雑談寓話:或るフィクション&ノンフィクション@御曹司譚215
午後半休した金曜日、花サンと車で一軒家@某山村の気楽な店で夕飯して、
「やっぱり御曹司サンほんとトモさんのこと好きだよね、なんだか妬けるみたい、やっぱ私けっこう本気なのかな?」
なんて花サンに訊かれて思った、それなら今こうして一緒にいるのは何だろう?
なぜ「妬ける」相手と花サンは一緒に居たがるのか、
なんて訊くだけ無駄な気がした、で、今夜これからどうしよっか笑いかけた、
「ゴハン済んだら行きたいとこある?笑」
「出来たら富士山見たいけど、雪とか危なかったら別コースにしよ?」
すぐ答えて笑ってくれる。
そういうの前と変わらない、それでも何か少し変わったんだろう?
そんな笑顔はすこし寂しそうで、そして気になる手首の傷痕の数つい見ていたら言われた。
「トモさん、手はもう切ったりしないから安心して?ちゃんと解かったから、」
安心してね?そう言って笑ってくれる貌はドッカすっきりしていて、
その理由ちょっと訊いてみたくてそのまま尋ねた、
「どんなこと解かった?笑」
「うん、生きてるって実感する方法?」
問いかけるみたいに応えてくれる言葉は命題だ。
ずっと亡くなっても想い続けてる「彼」への感情と同時に並んでいる、字のままに「命題」を彼女は続けた、
「私ね、リスカの痛みとか血で生きてるんだって実感してたけど、あれよりも生きてるなって解かるコトたくさんあるって気づけたから。
山を見て大きいなーとか、雪さわって冷たいなとか眩しいとか、風の匂いとか、トモさんと話してゴハンして美味しいなとか全部が生きてる、」
あ、今年になってやったこと全部を言ってくれてるな?
そんなこと気づいたから訊いてみた、
「年明けに山中湖で雪合戦した日のこと話してる?」
「あたり、あれが生きてる実感になったよ?世界は綺麗だなって気づけることに生きてる実感するの、トモさんとゴハンする事も同じカンジ、」
笑って応えてくれる言葉に、良かったんだなって想えた。
花サンがリストカット、いわゆる自傷行為をしていることは前からでいる。
それでも自分と出会ってからは止んでいた、だけど御曹司クンとの年末年越から再発してしまった。
なんて書くとまるで御曹司クン=悪者→花サンを自傷行為に追い込んだってカンジするけれど、でも本当はキッカケをくれた恩人かもしれない。
だって御曹司クンと何も無いままだったら花サンは「生きてる実感する方法」を気づかないままだったろう?
そんなこと想ったからそのまま言ってみた、
「それなら御曹司クンとアレコレあったことも花サンには幸運だね、生きてる実感する出来事のキッカケは御曹司クンなんだからさ?笑」
だってそういう事だよね?
そう想ったまま言ったら花サンすこし目を大きくして瞬いて、それから笑った、
「ほんとだ、御曹司サンのこと傷ついちゃったから私、トモさんと山中湖で雪合戦して笑えたんだもんね?」
「だろ?アレがあってから毎晩ゴハンかお茶一緒するの習慣になったしさ、笑」
笑いながら応えて箸動かして、
そんな食卓に花サンが考えまとめるみたいに尋ねた、
「ね、私にとって御曹司サンって幸運のキッカケくれた人ってことだよね?それなら本気になっちゃうのも仕方ないのかな、」
ある意味そういう解釈も成立するんだろう?
っていう理論よりもっと明白な事がある、それを想ったまま笑ってやった、
「キッカケくれた恩人だと思うよ?それよりさ、本気になっちゃう理由を探してるアタリが本気になりたがってる程度に好きってコトだろが?笑」
ようするに、もう本気なんだろう?
それは御曹司クンを求めているのかor恋愛を求めているのか、ってアタリは不確定のままでいる。
それでも「本気になりたがってる」だけの変化は花サンにとってたぶん幸福だ、そんなカンジに時間が動きだした人は笑った、
「そっか、私も恋に恋したがってるのかな?」
「いいんじゃない?女のひとは恋愛で綺麗になるって言うしさ、ぞんぶん恋して楽しみなよ、笑」
笑って箸動かしながらテーブル越し、花サンの貌やっぱりスッキリしていた。
こうやって女のひとは「恋愛で綺麗になる」んだろうか?そんなこと考えながら御曹司クン電話を思い出した、
『明日、何時でも気が向いたら連絡してよ、どこでも迎えに行くから…待っていさせて、』
あんなこと言われてから3時間ほど経過した、
そして3時間ほど明日に近づいちゃったけど、さて明日はどうしたもんか?
だって目の前には恋愛※暫定対象=御曹司クンで綺麗になってく女の子が座ってる、それなのに明日はどうしたもんだろう?
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Aesculapius「Chiron智者の杜18」校了しました、雅樹と光一と祖父@吉村本家。
第78話「灯僥8」読み直したら校了です、周太と英二@ビジネスホテルの対話シーン。
校正ほか終わったらAesculapiusの続きor短編連載を予定しています、
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取り急ぎ、
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