トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

三匹の泳ぐ魚

2020-01-31 | 感じるままの回り道
 先日のイベントで残った木製玩具の一部を古巣へプレゼントしに行った。こうでもしなければ狭いながらも苦しい我が家では立ち居振る舞いが困難になってしまうのである。残りは後輩が立ち上げた施設へ運ぶけれど、対象に合わせ多少の手直しをしてからになる。どちらにしても期日などは無い急ぐ必要もないのである。

 古巣に送り届けて玄関先で立ち話のおり、以前にプレゼントした「三匹の泳ぐ魚」が戻ってくることになった。人気の玩具だったそうで使い続けた結果、接着剤で固めた部分が緩みバラバラになったのだという。そういわれても小生のところに図面は無し、細部の記憶も無しで、とりあえず「修理・メンテナンス」と相なってしまったのである。
 三匹の魚のうち二匹は動く魚として人気で魚だけくにゃくにゃと遊ばれているのだそうな。まあ、一匹あれば動作確認は出来る。

 「泳ぐ魚」のオリジナルは書籍に載っているのだが三匹に群れさせたのは小生のアイデアで、まあ爺我自賛であっても好まれる木製玩具になっていると言えよう。
 費用を惜しんでベニヤ材仕立てなのだが、ヒノキやホウの板材を使えればもう少し高級感も耐久性も出たはずである。少ない年金の中から遊ぶ費用を工面するのに食費から賄う現実では「希望的品質」を達成するには餓死する覚悟がいる。とてもとても「爺は喰わねど高楊枝」なんで孤高の世界に身は置けない。まず第一は糊口を凌ぐことが日々の大半なのである。

 バラバラになった部材を仮組み立てしながら思い出してきたけれど、このまま組み付けるか一部は部材を変更するか、まだ決めかねている。

    バラバラで戻った   ➡    部材の確認   ➡    組み付けて確認

アサギマダラの幼虫は如何?

2020-01-30 | 小父のお隣さん
 家の壁のお菊虫確認し、その一方でフイールドのアサギマダラの幼虫も気になってきた。暖冬とは言え育っているだろうか。工作三昧からようやくご放免と相成り、昨日とは比較にならない好天の29日、久しぶりのフイールドへ出かける。と言っても先延ばしにした作業に取り組む訳でもなく「水見回り」と玩具の「材取り」が目的だ。

 知人のお子さんの誕生祝に機関車トーマスとアニマルカーやスフェリコン等々、残り物も含め厄介払いに近い押し付けプレゼントである。それでも在庫があるのに1台製作するのは材を選んで品質を上げた玩具を提供したいからである。部材は山桜の風倒木を割り乾燥させていたので、そこから必要な部材を取れるサイズに切り出して終了。

 食草園のキジョランは昨年にグーンと伸びて3m以上にも達した。こうなると食痕は確認できても葉裏の幼虫は確認しにくい。いきおい、その後に植えた背の低いキジョランで幼虫確認になる。キジョラン3本の確認を実施して幼虫は2匹だった。11月の頃は二桁を数えたのに食痕を多く残して幼虫は消えている。
 今回の二匹、小さいのは体長10数mm、大きい方は親指の爪幅2枚分。何でこれだけの体格さが生じたのかわからないけれど、食料の葉は十分にあるので一匹くらいは成虫になってほしいものである。
 自宅庭のキジョラン2本、食痕はあっても既に幼虫は消えている。暖冬とは言え小さな幼虫にとっては越冬もなかなか大変な事なのだろう。

              自宅の葉裏はゼロ。干乾びた幼虫がいた

菊坊と菊嬢の寒

2020-01-29 | 感じるままの回り道
 今期の越冬体お菊虫、確認できたのは2頭だけである。多い時は10数個も壁や窓枠にあって、二人連れのおばちゃまでさえ「きゃあー」などと言ってピンポーンせずに踵を返した事もあった。どれによらず幼虫や蛹を愛おしく寄る人は少ないだろう。庭のウマノスズクサは発生期には3~4回ほど地際まで食い尽くされてしまうのだが、それだけ成蝶を生み出しているかと思えどそうでもない。
 蛹になる前に食い尽くして消える個体も多いのだった。それにしてもこの冬の越冬体は2体でしかなく寂しい。

