2012年4月23日 虎さん バイバイ 2021 4/22
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① 以下③で平成25年に発表した記事を皆さん、
読まれたでしょうか?
これはとても私的体験です。
自分の心の檻中にいる虎が、突然、雄叫びをあげて、
暴れ出すのです。
始末に負えないぐらい、私はそのたびに不安定な心持に
さいなまれていました。
初めて平成25年に発表して、それから4年前にも
同じ詩をあげて、再考しています。
肝腎な詩で表現されている”虎”の内容は一字一句、
最初の原稿と変えていません。
変わったのは私の心です
何故 トラ? 虎は私の心の中にいた、怒りや苛立ち、
欲求不満や焦りのような観念の象徴です。
10年前以上、インドの家を引き払うとき、このブログにも
たびたび登場する、同じアパートの一階に住む霊能力者の
セラピー・クライアントMrs.Bedi からこう言われたこと
があります。
”スダの幽体は、半分は真っ白、半分は虎の顔が見えるの。
虎は放逐した方がよいわ。これが私からのあなたへの言葉”
それは、突然、インドの住み慣れたアパートから、半永久的
にお別れする時に言われた言葉でした。
鳥肌が立ちました。
何故って、それはわたしにしか 知らないはずの、私の奥底の
心の秘密でしたから・・・
でも、あることが私の心の中に変化を与えてくれました。
私にとってはとても大切な方(人だけとは限りませんよ・・)
の強い祈りと祝福が私を替えてくれたようです。
それは、また、機会があったらお話ししましょう。
そして、私自身、 虎を持てあましながら、数十年の間
さまざまな試みをしてきたことは無駄ではなかったのだ
と思います。
ちょうど、フラスコの中の塩を溶かすのに、温度を上げて
行くと、飽和点ですっかり融けきってしまうように、虎は、
私の心にぼぼ、半透明の状態で今は、無害な影だけを
のこしています。
心は変わります。
どんなに嫌な自分の性格でも、必ず、変わります。・・・
と今、私は、体験したばかりなので皆様にお話しできます。
②にはまだ、虎に翻弄されている時の私の記事、
③には、この虎を初めて、言葉にしたときの記事を載せて
あります。
追記です・・どうして、虎がいなくなったのか、確証が
あるのかって?
それは、先日、このブログで登場する私の大切な友人で
霊能力者のRさんから、朝、電話が入り、
”昨日、あなたが虎と一緒に、私のところ(夢というか、ヴィジョン)
に出て来て、虎が私を威嚇するように吠えているの。
大丈夫?何かあった?”
というので、今お話ししたような、事の顛末を話すと、
”ああ、虎の最後のあがきだったのね。”とその霊能力者も
納得した次第でした。
そして、”きっと、力のあるかたがあなたを浄化して
くださったのね・・”ともいわれ、早速、心当たりのあるかたに
そのお話しをしたところ、Rさんの言葉は当たっていますね・・
ということで、虎さん解放の確認がとれたという次第です。
付け加えさせていただけるのなら、何より、平和で穏やかになった
心の有り難さを味わっているところです。
② 虎の咆哮(ほうこう):
自分のマイナスメンタル意識の清算行動か? 2017.7.5
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” 自閉症スペクトラム‥自分は第二自我意識が芽生えた
中学生時代から、自閉症症候群の性癖を持っていたようだ。
学校で、家庭で、それに気づく人はいなかったが、常に、
心の中で野獣(虎)の雄たけびが聞こえてくるような
場違いなもう一人の自分を意識していた。
同世代の友達と一緒にいても何を話していいか
わからず、口に出る一言は”変わった人”という
レッテルを貼られるのに十分だった。”
この上の記事を投稿した4年前は、最大の小自我を
虎 になぞらえていた。
また、折々に感じる不安は他者の不幸や不安と
連結しているものだと考えていた。
さらに、人は大体が、その場しのぎで、不安を酒や
物質的享楽で紛らわしているが、自分のメンタリティー
も大差ないことを自覚していて、自虐的批判に
満ちていた。
彼らの事を、”飽食を甘受する人”と呼び、感情を制御
できない人を、次の詩の中では、”心の動物園の檻(おり)が
開いて逃げ出した猛獣たちに占領された人たち”と呼んでいる。
今は、当時と感じ方が変わってきている。
猛獣達の幻影は影をひそめ、もし、たまにばったり出会っても、
通り過ぎるのを待つだけだ。
そのたびに暗い心持になるより、飛翔して、明るい自分を
保持している方がよっぽと難しくはあるが、
意義あることだと感じるようになったようだ。
③ 心の檻(おり) 平成25年1月28日初投稿
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最近、パンドラの箱をあけてしまったのか、いろいろな
雄叫(おたけ)びが 心に こだま しているのです。
”心の動物園の檻(おり)”の箍(たが)が はずれて
しまったようなんです。
月が満ちてくると、檻から、抜け出した野獣たちが
私の心を自由自在に動き始め、満月に近づくにつれて、
彼らの雄たけびがますます悲痛に こだますのです。
時々、月の光に、一瞬、 大きく開いた口が、牙をむいて、
何かを、飲み込もうとしているのが見えます。
ええ、昨日、デニーズでお話しした、A さん、
あなたの言葉も聞こえてきます。
”すべては、合わせ鏡ですものね。” って・・・
そうなんです。
彼らは 実は、私なんです、きっと。
人の心は ”動物画”のモザイク張り。
猫やウサギやハイエナ、ナイチンゲールやオウムまで。
”猫”をかぶることもできるし、”兎”のように、つぶらな瞳で、
無垢に装うこともある。
ある時は、獲物を狙う”ハイエナ”のように、抜き足差し足。
美しい”ナイチンゲール”の夜明けを告げる鳴き声で、
あたりを、魅了させるかと思えば、
時には、”鸚鵡(オウム)”のように、意味のない言葉を
仰々しく羅列して、喚(わめ)き散らしてみたり。
ええ、昨日、デニーズでお話しした、Aさん、あなたの
言葉を思い出しました。
”これからは、独り立ちしていかないと、生き残れないです
よね、もちろん、霊的に、精神的に・・” という言葉・・・
”同感です”って答えましたっけ。
独り立ち?”動物モザイク” の寄せ木のような
心模様(こころもよう)・・
それを、統一している自分が ”自分” ですか?
