萬文習作帖

山の青年医師の物語+警視庁山岳救助隊員ミステリー(陽はまた昇る宮田と湯原その後)ほか小説×写真×文学閑話

第78話 灯僥act.10-another,side story「陽はまた昇る」

2014-09-22 22:00:00 | 陽はまた昇るanother,side story
examination 命運の問い 



第78話 灯僥act.10-another,side story「陽はまた昇る」

ダッフルコートのポケットから林檎ひとつ、それから父の形見のナイフ。

ランプの灯に紅い実きらめく、この果物を父はよく剥いて食べさせてくれた。
医者いらずだよ?そう笑って切り分けてくれる笑顔は自分の世界を幸せにしてくれた、大好きだった。
そんな全て他愛ないありふれた日常で、けれど自分には宝物のまま抱きしめているから今日も持ってきた。
この林檎、父が剥いたように切り分けたようにしたら喜んでくれる?そんな思案に皿ふたつテーブルに置いて周太は微笑んだ。

「でも…うさぎさんリンゴは笑われちゃうかな?」

うさぎさんにしてあげるよ?
そう言って父は器用にかわいい切り方してくれた、あの長い指の手が懐かしい。
あの手がくれた幸せを自分も今夜は贈ってみたい、だけど今この手にそんなことは叶うだろうか?

だって自分は今日、人を撃ってしまったのに?

―殺さなくても傷つけたんだ、手も足も…でもお父さんのリンゴもごはんも僕は幸せだった、あのベンチも、

人を傷つけた手で作ったものは、幸せ?

そう考え始めてすぐ父の手仕事たち思いだす、そして父の想い辿られる。
いつも休日には料理して菓子も焼いていた父、庭のベンチも勉強机も本棚も父が手作りしてくれた。
なんでも作りだす器用で綺麗な父の手が大好きで今も誇らしい、けれど父の手は「援護射撃」の命令に従っていた、それでも好きだ。

『人を殺した手で人を養う飯作るなんて変だろ?だから家族にばれたくない、食ったモノ吐かれたら辛いからな…そういう秘密が自分で赦せない、』

父と同じ立場にいる人はそう言った、あの想いもう今は経験で解かる。
自分も同じ道を踏みこんだ、そして解かってしまう、きっと「殺した」と傷つけたの差は大きい。
命ひとつ消してしまった重みと痛みは苦しい、哀しい、だから人は苦痛から逃げたくて方法さまざまに選ぶ。

―だから勝山さんは自殺しようとしたんだ、お父さんも…だから伊達さんは手首を切って、生きてるって確かめて、

同じSAT狙撃員たちは皆、誇りと苦痛もろとも抱いている。
そんな矛盾を弱いという人もいるかもしれない、けれど矛盾を抱けなかったら人では無くなるだろう。
だって命が命を傷つける、そこに苦痛も哀しみも見つめられなかったらもう、命という存在すら食いつぶした空っぽだ。
だから命が命に泣いていい、矛盾を抱えて苦しんで泣けばいい、苦しいからこそ生きて笑うために手を動かすことはだから綺麗だ。

『この傷、一本に見えるが何度も切ってある。殺した現場を思い出して今ここが現実か解らなくなる、だから痛みで現実だって確めてほっとするんだ、』

そう伊達が告げたとおり「今」を確かめなかったら苦しい、辛い、不安で解らなくなる。
だから伊達は傷なんども抉っては痛覚で確かめていた、そんな方法は自裁の自殺と同じで苦しみ繰りかえすだけだ。
それなら父のように大切な人の日常で他愛ない幸せに手を動かすほうがずっと良い、そう解かるから今日、林檎ひとつ持ってきた。

「おとうさん、僕も英二のために手を動かすね…うさぎりんご英二もよろこぶかな?」

見つめる林檎に微笑んでナイフの刃を開く。
このアーミーナイフで父は山の時間を楽しませてくれた、あの遠い慕わしい時間が映りこむ。

『周、うさぎさんリンゴ食べたらね、山のうさぎさんが来てくれるかもしれないよ?』

ほら、優しい声と涼やかな眼差しが笑ってくれる。
あの笑顔と笑いあえた山の時間はすべて幸福だった、そう想い出させてくれた人が今傍にいる。
いま同じビジネスホテルの一室かすかな水音は響く、このシャワー浴びてる人は笑顔もうじき見せに来てくれる。
そんな湯上りのひと時に果物があったら嬉しいだろう?そのとき見せてくれる笑顔を想いながら林檎に刃をあてかけ呼ばれた。

「周太っ、なにしてるんだやめろ!」

なぜやめるの?