 生理的にそうなのかどうか知る由も無いけれど、寒い時期の蛹の体色は鮮やかに見える。全身隈取した姿を見ているように思えるのは小生だけだろうか。羽化までに数カ月はあるものの、花壇の隅に置いた貝掘り熊手の爪で蛹化してしまった個体はそのままにできない。このままだと羽化の時、翅を展開する際の障害になってしまう。広がらず歪んで硬化でもされたら一貫の終わりだ。
 一応は安全な態勢をとれる位置に移動し固定するつもりなものの、今のままの位置関係で移動固定を図ると貝掘り熊手の柄が邪魔になる。庭のウマノスズクサが芽生えたころに移動するつもりでいる。

 庭のウマノスズクサは種子を散布する暇もないのに数が増えていく。理由は判らない。あまりてんでに芽生えてもお化け屋敷の管理上、支障があるから隣地とのフェンス基礎に10本ほど移植したのだった。そして空けたスペースに生姜を植えたのだが、この生姜が発生の邪魔をしたのかどうか判るはずもない。

              熊手の蛹           玄関庇の蛹

 

**春民、垢付きを覚える・・・

2020-01-28 | 温故痴新
             税を注すさくら見に行き宴行き俄かは見ずや主が袖振り
                    あかねさす紫野行き標野行き野守は見ずや君が袖振る    額田王

             金権の臭へる芋の憎々さ捜査を盾にみな秘め留め
                    紫草のひほへる妹を憎くあらば人妻ゆゑにわれ恋めやも   大海人皇子

             やり過ぎてツケ来たるらし桜見の今日も欲した内府の書類
                    春過ぎて夏来たるらし白袴の衣乾したり天の香久山     持統天皇

             萎え萎えの目立つ公僕うら哀し荒れた心魂見れば寂しも
                    ささなみの国つ御神の心さびて荒れたる京見ればさびしも  高市古人

             主招く数多くなり費え増し数えも難儀待たすな票田
                    君が行き日長くなりぬ山たづね迎えか行かむ待ちにか待たぬ 磐姫皇后
                

昼から参加・・・

2020-01-27 | 何よりの楽しみ
 当日朝、予報通りの小雨だ。雨雲予報を見ながらも「参加・不参加」を決めかねていた。朝の予報では「昼頃には雨雲が去る」予報だったものの11時頃の予報では午後まで残りそうだ。準備だけはしてあったから早めの昼食を食べて出かけてみる事にした。現地で雨が落ちているようなら出品せず踵を返せばよいだろうと。

 現地、イベント会場に行った頃合いはまだポツポツ落ちている。「これでは並べられない」と毎回コバンザメ居候をさせてくれる組合の担当者に挨拶をしに行く。「昼前ごろから人出が増えましたよ」の言葉通り賑わっていた。河原の駐車場も大した数が並んでいる。雑談している間に雨粒が落ちなくなった。それで急遽、展示する事にしたのだが、車は河原へ駐車させているし車で運べばまた車を戻さねばならない。参加する予定の会友も来るはずもなく、結局は独りで抱えて運んだ。

 いつ再び雨が落ちてくるか判断しかねる空模様なので、即、収納できるような展示で対応したから雰囲気はない。午後の時間帯になると例年なら人出がグンと減るのだけれど、雨で行楽の出足が遅れたせいか賑わいはまずまずだった。それでも展示物の減りは例年通りで力を入れた「機関車トーマス」や「幾何回転体」など興味は持ってくれるけれど、「トーマスは高いだろうう・・・」「回転体はなんだか不明・・・」てなもんや三度笠で一瞥で通る人がほとんどだ。いつも思う「ニッチで趣味が高じたものは駄目!」そのままの反映で小生の繁栄は今回もあり得なかった。

