いた時にゃ、強固な壁に包囲されて言いたいことはおろか、命だって押し潰れた、なんてならんためにもな。

 

 

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