雑談寓話:或るフィクション&ノンフィクション@御曹司譚202
「同性の愛人をもつかもしれないお父さんがいる子供って、なにを想うかな?」
って問いかけを花サンにしてその後、帰りは二人で逢うことが増えた。
仕事あがったらいつものコーヒー屋で読書or勉強して、もう片方が来るのを待っている。
From:花サン
本文:コーヒー屋で本読んでます、ラズベリーラテとかいうの甘いよー(顔文字笑顔)
Re :30分かけて飲んで?笑
なんてカンジにメールやりとりして、
それから呑みorゴハン軽くして帰る、それが習慣みたいになった。
で、御曹司クンは相変わらずメールくれていた、
From:御曹司クン
本文:おつかれ、今おまえがエレベーター乗るとこ見かけた、
声かけたいのに今は怖い、笑顔で拒否されたらもう立ち直れない、
で、返信だけはしていた、
Re :仕事真面目にしな、残業代泥棒、笑
Re2:年棒制だもんね(顔文字怒り顔)
こんな感じのヤリトリは続いていて、
もう気づくかもしれないけど花サンと同席中なとき着信が多かった、
「あ、トモさんの携帯メールじゃない?」
「だね、笑」
「チェックしたほうがいいよ?プロジェクトの質問かもしれないし、」
「ありがとね、笑」
っていう会話して携帯チェックするわけで、
だから想像つくかもしれないけど流れはこんな↓感じになる、
「返信とか遠慮しないでしてね、笑顔」
「ありがとね、でもホッタラカシでいいかな、笑」
「あ、また彼なんでしょー?ちゃんと返信してあげなよ、無視とか可哀想だよ?相手限定で寂しがりみたいだし、」
なんてカンジにお見通し毎度され、で、一行返信をしていたんだけど、
そんな仕事後ゴハンor呑みの会話は御曹司クンのことメインだった、
「ホント彼はトモさんに構って貰いたがるね、私にはソンナにメール来なかったよ?笑」
「花サンはレスポンス気分屋なときあるから?笑」
「あー、痛いトコ突いてきた、でもメールって返信急がないモンじゃない?」
「ホントに急ぎなら電話かけてくるし?笑」
「そう!それにトモさんにはレス速いほうだよ?」
「そういうの御曹司クンに言った事あるだろ?笑」
「あ、もしかしてソレが原因かな??私もレスちゃんとしてたらマメにメールくれたのかな、」
ってカンジに御曹司クン話が多かったのは、花サンのリハビリっだったんだろう。
フツーに話して笑う、
ってコトしていると「フツー」じゃいられないことも普通になってくる、いわゆる「慣れ」の利用。
フツーに出来ないほど痛いコトも、フツーに笑ってるうちに慣習化して日常になる。
そういう慣れは「フツー」になることへの訓練みたいなモンだった、
で、そんな時たまに訊いていた、
「花サン、手は無事?笑」
「うん、無事、笑」
こんな会話とゴハン一緒しながら「フツー」に笑って、
こんな傷み抱えていても花サンは職場で「フツー」にしていた、
「今日ね、仕事のコトで彼に声かけたらビックリ顔されたよ?」
「びっくりされるなんて、ご飯粒でも着けてた?笑」
「そうそうーって違うってば、もーホントSだよね、笑」
ってカンジに毎晩なにかしら「今日の御曹司クン」話が出て、
ソレダケいつも見て・話にしたがる花サンの本音はやっぱり「好き」でいる、
好き、だからこそ「フツー」にしたいのは多分ほんとのトコ受け入れ難かったんろう、
御曹司クン=ゲイ寄りバイセクシャル=「フツー」じゃない
そういう図式がどうしてもあって、
それを毎日いつも職場で顔見るたび向きあわされて、ソレが色んな感情を抱えこんだ、
あのひと私を好きって言った、でも女で一番好きなだけでホントに一緒にいたい相手じゃない、
あのひと男だけど男の方が本命に大好きで、だったら私が女じゃなかったら何番目の好きになるんだろう?
ソンナこと花サンはどっか思っていて、だから自分と毎晩いつも話したかったんだと思う。
もしかしたら御曹司クンに直接「本命は誰」か確かめていて、だから毎日いつも確認していたかったのかもしれない、
あのひとがドンナにいちばん好きでも、このひとは好きにならない。
たぶんソレ確かめたかったのもホントだろう、
このまま自分が御曹司クンに振り向かなければ「いちばん」は御曹司クンの手に入らない、
それなら「好き」って言ってくれた私に振り向くしかなくなる、そうしたら今度こそ「いちばん」になれる?
そういう期待することは多分こんな立場になったら誰も同じかもしれない、
こういう期待するからこそ「フツー」にしたかったんだと思う、
ゲイでバイセクシャルの彼、だけど「フツー」の人間、だから恋愛もフツーに幸せになれる。
そんな「フツー」あたりまえが欲しかったんだと思う、
で、そういう彼女を支えたいって自分は想っていた、
だから毎晩いつもコーヒーやゴハンや呑み一緒して、彼女が帰るべき時間まで話して笑って、
金曜夜たまに帰り難くなってしまうこともあって、そんなときはウチに泊って朝まで一緒にいた、
「トモさんの部屋ってなんか落着く、本いっぱいで厭きないしゴハン美味しいし、笑」
なんてご機嫌で花サンは笑って、
そんな花サンをご家族は見守っていたからウチへの泊りも普通にOKしてくれていた、
「トモさんは信頼度すごい高いからねー、ちゃんと手土産は買ってけ言われるから、はい、笑顔」
ってカンジに朝のパンとかケーキとか和菓子なんか買ってくれて、
貸した部屋着で寛ぎながら甘いもの食べながら一緒に勉強したり、借りてきた映画とか見たり、
半分くらい眠りながら話して夜更かしして、作ってあげた朝ごはん食べて花サンは元気に帰ってた、
「いつもごめんね、今度ご馳走するから行きたいお店考えておいて、」
「すっごい高いトコでも良い?笑」
「給料解ってるんだから予算は考えてねー笑」
なんてワケで偶にご馳走してもらってた、笑
で、そういう時間にも御曹司クンからメール来ることは同じで、
花サンが風呂入ってる時とかに返信ちょっとしていたんだけど、歯医者からも時折メール着ていた、
From:歯医者
本文:こんばんわ、今読み終わりました。
職人の世界とか初めて読んだけど、ちょっと自分と繋がるもの感じて面白かったです。
またおススメ教えてくれますか?
Re :植木職人と宮大工とかどうですか?2編一冊の文庫です、
Re2:どっちも木ですね、それ読んでみます。
こんなカンジに相変わらずやりとりしていて、
そしたら或る夜また花サンとゴハンしているとき歯医者からメールが着た、
第3回 ひとりごとブログトーナメント
眠いです、が、昨日バナー押して頂いたので短いですがUPします、
第Aesculapius「Chiron13」草稿UPしました、3倍くらいになる予定です。
第78話「灯僥2」+「P.S 雪郷山籠」+Aesculapius「Chiron12」校了しています。
第9話「黎明1」2011.09.20掲載「黎明、木洩日の翳」加筆校正Ver、読み直したら校了したら2011.09.20に日付変えて時系列にします。
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取り急ぎ、笑
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