スパイクタンパク質~
遺伝子ワクチンの公表されていない医学的真実 2021/11/8
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今、ワクチンの副作用について、途中脱線しながら、
書き進めています。
今日は、遺伝子ワクチンに絞って、一般には認識され
にくい側面を考えてみたいと思います。
遺伝子ワクチンは、現在進行形の新型コロナワクチン
をさしますが、これに至る、遺伝子ワクチンの推移を
簡単に追ってみましょう。
1990年にはRNAという、細胞内でタンパク質を作り
出す遺伝子が使われ、動物実験が行われていました(*1)
しかし、RNA遺伝子にはデメリットがあり、突然変異を
しやすいことや、酵素によって、分解されやすい不安定さ、
過度な免疫反応によって、次第に遺伝子ワクチンの開発
目的のために RNA遺伝子の代わりにDNA遺伝子が使用
されるようになりました。(*2)
しかし、ここでもDNA遺伝子を使ったワクチンの
デメリットとして、メッセンジャ-の役目として細胞内の
核に入り込むまでの効率が悪いことから、近年では、
先に使われていたRNAのデメリットを補う加工をした
ものが、ワクチンとして主流となりました。
現在実用可能を目指して、感染症を例にとれば、ジカ
感染症、エイズ、狂犬病、慢性病では、白血病、
脳腫瘍、すい臓癌などのもろもろの癌に対しての
RNAをメッセンジャーとして使うワクチンの
臨床試験が、行われている段階です。
では、RNAメッセンジャ-を使ったワクチンの弊害とは?
つまり、ワクチンが体内に入って細胞内に組み込まれた
ときのリスクとは?
RNAは、細胞内でタンパク質を増産することが目的
ですが、その意味を考えることが、今日のテーマの遺伝子
ワクチンの長期的副作用の話と重なります。
まず、理論的には、一度細胞内に入って増殖を始めると、
延々とタンパク質が創られ続けられる弊害です。
それは、具体的には、ワクチンとして外から入ったRNA
に対して、本来、ヒトが持つ逆転写酵素と呼ばれる体内
システムによって、自分の細胞の遺伝子(DNA)に組み
込まれてしまう可能性があるということなのです。
皆さまはスパイクタンパク質という言葉を、お聞きに
なったことがあると思います。これは、新型コロナ
ウィルスのメッセンジャーRNAが、ヒトの遺伝子(DNA)
に挿入されて、細胞内で生産されたタンパク質を指します。
(*3)
スパイクタンパク質が生産されるということは、RNA
ワクチンが私たちの細胞のDNAに取り込まれたという
ことであるため、子々孫々にその資質が受け継がれて
いくという可能性が出てくることになります。
コロナワクチンを接種すると、子が生まれなくなり
やすいという説を否定した、政府担当者の公の会見が
ありましたが、その背景には、精子や卵子がRNAを
取り込み、子々孫々に影響を与えるという、いち早い
先見者の予測を打ち消したものだと言えるでしょう。
どのような影響をあたえるのでしょうか?
それは、メッセンジャーRNAを使用した遺伝子ワクチン
の臨床試験の結果を見ることで、垣間見れます。
いわゆる抗体産生を調べるのですが、副作用は次の
ように発表されています。(*4)
”90%以上の参加者に、注射接種部位に炎症が見られ、
70%以上に、下痢、頭痛、発熱、嘔吐、疲労、肝臓
機能異常の全身症状~Grade3=第三ステージ~が
引き起こされている。
これだけではそれほど、副作法が深刻かどうかは
わかりません。
発表された症状は、短期的な副作用といえるからです。
これまでブログで書いてきたように、ワクチン研究の
副作用に関しては、長期的視野をもってファローして
いく必要があります。
長期的な自己免疫疾患や、ガンの発生などの遺伝子
ワクチンとの、関連性を、長い目でみていかなければ、
本当の副作用が判別できないわけです。
もちろん、まだ、新型コロナワクチンの長期的副作用
の発表はあるはずはありません。
現在進行形で、人々がワクチンを接種している段階
なのです。
臨床実験が10年以上行われるべき今回のような、
新しいワクチンに対して、ほんの短い期間で
実用化されているのです。
少なくても、RNAワクチンで発生する、自己
免疫疾患との関係性は、これまで多くの研究書に
レポートされています。(*5)
さきほど、スパイクタンパク質について、少し
触れました。もう少し、これを見てみましょう。
新型コロナワクチンに使用されている、ウィルス粒子
の表面タンパク質がスパイクタンパク質と呼ばれて
います。
そのタンパク質をヒトの体内で産出させるために使われ
ている遺伝子が、RNAメッセンジャーです。
先ほどの説明にあるように、ワクチン注射で体内に
入ると、細胞内に落ち着きます。
そして、私たちの遺伝子(DNA)に組み込まれると、
体内でスパイクタンパク質が、延々と作られていきます。
長期的副作用というのは、このスパイクタンパク質が
徐々に、増殖して、私たちの細胞にある、RAAシステム
(レニンーアンジオテンシン-アルドステステロン系)を刺激して起こる、異常
をさします。
たとえば、慢性炎症や繊維化が引き起こされることが、
医学レポートに検証されています。(*6)
新型コロナワクチンを2回、そして、3回と打ち続ける
ことによって、持続的に、このシステムが刺激され続け
るわけですから、慢性炎症ほか、そのほかの長期的疾患
の原因になる可能性は否めないという仮説をたてる
ことができます。
皆さん、臨床試験がまだ開始されたばかりの、長期的
データのない遺伝子ワクチンを、わずかな臨床実験と
時間の中で、”効果あり”と断定することがどうやって、
可能なのでしょうか?
新型コロナワクチンを接種したのにもかかわらず、
なぜ、コロナの陽性反応が出てコロナにかかるので
しょうか?
抗体反応をしても、ワクチン接種後、急激に減って
しまう人、打っても標準に達しない人、などさまざま
です。
それでも、こうした長期的副作用のリスクの余地を
残して、新型コロナワクチンを受け続ける必要性は
どこにあるのでしょう?
次回もう少し、新型コロナワクチンに代表される、遺伝子
ワクチンのお話の続きをさせていただきたいと思います。
参考文献)
(*1)Mar.23,247(49-49 Pt 1):1465-8
(*2)Clin Chem. 2002 Oct.48(10):1647.53
(*3)Version I. bioR xiv. Preprint. 2020 Dec 13. doi:10.1101/2020.12.12.422516
(*4)Lancet.2017 Sep 23 390(10101); 1511-1520
(*5)①J. Transl Med,2017 Jan 3:15(1):1 ②J Med Virol 2020 Feb26
③JAMA 2020 :323(11):1061-69
(*6)Lancet.2020 Mar 11