 ヘキサ・スフェリコンは理解できない様でなじまない。単なる自己顕示          高いと思われる商品も売れない

 最高気温9℃台の曇天下、終了まで3時間ほどの店開きで販売額は4,500円ほどで、これも大量お買い上げ下さった貴婦人様がいらっしゃったお蔭である。時給換算で1,500円、損益勘定をすれば消耗品代も出なかった、と言う顛末は、ハイ例年通りでござった。それでも参加展示出来て一息付けたし残った物は古巣に押し付けて片付けよう。
 それはそれで役に立って喜ばれ、横流しを当てにしている後輩もいるのだった。まあ「おいらだけが貧乏くじ!」これも例年通りである。

*奇怪偽事堂

2020-01-26 | 性向有毒の翁なれば
               貪瞋痴集い永田は今日も呆け

               やるほどの無きこと特にやりたがり

               親を越え爺様超えのみこころざし

               信義誠実身になきやからが税を喰い

               やるべきを閉じてやらずのぶったくり

               汚染輩並んだ永田打つ手無し


特別寄稿         丁半をせずに総獲り総構え1.5億は違反でもなし      某
 返歌          倍々と心魂露わあだの花クモ糸のぼるお釜の咎人     トロル
 野次馬         かわいかわいのカラスが黙る!過賄過賄で黙るのよぉ
               

天低く梅開く寒、薄ら寒

2020-01-25 | 感じるままの回り道
 梅の開花は小寒七草の頃だったか。初詣に行ったフイールドで1~2輪見たような記憶もあるけれど近いところから忘れていく。イベント準備の玩具作りでフイールド作業は返上し、まあ、返上しなくても天候不順で作業日和は無かったに等しいからどっちつかずの工作三昧。ようやく明日がイベント当日と言うのに空模様は味方してくれない模様・・・。
          

 それでも物品の車載もしておかねばならず荷室の道具をフイールドの倉庫に押し込んだ。一週間ぶりのフイールドなので一通り巡回する。意の一番は水見回りで二番手は初冬に定植した若木の巡視だ。活着などしていない状態だから威野志士様の蹂躙に遭われていないかどうかは確認しておかなければならない。今回の若木は定植後に忌避剤として土壌害虫駆除薬を微量、指で摘まんで擦り落としただけだが「効果あり」だ。これはうれしい。
 しかし12月に漏水孔を潰した泥水池の補修跡は掘り返されていた。埋め土半分ほどが水中に投げ出されている。ホント、やりくり造作手当したところがまず狙われるのはお約束で、こんな箇所まで忌避剤は使えない。巡回路も威野志士様の獣道になってしまい、エコトーンとして設えた水際の平地はクジュグジュにされたしまった。もう「早く来い来い豚コレラ」である。

 朝まで小雨だったから梅の花も水気を含んでキリリさが無い。例年と比して開花が早いのかどうか気にもしなくなったけれど、寒中の開花では受粉できるかどうか危ぶまれる。これは結実数に直結する。小生は収穫はしないけれど熟れた実の一つくらいは齧る楽しみを持っている。我が紅顔の美少年だった頃は「青梅食べて食中毒」なんて子どもがいたけれど、ふんだんにある食事情の今日では完熟梅すら齧られなくなった。

 寒中なのに水域の全面凍結は見られることなく、氷結も水面の一部しかないようなありさまだったからこのまま春を迎えるのだろう。数日前のニュースで「四万十川付近の場所でマユタテアカネが確認された」とか。暖冬で餌があったからだろうとのコメント付きだった。当地でのトンボの終息期はやはりしんがりはマユタテアカネだ。オオアオイトトンボも競い合っている感もあるけれど、なにせこっちは視認しにくい。