それとも、統一させて、独立していると思っている
この”自分”も もしかしたら寄せ木の一部ですか?
”統一している”と思っていること自体、
”妄想”ですか?
独り立ちって何ですか?
虎がささやく・
”私を開放できるときだよ”
さてさて、月明かり、真夜中3時、外に出てみよう、
冴えわたる月光の下、
彷徨う トラが 鏡のような、月にむかって、振り向いた
おとなしい ”兎”が土の下で眠る。
こざかしい ”フクロウ”が 木の上で様子を見守る。
天空には 無数の星があるはずなのに、今は、何も見えない。
”トラ”が また、月の下で、牙を出して、声なき唸りを
上げ始めようとしてる。
静けさ・・ただ地球のあちこちで、悲しいすすり泣きが
かすかに響いている。
その鳴き声はだんだん大きく塊のようになって、
いつの間にか、虎の開けた口に吸いこまれる。
シリアの難民が、 内戦で親を失った罪のない子供たちが、
アルジェリアの無機質な打ち合いの目撃者が、
貧困で子供を売られる母親が、アフリカで 痩せ細った
乳幼児たちが・・・
悪夢の中で夢うつつに絞り出す、すすり泣き・・・
いつの間にか、不条理の摂理のガス に覆われていく・・
この世界は、悲しみ模様。
様々な ”涙模様”の寄せ集まり。
人の心は、”心の檻(おり)の野獣”に占領され、
手も足も出ない豊饒(ほうじょう)と飽食(ほうしょく)
に 慣れっこになった 肉体と心。
”Please! Do not disturb”
(お願い!!ドアをノックしないでください)のプレートを
心の外にぶら下げよう。
雪で洗われた、月で照らされた 心野原の霊妙さを確保して、
しばし、落ち着かない野獣たちにも味わさせよう。
雑念も、欲望も、入り込まないで。お願い、ドアをノックしないで。
だれにも 心の中の、野獣の牙を見せたくないから・・・
”あんた、そうこうして、もう、何十年たったんだっけ?!”
牙をむけたトラは 私の目を見て、声なき声で問いかけてくる。
”そろそろ、出してくれないか!” と虎が吠える
”あなたが、牙をむかなければ、そうしたら、ドアを開けてもいいわ。”
と、やっと答える私。
”詭弁だね” トラは せせら笑う。
”今開けなくて、いつ、開けられる?” 虎は聞く。
”開けたくても開けられないのよ”
とジレンマで私も 一緒に叫ぶ。
トラは再度、怒涛の声を 喉の奥から絞り出す。
”お前は内の静けさ、を求め、オレは外の自由な世界
を求め、ちょうどよい。
オレが外に行けば静けさが戻るのだから。
”ドアを開けてくれ!”
”ドアを開けて オレを解放してくれ!”
”オレの首にかかった、この鎖を外してくれ!”
”オレは帰るところに帰りたいだけだ!”
とうとう、夜があけた。陽が昇る。
動物園のざわめきが、一瞬のうちに、消えていく。
何事もなかったように、すべての動物の檻が閉じられる。
意識は目覚め、人は、”蟻”(あり)のようにモザイク張りの
パズルに向かい 動きはじめた。
豊饒の中で。
飽食の中で。
慣らされた肉体の手足を動かして。
私の心は、まだ、パズルを はめ込む主(ぬし)の手を
懸命に探している。
星が出れば、見えるかも。
月灯りでわかるかも。太陽は眩しすぎて。
肉体は忙しすぎて。
夜になって、トラの雄叫びに耳をふさぎながら・・
昨日の眉間のしわがまだ消えていないのに、
眼を細めて探し続けるだろう。 また月が昇って来た ~
”虎がお前だ”
”お前がトラだ。”
”お前が私だ。”
”私がトラだ。”
昨日のデニーズで会ったAさんの言葉が 心に
蘇(よみがえ)る。
”そう、ゼロにして、もう一度、リセットする
ことも 必要よね。” って。
”リセット”?
寄せ木細工の心のパズルを逆さまにして、全部バラバラに
してしまうということ?
わかった。
そうしよう。リセットだ。
そうつぶやく私の心で 檻(おり)の中で寝ていたはずの
トラの瞼(まぶた)がピクピク 動いた。
疑惑の眼(まなこ)を そっと 開けた・・・・・
”オレを、どうするつもりだい?” 再び 咆哮!
心を飲み干してしまいそうな、大口をあけながら・・・
”自由よ! リセットできたらお互いに自由になるの。”
”ゼロになったら、うまくいったら・・・”
私の声はか細く、虎の口に吸いこまれていった