局の道楽日記

食道楽、着道楽、読書道楽  etc
生活色々を楽しんで暮らしている日々の記録です

夢の王国の住民にはなれなかった

2018-05-31 00:02:57 | 日々の生活
元々今回は楽しみにしていたのだ。
先週末孫1お守りのハデヴァージョンとして ムスコ、ムスメ、孫1とワタシでDランドに行くということ。
孫2が生まれる前より計画していた予定であった。
ムスコの職場の福利厚生の一環で一般のチケットよりだいぶ安く購入できて、ショーの予約もできるとのこと。
お嫁ちゃんは孫2とお留守番、ムスコだけだと現地で大変なので一緒にいってくれとのこと。Dランドはほんとに久しぶりだし、この組み合わせで行くなんて最初で最後かもしれないなってことで。



35周年らしい。
振り返ればディズニー経験が少ない我が人生である。
結婚前に一度 子供が小さい時に家族四人で一度 実家の母と子供二人と一度 ムスコの中学の創立記念日に思い立ってムスコの友達母と四人という変則で一度 ムスメの小学校の卒業記念に母ムスメ5組くらいで一度

回数を数えられるくらいしか行っていない。
世のDフリークの皆様はもちろん、一般の子どものいる(いた)首都圏在住の家庭の平均訪問回数より少ないのではないだろうか?

そんなに趣味嗜好が合う夫婦ではないが人混み嫌い、待つのが嫌い、という共通意識を持つオットとワタシゆえのこと。

で、多分15年ぶりくらいに訪れたDランド。そこは想像を超える混雑であった。

入場したのが8時半ごろ、ムスメがぷーさんのファストパスをとりに行ったところ午後8時とのこと。
当然アトラクションも長蛇の列でどこでも90分以上とのこと。

ポップコーンを買うのも50人以上並んでいる。

地べたにはシートを敷いて座っている人々。あと二時間もそこで座り込んでパレード待ちをするらしい。

ああ、この状況はムリ、孫のためと思ってもムリ。

幸い怖がりの孫1はアトラクションには行きたがらなかった。

ってことで早めにショーの舞台に。



ディズニーキャラクターが舞台から降りてきて小さい子たちを誘ってくれる。
プルートに手をひかれた孫ちん 号泣(笑)



機嫌が直るまで時間がかかった。



ミニーや妖精たちが出てくる場面。

妖精役四人の顔がそろいもそろってホントに可愛かった。ジェンヌのムスメ役レベル。
ダンスも上手でムスメと「みんな可愛いねえ、よくそろえたもんだね」などと感心していると・・・
妖精の一人が金髪のカツラを落としたのである。
妖精ヅラはもう少しで舞台から落ちるギリギリで踏みとどまり、妖精ちゃんはさりげなく拾って事なきを得たのだが
それを見て爆笑して、ムスメに知らせたワタシ。

ショーが終わったあと、ムスコより
「おかん ひでぇなあ。周りのみんなはあっ大丈夫かなあなんて心配してた感じなのに、誰より爆笑してたのがあんただよ」と言われた。

だってこの日で一番おもしろかったんだもの。
あと、ミニーの足の腓腹筋の発達がすごいなあ、顔見てみたいもんだなどとロクでもないことに感心した。

周りの親子は一緒に手拍子したりずっとショーを動画で撮ったり夢の世界にひたっておられたようだが、最初から夢の世界に入れずお笑いの世界に一人でシフトしてしまったのである。

悪い予感・・・

ショーが終わってもなんとなく機嫌が悪い孫ちん。
Dに来る親は子供を楽しませようとして来るのだろうが、案外泣いてる子供ってのも多かった。
あとびっくりしたのは子供にコスプレさせてくる親。ディズニープリンセスのドレスを着て、髪もクリンクリンに巻いてる5歳3歳くらいの姉妹を連れて歩いていたちょいヤンキー入ってる両親。気合入ってるなあ。すごいなあ。似合っているとは言い難いが(正直ですまん)

コスプレと言えば、子供だけではなくて若いおなごたちもグループで同じ服装をして色んなところでスマホで写真を撮り合っている。インスタ映え狙いみえみえ。
いつからこうなったんでしょうね?あの悪夢のハロウィーンを思い出されてやっぱりアウェイ感がつのる。

この日は孫ちんに1つだけ何かを買ってあげるって約束していたし、留守番のお嫁ちゃんのお土産も買っちゃおうとショップに寄った。
大好きなトミカでいいと言う孫ちん。しめしめトミカだったらお安いもんだと「じゃ、バーバが買ってあげる」と財布を取り出してレジに行ったら、



35周年記念グッズで1200円だって! 普通のトミカが3つ買える。

そしてちょっと早いが昼食へ。目の前に小さな劇場があってそれも見られ、ちょっと遠いがパレードも見られるというレストランの外の席を確保。
ランチプレート2000円ほど。いえいいんですよ。2000円のランチでもおいしければ。
2000円出してこれほど不味いもの食べたのは久しぶりであった。何から何まで文句言いたかないが、ワタシは食べものの恨みは忘れないのである。

結局この日は何もアトラクションには入らず、トゥーンタウンで遊び、もう一度夕方のパレードを見て早々に帰った。

大嫌いな混雑と喧噪にもまれて疲れたはてたが、救いは、ここに来ている人たちの大半が幸せそうなことだった。
人が楽しんでるを見るのはワタシも嬉しい。
スズメが図々しく、ランチ中の私たちのテーブルの足元まで近寄ってくるのは、ここなら追われたり捕まえられたり意地悪されることがないということが経験としてわかっているからであろう。

確かに一見夢の国。

しかしスターウォーズのグッズを売ってるところで、ふとロボットだかのかぶりもの(ぺらぺらの縁日で売ってるおめんみたいな素材)の値段を偶然見てしまったワタシは怒り心頭であった。2200円ですってよ、奥様。

記念トミカより費用対効果に難があるではないか・・・

35周年風船も1500円 Tシャツ2600円・・・

Tシャツを着てお揃いの耳をつけてるカップル 子供二人に風船を持たせてる四人家族。

これで遠くから交通費をかけて高い入場料を払ってグッズを買って どれだけのお金がここに落ちるのであろうか?

「一流企業がスポンサーってだけのテキヤみたいなもんだよね!ぼったくりすぎる!」
「わかったからさ、おかん 声がでかい」

多分ワタシは客観視すればよくできた空間の「さあ、楽しいでしょ。楽しんでいきなさいよ」という押しつけ感が嫌いなんだと思う。
そして何もかもそろえて「求めよされば与えられん」感。大規模なイオンモール感も。
そしてプーさんもピーターパンもメアリーポピンズも毒や皮肉を抜いて可愛さとお花畑感を強調するこの大元の世界観が元々ダメなんだと思う。

やっぱりワタシはこの夢の国の住民にはなれなかったし、これからもなれないね。

年に何度もこの国を訪れて、コスプレして、インスタにあげて、グッズを買って・・・のお金があったら、家族で旅行でもするなぁ。実際ワタシはそうしてきたし、ムスコとムスメの家庭もそうであって欲しいと密かに願う。
シンデレラ城よりはノイスバンシュタイン城を無理しても訪れて、異国の文化と歴史の香りを感じたいし伝えたいです。貧乏旅行でもいいから。
こればっかりは趣味嗜好の問題ですけどね。







コメント
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