トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

**憂だけ番長

2012-02-29 | 性向有毒の翁なれば

 エリートの本質見たり言うだけの番長すする乞食のお粥

 塾頭は嘆き切なり蓮の上塾生じゅくじゅくお白州まがい

 まつりごと携らずと古来より鶏頭もいぬ牛尾が群れる

 すりすりと八岐大蛇へ二股もミツマタほどの繊維など無き


ちょっと一休み

2012-02-29 | 遊び子は

Photo_2  風害木の処理を行う前に、ウオーミングアップの心算で除竹地の靴に不快な竹の切り残しを、地際で更に切り捨てていたら子ども達がやってきた。

 そろそろ風害木の処理を行おうかと言うタイミングだったのだが、伐倒作業も出来ないから一服しながら見物と相成った。

 最初は蜘蛛の子を散らすようにばらばらだったのが、粗朶山と竹の集積した上で遊び始めた。その上、竹を切り取った急斜面まで登り始めるではないか。

 元気でなによりだが、若い頃の仕事を思い起こさずにはいられない情景ではある。


**環境負荷

2012-02-28 | 性向有毒の翁なれば

 踏み荒らし支柱抜かれし植栽地千夜は一夜環境教育

 環境の負荷は意に無き催しに水辺は崩れ命採り減る

 見渡せば雑木雑草ひとからげ踏まれて禿地消えた植生


かぐや姫でなかった!

2012-02-28 | 小父のお隣さん

Photo_3  竹を伐り倒したら、切り口から蟻が溢れ出てきた。年間1回や~2回はこんなことがある。ありの種類は特定できないが、家の周辺に入る黒蟻より少し大きく、体の作りもガッシリとした感じだ。

 刈り払い、除竹、林内作業は、おのおの3割程度の割合だけど、残りは水辺の作業だ。竹切り翁をやっている時は、かぐや姫が出てくるかと楽しみにしているのだが、蟻くらいなのが現実…。

 そして肋骨骨折2回アリ!。これも現実。ホントに「アリャー、アリャー」であります。


ホトケノザ

2012-02-27 | 小父のお隣さん

Photo_6  芝草火災の見物に行って、足元を見たらホトケノザの群落があった。まとまって開花していると結構美しい。小生的にはオオイヌノフグリやタンポポが好みなのだが、認識を改める事にする。

 この場所は南向きの傾斜地で午前から良く日が当たる場所だ。下にある谷田にはタンポポが咲いて、既に白い種子まで見えた。地形や日当たりで随分違うものである。

 ホトケノザは、これ一種だけかと思っていたら、春の七草のホトケノザもあるのだとか。タビラコがそうなのだが、これは知らなかった。

 残念な事に写真のホトケノザは食用にはならない。食欲を喚起する風情も無いのだけれど…。


**拝一倒

2012-02-27 | 今日は真面目に

 さえずりの響く谷間にピシピシと別れを告げて樹は傾きぬ

 傾けば辞世の歌を響かせて大樹地に落つわれ頭垂る

 地響きを伝え大樹は静かなり年輪見れば我の半分

 枝払い直に伸びたる幹姿除伐といえど迫るものあり


シロマダラに違いない!

2012-02-26 | 小父のお隣さん

Photo  Photo_2

 以前、喰い残された尻尾だけ採集して、シロマダラの現物と思っていた物は「シロマダラ」に間違いないようだ。たまたま、市の環境局から送られてきたパンフレットの中に生息動植物の紹介があって、その中に「シロマダラ」の写真が掲載されていたのだ。掲載写真より青みがかっているけれど、さてどうだか?。

 何年も前になるが、越冬中のシロマダラ3匹を現認していながら、カメラが無かったから撮影できず、後日携行した時は、再度覆いを剥ぐ事がかわいそうで撮影しなかった。肥料袋を持ち上げたらいたのだが、思わず「紐よ、紐。斑の紐よ!」と言う、あの小説の台詞が浮かんだほどである。蛇と言うより「何で海蛇がここに?」という感覚だった。 

