おっ、若者もテレビ見てるぞって記事がネットに上がってた。なになに?50%以上が見てるって。ほほー、で、何見てるんだい?ウハッ!推しの出てる番組だってよ、がっくり。「世界のドキュメンタリー」とか「報道特集」なんかのニュース番組とか、対象外かよ。
これじゃぁなぁ、テレビで優れた番組できないわけさ。ドラマでもバラエティでも、アイドルと芸人とか出さなきゃ見てもらえないんだろ。内容を高めようなんて気にならんよな。出演者の方も人気が頼りなら、人気以外の力量アップする意味もないし。
だからって、これを若者の政治無関心に結びつけちゃならないだろうが、と、庇ってみたものの、まぁ、推して知るべしの感はあるよな。各種選挙の投票率は相変わらずの低空飛行、アイドル釘付け、芸人と馬鹿笑いの間に、世の中はどんどんねじ曲がって行く。なんとかならんか!
アメリカじゃ今、ジェネレーションレフトって人たちが注目集めてるんだそうだ。社会主義を公然と主張する若者たちだ。あの赤狩りマッカーシー旋風が吹き荒れたアメリカでだぜ。もちろん、かつてのソ連型でも、今の中国型でもない。自由や民主主義を大切しながら社会の不公平を正し格差社会を作り直して行こうって若者たちの運動だ。地球環境問題への意識も高い。「米国民主社会主義者(DSA)」ここを中心に積極的に活動を展開し、今じゃDSA議員は国、地方合わせ、100人を超えてるって、すっげぇじゃないか!
若者の左シフトは彼らだけの傾向じゃない。昨年の大統領選挙でも、18歳~29歳の年代層はバイデンが60%(ちなみに65歳以上ではトランプ52%)と、バイデン勝利に貢献した。ってことは、若者の多くが、社会の改革を望んでいるってことだぞ。
うはぁ、日本との違いはどうよ?!昨年10月の衆議院選挙の年代別投票率、10歳代が43.21%、20歳代が36.50%、30歳代が47.12%!これ投票率だからね。野党への投票となると、さらに激減する。これじゃぁな、希望は霞んで見えないぜ。シニアデモクラシーだ、年寄りに有利な政治体制だとか、ほざいてんじゃねえよ。ジジババから決定権奪ったらいいじゃねえか。それには投票よ!政治意識だよ!日ごろの活動だぜ!
なぁに希望の萌芽は日本にだって生まれてるみたいだぜ。
「家あってあたりまえでしょプロジェクト」昨年末、若者数十人が集まって、路上やネットカフェ生活者に声掛け、自治体まで付き添い、宿舎を提供させる活動をしたんだ。活動もユニークだが、SNS通じて、興味と意欲のある者、この指とまれ!って集まり方もさすがだな。活動のネーミングもユニークでいい。中心になって取り組む岩本菜々さんは労働問題に取り組むNPO法人「POSSE(ポッセ)」のメンバーだが、その学生ボランティアの応募には250人もの問い合わせがあったってことだ。
れいわ新選組若者勝手連、なんてのもある。まだ組織体制が整わないれいわ本体だが、各地にぽつぽつと誕生、彼らに言わせると爆誕!している勝手連が地道な地域活動を展開している。若者勝手連はのうちの一つ、学生らを中心にした組織だ。忙しいアルバイトとの合間、いや、どっちが合間かわからないほど精力的に街宣活動、ビラ張りピンポン作戦を展開している。政治団体としての登録をし、寄付を受け付け、会計報告も抜かりない。
この二つの取り組みの共通項は、組織の軒先、って言ってもがっちり既成のものじゃく、借りながら、自由勝手に活動をプロデュースし実現して行ってるってことだな。だから、自分たちのカラーが出せる。新しい活動が生み出せてる。
投票率30数パーセントからみたら、微々たる動きだが、希望の芽であるのは間違いない。日本の場合、こういうNPOやボランティアの延長上に新しい仕組みが生まれて来るのかもしれない。
若者を一つに括るな。若者一般なんてありゃしない。自覚した者同士、手を組んで、いや、遠くからハイタッチしながら互いに声援を送りつつ、各自のユニークさを発揮し続けることだろうぜ。
で、年寄りはどうする?ジジイはどうする?
陰謀論やら歴史修正で分かった気にならず、本物の勉強をする、って言ったって、今さら無理だろうから、せめて、真っ当に進もうとする若者たちの邪魔をしないことだぜ。そう、既得権益にどっぷり浸ったネトウヨジジイ&オッサンはすっこんでろ!ってことだ。押しのけられるのは時間の問題だからな!
東京新聞2/11日発信「ジェネレーション・レフト」 アメリカで、日本で、若い私たちが政治を変えるを参照。