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【質問】「良き牧者会」について

2006年11月16日 | 質問に答えて

アヴェ・マリア!


【質問】「良き牧者会」について



【質問】
 フェレー司教様は、Latim Mass Magazine のインタビューでも、日本での霊的講話でも、教会の外で受けた叙階は、カトリック教会に戻っても執行することが許されない、と言っています。もし教会法的根拠があるなら説得力が増すと思うのですが、ローマの慣習に過ぎないのでしょうか。
 また、「良き牧者会」の司祭たちが秘跡を執行できるのは、聖ピオ十世会が離教状態にないという証明の1つになるかとは思いますが、よく考えてみるとローマが聖ピオ十世会と話し合いをしていること自体が、離教が存在しないことを証明していないでしょうか。というのも、もし離教が存在するならば、聖ピオ十世会の聖職者は「帰正」の後直ちに聖職停止になるはずだからです



【答え】
アヴェ・マリア!

 ご質問をありがとうございました。

 その通りです。「良き牧者会」の司祭たちがそのまま秘跡を執行できるのは、聖ピオ十世会が離教状態にないということを証明している現実の1つです。何故なら、もしも聖ピオ十世会が本当に離教状態であったら、聖ピオ十世会において司祭叙階を受けたのだから平信徒にならなければ「帰正」できないはずだからです。しかし現実はローマからの承認後、「良き牧者会」にしても「聖ペトロ会」にしてもカンポスの司祭たちにしても、彼らは例外なくそのまま司祭として活動してるからです。




 兄弟姉妹の皆様の中には、「良き牧者会」の司祭たちとは何かご存じない方がおられるかもしれませんので、説明致します。


 ルフェーブル大司教が創立した聖ピオ十世会に以前所属していた5名の司祭たちのために新しく教皇権による「良き牧者会」が今年の9月8日に、カストゥリヨン・オヨス枢機卿によって創立の教令にサインがされました。


 「エクレジア・デイ」委員会は、1988年に設立されて以来、このような会をたくさん作ってきました。例えば、「聖ペトロ会」、カンポスの「聖ヨハネマリア・ヴィアンネー会」、そして今回は「良き牧者会」です。2003年には1名の司祭と4名の神学生のために教皇権の「聖フィリッポ・ネリ会」をベルリンに作りました。そしてこれらの会のために特別に聖伝のミサを捧げる特権を与えてきました。


 聖ピオ十世会は、聖伝のミサは特別な修道会のためのものではなく、全カトリック教会の司祭と信徒の方々のためのものである、と主張しており、それらの会とは主張を異にしています。


http://www.dici.org/actualite_read.php?id=1326



 「良き牧者会」の創立のメンバーは、総長のフィリップ・ラゲリ神父(Philippe Laguerie)、ポール・オラニエ神父(Paul Aulagnier)、クリストフ・エリ神父(Christophe Hery)、アンリ・フォレスチエ神父(Henri Forestier)、ギヨーム・ドゥ・ダヌワルヌ神父(Guillaume de Tanouarn)でした。この5名の司祭は、元聖ピオ十世会の司祭でしたが、既に数年前から残念ながら聖ピオ十世会より退会を命じられていた司祭たちでした。「良き牧者会」の本部はボルドーの聖エロワ教会です。

 



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聖伝のミサの自由化のニュース:リベラルな司教様たちは反対、何故か?

2006年11月16日 | ミサ聖祭

アヴェ・マリア!


聖伝のミサの自由化のニュース:リベラルな司教様たちは反対、何故か?


■伝統的なラテン語ミサの執行を原則的に認める自発教令(モトゥ・プロプリオ)を教皇ベネディクト十六世が準備している、との報道がある。これに対して反対の意思表明をしている司教団がある。何故か? 何故反対をしているのか?