 撮影しなかった事は残念の極みだ。採集して動物園の爬虫類館に持ち込めばよかったと思っても後の祭りである。夜行性だし、もう出会う事は無いのだろうな…。


*春景色 2

2012-02-26 | 遊び子は

          食べるよりスカンポ蹴るや今の子は

          竹粗朶で跳ねて脱ぎ捨つダウンかな

          ダウン着て水仙の花散らす池

          萌える野にしゃがみ動かぬ子ら二人


初見・初聞きオンパレード

2012-02-25 | 小父のお隣さん

Photo_3  Photo_4

 三日月池に数多くのマツモムシが出現した。雨水は過ぎたが昨日までの降雨と気温の上昇で目覚めたのだろう。谷の梅も一輪だけ開花していた。

 キタキチョウも現れたし、コジュケイも鳴いた。原のタンポポも開花が始まった。ようやく春到来の気分である。

 連日、除竹中だが、そろそろ水辺の整備にも労力を向けねばならなくなった。カエルが産卵する前に総ての作業を終わりたいから。やはり貧乏人には暇が無い。啄木ならこう詠んだことだろう。

     働けど働けどなお里山は整備ならざりじっと手を見る 


**春は名のみか

2012-02-25 | 感じるままの回り道

 フキノトウ頭が見えて嬉しかりツクシ探すも空振り雨水

 名のみとはよく言いたれど寒波でも陽射しは上がる木の芽膨らむ

 スッパシのロゼット赤く盛り上がり分けて覗けば花穂おくるみ

 風回る竹に鋸刃は挟まれて風の息待つ我も一息


キタキチョウ初見

2012-02-24 | 小父のお隣さん

Photo_2  昼を食べていたらキチョウが飛んできた。キタキチョウの初見日となった。他にも蝶だか蛾だか確認できない飛翔があった。茶系だったからジャノメチョウ類か蛾なのか…。

 午前にはコジュケイがけたたましくさえずった。これも今期初だ。水面にはマツモムシがいっぱい浮遊している。今期初出現と言っても良いだろう。

 今日の最低気温は5.6度、最高気温は16,4度だった。谷の梅もようやく一輪の花を見せてくれた。


*春景色 1

2012-02-24 | 遊び子は

         赤ちゃんと言いつ児は持つツクシかな

         タンポポの綿毛無き野に駄々をこね

         オオイヌノフグリ見つけて指を指し

         小さきが棚田で摘むはナズナなり


風害木の処理

2012-02-24 | 今日は真面目に

Photo_3  Photo_4  Photo_5

 気分転換に、斜めになってしまったヒノキをようやく1本処理できた。自然に倒れても人の入らない斜面とは言え「まさか」もあるから処理できてホッとした。作業開始前にチェーンソーの研磨を、研磨機を使用して行う心算だったのだが、手間を惜しんで手研ぎにしたため予想通りの顛末になった。

 手研ぎの癖?というか、左右同じような切れ味に成り難いのである。切断すると左に切り入ってしまう。左右の刃先の磨耗も一様にならない。このため受け口を形成しても、かならずしも追い口からの切込みが水平に進まずツルの形成に影響するのだ。

 小径木ならさほどの影響は無いのだが、1尺を越える径になると狙った位置にツルを作るのが困難になって、伐倒時に余計なストレスを生じさせてしまう。今回もツルの形成に難が出て、重心が偏移しているにも関わらず手間取ってしまった。

 セオリーから言えば、斜め樹は重心方向に伐倒させないのが安全則だが、両脇を立ち木が押さえて伐倒方向の移動は出来ない状況だった。伐倒は樹の一本一本の条件が一様でないから、いつも新米木aワーカーである。


**パブリック賛歌?いいえ山禍!

2012-02-23 | 小人閑居して憮然

 竹欲しき欲しいとこだけ持ち去りて後は捨て置く山荒れ姿

 手を入れて入り易きに山なれば人手で荒れる里山の今日

 入り合いは消えて約無き使い振り採り合う欲で里山無残

 採り尽し汚染地のごと人寄らぬ山菜消えてさえずりさやか


あーあ!

2012-02-23 | 小人閑居して憮然

Photo_3  除竹していた所に、時折楽しみにチョコッとくるH氏と立ち話になった。小生より樹木や植物に詳しいから、話しついでに名前を教えてもらったりしながら稜線に上がってガックリとなってしまった。

 根元がビール瓶ほどになったツルグミ3本が狙われて除伐されていたのだ。この道も刈り払いや竹伐りなどをしながら維持していたので、除伐したのは会友ではない。

 ツルグミは大きく頭上で常緑の葉を広げていたから「不要・迷惑」と切除したのだろうと推理するが、先に周囲の竹から除伐すべきのが順序だろう。その後、草本・木本の選択的除伐するくらいの知恵はなかったのだろうか。

 ほとんど口に入る事はないのだが、赤い美味しい実が春に熟すし、残しておいて何の不都合もない樹種なのに残念だった。誰だか不明だけれど、継続的に手入れはしないが、余計なお節介をする輩は存在する。