 水域の凍結は無いし庭の水盤に氷も見られない。池の底を見てもタナゴやドジョウは姿も見せてはいないものの時折は給餌をする。暖かい日の日中に行うのだが浮上性の餌だと盛期の頃のように浮き上がって採餌する事は無く、エネルギーを使わせたくないので沈降性の餌を給餌している。赤虫の冷凍キューブは解ければ沈下するので食べているはずだ。昨日の給餌の後は水底で泳ぐタナゴやドジョウを確認できた。
 二枚貝は砂の中だけれど同じように給餌する。豆乳ヨーグルトに植物性乳酸菌ヨーグルトを混合した溶液を蜂蜜の空容器に入れ冷蔵庫保存。これをチュウッと注ぎ、日を置いてビール酵母と乳酸菌製剤と酵母菌を混合した錠剤を投与する。生の珪藻も与えたいけれど川には入る気にはならん。
 だが今季の繁殖数を増やさないと繁殖限界年齢になったタナゴが多いから卵を抱いてくれる二枚貝へ生の珪藻も心掛けねばならない。イベント当日の空模様が気になりテレビの予報をチェックする毎日だが気がかりはいくつもあるのだ。

サウンドオブジェは好きです。

2020-01-24 | 何よりの楽しみ
 イベント用に準備した2品、唸り木とスピリッツキャッチャーを搬送準備で手にして「あーあ、」となってしまった。秋口の頃に工作していたから完成していなかった事を忘れていたのだった。
 日数的には間に合うものの空模様が✖となる可能性が高い。完成させても無駄になる見通しでも10器完成させた。スピリッツキャッチャーについては試作の段階で「ン十肩緩和器」なんて題で投稿しているから目新しさの一点も無いけれど雨天の暇つぶしになる一時だ。

 「サウンドオブジェ」と総称される装置の音が快いのはいわゆる「F分の1」という揺らぎにあるのだと推測しているが確証はない。まあ、自分の耳に心地よい音だというしかないのである。
 そんなことから中年の頃はホーミイを練習したり口琴を集めたり、はたまた竹製で改良ムックリをイベント用に製作展示したものの売れ行きはさっぱりで、いかにニッチな趣味なのかよーく判った。

 今回の唸り木とスピリッツキャッチャーはぶん回すだけで済むので練習も熟達も不要、すぐに音が出る優れものとも言えようか。てなことで工作し紹介方々展示販売をし、あわよくば小銭キャッチャーするはずだったのだが雲行きが怪しい。イベントに出なければ小銭すら入らず減価償却も出来ない。工作している時はそんな下世話な事を思い描いている訳でもないが、物品ごとに包装していると「無駄になるだろう」感が滲み出る。

 それはともかくスピリッツキャッチャーは軽く回すだけで音が発生するのが良い。唸り木はそれなりに「ぶん回す」努力がいるしその分リスクが大きい。それはそれとしても響いてくる音は不思議と心地よいのだった。
 昔、「クロコダイル・ダンデイ」というシリーズ化された映画の中にこの唸り木で仲間の先住民に助けを求めるシーンがあったけれど、いかに辺境の人工音の無い環境だとしても実用性としてはどうなのだろう。自分で音を出して感じた事だ。まあ、映画の中の世界なので楽しめば良いのか・・・。目くじら立てれば「どうして?」や「ありえない!」のはごまんとあるからな。

            スピリッツキャッチャー        唸り木

渋子ちゃんの真似をして渋面じゃあー

2020-01-23 | 小人閑居して憮然
 食べたいお惣菜があったから工作を中断してスーパーに行った。工作に夢中になると食事は疎かになって「口に入りさえすれば」構わなくなってしまう。栄養失調でイベント参加ならずなんて不祥事は避けたいから飯もそこそこに工作を続けたい気持ちを押さえての買い物である。

