「おじり齧り爺」なんて表現をすれば「なんとスケベーな!」とひんしゅく轟々の巷・世間様になってしまう懸念はあるものの、小生の信念は「間違ってはおらぬ!」なのである。非難もひんしゅくも村八分も冤罪だと判っているからである。「おしり齧り」と言っても、どのおしりを齧ったかを問うてみれば「なるほど!」と手のひらに握りこぶしを落とせるだろう。かようなほど単純明快・真実一路、清廉潔白な小生であるのだった。故にこの際「おしり齧り無視」にしてもらいたい。
先日、葉唐辛子の佃煮を作る際、最後に抜き取って「葉唐辛子の油味噌」を作った株はすべてシシトウだった。何本か尻齧りをしてみたら辛くないので「もったいない」と思い、実を外して野菜室に入れておいたのが10日ほど前の事である。天候不順で蟄居状態、思い出して「シシトウの油味噌炒め」で作り置きの惣菜を一品増やすことにした。茄子の油味噌炒めの方が好きだけれど茄子は高い。そんなにアフアフ食べるほどの懐具合ではない「撚金世代」、高齢破産直前の台所は火の車なのである。
ここは野菜費ゼロとして冷蔵庫に残っている赤味噌を使い切る算段をもしたのだった。ただ心配なのは赤味噌(八丁味噌)は小生は苦手なのである。味醂や砂糖、鰹節などをも参加させなんとかご飯のお供に揃えたい。
さて、そこからが「おしり齧り爺」になるべくしてなった瞬間なのだった。洗ったシシトウのおしりを齧り辛みを確認し辛くないのだけを選抜する。選抜甲子園は春まで待たねばならないが「選抜こうしよう」は現在進行形であった。このおしりかじりで選抜しないとご飯のお供にした時「大当たり」を引いてしまう恐れが十分あるのだ。しかし10本ほど齧ってみたら辛いのは1本も無かった。そこで齧りは省略し500gを調理する事になった。
かの「調理室激辛カレー事件」、胃痙攣を起こされ顔面をも腫らし、次々と犯罪行為が露呈するのに謝罪の席も氏名写真の公表も無しの上、免職もなしで庇護される実態とは何だろう、管理者側にはさらに隠蔽したい事があるに違いないと、小生の聞き舌は感じたのだった。小石でフロントガラスを割った当人の氏名や映像は四六時中全国放送されていたのに・・・だ。基準が分からない小生であるが隠蔽指向であることは木久扇師匠ですら理解できるであろう。
さて、無用の脱線はさておきレンジでしんなりさせてからフライパンで炒める。赤味噌を味醂で溶きシシトウに回し掛けして火を通して調理終了。味噌の味は味醂のせいか悪くはなかった。シシトウの味はどうかと口に入れたらやや硬い。収穫時期が過ぎたものだから多少はOK牧場だったのだが急に辛みが来てシンクに出してしまった。次の物も次の物も辛く3番目はむせ返る辛さだった。「なんでこうなるの!」と手のひら返しのシシトウの仕打ちに咳き込み涙を滲ませたものの解決策は無い。すっかり業を煮やして全量ゴミ箱へ直行させた。
あーあ、安物塊の銭失い・・・。この件、調理室でなく台所ですから自業自得・犯罪性はありません。ましてや家庭内暴力でもないのであります。念のため。
レンジでしんなりさせた ➡
赤味噌で油炒め