言われたこと驚いて訊こうとして、けれど手首がっちり掴まれる。
逞しい握力に掌開かれてナイフ離れてしまう、からりテーブル落ちた刃きらめいて遠退く。
どうしてこんなことするのだろう?ただ解らなくて驚いたまま白皙の肩は近づいて、水滴ひとつ頬ふれ抱きしめられた。

「なんで周太、なんで俺が離れた隙にするんだよ?やるんなら俺も一緒にやるから独りでやるなっ、」

りんご、そんなに一緒に剥きたかったのかな?

そんなこと考えながら驚いて途惑わされる、一体どうしたのだろう?
ただ解らないまま抱きしめられる素肌にカーディガン透かして熱い、額ふれるダークブラウンの髪から雫ふりかかる。
湯から上がってそのまま抱きしめてくれている、そんな腕も懐も肌まとわす石鹸の香は深い森の馥郁ゆらがせ、抱きこめ言った。

「お願いだ周太、俺の知らないところで死のうとかしないでよ?逝くなら俺も一緒に逝くから、だから独りでやるな周太お願いだから、」

ああ自分は死のうとしてるって想われたんだ?

そう言葉から納得して状況やっと解りだす、きっとナイフの刃に誤解させた。
いま考えていた記憶の言葉と手首の傷、あのままを自分に重ねて見せてしまったらしい?

「周太、なにがあっても俺は周太の傍にいくよ?俺には周太しかいない、もう解ってよ…光一だって代りにならないの認めて、もう諦めて周太?
もう俺から離れられないって諦めてよ、こんな勝手な俺だけど全部で護るから離れないで…勝手にどこかいかないで周太、なんでもするから傍にいて」

頬よせてくれる肌は石鹸の香と湯に濡れている。
本当にシャワー浴びてすぐ出て来てくれた、そんな人の想いには父のことも重なっている。
だから解ってしまう、この人は本当に自分が誰かを殺したのだと想っている、だから今夜を誘ってくれた。

きっと自分が殺人を犯し自殺するのだと心配している、だけど違う現実と誇りに微笑んで周太は見あげた。

「あの…えいじ?ぼく、りんごむこうってしただけなんだけど…ね?」

自分は死ぬために今ここにいるんじゃない、あなたを幸せにしたくて隣にいる。
そして真実を話してほしくて今夜一晩を懸けに来た、その願いに切長い瞳ひとつ瞬いた。

「え、?」
「あの、りんご、」

見あげ告げながら身じろいだ手に濡れた素肌ふれて熱い。
湯上りの白皙なめらかに薄紅あわく艶めかす、その素肌に幸福な夜たちの記憶が恥らってしまう。
こんなときこんなこと考えてしまう自分の本音なおさら恥ずかしい、そんな恋慕ひとつ紅い実ごと差出した。

「家からひとつ持ってきたんだ、コートのポケットに入れて…英二、寮生活だとりんご食べるとき無いでしょ?りんごは医者いらずだから、」

離れていても、何があっても、あなたのこと想っている。

こんな恋慕ひとつ信じていてほしい、解かっていてほしい、そして時折は想い出してくれたら嬉しい。
もう今夜が明けたら再会は解らなくなる、二度と逢えないかもしれない、それでも自分の恋愛は真実だと信じていてほしい。
そんな本音と現実を隠したまま微笑んだ林檎に切長い瞳ゆっくり瞬いて、きれいな笑顔は幸せに咲いた。

