トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

キジョランが伸びた

2015-05-31 | 何よりの楽しみ
 拠点のモチノキの根元に定植したキジョランからようやく勢いのある蔓が伸び出した。嬉しい事に3本も伸ばしてくれた。
 このキジョラン、実生ポット苗を定植したのだが5~6年経っても殆ど成長しなかった。他の場所に定植した株も自宅に降ろした株も同じような状態だった。業を煮やして客土したのが功を奏したのかも知らないが突然蔓を伸び出してびっくりしている。今のところ伸張始めたのはこの株だけだがモチノキに絡まって茂ってくれればアサギマダラの幼虫が見れるかもしれない。妄想は膨らむ…。

蝶笑されて舐められる…

2015-05-31 | 感じるままの回り道
 今季初めての本格的な刈り払いで、そのうえ夏日と来た。すっかり良い汗をかいて途中でリタイア、秋祭りの工作の材料取りをして駐車場で立ち話していたらウラギンシジミが腕に止まった。何のことはない「蝶にさえ舐められる」人生になってしまった。
 片手でケータイを取りだし1枚また1枚と撮影しても逃げるそぶりもなく、話の中で身振り手振りが入ると飛び立って足元に降りる。しばらくしては舞い戻ってくる。アゲハやタテハチョウなど中型、大型のチョウは何度か体験して珍しくもないのだが、小型のチョウは初めての体験である。小さな蝶さえ警戒しなくなったと言う事は、いよいよもって人間とは思われなくなった証拠。
 似たフレーズの「誘惑されて捨てられて」と言う映画とは関係ないが今回は小生が捨てられる運命…。

今日のトンボ「キイトトンボ現る」

2015-05-30 | 小父のお隣さん
 泥水池にキイトトンボが現れた。今季最初の確認になる。水辺の造成を始めてイトトンボ類はなかなか現れなかったけれど最初の黄色いイトトンボが現れた時は今でも忘れられない嬉しさがあった。その年はその一匹だけで個体数が増えるまで何年かかっただろうか。それでも最大飛翔数は二桁には達しない。
 先日観察した「アジアイトトンボ」と思われる小さく赤いイトトンボは三日ほど現認できたがその後は確認できていない。

刈り払いの季節到来

2015-05-30 | 今日は真面目に
 いよいよ刈り払いのフルシーズンに入った。水商売?に忙しく例年より着手が遅れたものの、拠点斜面の刈り払いは樹が大きくなり日蔭を作る様になってきた分、下草の勢いは無くなった。あと数年もすれば樹冠も閉じ更に日差しを遮るだろうから今よりは楽になるはずである。
 植樹して10年にならんとする木立は、遠目にも樹下に入っても若い林の色気が匂ってくる。刈り払った後の木漏れ陽がまたグーッなのである。

「我も恋う」のは勝手だけれど…

2015-05-30 | 小人閑居して憮然
 そろそろ選択的刈り払いもしなければと思いつつ水見回りの途中で気が付いた「吾亦紅の株が無い」。食草園の一角でトレイル脇の草むらの大きい株ではないのだが5株ほどあったのだ。生えていた場所を確認するまでもなく「盗掘」である事は明白で踏み込み跡はあるし掘り取った窪みもある。
 不特定多数が訪れるようになって周辺の荒らされ方は顕在化する一方である。掘り取り目的でうろつく人も珍しくは無くなった。「環境創出」も保全に必要だろうと繁殖や株分けなどを行い自然に見える景観を構築すれば「自然の物」として「ラッキー!」状態だし、支柱や杭を打てば「ここにあります」状態になってしまうし、まあ、どちらに転んでも「弱き者は手入れする者」に他ならない。
 こういうリスクを前提に分散させてもいるのだけれど「あそこにもここにもある。私が盗っても…」を誘発させている気もしてくる。毎度の事なのだが人が行う行為からの保全には打つ手立てがない。そう、「鬱手立て…」。今はヤマユリやササユリの蕾が大きくなってくる時期でもあるのだが盗掘を避けるために摘蕾しなければ「開花して消滅」する現実はやりきれないものがある。

踏み跡だらけ       残るは窪み

V字沢はこれっきり!

2015-05-29 | 小父のお隣さん
 流下ドジョウを元の生息池に戻すためにヌカビンで落ち込み部のプールから捕獲しているが、浸食で深さ10m程になった沢に入ってみたところ、落ち込み部にいくつかプールが出来ている。最終段のプールは畳1枚分ほどあって深さも60㎝以上あった。ここにも流下ドジョウがいるだろうと一晩ヌカビンを沈めた。その結果得られたのは6匹ほどで期待外れだった。
 考えてみれば水流でつるつるの流路、プールになっているとは言え泥もなく隠れる隙間もない。水流が激しくなれば流されるだけの環境なのである。流下しているのは確認できても度々入り込んで捕獲したい場所では無い。写真では判らないが頭上にはオーバーハングの地表があり横の壁も砂利層部は何時崩壊する分からない場所でもある。何らかのトラブルで動けなくなって「人知れず」の可能性が高い場所なのだ。数匹のドジョウで入り込むのは今回でおしまい…。
  仕掛けた場所         成果はこんだけ!