 量り売りのお惣菜2品を200gほど量ってもらい購入する。これで1日3食分の副食の手当てが付いた。3食同じ献立では栄養学的に問題があると指摘されても世界にはタロイモだけとか煮たバナナだけの住民もいるのだから「1日35品目」なんてのは戯言に聞いている。「ばっかり食」当たり前の成長期だったし・・・。
 さて、お惣菜を購入し売り場を一回りした。いつも出掛けるスーパーとは異なり大袋の商品もある店舗で、そのなかに渋子ちゃんが噛み噛みしていた駄菓子を見つけさっそく購入した。
 実際はこれでなくタラの割き身が欲しいのだが当地には品が無い。どうも日本海側の食文化に属するらしいが、あの塩味と噛み応えはたまらない。郷里の姉に頼んで購入してもらった事もあるけれど老々介物になってしまうこの頃では頼み事はご法度である。雪道の店頭で転倒でもされたら大ごとになってしまう。

 てなことで当地にあるもので糊口を凌ごうと大袋に手を出したのが間違いの始まりだった。工作しつつ噛みしめつつの日曜日、夜になって奥歯が痛くなった。月曜日にはさらに痛んだが腫れは無い。火曜日には微熱が出てきた。もう奥歯の炎症で間違いない。「1日様子を見ながら良い子で過ごそう」とおとなしくしていたが治るものでもない。意を決して歯科受診する事にした。

 結果は「炎症がありお薬のみ」で、致し方なし。天気予報を観れば週末から雨模様でイベント当日は降雨の最盛日に見える。ハア!弱り目に祟り目、ようやく巡って雨の目だ。テント下ではないので不参加せざるを得ないだろうけれど準備万端が役立たず。痛いの痛いの飛んでいけー。

出来ちゃったこん・・・な機関車トーマス

2020-01-22 | 何よりの楽しみ
 車輪用にヨーグルトのキャップを収集し始めたのが昨秋の頃、本格的に部材を揃え工作を開始したのが年末でようやく5台の完成となった。出来上がったのはイベント1週間前である。これからの準備は出品物の点検と手入れ、搬送準備をしてタイムアウトだろう。ギリギリ間に合ったのだった。
 しかしながら機関車トーマスに彩色は施さない。これを行うと彩色だけで1台1日は必要になるし、何よりも「木に関係するイベント」なので木肌や木質を隠してしまう彩色は「やり過ぎ感」も多少はあったのだ。まあ、本音は「めんどくさい」に尽きるのだが合理的整合性が腑に落ちる。

 ヨーグルトキャップを被せた車輪は3台分しか用意できず、今回はすべて木製車輪でと気を変えて作り始めたのだが木工旋盤の調子がおかしい。車輪の外周を削るのに測定すると楕円になっている。心金が変身したのかと取り換えてみたけれど心金を挟むスクロールチャックに偏心が生じているように思えた。今のところ原因究明する余裕はなく木製車輪は既に作っておいた2台分だけになってしまった。
 まあまあ端材工作での玩具作りだからバラバラ不統一でも文句は言えない。

 車輪の違いを聞かれたら「木製車輪は畳やカーペットで動かす環境、プラ車輪は溝があるからフロアーで動かす環境」と使い分けする事にした。我ながら頭脳明晰、四苦八苦もせずシラッと言い逃れできる。これと言うのもお国をけん引する運転室と汽缶部による機関車セットのたまものなのだった。感謝しなくては・・・。機関車トーマスとは異なりブラックで煙に巻くのと滑り止めの砂を常備しているそれは、今日も紙面や画面の人気者である。

 さて、イベント用に考えていた品々はほどほどに用意できたものの毎度の事ながら価格の付け方に悩む。まず300円以下が売れていく主流で500円の値段を付けると売れ行きが極端に落ちて憂い気だけが増す。
 出かけてくる人たちの狙いは「少しでも安く買いたい」のが本音だろうから、商店街の店頭の値段では財布さえ触らない。小生の出す木の玩具の一部は木製玩具専門店でン万円するようなものも出してきたが、「それを買いたくて専門店に行く」人たちとは動機が異なるから機関車トーマス3000円では手に取る事もしないだろうし1000円でようやく財布が出てくるかどうか。

