局の道楽日記

食道楽、着道楽、読書道楽  etc
生活色々を楽しんで暮らしている日々の記録です

私と針仕事

2006-07-18 22:35:28 | 記憶の箱
昨日のトール作品をほめられちゃったので気をよくしつつも、カミングアウトすると私は
針仕事が死ぬほど嫌いだ 
前にも書いたけど、幼少時すごい潔癖症&心配性の祖母に 針を誤って踏んで折れたら血管の中をめぐって心臓に入ったら死ぬ(笑)とか いい加減な迷信を散々吹き込まれたせいだと思う(責任転嫁)
本当に一種の神経症だと思う。先端恐怖とか。
注射も刺されるところを見ることができないし、お産の時、点滴されて針がなかなか刺さらなくて何度も刺しなおされた時失神した。韓国ドラマ「宮廷女官 チャングムの誓い」 もチャングムがスラッカン(王様の厨房)にいるうちはよかったが医女になってから見られなくなってしまった。(だって針治療の場面が出てくるんだもん)

今までの人生、針仕事だけはすり抜けてきた。家庭科の時間は作っているふりをして家に持って帰り洋裁和裁も得意な母にやってもらった。娘が小学校入学の時、学校指定のかばん(サイズ違いで6個 怒)防災頭巾などは手芸の得意な女友達を拝み倒して作ってもらった。だいたい嫁に来る時に 母が 「ミシンも買わなくちゃね」 と言ったのに対して 「そんなの 誰が使うのよ?」と言って却下して嘆かせたものだった。その時せめて「繕い物くらいしなさいよ」 と 揃えてくれた「みすや針セット」は今でも新品である(自慢にもならんけど)

ただ、娘が小学校の時の体育祭でダンスの主役をした時(スイミーという魚たちの話をダンスにしたもので娘が赤い魚の中で一匹だけ黒い魚になった)黒いTシャツに半ズボンが衣装で簡単♪と思っていたところ 体育の先生から(その小学校に棲みついている妖怪みたいなオババ)から 体育祭の前の日にスパンコールを二袋渡されて「もうちょっと衣装が目立ったほうがいいでしょう。お母様につけてもらってね」と言われて帰ってきた時には 本当に倒れそうになった。その夜は徹夜でスパンコールをつけましたよ、慣れないと本当に下手くそでスパンコールと一緒に裏の生地まで縫い付けて半分泣きながらやり直してさ。当日、娘の晴れ姿を見られたのは嬉しかったけど徹夜のおかげで目の下真っ黒で五月の太陽が応えたもんだった(遠い目)
後、着物を着ると半襟を付けるとか、細々とした針仕事はどうしても避けられないものだが、マジックテープ半襟とかファスナーで留めるとか手抜きグッズを探せば色々あるもんである。どうしても の時は3cmくらいの針目でざくざく縫いはするけど。

そんなこんなで、家族はいかに私が針仕事にストレスを感じるのかよ~くわかっている。娘はどうしたわけか 洋裁大好きになり 中学になったらミシンをねだられた(買ってもらっておけばよかった)ダンス部に入って衣装も全部縫ったし(ビクトリア調の貴婦人の衣装まで縫った)アナスイ風の帽子を作ったり、市販のものにちょこっと手を入れたり、ワンピースやスカートくらいはすぐに作ってしまう。
写真はこの前作っていたスカートだが、表は変哲のない巻きスカートで裏に切り替えやダーツがだくさんはいり、おまけにに柔らかい布でたくさんフリルがついていて、歩いた時にその裏のフリフリがのぞく可愛いものである。
「上手ねえ」 ってほめたら 「しょうがないでしょ ママが頼りにならないのわかってるからさ、自分で作るしかないって中等科の時決心した」 だそうだ(苦笑)勉強はイマイチ、成績は色物しかよくないけど、とりあえず、偉いぞ。

息子も、この前 アロハのボタンが一つとれたといって ボタンのストックから同じのを五個みつけて総取替えしてボタンつけをしていた。私だったら一つくらい目をつぶって似たようなのでごまかすであろう。結構こだわってるわ。やっぱり 偉いぞ。

まあ、こうやって母親が何もしてあげない分野で思わぬ教育効果を生んだ例であろう(自画自賛)

後は夫が針仕事に目覚めてくれれば、針仕事から逃れられるのになあ。手先器用だしやればできそうなんだけど・・・
コメント (2)
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