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第二バチカン公会議についての疑問および問題点: 真の宗教の原則が認知されないことこそ「正常な」状態?

2007年06月24日 | カトリックとは
アヴェ・マリア!

■ 真の宗教の説く諸々の原則が公に認知されないことこそ、「正常な」状態?

『信教の自由に関する宣言』 6
「国民の特殊な事情を考慮して、国の法的制度において、特殊の宗教団体に特別の地位が認められている場合云々」

【疑問点 21】 「特殊な事情という言葉づかいをとおして、第二バチカン公会議は、社会の正常な状態とは、真の宗教に対するいかなる[公の]認知も成されない状態である、と教えているのか。もしそうなら、当の教説は、教会がこれまでに教えてきた教理と相容れるのか。次に引用する排斥文書は、教会の従来の教えを示している。
「現代において、他のすべての宗教をさしおいて、カトリック教を国家の唯一の宗教とすることは、もはや通用しない。」 (ピオ9世 「シラブス(排斥命題集)」第77排斥命題 Recueil p.35)

 また、以下に引用する文書は、教会の従来の教えである。
「歴史家は、次のことを忘れてはならないだろう。つまり教会と国家とが戦う時代があったとしても、コンスタンチノ大帝から現代までしかもつい最近まで、しばしば長くつづいた平安な時代があり、その間に両者は人々の教育について完全な理解のうちに協力していた時代があったことを。教会は原則的にこの協力関係を正常であると見なしていること、そして真理の宗教における国民の一致と教会と国家との行動の一致との理想であると考えていることを隠さない。」
(ピオ十二世 1955年9月7日の第十回歴史科学国際会議での講話より Documents 1955 p.293-294)

【疑問点 22】
 国家による真の宗教の認定の有無に基づいて、どの場合に社会が正常な状態、もしくは例外的な状態にあるかを定める第二バチカン公会議の教えは、この点に関して[関する限り]、諸国家社会が日増しに宗教多元主義に傾きつつあるという現代の歴史的状況に[のみ]関連し、この(=第二バチカン公会議の)教えは公会議以前の完全にカトリックのであった多くの国々には適用せず、また将来いつの日か、この教えは通用しなくなる可能性がある、と教えているのか。

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教皇福者ピオ九世 現代社会の誤謬表『シラブス』 1864年12月8日
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教皇レオ十三世 自由について『リベルタス・プレスタンティッシムム』1888年6月20日
教皇聖ピオ十世 近代主義の誤りについて『パッシェンディ』1907年9月8日
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