「ありがとう周太、周太のポケットに入ってたリンゴならすごく甘いだろな、」

ほら、またこんなこと言ってくれちゃうんだから?
こんなふうに顔見れば口説いてくれる、ただ素直に嬉しくて羞んだ。

「ふつうにあまいと思います…りんごむくから手、放して?」

右手を放してくれないと林檎が剥けない。
それなのに左手まで長い指の手重ねられて端整な唇が林檎ふれた。

かしり、さくっ

涼やかな音に果実くだけて甘い香ひろがる。
白皙の喉かすかに動く、林檎ひとかけ呑みこんで綺麗な唇が微笑んだ。

「甘いよ周太、ありがとな、」

綺麗な低い声が笑ってまた口つける。
ふわり芳香あまやかに香って薄紅の唇を濡らす、その口許が綺麗で見惚れてしまう。
そして意外ついてしまわれる笑顔が懐かしい、ただ幸せな想い笑いかけた。

「丸ごとかじっちゃうなんて英二、ちゃんと剥いてあげるのに?」
「このままで美味いよ、周太もほら、」

綺麗な笑顔が添えた掌ごと赤い実しめしてくれる。
その白い噛みあと眩しい、そこに口つけること気恥ずかしくて途惑ってしまう。
それに今大きく口を開けたら傷痕また開くかもしれない、そんな思案の途惑いに綺麗な低い声が笑った。

「それとも周太、口移しで食べさせてほしい?俺がかじってあげるから、」

かしり、

ひとくち齧った薄紅の唇そっと近づいてくれる。
この唇に贈られてきた記憶が慕わしい、いま素直に接吻けられたら幸せだろう?

―でもキスしたら口のなかの傷に気づかれる、ね、

殴られた傷痕きっと気づかれる、それが怖い。
だって今この傷を知られたら幸せな一夜すら消えるだろう、それが哀しい。
もう明日から再会も解らなくなる、だから今夜に全てを懸けたい願いに周太は口開いた。

「英二、僕は誰も死なせていないから」

このこと一番まず信じてほしい、自分は命を護った。

手も足も傷つけてしまった、傷害を遺してしまうかもしれない、それでも命は奪われない。
あのとき傷害か死しか選べなかった、どちらもリスクは高くて、それでも救えた誇りに切長い瞳が微笑んだ。

「周太、誰も死なせていないって、どういう意味で言ってくれてるんだ?」

今、言ってくれた言葉もういちど聴かせて?

そんなふう見つめてくれる眼差しに遠い懐かしい俤重なってしまう。
穏やかな真直ぐな深い瞳やっぱり似ている、この眼差しに血縁も約束もすべて融けこむ。
そして想いまた深くなる、どうしても自分は唯ひとり想ってしまう、この唯ひとつの笑顔に答えた。

「そのままの意味だよ、僕は誰ひとり死なせていないから…英二のおかげだよ?」

あなたのお蔭で自分は救えた、そして救われた。
傷害か殺人か、生か死か、この分岐点に迷わず選べたのは自分だけの力じゃない。
あなたが贈ってくれたファイルと逢わせてくれた一人の男、父の殺害犯の今を見せてくれたから傷害と生を選べた。

人は生きていたなら償える、罪人も幸せを生める、そう教えてくれた君だからどうか綺麗なまま笑っていて?

―だから危険なこともう止めてほしいんだ英二、そのために今夜は話して?

あなたがいるから自分は救われる、だから危険なこと止めてほしい。
自分のために傷ついてほしくない、綺麗な笑顔のまま生きていていほしい、それが相応しい人だから。
そして望むなら高潔な人生も名誉もすべて贈られる人でいる、そこに自分が寄りそえなくても幸福すべて受けとってほしい。

そう願っている、だから最期かもしれない今夜の願いに綺麗なひとは笑ってくれた。

「俺の救急法ファイル、実戦でも実践できたんだな、周太?」

実戦、実践、同じ音の言葉、けれど意味は違う。
この同音異義語ふたつ重ねた質問は、もしかして笑わせようとしてくれている?

