昨日はこちらに行った
☆
演目は↓
場所は
練☆駅前の文化会館である。ここって駅前だし地下鉄が通ったので都内各所からのアクセスも良くなったし、広い駐車場もある。
時々外国の有名オペラなんかも格安料金で見られるみたいだし☆馬区民がうらやましい。
で、談春。
落語通の友人から「今一番おもしろいよ」とのことだったので年末チケットをゲット。
今年は残念ながらPARCOの志の輔は先行予約がはずれまくってしまったのである。でもこちらのチケットは運よくS席も二席ゲット。演目もオットと聞くにふさわしいw?芝浜も入っている。
忘年会の時に舞台友Nにその事を言ったところ
「芝浜? 私の一番好きな話だよ。」と言ってたが、後日送られてきたのが三木助と志ん朝のCDw
プロのクラシックの音楽家であるご主人は大の落語通でそのコレクションの中からコピーして送ってきてくれた。全く図書館か博物館みたいな資料を持つ友人がいるとありがたいものである。
ご存じと思いますが
芝浜 ☆
腕の良い魚屋だけど殆どアル中のオットとその妻の話。
しばらくぶりに仕事に出たオットが早朝の海岸で大金が入った財布を拾い、これで借金も帳消しにできて遊んで暮らせると帰宅して酔っぱらって寝てしまう。目覚めたところで妻はそれは夢だよと言い、悔い改めて働き出したオットは三年で棒てふり魚屋から店をもって人を使うくらいまで成功する。そこで妻は海岸で拾った財布を出してあれは本当だったんだよと告白する。
いわゆる人情話
酒に飲まれるし喧嘩っ早いって時点でもう立派なダメンズであろう魚屋。
妻は話の中で「あれでいい女っぷりだからよ、なんで出て行かねえんだろな」とオットに言われているのだろうから薄幸美人系の映像が目にうかぶ。
そんな女性が惚れて一緒になって見捨てないんだから魚屋もまともに仕事してれば腕もよくていなせなイケメンだろうと想像する。
何がきっかけで仕事を何日も休み借金を重ねていったか知らないけど、こういう状態を我慢できる女房ってのはエラいねえって素直に感心する。
もっとエラいと思うのは、この状態のオットを見捨てず、いつか立ち直るだろうと信じて、その態勢をおこたらないってところである。
仕事に必要な桶や包丁や草鞋を準備万端にしておいて、オットが急に仕事に行くつもりになってもいつでも送り出せるように整えておく。
こういうオトコってのはいざその気になっても何か一つ気に入らないところがあると
「ああ やめだやめだ」とまた朝から酒でもくらって寝てしまうような気がする。
女房 エライ・・・
学ぶべきはやんちゃだけど才能のある男はおだててとにかく働かせることである(今更ワタシが学んでも仕方がないが)
(しかしやっぱりこれも江戸、せいぜい昭和初期くらいまでの状況で、平成の世であれば、ここまで才覚があって気が利くオンナならさっさと自分が社会に出て自立してダンナなんていらない状態になるとも考えられるが)
隣でゲラゲラ笑いながら見ていたオットは何を思っていたのだろうか・・・?
談春さんの話、堪能。枕もおもしろかった。先代の故円楽さんや談志さんの裏話なんかも楽屋落ちで終わらずにおもしろかった。
終わった後、(三時間以上の長席だった)ちょっと小腹がすいたねってことで環七沿いのジョナサンでスープと小皿料理を食べる 一つ250円だって、ジョナサンって何年ぶりかで入ったけど便利だね。せっかくだからと(何がせっかくだか)グラスワインも一杯飲んだがオットはドライバーなのでワタシだけ。
平成の妻で良かった。
この時しみじみ二人で意見の一致をみたのはこの話勘三郎さんの歌舞伎で観たかったってこと。相手役を玉三郎さんで。もう夢見ても仕方ないけど・・・
☆ ☆ ☆
今朝は成人の日なのに大荒れの天気とのこと、今は雪も積もりだしたが、オットは早朝から仕事であった。
ワタシも一緒に起きて朝ご飯を作る。
「まったく休みなのにご苦労だねえ、おまいさん」
「仕方ねえだろ、俺が行かなきゃ死んじまうジジイがいるからよ、おっかあ」←ホントに乗りやすい夫婦である。
「気を付けてね、おまいさん」
「おう、包丁は研いであるかい?」
「秋刀魚の腹みたいにぴっかぴかにしておがくずの中に入れてあるよっ」
「草鞋は?」
「新しい草鞋だよ、気持ちいいよ、おまいさん」
「おぅ じゃ行ってくらあ」
と玄関先でアホなやりとりをして送り出したのであった。
