局の道楽日記

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生活色々を楽しんで暮らしている日々の記録です

復活

2012-02-23 00:00:11 | 見る(映画 劇場 美術館など)
花組観劇

宝塚って「あ~面白かった」って時と「げっ チケ代損した」って時との落差が激しく、そんなにコアなファンでもなく贔屓のスターがいるわけでもなく その割には各組まんべんなく観ているワタシとしては 蓋をあけてみるまでその満足度は賭けに似ているのだけど・・・

そして、ワタシの周りでは 「復活 空席多いらしいよ」などの噂もあったので あまり期待せずに(失礼)見に行ったのだけど・・・

予想は良い意味で裏切られ、とっても楽しめたのである。



トルストイ原作。 ワタシは未読。
ロシア文学っていうと五木寛之氏を思い出す時代は昭和。高校の頃(若さも根気良さも時間も案外あった時代)オードリー・ヘップバーンの映画の影響もあり「戦争と平和」は 名前と人物を書きだしたしおりを作って人物相関図を確かめながら完読したのがトルストイ最初で最後であった。今はあの暗くて長いものを読み通す根性がなくなった(名前からして頭に入れるのがめんどくさい)

だから 原作に忠実なんだかはわからないけど、意外とわかりやすいストーリーだったし、変におちゃらけたところもなくて、すうっと劇の中に入っていけた。

ごく簡単に言うと ロシア貴族のおぼっちゃまドミトリー(蘭とむさん)が使用人の美しい娘カチューシャ(蘭はなさん)をおてつきにして妊娠させたのを知らずに士官学校に戻る。次の出会いは カチューシャがおぼっちゃまの子を死産したあげく娼婦にまで身を落とし ついでに無実の罪(殺人)を着せられて裁判にかけられた法廷で ドミトリーは陪審員としてであった。将来を嘱望されて婚約者ミッシー(実咲さん)も居たドミトリーだったが贖罪の気持ちでシベリア送りになったカチューシャの上告のために財産身分をなげうって奔走し、それが失敗すると 自らもシベリアに連れ添う。
しかし、カチューシャはドミトリーを愛すればこそ?、革命家のシモンソンと結婚するというお話。

なんだか真摯だけど不器用でじれったいドミトリーおぼっちゃま。それを蘭とむさんが演ずるとなんとなく納得してしまう。

そしてカチューシャの蘭はなさん。可憐な奉公人でドミトリーにひたすら憧れていたころと 娼婦に身を落としてすさんでいるころの演じ分けなど僭越ながら上手になったな~と思う。歌も上手になったし、何より舞台化粧の似合う容姿が観ていて楽しい。

あと私の好きな壮さまは この舞台はドミトリーの親友で遊び人のシェンボックの役。「俺は自由人だ」と言いながらもカチューシャのために奔走するドミトリーを陰に日向に応援する。そして最後には彼の影響を受けたのか、パリの歌姫だった愛人アニエス(月野さん)と結婚する。
壮さま、ちょっとおちゃらけた軽い役(実は熱いオトコ)を公演。私は大王四神記の時の悪役が忘れられず、ああいう役も期待しちゃうんだけど、この役もよかったな。 あと相手役の月野さんがエライ可愛い。声に特徴(ヘリウムガス吸った感じの声)だけどとにかくかわいくて目の保養であった。

この組って娘役にホント綺麗な人が多くて同じ女性として見ても嬉しくなってしまう。
A☆B48なんか見てると(板☆ちゃんとか数人は別として) この子たちのどこが可愛いのか? このダンスは? 歌は?と頭の中に?マークが飛び交ってしまうが、やっぱり宝塚って素の美貌度も高いし、訓練で裏打ちした歌と踊りは見てて安心するもんだわ。

あと この劇の中の音楽。昔から慣れ親しんでいたロシア民謡が随所に使われている。

カリンカとか カチューシャの唄とか ともしび とか。

音楽の教科書に載ってて昭和世代のみなさまなら絶対うたったことあるはず 「か~りんか かりんか かりんかかや 庭に~はイチゴか~りんかかや」 なんて覚えありません? なぜ庭にはイチゴが唐突に出てくるのか当時も今も疑問だが・・・w

そんな話を同行の舞台友Nとしていたら 「そうなのよ~ ロシア民謡よく歌ったよね~ あたしゃ ともしび の歌詞も未だに覚えてるよ。音楽のテストには 短調の歌に○をつけろの所によくこの歌が出てきたよね」 と相変わらずの記憶力の良さを発揮していた。

ああ 懐かしい・・・


ショーも良かったな。蘭とむさんのダンスはかっこよかったし、壮様が実咲さん(この人も美貌)とペアで踊ったのもすごく良かった。

ただ終盤で壮さまの燕尾服の裾が紫のぼかしで それがどうも風呂敷(それも昔の香典返しに使われたヤツ)を思い出させられ、Nもまったく同じことを連想して二人で笑いをこらえてつっつきあってしまった。 あの衣装は再考していただきたいわ。



コメント (2)
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