「あの、えいじ?もしかしてその…それオヤジギャグとかいうやつなの?」

訊きながら困ってしまう、今、どんな反応したら良いの?
いま自分はいろんな覚悟を見つめていて、それなのに笑わせてくれるつもりだろうか。
そんな気遣いごとなんだか困ってしまう、けれど何か嬉しいようで途惑うまま綺麗な笑顔が答えた。

「前に黒木さんが言ったんだ、周太、こういうのは面白がってくれる?」

ほら、面白がらせようとしてくれた。
こんなふうに笑わせて肩の力抜いてくれる、その優しさに笑った。

「ふっ…ちょっと面白いかな、だって黒木さんがそんなこと言うなんて…それ冗談のつもりで言ったのかな、それとも真面目に言ったの?」
「黒木さんが言ったってこと自体が面白いだろ?土曜の大雪のとき言ったんだよ、七機に戻ってミーティングしてる時にさ、」

楽しそうに答えてくれる笑顔にまた嬉しくなる。
このまま今夜を他愛ない話で過ごせたら良いのに?そんな願いごと笑いかけた。

「そんなオフィシャルな場で言っちゃったの、黒木さん…光一にツッコまれちゃったんじゃない?」
「嬉しそうにツッコンだよ、実戦で実践なんてアッチの時も使えそうだねって絡んだから黒木さん、怒ったみたいな貌で真赤になってた、」

綺麗な笑顔の言葉に笑って、でも解らなくて立ち止まる。
この解らないも今日きちんと知りたくて素直に問いかけた。

「ん、あっちのとき…?」

実戦で実践なんて「あっちの時」とは何の時だろう?
こんな単純なことも解らない自分すこし恥ずかしい、けれど尋ねた相手は顔よせ耳打ちした。

「周太も知ってるだろ?夜のベッドで愛しあう時だよ、それこそ実戦で実践だろ?」

だから今こんなときまでえっちなこというなんて?

こんなこと恥ずかしい困ってしまう、だって今それどろころじゃないのに?
だけど本当は願ってしまっている本音が首すじ熱くする、だって今見つめる相手は半裸だ。
薄紅いろ上気した白皙の素肌は艶やかで濡れたダークブラウンの髪が誘惑する、そんなふう見ている自分こそえっちだ。

「そ、そんなことまたっ…えいじのえっちばかちかんっ、」

ああごめんなさい自分こそ今ほんとうはえっちです。

そう心で謝ってまた逆上せだす、きっと頬も額も赤い、もう真赤だろう。
こんなに反応過敏だなんて今日の現場で興奮しているのだろうか?そんな自分に冷静すこし戻ってくる。
今日あの現場から知った現実からこの笑顔を護りたい、そんな願いに大好きな笑顔は楽しげに言った。

「これくらい24歳の男なら普通の会話だよ、周太?ほんと相変わらず周太は初心だな、そういうとこ大好きだよ、」

またそんなこと言ってくれる、だから離れたくないと願うのに?
もう離れてしまう時が来る、それでも想い離れられない本音が微笑んだ。

「ほんとえいじばか…でも、ありがとう英二、」

ありがとう、本当に全て愛してる。

この人は嘘吐き、自分の幼馴染に恋して抱いてしまった裏切り者。
そう責めてしまう自分こそ本当は嘘つきだと解っている、だから尚更に愛してしまう。
こんな自分でも大好きだと笑ってくれる、救ってくれる、この唯ひとりの恋愛に伝えたい願い笑いかけた。

「ありがとう英二、英二のお蔭で僕ほんとにね…ありがとう、救けてくれて、」
「周太、俺こそありがとう、もう何度もファイル使ってくれたんだろ?」

綺麗な低い声が微笑んでくれる、この問いかけだって事実そのまま応えられない自分こそ嘘吐きだ。
こんなふうに嘘いくつも隔てられてしまう、それでも色褪せない恋慕は目の前の笑顔あざやかになる。
この笑顔ひとつ自分の幸せ、だから護りたい願いに問いかけの初め微笑んだ。

「ん…それで英二、聴きたいことがあるんだけど、」
「応急処置のことか?」

訊き返してくれる笑顔の切長い瞳が深くなる、きっと頭脳のファイル捲ってくれる。
けれど自分の質問はそうじゃない、その現実を林檎と見つめる相手に問いかけた。

「英二、なぜ金曜日は本庁でボルダリングしてたの?」

どうか君この質問に応えて、そして綺麗な笑顔のまま生きて?