☆
演目は↓
場所は
練☆駅前の文化会館である。ここって駅前だし地下鉄が通ったので都内各所からのアクセスも良くなったし、広い駐車場もある。
時々外国の有名オペラなんかも格安料金で見られるみたいだし☆馬区民がうらやましい。
で、談春。
落語通の友人から「今一番おもしろいよ」とのことだったので年末チケットをゲット。
今年は残念ながらPARCOの志の輔は先行予約がはずれまくってしまったのである。でもこちらのチケットは運よくS席も二席ゲット。演目もオットと聞くにふさわしいw?芝浜も入っている。
忘年会の時に舞台友Nにその事を言ったところ
「芝浜? 私の一番好きな話だよ。」と言ってたが、後日送られてきたのが三木助と志ん朝のCDw
プロのクラシックの音楽家であるご主人は大の落語通でそのコレクションの中からコピーして送ってきてくれた。全く図書館か博物館みたいな資料を持つ友人がいるとありがたいものである。
ご存じと思いますが
芝浜 ☆
腕の良い魚屋だけど殆どアル中のオットとその妻の話。
しばらくぶりに仕事に出たオットが早朝の海岸で大金が入った財布を拾い、これで借金も帳消しにできて遊んで暮らせると帰宅して酔っぱらって寝てしまう。目覚めたところで妻はそれは夢だよと言い、悔い改めて働き出したオットは三年で棒てふり魚屋から店をもって人を使うくらいまで成功する。そこで妻は海岸で拾った財布を出してあれは本当だったんだよと告白する。
いわゆる人情話
酒に飲まれるし喧嘩っ早いって時点でもう立派なダメンズであろう魚屋。
妻は話の中で「あれでいい女っぷりだからよ、なんで出て行かねえんだろな」とオットに言われているのだろうから薄幸美人系の映像が目にうかぶ。
そんな女性が惚れて一緒になって見捨てないんだから魚屋もまともに仕事してれば腕もよくていなせなイケメンだろうと想像する。
何がきっかけで仕事を何日も休み借金を重ねていったか知らないけど、こういう状態を我慢できる女房ってのはエラいねえって素直に感心する。
もっとエラいと思うのは、この状態のオットを見捨てず、いつか立ち直るだろうと信じて、その態勢をおこたらないってところである。
仕事に必要な桶や包丁や草鞋を準備万端にしておいて、オットが急に仕事に行くつもりになってもいつでも送り出せるように整えておく。
こういうオトコってのはいざその気になっても何か一つ気に入らないところがあると
「ああ やめだやめだ」とまた朝から酒でもくらって寝てしまうような気がする。
女房 エライ・・・
学ぶべきはやんちゃだけど才能のある男はおだててとにかく働かせることである(今更ワタシが学んでも仕方がないが)
(しかしやっぱりこれも江戸、せいぜい昭和初期くらいまでの状況で、平成の世であれば、ここまで才覚があって気が利くオンナならさっさと自分が社会に出て自立してダンナなんていらない状態になるとも考えられるが)
隣でゲラゲラ笑いながら見ていたオットは何を思っていたのだろうか・・・?
談春さんの話、堪能。枕もおもしろかった。先代の故円楽さんや談志さんの裏話なんかも楽屋落ちで終わらずにおもしろかった。
終わった後、(三時間以上の長席だった)ちょっと小腹がすいたねってことで環七沿いのジョナサンでスープと小皿料理を食べる 一つ250円だって、ジョナサンって何年ぶりかで入ったけど便利だね。せっかくだからと(何がせっかくだか)グラスワインも一杯飲んだがオットはドライバーなのでワタシだけ。
平成の妻で良かった。
この時しみじみ二人で意見の一致をみたのはこの話勘三郎さんの歌舞伎で観たかったってこと。相手役を玉三郎さんで。もう夢見ても仕方ないけど・・・
☆ ☆ ☆
今朝は成人の日なのに大荒れの天気とのこと、今は雪も積もりだしたが、オットは早朝から仕事であった。
ワタシも一緒に起きて朝ご飯を作る。
「まったく休みなのにご苦労だねえ、おまいさん」
「仕方ねえだろ、俺が行かなきゃ死んじまうジジイがいるからよ、おっかあ」←ホントに乗りやすい夫婦である。
「気を付けてね、おまいさん」
「おう、包丁は研いであるかい?」
「秋刀魚の腹みたいにぴっかぴかにしておがくずの中に入れてあるよっ」
「草鞋は?」
「新しい草鞋だよ、気持ちいいよ、おまいさん」
「おぅ じゃ行ってくらあ」
と玄関先でアホなやりとりをして送り出したのであった。