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麻生首相についての「世論調査」とを見て

2008年12月07日 | トマス小野田神父(SSPX)のひとり言
アヴェ・マリア!

愛する兄弟姉妹の皆様、

 いかがお過ごしでしょうか? 最近の金融危機やマスメディアの世論調査を見ていて、何もかも人気取りゲームのように感じてきました。

 バブルも結局は実体とはかけ離れたいわば「人気投票」的な株買いでしたし、育成するためと言うよりも、高い値段で売るために(特にベンチャー企業と呼ばれる)企業が作られ上場され消えて無くなっていきました。一般の庶民はイメージしか知りませんでしたから、そのまま株価が高ければ良い企業だと思いこんで買ってしまったのでした。

 マスメディアが言う「世論調査」も、全く同じです。マスコミがイメージを作り上げ、そのイメージに沿った設問で「世論調査」をする、マスコミを信じている人は、マスコミが右だと言えば右だと答えるし、左だと言えば左だと答えるに決まっています。マスコミはスポンサーの意図を考慮しなければならないのでしょう。(これについて風来坊さんの「世論調査なんて」という記事を興味深く読みました。)

 ヒトラーのナチスも国民からは最高の支持率を得ていました。

 もちろん、適正な励み合い、適正なより良いものを目ざす競争は必要でしょう。しかし、弱肉強食で全てが競争、では行き過ぎです。全てが人気取りで決まるわけでも、人気投票はものを正確に判断するわけではないからです。(というわけで、麻生首相が党首でおられる間は、私もブログの人気投票について記事ごとに言及することを控えようと思っております。)

 このマスコミの世論操作に合わせて、最近「日本人はなぜ環境問題にだまされるのか」 (PHP新書) By 武田 邦彦 という新書を読みました。大変面白く読みました。何故なら、二酸化炭素が増えたから温暖化したわけではないということ、などが上手く説明されているからです。もちろん、自然は大切にしなければなりません。しかし、マスコミの言う通りが事実ではないということがよく分かったからです。

 だから、特に学生の皆さんにはマスコミにだまされないようにお願いします。守ってあげるべき日本の将来である学生たちでさえも新しい市場として搾取しようとしているからです。それがファッションであり、新しい携帯であり、ゲームではないでしょうか? 学生たちがお金を使うように学生服さえもファッションに仕立て上げようとしている強欲な大人の世界があるからです。

 私たちにとって、実は、罪を避け徳を積むということこそ、天国に行くということこそ重大なことであって、その他のことは、実は第二次的なことだからです。

 待降節第二主日のミサ聖祭では、聖体拝領後の祈り(Postcommunio)で、カトリック教会のいつものテーマを私たちにこう祈らせています。
Repleti cibo spiritualis alimoniae supplices te, Domine, deprecamur : ut hujus participatione mysterii, doceas nos terrena despicere et amare caelestia.

主よ、霊的養分の糧に満たされた私たちはひれ伏して御身に願い奉る。願わくは、この神秘に参与することにより、我らをして地上のことを軽蔑し天上のことを愛することを教え給え。

愛する兄弟姉妹の皆様の上に天主様の祝福が豊かにありますように!
引き続きよき待降節をお過ごし下さい。

トマス小野田圭志神父(聖ピオ十世会司祭) sac. cath. ind.

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