自然治癒力セラピー協会=Spontaneous Healing Therapy Japan

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黒魔術の概要 

2012年10月26日 | 健康のための心の波動

真言(マントラ)と呪詛(タントラ)の学び  10月26日(金曜日)

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先ほど懐かしい電話を、受けた。

一人は、知り合いのAさんで、インドからだった。 

彼自身の、父上の訃報を知らせてくれた。  


Aさんは 私がインド在住の最後の二年間、働いていた会社の運転手

だった。

彼の一家は、インド・ラジャスタン地方に拠点を置く、タントラ密教の師を

信奉していた。


以前、彼から、

”一緒に (Aさんの)師匠に会いに行きませんか”と、

誘われたこともあった。 

その師は、その地方では有名で、多くの弟子と信者をもっているという。 

所謂、”黒魔術”にも秀でているということであった。 


それから数年後、私は、このAさんの 黒魔術の師匠と直接、自宅で

会うことになる。

この時、忘れがたい体験=念波動の生々しいやり取りの勉強を

インド時代の最後の修行の締めくくりとして、させられた。

その話は後編に、詳細を語りたい。

今日は、黒魔術とは何か?の概要をご説明したい。

 

日本では、古来の陰陽師(おんみょうし)と被さるところがありそうだ

本来陰陽師は中国道教と深いかかり合いを持っているが、祭事、祈祷、

祭儀を司り、その呪法の術法は、密教や修験道をとりいれながら、

本来の道教的要素を、日本的なものに変化させて発達した。


陰陽師は、本来は、天文観測の専門家でもあった。 

当時は、箒星(ほうきぼし。彗星のこと)が現れると、大災や天変地異が

起こるとされ、それを防ぐ祈祷などを行ったとみられる。

 

Wikipedia に以下のような説明がある:

近世には72種を一枚に刷った「鎮宅霊符」が各地の妙見宮や霊符社

から出され、軸装して祭られていた。

なお、土御門神道の祭神は現在泰山府君、鎮宅霊符神、安倍晴明が

主神である。

楠正成加藤清正なども鎮宅霊符神の熱心な信者であったとされる。

鎮宅霊符神を祭る主な社寺は関西圏に多い。

 

さらに、黒魔術的な要素は、陰陽師が為した呪符・霊符にみられ、 

”人形(ひとかた、ひとがた)形代(かたしろ、かたじろ)と呼ばれる、

紙や木材・草葉・藁などで人の形に作った道具で術を行ったようだ。 

人形(ひとかた)に相手の名前等を記し、その人形を傷つけるなどして、

相手に事故死や病死などの重大な災いをひき起こす呪いとして用いた。”

 とWikipedia には説明があった。

 

このようにみると、陰陽師は、本来、天文学を扱い、知識の深い、

神秘学の権威者であったが一方では、呪術師としても、定着したようだ。 


たとえば、古木に人形(ひとかた)の紙を張り付けて、針 や 釘 

をさしながら、呪文を唱えて、相手を呪う”丑の刻参り”は知られている。

源氏物語では、生き霊・怨霊・呪術の、祓いのために、法師たちによる

法事の場面などが描かれている。

 

インドにおいて、現在でもこのような呪術は、まだ根強く存在していた。

おもに、”シヴァ神信仰の裏道”といわれる宗派で、普通のシヴァ神信者

とは区別される。


タントラという、一種の呪言や独特の道具を駆使して儀式を行い、

霊魂や、死霊を操り、墓場などで行を行う、行者の一人と、私は

縁を持った。

 

彼らの信仰対象は、カーリー神である。 

シヴァ神の妻の一人であり、人を喰う姿をもって、おどろおどろしく

描かれている。

夫、シヴァ神にまで怒りをぶつけ、手をかけようとしたぐらいの強者

(つわもの)で、異様な力(シャクティの一種)を持つ。


由来は、シヴァ神の2番目の妻である、女神 ドゥルガーが 

シュムバ、ニシュムバという兄弟のアスラの軍と戦ったとき、怒りに

よって黒く染まり、カーリーになったとも言われている。

シヴァ神には三人の妻がいる。カーリー、ドゥルガ、パールヴァティ
の女神たちだ。

女性は、だれでも、パールヴァティ神 (清浄) と、ドゥルガ神 

(果敢勇猛)、そして、カーリー神 (憤怒) の三局面を持っている

のではないか?


以前、高野山の金剛峰寺に上ったとき、路地裏の小さな古書店で、

呪術集を目にしたことがある。 

マントラは、”神呪” と般若心経には書かれている。 


一方、”呪”という一文字 は、密教の一面にある、陰陽師的な、

呪術的言葉ではないかと、その本のタイトルをみて、感じた。


どんな教えにも、表道(おもてみち)と裏道(うらみち)があるようだ。

表道(おもてみち)は、真言(しんごん)を主体とした、陽が当たる道、 

裏道(うらみち)は タントラ(呪言)を主体とした、影の道でもある。 

表裏一体のように、存在する。

真言宗の真言(しんごん)とは、梵語でいうところの、マントラである。 

”ガーティガーティ・バラガーティバラサムガーティ・ボディスヴァハ ”

(梵語発音) いう般若心経の最後の部分が、真言(しんごん)が

聖なる言霊をもつ、マントラにあたる。


タントラは、言霊でも、呪術に使われるための、裏道における真言である。 

私は、インドで、表道の信仰以外の 裏道信仰をタントラの僧侶と縁を

持つことで、骨の髄にしみる痛い体験をした。 

そして、タントラ世界の危険性も体得した。

 

その体験を 後編で、これからお話ししようとしている。

                 

 

 

  

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