Credidimus Caritati 私たちは天主の愛を信じた

2024年から贖いの業の2000周年(33 - 2033)のノベナの年(2024-2033)が始まります

聖母の汚れなき御心に対する信心は歴史上多くの素晴らしい実りを見せています。

2021年08月31日 | お説教・霊的講話
2021年8月21日(土)寡婦聖ヨハンナ・フランチスカ・フレミオ・ド・シャンタルのミサ
聖ピオ十世会司祭 トマス小野田神父 説教(修道院)

聖父と聖子と聖霊との御名によりて、アーメン。

明日は8月22日、聖母の汚れなき御心の祝日です。日本は、マリア様の汚れなき御心に特別に奉献されました。この奉献の歴史について少し黙想致しましょう。

日本に最初に再宣教の目的で来られたフォルカード神父様は、パリ外国宣教会の神父様でした。その神父様は、鎖国をしていて日本本土には上陸できませんでした。しかし何とかして琉球に那覇に行く事ができました。そこで船の上で、1844年5月1日、マリア様のいと潔き御心に日本を奉献しました。その直後、日本は開国をして、そして外国人の寄留が日本に許されるようになりました。

実はこの数年前、1836年のパリで、同じような事が起こりました。ご存知の通り、フランス革命が起こった時に教会は迫害を受けて、財産を没収されて、修道者や修道女たちはギロチン台に立ち、司祭たちも殉教しました。多くのフランス人の血が流されました。

フランス革命は特に、カトリック教会に対する大きな反乱でした。革命がようやく終わった後に、フランスの国内は本当に荒廃していました。その時に、パリの勝利の聖母という教会で主任司祭に任命された、デジュネット神父様という方がおられます。1836年の事です。何年働いても、主日に人が来るのはほんの数えるしかありませんでした。「もう、こんな所ではいくら働いても無駄である」と思って、もう辞任をしようと思っていました。

その時に、12月3日土曜日、聖フランシスコ・ザベリオの祝日に、「お前の教会を、聖母の汚れなき御心に奉献しなさい」という声をミサの時に聞きました。2回聞きました。

それでその次の主日に、その言葉の通り、自分の小教区を勝利の聖母の教会をマリア様の汚れなき御心に奉献しました。その主日には信徒が500人以上来ました。突然の変化が起こりました。

ファチマのマリア様も同じ事を仰いました。「汚れなき御心に対する信心を、この地上に確立する事を望んでいる」と。

ポルトガルの司教様たちも、自分のポルトガルの教区を全て、マリア様の汚れなき御心に奉献しました。すると、隣で起こっていたスペインの市民戦争、あるいは第二次世界大戦の被害を一切受けずに、教会は倍増して、召命も倍増して、ポルトガルの国も安定して、そして経済的にも豊かになって、ポルトガルの奇跡を見ました。歴史家たちは皆、「これは、マリア様の汚れなき御心の奇跡だ」と言います。

第二次世界大戦後、日本の司教様たちは一致揃って、この戦争が終結した事をマリア様に感謝して、日本を聖母の汚れなき御心に奉献しました。荒廃していた日本は、もうこのまま国力も人口も弱って、植民地も失って、もうそのまま劣等国になるのかもしれない、と思われていたかもしれません。しかし司教様たちがこの日本を汚れなき御心に奉献すると、今まで日本は経済的にも豊かになり、そして特に第二バチカン公会議までは、多くの何万人という成人たちの洗礼があって、教会が発展してきました。

聖母の汚れなき御心に対する信心は、今まで歴史上、多くの素晴らしい実りを見せています。ですから明日、この汚れなき御心には是非、私たちの聖ピオ十世会日本とそのミッションを、全てマリア様の汚れなき御心に対する奉献を更新したいと思っています。そして日本に多くの御恵みがマリア様から与えられますように、お祈り致しましょう。

今、コロナ、あるいはその他で、世界中の人々が苦しんでいます。マリア様の汚れなき御心への信心だけが、これをストップさせる事ができると考えています。明日は是非、マリア様の汚れなき御心に多くの御恵みを乞い求めましょう。

聖父と聖子と聖霊との御名によりて、アーメン。




カトリック聖伝のミサ報告(聖ピオ十世会)Traditional Latin Mass in Tokyo and Osaka, SSPX Japan

2021年08月31日 | 聖ピオ十世会関連のニュースなど
アヴェ・マリア・インマクラータ!

愛する兄弟姉妹の皆様、

いかがお過ごしでいらっしゃいますか?2021年8月29日の主日は、良い天気に恵まれて、東京のミサに来られた方は、子供達も入れて合計112人でした。大阪では24人でした。

東京では新しく来られた外国の家族がおられました。8月には任地が変わって帰国された家族がおられましたが、新しい友人たちができて感謝しております。大阪でも、始めて大阪のミサに与った家族がおられました。天主に感謝いたします。

ミサ聖祭という、霊的な命を生かすために絶対必要なお恵み、教会の生命活動の中心が私たちに与えられていることを感謝いたします。


【報告】【東京】
Dear Fathers:
Shown below are the number of attendees at the masses in Tokyo today.
The total number of attendees at the masses in Tokyo today was 112, including children.