 それは、ミサ聖祭と新しいミサとが全く異なる神学を背景にしているからだ。


 そのことは、既に新しいミサが出た直後からオッタヴィアーニ枢機卿たちがハッキリ断言していたことだ。


「新しい司式は、トレント公会議で宣言されたカトリック神学から逸脱しています。」 (検邪聖省教皇代理長官オッタヴィアーニ枢機卿とバッチ枢機卿
http://fsspxjapan.fc2web.com/pro_missae/rappot.html



 詳しくは次の報告書に書かれている。



新しい「ミサ司式」の批判的研究
検邪聖省教皇代理長官オッタヴィアーニ枢機卿とバッチ枢機卿のパウロ6世への報告書 【日本語訳】

http://fsspxjapan.fc2web.com/pro_missae/ottaviani2.html


【イタリア語原文】
Il Breve esame critico della Nuova Messa,
dei Cardd. Ottaviani e Bacci
http://www.sanpiox.it/messa/messa.html


【フランス語訳】
Bref examen critique de la nouvelle messe
par les cardinaux Ottaviani et Bacci
http://www.fsspx.org/fran/buts/messe/1969-Ottaviani-BrefExamen.htm


【スペイン語訳】
Breve Examen Critico del "Novus Ordo Missae"
http://www.statveritas.com.ar/Liturgia/Breve%20Examen%20Critico.htm



【英語訳】
CRITICAL STUDY of the New Order of Mass
http://www.sspx.org/miscellaneous/critical_study_of_the_new_mass.htm



【付録】
 伝統的なカトリック神学と現代神学とで、司祭職のあり方などがいかに異なっているかを分かり易く示したフライヤーがあります。下のアドレスからダウンロードできます。
http://homepage3.nifty.com/mir/lib/liturgy.pdf

 




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【質問】今の教皇様はピオ10世会をどのように見ておられますか?

2006年11月16日 | 質問に答えて

アヴェ・マリア!


【質問】
今の教皇様はピオ10世会をどのように見ておられますか?



【回答】
アヴェ・マリア!


 現教皇様は、聖ピオ十世会は離教でも破門もされていないと判断しておられます。何故なら、ベネディクト十六世教皇様は、聖ピオ十世会と長い関わりを持っており聖ピオ十世会についてよくご存じだからです。


 1991年5月1日、ハワイのフェラリオ司教(Bishop Ferrario)は、聖ピオ十世会のミサに与っている六人の信者を破門しようとしました。しかし、ローマはフェラリオ司教の決定は「根拠のないものであり従って無効」であると宣言しました


 フェラリオ司教がしようとした聖ピオ十世会の信者の破門の試みは、「教義と信仰に関する聖省」の長官ヨゼフ・ラッチンガー枢機卿(現教皇ベネディクト16世)によって1993年6月28日覆されたのです。


「教会法を基礎にすると、この場合の破門からは上記の勅令によって言及されている事実は離教の罪をなしていないのであり、厳密な意味における離教行為ではないと結論付けられる。従って、聖省は1991年5月1日の勅令が根拠がないものであり従って無効であると宣言する。」(Apostolic Nunciature, Washington D.C.)
http://www.sspx.org/Catholic_FAQs/catholic_faqs__canonical.htm#hawaiisix
http://www.sspx.org/diocesan_dialogues/honolulu_&_hawaii6.htm



 従って、現教皇様の判断によれば、聖ピオ十世会は離教でも破門もされていない、ということです。そして聖ピオ十世会のミサに与ることは、離教行為ではない、従って破門もあり得ない、ということです。

 
教皇ベネディクト十六世は、ローマと聖ピオ十世会との関係は、カトリック教会内部での話であり、第二バチカン公会議による革命的な変化に関する神学的論争であると考えておられるようです。聖ピオ十世会はヨハネ・パウロ二世教皇様は勿論、ベネディクト十六世を教皇様としてその普遍的裁治権を認めて教皇様のために祈り続けてきていますから、離教ではあり得ません。ベネディクト十六世教皇様もそのことはよくご存じです。


http://www.sspxasia.com/Newsletters/2006/Jan-Jun/Rome_and_SSPX.htm
http://www.remnantnewspaper.com/Archives/archive-2006-0228-cfn-remnant.htm
http://www.sspx.org/Catholic_FAQs/catholic_faqs__canonical.htm


天主様の祝福が豊かにありますように!

 

トマス小野田神父(聖ピオ十世会司祭)

 

 


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