自然治癒力セラピー協会=Spontaneous Healing Therapy Japan

自然治癒力を発揮させるために、心と体の関係を考えます。

80代もさらに進化

2023年02月10日 | 介護と自然治癒力

こんな老後を目指したい 2023年2月13日(月曜日)

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果たして、本当に、ヒトは年を経るとともに老人化して、精神活動は

社会活動とともに、次第に制限されていくのだろうか?

ストラッツという学者が、人間の体と精神の活動との関係をグラフで

示している。(ここではグラフは省略するがネットで調べると

詳しく出てくる。)


それによると、身体活動は確かに30歳をピークに下降するが、

精神活動は80歳を過ぎるまで上昇傾向にあることが示されている。


その背景の一つには 人生の円熟期を迎え、想像力や洞察力、

忍耐力や理解力、観察力や連想力などという精神作用が,むしろ、

深まってきているからだと分析する。


老化現象 というのは 医学的にどういう定義がされていかという

と、内田医師はこう述べる。

”老化とは、体の細胞数が減り、体が縮んだり、臓器に委縮が起こ

り、体全体の活動が緩やかになり、環境への適応力が低下する状態”

 

身体に不調が出たり、脳機能が低下して、物忘れが多くなったと

してもこれは、病的現象ではなく、年を重ねることで生体が変化

する ”生理的現象”と楽天的にとらえれば良いわけだ。 


内田医師はこのことを 講演会でお話しすると、多くのお年寄り

”老化現象で駄目になったと悲観していましたがこれは、生理現象

なら、安心しました”と喜ばれるという。

 

老化とともに、新陳代謝の低下や、肉体機能の衰えが、精神的張り

失われるのと、平行していないことが、ストラッツの生理曲線

でも示されていた。

精神的機能を、コントロールする力があれば、いつからでも、生き

がいのある老年期のための生活スタイルを、更新をすること

は可能ということだ。


具体的に、生活スタイルの見直しの指針のサンプルとして・・

内田医師は、次の5つのポイントを、挙げている。

 

1.老人につきもののイメージや偏見を捨てる:たとえば、

”老・病・死”の3つの苦しみからは逃れることができない”と

いった潜在意識に潜む、世間一般の考え方を、選別して

それを心の引き出しから出す。

 

2・人と比べる生活を捨てる;自分中心の快適なリズムを

見つける。たとえば、自分にとっての、適切な休養と運動とは?、

睡眠は?交友関係は?楽しいことは?等身近なところから、

無理のない、自分を喜ばす生活スタイルを見つけて、自信をもって

遂行。

 

3・環境との調和、家族や友人たちとの心の調和を心掛ける;

どうしても、社会的地位のあった人や、これまでの生き方の誇りを

持っている人は、当時の自分の信念や思い出を、反芻し、主張

したり披露したくなりがち。

周囲の調和を考えると、まず、相手の信念や生き方を尊重する

方向から聞き上手になってみる。

 

4・”はたらく”こと; この言葉の本源は”はた”を”楽”に

してあげるという意味。周囲の人たちが、自分のできる

ことで喜んでくれるとそれが、生きがいともなってくる。


”はたらく”ことは、結局、自分の幸せとして自分の元に

帰ってくる。

私の知り合いで、90歳の老齢で病床に就いて働けなくても、看護

してくださる人にいつも、”ありがとう”という言葉を忘れない方

がいた。

家族からも、施設の職員さんからも、その一言で、”やる気”が

出たり、介護の大変さも苦にならず、もっと良くしてあげたい

と思えたという言葉を聞いた。


感謝の言葉ですら、相手の心に喜びを与えることができる~

ならば、いくらでも、周りを喜ばす愛のこもった、言葉は、

まだまだ、あるだろう。

 

5・かわいがられる老人をこころがける;

上の事例のように、ひねくれず、人の善意を素直に受け取り、

心からの感謝ができれば、いくつになっても、その人は、必ず、

愛される。

運悪く、不自由な体になったとしても、こうした心持があれば、

周囲が手を差し伸べるだろう。


老齢の一人暮らしの老人になっても、近所の人たちが、いざと

いうときは、放っておかないだろう。

 

以上が内山医師の助言だが、それに加えて、”今を生きる”姿勢は、

自分スタイルの生活の確立につながると思っている。

自分を大切に、ストレスフリーの精神状態を、衣食住の中に、

自己管理していくことだと、私は最近感じている。

 

引用箇所:

 ”生命医療を求めて” 内科医 内田久子著 

平成7年11月1日18刷発行 発行所 日本教文社

内田医師について: 昭和2年大阪生まれ・

昭和25年大阪女子高等医学専門学校

(現在関西医大)を卒業。

その後 大阪大学附属病院、池田市立病院、

国立療養所、私立病院内科部長を経て

講演活動も行った。

 

 

 

 

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