09:00 mass
M: 20 (incl. 5 children)
F: 24 (incl. 4 children)
Total: 44 (incl. 9 children)

11:00 mass
M: 18 (incl. 4 children)
F: 20 (incl. 4 children)
Total: 38 (incl. 8 children)

12:30 mass
M: 15 (incl. 4 children)
F: 19 (incl. 5 children)
Total: 34 (incl. 9 children)

Total of 3 masses (excl. 4 people who participated in multiple masses)
M: 51 (incl. 13 children)
F: 61 (incl. 13 children)
Total: 112 (incl. 26 children)

最後に、一年前のヴィガノ大司教の言葉を引用します。

「信徒たちは、自分たちの役務者たちがそのように振る舞うことを期待し、現代の誤謬に汚染されていないことを自ら証明する役務者たちを好みます。もしあるミサが信徒たちにとっての拷問の機会となるならば、あるいは信徒たちが冒涜に参加したり、主の家にふさわしくない異端や迷言を支持したりすることを強いられるならば、司祭が聖伝によって私たちに伝えられた儀式で聖なるいけにえをそれにふさわしく執り行い、健全な教理に則った説教をする教会に行く方が、千倍も好ましいのです。

キリスト教徒たちが新しい教会の石やサソリではなく、信仰のパンを求めていることを教区司祭たちや司教たちが理解するとき、彼らは恐れを捨てて、信徒たちの正当な要求に従うでしょう。まさしく雇われ人であるそれ以外の司祭たちや司教たちは、自分たちが何者であるかを明らかにし、自分たちの誤謬と倒錯を共有する人々だけしか自分たちの周りに集めることができなくなるでしょう。彼らは自ら消滅していくのです。主は沼地を乾かし、茨の生えた土地を乾燥させられます。主は、堕落した神学校や規則に逆らう修道院での召命を消滅させられるのです。

今日の平信徒たちには聖なる任務があります。それは、羊飼いたちの周りに羊の群れのように集り、良き司祭たちや良き司教たちを慰めることです。彼らが試練に遭うとき、彼らをもてなし、彼らを助け、彼らを慰めてください。不平や分裂が支配するのではなく、むしろ信仰の絆における兄弟愛が支配する共同体をつくってください。そして、天主によって確立された秩序(κόσμος)【コスモス】の中では、民は権威に服従する義務があり、権威がその権力を乱用するときにはその権威に抵抗する以外のことはできないのですから、指導者たちの不忠実のために民が過ちに問われることはありません。

指導者たちは、自分たちに与えられた代理者としての権能を行使する方法について、非常に重大な責任を負っています。私たちは反乱をおこすのではなく、反対をしなければなりません。私たちは私たちの牧者たちの誤謬を喜ぶのではなく、彼らのために祈り、敬意をもって彼らに忠告しなければなりません。私たちは彼らの権威を疑うのではなく、彼らがその権威を使用する方法を疑わなければなりません。

主が、教会人たちの過ちのゆえに私たちを罰された後、私たちに聖なる司祭たち、聖なる司教たち、聖なる枢機卿たち、そして何よりも聖なる教皇を与えてくださることで私たちの忠実さに必ず報いてくださることを、私は信仰から来る確信をもって、信じています。

しかし、これらの聖人たちは、私たちの家庭や共同体、教会から生まれます。ですからそこでは、絶え間ない祈りや聖なるミサと秘蹟への頻繁な参列によって、また諸聖人の通功の許しによって私たちの罪と権威を行使する人々を含む兄弟たちの罪を償うために天主の御稜威にお捧げする犠牲と償いという捧げ物によって、天主の恩寵が培われなければなりません。信徒はこの点で基本的な役割を果たします。つまり、天主への愛と畏れにおいて教育を受けた若者たちが、いつの日か責任ある父親と母親になるだけでなく、ふさわしい主の役務者、男女の修道会における主の使者、そして市民社会における主の使徒となることができるように、信徒が家庭内で信仰を守ることです。

反逆の治療法は従順です。異端の治療法は聖伝の教えへの忠実です。離教の治療法は聖なる牧者たちへの子としての献身です。背教の治療法は天主とそのいとも聖なる御母への愛です。悪徳の治療法は聖徳の謙虚な実践です。道徳の堕落の治療法は常に天主の御前で生きることです。

しかし、従順を無神経な追従に貶(おとし)めてはなりませんし、権威への敬意を宮廷におけるへつらいに貶めてもなりません。そして、牧者に従うことが信徒にとっての義務であるならば、usque ad effusionem sanguinis.(自らの血を流すまで)天主に従うことが、牧者にとっての更に重大な義務であることを忘れないようにしましょう。

+大司教カルロ・マリア・ヴィガノ」


--このブログを聖マリアの汚れなき御心に捧げます--

アヴェ・マリア・インマクラータ!
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