(to be continued)

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山岳点景:秋空薄暮

2014-09-22 21:00:00 | 写真:山岳点景
夕空、河原より



山岳点景:秋空薄暮

昨日の日没@相模川河川敷より。
このポイントは結構キレイな空が撮れて好きです、笑

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Aesculapius「Chiron智者の杜20」加筆まで終わりました、雅樹と光一@眠れない夜話です。
第78話「灯僥10」読み直したら校了です、周太と英二@ビジネスホテルにて続篇。
読み直し終ったら短編かなんか掲載したいんですけど、眠いです、笑

雑談ぽいやつ昼にUPしました、
ソレや小説ほか面白かったらバナーorコメントお願いします、続けるかのバロメーターにもしてるので、笑

取り急ぎ、



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雑談寓話:或るフィクション&ノンフィクション@御曹司譚217

2014-09-22 14:05:12 | 雑談寓話
雑談寓話:或るフィクション&ノンフィクション@御曹司譚217

歯医者と呑んだ翌日かつ午後半休した金曜夜、花サンと夕飯して夜更かしして、
朝ゴハン一緒してから花サン駅まで送ってから昼寝して起きた16時前@真冬2月、
ヤヤ暗くなった窓にカーテン閉めてコーヒー飲みながら見た携帯電話はメール3件着ていた、

From:歯医者
本文:昨日はありがとう、半分くらい読んだけど面白いよ。
   ほんと外さないの教えてくれるなって驚いています。

Re :最後まで面白いといいね、笑

From:花サン
本文:ちゃんと家に着いたよ、今から寝ます。
   お蔭で色々すっきりしたからよく寝れそう(顔文字笑顔)

Re :こっちは今起きたとこ、昼寝て夕方起きて変なカンジだよ、笑

そんなカンジに定期便的な往還なにかほっとして、で、3通め案の定に考えこんだ、

From:御曹司クン
本文:今日30分でも会えないかな、何時でも良いから連絡してほしい。

さて、昨日の今日でどうしてもんだろう?
昨日から今朝と花サン→御曹司クンに本気になっていく=綺麗になっていくってトコ見ている、
そんな現状すぐ今日を会って良いもんか考えさせられる、なんだか花サンを裏切るみたいで嫌だった、

こういう「嫌だ」は浮気や間男な気分かも?笑

なんて考えて可笑しくて、こんな遠慮してること可笑しかった。
だって自分は御曹司クンを恋愛対象として見ることは無い=花サンのライバルにもなりようがない。
それでも花サンが全く気にしないなんてことは無いだろう、それに御曹司クンと花サンがいわゆる相思相愛になるほうが幸せだ。
そんなこと解かりきっているなら普通に会えば良いのかもしれない、そう想ったままメールした、

Re :おはよ、今起きた。

事実のままメールしてコーヒー飲み終わって、
マグカップ洗っていたら着信音が鳴りだして出た電話、案の定だった、

「おはよ…迎えに行っていい?俺が車出すから、」

やっぱりそうなるんだな?

なんて納得しながらどうしたもんか想って、
でも考えてても仕方ないからトリアエズ返事した、

「横浜で待ち合せる?」



昼合間で短いですがUPします、バナー押して頂いたので、笑

第78話「灯僥10」も読み直したら校了です、周太と英二@ビジネスホテルの対話シーン。
Aesculapius「Chiron智者の杜20」加筆まだします、19読み直しながらですが。
校正ほか終わったら短編連載かナンカUP予定しています、

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