自然治癒力セラピー協会=Spontaneous Healing Therapy Japan

自然治癒力を発揮させるために、心と体の関係を考えます。

ヨガの大元の教え=一元論のサイババ師の講義から(6)

2021年04月01日 | 健康と”悟り”・スピリチュアリズム


アートマとは何?       2021年4月1日

****************************************************************************

いつもの講義の第一声は、サイババ師の美しいサンスクリット語の

朗詠から始まった。

唄うように、柔らかく、心を溶かすような優しさと、凛とした

品格がある、

うっとり聞き惚れる一瞬でもあった。

この肉体は無価値な鉄の金庫だ。

それが、以下の詩だった。

その日の講義の真髄を、こうして歌にして第一声をあげられた。

 

”その中に貴重な宝石がしまってあるように、

肉体の中には、聖なるものがある。

あなたが神と呼ぶものは、どこか遠い場所にはいない。

この神はあなたの身体そのものの内部にいる。

あなたが罪と呼ぶものは、遠い外国にはない。

それはあなたが為す行動そのものにある。

******************

 先回では、人間の身体は無常ではかないものだが

、”聖なるアートマ”という神格が存在している、

お宮でもあるから、身体を清潔に保ち、身体に影響を与える

想念も悲観的でマイナスなものとせず、大切に扱うことが、

人間の第一義務であることを、スワミ(サイババ師のこと、

以下、スワミと記載)は述べていた。

今日は、その肉体の宮に輝く、光の存在、アートマのお話しです。

 

スワミは、こう、それを表現した。 

”アートマは身体とともに、成長するものではなく、

身体とともに朽ち果てるものでもありません。

アートマ原理は成長や廃頽(はいたい)の影響は受けません。

それは、常に純粋で、尊く、普遍のものであります。

たとえ、ダイヤモンドが、ごみ山の中に見つかったとしても、

それは本来の輝きや価値を失うことはありません。

たとえ、クジャクの卵が普通のメンドリの腹の下で暖められて

孵化したとしても、そこから現れる若い、クジャクは

その美しい羽毛の色を変えることはありません。

 

同様に、無私の汚れなき永遠の’、アートマ原理’の素晴らしさ

輝きは、それが不浄のもので充満している、人間の身体と

関係を持ったとしても、少しも、減退するものではありません。

 

それゆえ、身体と呼ばれるこの聖なる神殿をおろそかにせず、

その適正な維持のために、また、人生における義務を果たす目的で

これを使用するために、身体を特に管理することは、人間の

第一の義務であります。

 

この真理を認めない人々は、礼拝、宗教的誓い、断食、悔い改め

の苦行の名において、身体を様々の苦しい試練に合わせます。

そういう苦行によって、そのような人々は永遠の’アートマ原理’

を悟るという目標を取り逃がしています。

 アリ塚をたたくことによって、その中のアリを殺すことが

できますか?

身体を苦しい目に合わせることによって、アートマを実現(実感)

できますか?

良い食べ物と水を断つことによって、あなたがたは、解放に達する

ことができますか?

’自己実現’は自分自身の本性を、認識することによってのみ、

可能です。

 それゆえ、’自己認識’探究の第一段階は、人間の本性を理解すること。 

今までに何回、生まれ変わったにせよ、人が現在まとっている、

身体は新しいものです。

これでも’神性’が人間に内在していることがわかります。

 人間のこの’神性’または、’真我’の発見には、’真実’の知覚をめざす、

適切な探究が必要です。


’大我’についての長い観想を通して、人が本当の’自分’を認めるとき、

彼はドラシュタ(賢者)になります。

バクティ(献身)の究極の目標は、そのようなドラシュタになり、

この霊的な眺望、または、視野において、世界を体験することです。

ここまで到達しなければ、人間はその’真我’を実体験しないままの、

形だけの人間に留まります。

 

サンスクリット語に、”マナヴァ”という言葉があり、これは、

人間をさします。

その意味は、”新しくない”ということです。

なぜなら、人間の実体は、太古から永遠に存在する、

アートマだからです。

”マナヴァ”のもう一つの意味は、"マ”(内在するアートマについての無知)、

”ナ”(なしで)、

”ヴァ”(振る舞う)の

合成です。つまり、”無知なしでふるまい行動する者”だけが、

マナヴァ(人間)の名にふさわしいのです。

 

緑の鳥は、その全部がオウムのようなしゃべり方が、できますか?

花の上に群がるすべての虫を、ミツバチと呼ぶことができますか?

ロバにトラの皮をかぶせるだけで、ロバは虎になれますか?

ブタが象のように大きく成長したというだけで、それを象と

呼ぶことができますか?

同じように、人間の形を持っている者を全員、真の人間と

考えることができますか?

自分の思想と、言葉と、行動を調和させた人だけが、

真に人間と呼ばれることができます。”

 

スワミの言葉は、続く・・・・・・

 

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする