中国は二度目である。三年前に上海に 友人4人と訪れている。
その時は、上海旅行の普及を仕掛けていた広告代理店のおじさんに色々案内してもらった。
かの地に着く前に、彼に散々注意されたのは
「日本の感覚で 道路を歩いちゃだめだから。こっちは人間より車の方がエライんだからね」
その通り、上海の道路の車の傍若無人さ、赤信号でも安心して道を渡れない、まして、信号のないところで横断する時の命がけさ など 恐ろしい思いをした。
今回もそれは変わっていなかった。
中国は車は右側通行である。赤信号でも右折する車は交差点に突っ込んでいいことになっている。日本であれば たとえ青でも 左折右折の車は当然直進する歩行者や自転車に注意するであろう。しかし、中国は違う。赤で右折して突っ込んでくる車は歩行者なんて注意していない。そこでびびって立ち止まると 車の方では走ってそのまま歩行者が渡ると目論んでいるから かえって危ない。歩行者は歩行者で車にびびっていればいつまでたっても道を渡れない。
だいたい、恐ろしいほどの数の通勤自転車は、片側5車線くらいの道路のどこでもかまわず走る。多少接触しようが何しようが怖くないようで、子供を乗せていようがなんであろうが 走る。
バスもトラックも傍若無人の車線変更はあたりまえ。みんな絶対に譲り合わず、クラクションは鳴らしまくる。ついでに自転車も ずうっとベルを鳴らしまくる。
とにかく 北京の街中はそうぞうしい。
市内観光をした時、日本語の堪能な若いお兄ちゃんのガイドに案内してもらったので、北京の車の乱暴さについて質問してみた。彼が事もなさそうに言うには、
「昔はですね、中国では車を運転してる人はみな金持ちでした。今でもそうかもしれません。だから、歩いてる人より偉かったですね。だから車の方が優先されました。その習慣が残ってます。」
それにしても不思議なのは、そこまでお互いが傍若無人 かつ 交通量も多い道路であまり交通事故も見なかったし、へこんでいる車も見なかったことである。
交通事情がずっとましな アメリカやカナダの車の方が、よっぽど ボコボコのものや傷だらけのものが多かった。
不思議だなあ って ずっと思っていたが、二日目の夜、中国雑技団のすんごい技を見て納得がいった。中国人って恐るべき運動神経の持ち主なんじゃないだろうか?
雑技団の ここまでするのか? って 人間業じゃないような演技、これじゃ体操も強いはずだよな~ってつくづく思った。
だから、自転車も車もバイクもバスも 人間が雑踏の中を身をくねらせつつ進むような進み方を平気で行う。一方が鉄の塊、一方が生身って事も念頭にないように。
しかし、私達はそうは行かない。北京で道路を歩くことや、乗ったタクシーの車線変更の離れ業や果敢にバスに向かっていって直前でかわすアクロバティックな運転に身をゆだねるのはかなりのストレスであった。
北京オリンピックまでに このような交通事情が改善されることを祈りたい。
その時は、上海旅行の普及を仕掛けていた広告代理店のおじさんに色々案内してもらった。
かの地に着く前に、彼に散々注意されたのは
「日本の感覚で 道路を歩いちゃだめだから。こっちは人間より車の方がエライんだからね」
その通り、上海の道路の車の傍若無人さ、赤信号でも安心して道を渡れない、まして、信号のないところで横断する時の命がけさ など 恐ろしい思いをした。
今回もそれは変わっていなかった。
中国は車は右側通行である。赤信号でも右折する車は交差点に突っ込んでいいことになっている。日本であれば たとえ青でも 左折右折の車は当然直進する歩行者や自転車に注意するであろう。しかし、中国は違う。赤で右折して突っ込んでくる車は歩行者なんて注意していない。そこでびびって立ち止まると 車の方では走ってそのまま歩行者が渡ると目論んでいるから かえって危ない。歩行者は歩行者で車にびびっていればいつまでたっても道を渡れない。
だいたい、恐ろしいほどの数の通勤自転車は、片側5車線くらいの道路のどこでもかまわず走る。多少接触しようが何しようが怖くないようで、子供を乗せていようがなんであろうが 走る。
バスもトラックも傍若無人の車線変更はあたりまえ。みんな絶対に譲り合わず、クラクションは鳴らしまくる。ついでに自転車も ずうっとベルを鳴らしまくる。
とにかく 北京の街中はそうぞうしい。
市内観光をした時、日本語の堪能な若いお兄ちゃんのガイドに案内してもらったので、北京の車の乱暴さについて質問してみた。彼が事もなさそうに言うには、
「昔はですね、中国では車を運転してる人はみな金持ちでした。今でもそうかもしれません。だから、歩いてる人より偉かったですね。だから車の方が優先されました。その習慣が残ってます。」
それにしても不思議なのは、そこまでお互いが傍若無人 かつ 交通量も多い道路であまり交通事故も見なかったし、へこんでいる車も見なかったことである。
交通事情がずっとましな アメリカやカナダの車の方が、よっぽど ボコボコのものや傷だらけのものが多かった。
不思議だなあ って ずっと思っていたが、二日目の夜、中国雑技団のすんごい技を見て納得がいった。中国人って恐るべき運動神経の持ち主なんじゃないだろうか?
雑技団の ここまでするのか? って 人間業じゃないような演技、これじゃ体操も強いはずだよな~ってつくづく思った。
だから、自転車も車もバイクもバスも 人間が雑踏の中を身をくねらせつつ進むような進み方を平気で行う。一方が鉄の塊、一方が生身って事も念頭にないように。
しかし、私達はそうは行かない。北京で道路を歩くことや、乗ったタクシーの車線変更の離れ業や果敢にバスに向かっていって直前でかわすアクロバティックな運転に身をゆだねるのはかなりのストレスであった。
北京オリンピックまでに このような交通事情が改善されることを祈りたい。