局の道楽日記

食道楽、着道楽、読書道楽  etc
生活色々を楽しんで暮らしている日々の記録です

ハブに怯えて墓地を行く

2016-02-19 00:51:32 | 
沖縄三日め この日は午後五時くらいの飛行機で羽田に飛ぶ予定だった。

この日はモノレールの一日券を買って近場を見たり、お土産でも買ったりしてのんびり観光しようとオットと計画したはずなのに・・・

とりあえず首里駅へ



首里駅文庫だそうだ。誰でも借りて行っていいしいつ返してもいいらしい。武者小路実篤全集とかこういう所で誰が借りるのか?と疑問が生じるラインアップではあるが、便利かも。基本的に性善説の表れであろう、首里文庫。

ここでオットともめた



こちらへ行きたかったのですけどね。首里駅から2.3kmという。
ワタシはさっとタクシーで行きたかったのにオットは歩こうぜと聞かない。それもグーグル先生が推奨する道じゃないなにやら山道らしきルート。
ワタシは歩くのは嫌いじゃないのだ。しかし山道みたいのところを歩くつもりじゃない靴を履いていたのよね。 


この辺まではまだよかったのですけどね。



途中展望台なんてあるわけです
ってことはここまで相当坂道を登っているわけだ。 普通のショートブーツで。






住宅街を抜けて。階段もあるわけだ。 ヒールもあるショートブーツで。

しかしここまではまだよかった。





そのうえですね、あたりは山の中の様相となり、地面は土か凸凹した石を敷き詰めた道となり 歩きにくい事このうえなし。

「キャラバンシューズでも履かないと走行不能」とワタシなら記載するね、ガイドブックに



「だからタクシーで来たかったのに~」 と文句を言おうにも、さっさとワタシを置いて彼方まで歩いている鬼畜オット(怒)



そして山道はあたり一面の墓地につながる。沖縄のお墓ってのは大きいよ。しかもそれがこれだけ連なってると迫力ありますね。夜なんて絶対通りたくない。






しかも、ハブ注意って貼り紙まであるし、ハブの捕獲器も設置中だって。ハブも見たくないし、捕獲器にもつかまりたくないし、墓場で変なものも見たくない!
なんの因果でこんな所に居なきゃならんのだ!



「なんであーたと旅行するとこういうハメになるのよっ!さんざんワタシがタクシーで行こうって言ったのにこんな道を歩かせてさ!それにワタシが歩きにくい靴履いてるってわかってるくせにさっさと行っちゃうし! なによっ」とキレそうになったところで

やっと着いた識名園琉球王家最大の別邸だった所。













大戦で沖縄戦で壊滅的な被害を受けたそうだが、1975年から20年にわたる整備工事で今日の姿に復元され、平成12年(2000)に「琉球王国のグスク及び関連遺産群」のひとつとして世界遺産に登録されたそうである。

平日だったためか、観光客は少なく、大陸から来た方たちも珍しくいない、静かな空間を楽しめたのであった。




そのおかげで、壊れかけていた夫婦仲が修復したところの図ww

帰り道はさすがに素直にタクシーに乗り(あっと言うまに首里駅まで到着、行きはなんだかんだで1時間はかかった)

お昼も食べずに墓地をさまよっていたのでお腹がすいた我々は、最後に沖縄そばでも食おうぜと空港で入った店だけど天龍
「地方の空港に入っている店」の先入観の予想の味よりははるかにおいしく



ワタシはそーきそばとジューシーのセットをいただけたのである。豚肉は臭みがなくて骨のまわりがさっくりとほぐれてとろけ、ジューシー(炊き込みごはん)はちょいと脂っこいながらも良い味をかもしだしていた。
オットのゆし豆腐ソバも優しい塩加減と出汁の味がマッチしておいしかった。

全体に沖縄で食べたものは塩味が薄くて素材の味がよくわかる。ワタシもそう濃い味付けをする方じゃないと思っていたが、身体のためにはもうちょっと薄味付けでもいいかもと思わせられた。

最後に空港の売店でロイズの沖縄限定チョコとか、定番のちんすこうなどを購入。わりに余裕を持ってチェックインしてゲートのそばのベンチに座っていたら
「機体の整備の関係で出発が遅れます」とのアナウンスが・・・
「金曜の夕方便って結構これがあるんだよな」とオットがつぶやく。
結局脱出用の滑り台に不具合があったとかで(使うハメになるのも嫌だけど、使うハメになって不具合があったら確かに困る滑り台)結局一時間遅れたのである。

多少イライラを醸し出し始めた客たちに 「みなさまにご迷惑をおかけしたおわびの印に1000円差し上げます」とのアナウンス。



ってことでANAからもらったおこづかい。

滑り台を使うはめにもならずに、無事に羽田について、ANAからのお小遣いは駐車場代を半額にしてくれた。

気まぐれオットが「おい、マイルが消えるぞ どこかに行こうぜ」と建国記念日と1.5日有休を使って実現した旅だったけど、なんだかんだ面白かった。

あれだけぶーたれた識名園までの道も今となっては良い思い出である。(ブーツのヒールはボロボロになったけど)

コメント (4)
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