 そんなことで毎回売れ残り、施設直行知人に配布がお約束の顛末だ。そんな話の中で知恵者が言った「ネットに出品したら・・・」、それなら希望価格で掃けるだろうけれど筋が違うなあと思うだけである。頑固だろうと意固地だろうと対面販売・対面譲渡は崩さない。これがお爺の生きる糧。姥捨て山の棄民でも生きる糧は必要なのだった。
 何事も「犬が歩けば棒に当たる」し、出来ちゃって困惑は当然存在するのだった。

機関車トーマス、不要の要と知りつつも・・・

2020-01-21 | 何よりの楽しみ
 機関車トーマスの製作も佳境に入った。彩色せずえごま油で塗装するだけにしたから日数の大幅節約になった。しかしながら小物でも馬鹿にできない部分があって、結局はこしらえるのに1日を費やしたのだった。

 一つは前照灯で、無くてもかまわないと思ったものの機関車全面の何か不足感は否めない。そこで急遽作る事にしたのが写真の部品である。手間暇は最小限にしてなおかつ雰囲気が出たと爺我自賛である。ライトレンズ部はカラー画びょうを用い、ほぞ穴風に座繰りを入れて強力接着剤で固定した。本来が画びょうで小さいから遊んでいる途中で脱落でもしたら危険だ。前照灯本体も竹ひごをホゾ代わりに挿して接着強度を上げておいた。接着面積が小さいし小物部品だから、これも脱落誤飲のリスクがある。小さなパーツほど脱落しないように気を遣う。
         ➡   

 運転席の正面窓は最初はリングと黄色のプラ板だったのだが、無塗装だと木肌と馴染んで判りにくい。そこでリング内に緑の円盤を入れて明確にした。裏付けに黄色のプラ板を貼った事で透明リングが黄色く見える。これでモデルの機関車トーマス運転席の窓枠に似てきた。正面の窓が緑色にしたから側面の窓も緑のプラ板を接着して完成。
                      ➡   

 2カ所とも小物部品には違いないけれどあるとないとでは雰囲気に大きく差が出てしまう。まあ、笑窪みたいなものだろうがあばたにならずに良かった良かった。

機関車トーマス、面を刻む

2020-01-20 | 何よりの楽しみ
 いつも「プリント平面なら楽なのに・・・」と思いつつもまた刻んでしまった。この材だけは彫刻板のホウの木を使う。今回の作りは従前よりさらに凹凸が出る。従前は鼻と鼻柱部分のみ添え木を貼り立体感を出した。版画板の厚みでは鼻の高さまで再現できないし鼻の高さを削り出せる板厚では加工も大変で無駄も多い。
 そこで今回は円盤を切り出した残りの版画板からTゾーンだけ切り出して接着し、それで立体感を高めたのだ。目玉も従前は10φだったのを13φと大きくした。画像からの比率では15φが相当して、手芸店にも15φの目玉はあったのだが、いかにも「でか過ぎ」感がありサイズを落とした。

 加工でやはり難しいのは口元だ。普通の彫刻刀しか持っておらず、もう少し細めの刀が欲しいところだ。隣地のOさんは趣味でバードカービングをしている。塀越しに実物を見ながら道具や塗装の話をした折、細い線入れは電熱加工や筆も面相筆よりさらに小さい筆だった。小鳥の色彩を表現するに確かに面相筆では荒っぽい。
 トーマスの口元でさえ面相筆では腰が無いし太いしスッと入り難い。唇の長さや幅が1mm異なっても表情が違ってくる。なかなか難しいといつも思うが習熟するほどの数や経験はこなせないのであった。いつも「こんなもんでいいか・・・」と半分諦め半分妥協、それを覆うのがウンザリ感だ。

