局の道楽日記

食道楽、着道楽、読書道楽  etc
生活色々を楽しんで暮らしている日々の記録です

皮革の手入れ

2015-02-05 21:24:47 | 日々の生活
年末の旅行の途中

そう、そこはフィレンツェ



ルネサンス発祥の地。中世の文化を楽しむのもいいけど フェラガモ、グッチなどブランドものの店も多いし(それほどブランドフリークじゃないけど)買い物も魅力的であった。ベッキオ橋の周辺には魅力的な宝飾店もあってウィンドだけでも・・・と覗き込むワタシの腕を引っ張って
「ほら、手袋買いに行くんだろ あっちだよ」とせかすやつもいたし・・・

ともあれ、ブランドじゃない革製品を買おうという目標をたてていたオット。

ANAのマイレージでもらったかなんかのパソコンも入るリュックサックが、もうボロボロになっていたのである。基本買い物嫌いのオットではあるが、外国で革製品買うのは好きみたいだ(フランスでもバッグを買っていた)フィレンツェのなめし皮の品質は良いらしいし。

そして、ケチなのか有名ブランドには目もくれず、小さな店構えの知らないブランドばかり置いてある革製品の店にふらっと入ったときのこと。

案外奥行のある店の奥に30代くらいのお兄ちゃんが一人座っていた。
最初はワタシの方にバッグをすすめてきたが、欲しいのはオットのリュックと言うと張り切って色々取り出して勧めてくる。

一つ気に入ったのがあったので、それにするかな? と言うと

「お~ あんたはぐっどちょいすだ これはぱーふぇくとだ すとろんぐだ びゅーてぃふるだ」とまくしたてる。

はいはい 買いますよと支払をしようとしたところ

「ほれ こんなにしても皺にならない」とリュックを端から丸めてみたり

「これでも大丈夫 つよいだろ」とライターの火であぶってみたり

(ん~~ わかったから~ それ買うんだから~)と思って多少ハラハラしていたら

「これからあんたたちにお手入れ方法を教える ほれ これだ」と出してきたのが



このクリームの巨大なチューブであった。

「へっ NIVEA?」きょとんとしている私達に

「たとえばあんたがこのバッグにコーヒーでもワインでもボロネーズソースでもこぼしたとする。そんときゃこれでふきとるんだよ 落ちるから」とまくしたてる。

ちょっとでも疑ったらこの兄ちゃん実際にコーヒーをこぼしかねないので

「へ~ 良い事聞いた ありがとありがと」と口をそろえて言ったワタシタチ。

「これだって元はおれたちの肌と一緒だろ だからこのクリームがいいんだよ 二週間に一度くらい薄く塗ってお手入れしてくれ」

お兄ちゃんリュックをその店のオリジナルの金色のビニール袋に無造作に突っ込み渡してくれて

「チャオ 良い旅を」と愛想たっぷりに言って送り出してくれた。

その後 ドゥーモの近くの露店を歩いていたら、その店の人が

「あんたの買った店はいい店だよ」と声をかけてくる

「そうなの それは良かった」といったら

「おれんところのも良いから買ってってくれよ」ともキャッチされそうにもなったけど。

それで 日本に帰ってから早速すなおにNIVEAを買ったワタシである。

なぜかケチなオットはいまだにANAのボロボロリュックを使っているのだが、試にワタシのブーツを磨くのに使ってみた。

あ~ら いいではないの。

確かに汚れが落ちて艶がでて 多少の防水にもなるみたい。

何よりいいのは、靴専用のクリームを使う時みたいに手荒れが気にならない。元々ハンドクリームなんだから。

ってことで今までよりマメに靴磨きできる。


今日は一日みぞれでさむ~い一日。

色んな用事を全部昨日終えてひきこもったが読書とDVD鑑賞にも飽きたのでリヴィングに新聞紙を敷いて何足か靴を磨き倒した。

なぜかこの匂いが好きみたいでクリームを舐めたがるのが若干一匹・・・








コメント (4)
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