今日のトンボ「イトトンボの産卵」

2015-05-29 | 小父のお隣さん
 水源地への途中、イトトンボの産卵を見る。双方ともカップルで一方は日蔭の湿地で、もう一方は水面の朽木に産卵していた。どちらも♂が付き添っている。小生的には「同種」と思えたが鑑別できないのが「同種」と思う事自体怪しい。それはともかくイトトンボの産卵は出会うことは少ないから、「恋路の邪魔はしてはいけない」と思いつつ、どうしても「のぞき見」して出歯亀さんになってしまう。歳の功でドキドキはしなくなった…。
  ハートマーク      産卵中

*ちりぬるを

2015-05-28 | 感じるままの回り道
      一重八重ちりばめ染まぬ櫻花

      花びらを飾る髪なしおらが春

      やまざくら霞の如し谷向こう

      花びらは車道に散るも車追い

      散る桜また水面にて咲きにける

絶滅は容易だ!

2015-05-28 | 小父のお隣さん
 我が水辺の生物、流下しても遡上できない地形上の障害があり、上の池から流下すると落ち込み部のプールが4カ所ある。これをすべてパスすると干物になってしまう閉鎖環境だ。ドジョウの繁殖が確認されたから流下体を出水期前に上の池に戻すべく「ヌカビン」で捕獲を試みたところガサガサより効率が良い。逆に言えば外部から連続してヌカビン捕獲をされてしまえば絶滅は非常に簡単に思えた。
 今回、3番目の落ち込みプールに仕掛けたのだが、たかだか半畳程の広さで10匹のドジョウが入っていた。そのうち2匹はホトケドジョウだった。ホトケドジョウは上の池に放流しマドジョウは泥水池の生物シェルター部に放流した。双方とも送水停止で水切れの事態になっても当座はしのげる環境を構築してある。送水停止での絶滅が今までの心配事だったが、自分でヌカビンを使ってみたら、こっちの方がはるかに絶滅要因として近い位置にある。

   3番目の落ち込みプール       捕獲

ちょこっと後始末

2015-05-27 | 今日は真面目に
 倒しっぱなしになっていた徐竹地の後始末をした。地滑り面の部分はこれで落着した。崖になっていたり急傾斜だったり浸食溝があったりで動きのままならない場所だった。スパイク地下足袋で足拵えをしても足場を固め安定させ鋸の使用や移動を行わないと転落する危険が大きかった。
 気の進まない場所ではあったけれど環境的には光の必要度の高い場所だったから満足感はある。作業しながらウグイス、ホトトギス、オオルリ、キビタキなどのさえずりを聞いていると「滑れば地獄」という環境を忘れてしまう。引き続いて徐竹作業は行うが写真の向こう側で足場も比較的安全地帯だから、たびたびさえずりに気を取られてもOKだ。
  作業開始  ➡    終了

今日のトンボ「アカトンボ」

2015-05-27 | 小父のお隣さん
 5月20日に初見していた赤いトンボ「ショウジョウトンボ」と思っているが近寄れず確認できなかった。一週間ぶりに出現し、ようやく1枚撮影出来たが接近させてはくれず、これが限界だった。どのトンボも最盛期でなく出初めは警戒しているのか敏感に反応する。とりあえずは「ショウジョウトンボ」という事にしておこう。
 

ハルゼミ初鳴き

2015-05-26 | 小父のお隣さん
 ハルゼミが元気よく鳴いた。大きなテーダ松林も数年前の台風で被害を受けすっかり明るくなってしまったけれど、実生の幼樹を育成中だから30年も経てば松林は復活するだろう。

棚田の田植え

2015-05-26 | 遊び子は
 会友がかかわっているボーイスカウトの低年齢の隊が今年も田植えの体験に来た。児童11名引率の大人8名の19名だ。我が会からは7人が助っ人として参集したが、既に何年も続けているイベントであるから田作りと苗の提供さえすれば見学しているくらいの役割でしかない。
 植え方を見ていると経験児はさすがに早い。学年が下で未経験の子らは遅いのは当たり前だけれど、それよりもオケラやオタマジャクシ、カエルなどに興味がそれる。引率の指導者も手馴れてきて昨年よりはスムーズに作業終了となった。
 ここ数年、猪の被害で稲刈りも収穫も無い状態が続いているが、金属の防護柵を用意できたので久しぶりに稲刈りを体験させられるかもしれない…。
  田植え初め    頑張っています    記念の「チーズ」

究極のホトケドジョウ

2015-05-26 | 感じるままの回り道
 浅い水底に白いものがある。一瞥して魚と判断できたがホトケドジョウだった。これこそ真正のホトケドジョウだ。まあ、こんな冗談を言うのは不謹慎と言うもので、絶滅危惧種なのだから残念至極と感じるのが正しい男子の生き方だろう。
 それはともかく、取り上げて仔細に眺めて見た。硬直はしているし体色も薄くなっておりヒゲも失われているから時間は経っていそうだ。現場は小生だけで第一発見者の立場からすると「容疑者候補」と言えるだろうが神仏に誓って私は関与していない。体長60mm程度でこれを超えるサイズは見られないから普通のサイズなのだろう。ホトケドジョウはツチノコを連想させる。
   全身像          頭部

新たな取水路

2015-05-25 | 水辺環境の保全
 新堤の場所    取水路完成   集水升部 
 台風6号の降雨で流路の浸食が進み仮取水路が取り残されてしまった。再度利用するための作業より新たに造成したほうが容易と判断し、腰痛防止のベルトを装着し出かけた。
 昨秋に構築した水路の土留め丸太を崩し新堤の材料にする。300mmφの塩ビの導水管は用無しになった。新たに構築したのは今回堆積した河床の上であるが、見積もりの半分の長さで取水升まで水を通す事が出来たから「目出度し目出度し」である。
 鳶で旧堤の丸太を曳き出し新たな堤にする場所に並べる。漏水は河床の土砂を被せて補った。取水升ではオーバーフローするほど十分な水量が確保されていたが吐出口では本来の吐出量になっていなかった。一昼夜様子をみて回復している事を期待する。