 基盤とTゾーン用板  ➡   荒削りを終えた  ➡   完成形、裏の竹ひごは位置決めピン 

機関車トーマス、運転室と汽缶部の接合

2020-01-19 | 何よりの楽しみ
 架台にのる二つの主要部を一体にする結合は接着で済ます。従前は位置決めの捨てピンを加えていたのだが、それは順次架台に固定していたからで、架台に固定するねじ止めを行う時にミリ単位にもならないズレが生じてしまう。これが出来栄えにも関わり嫌なので位置決め捨てピンは欠かせなかった。今回、手順の変更をしたことで省いたものの、クランプで圧着した時にクランプの締め付け時の回転が伝わり、やはりズレが出てきた。
 予想通りではあるけれど、補うために接着剤を塗る前に取り付け位置に罫書き線を入れておいたので固い平面の上で据わりと左右の塩梅が均等になるよう注意修正しながら締め付ければ一件落着だ。あとは一晩待つだけである。
 五台製作するうちのもう一台は、運転席が従前の残りもので架台床の底部からネジ取り付け式だったから、今回は別口扱いで従前の取り付けと同じに行う。

 部品単位の誤差は集約するほどに大きな誤差や歪みとなって現れる事は承知でも、今回の結合で現れる誤差や歪みには思い至らなかった。接合した上部を架台床板に取り付ける時に判明した誤差や歪みは、今回のように大きな構成物にしてしまった後からでは修正しにくいのだった。要は「誤魔化し」で取り繕う羽目となる。
 機関車でありながら誤魔化しで糊塗乗り切るのに躊躇は不要で、日々のニュースに黒い機関車の運転室と汽缶部の誤魔化しのお手本はいくらでもある。


もう運呼でなく運好か・・・いいえ、ベンダント

2020-01-18 | 性向有毒の翁なれば
 「運呼・運耕・運功」の手遊びは終わったのだが機関車トーマスの組み立てに入ると接着剤が固着するまで数時間要するし、その間は手持ち無沙汰である。接着は順次進めるので後先には出来ないのだった。
 そこチョンの間を使いギャングエイジ御用達のベンダントを切り出してみた。端材で十分だし幾何回転体に用いた薄く硬い材がある。厚さは3ミリ程度だが糸を通せる穴は開けることが可能で10個は取り出せなかったが作ってみた。鉛筆で外形線を描いたものの視認し難くて半分は線通りにはいかなかったものの「失敗」とは思われないだろう。
 
 言い含めたり言い逃れしたり煙に巻くようなことは永田や霞が関、はてまた郵政・年金機構からお代議士様まで見本や教則・お手本は日々、報道に捨てるほど満ちている。
 「曲がれるを直きに置けば民草それに倣う」ほんとりっぱな溜め糞みたいな人たちばっかりになったものである。「類は友を呼ぶ」や「朱に交われば赤くなる」とか「肥溜めに落ちれば糞まみれ」まあ、そんなところだろう。

 こんな素敵なベンダントは妙齢のお嬢様やご婦人等々、顔をしかめて寄り付きもしなくなる物品展示物に違いないのは耄碌した歳になっても認識できている。すでにそういう手合いはカヤの外にもいない。対象はギャングエイジ未満なのである。こういう事を世間では「忖度」と言うらしいのだが我が胸中には一点の曇りも汚点も「あわよくば」も無い。盛り上がればそれでよいのだ。まあ一期一会だが魚沼生まれだから越後一会か何時も一会、てなもんや三度笠。
 報道で騒がしかった「忖度」とは本来は忖度ではなく「おもねる」や「へつらい」に尽きる。権力や決定権を持つ者に対して「何が忖度か!」と言いたくなる。弁には出さずにたんとたんと「阿る・へつらい」以外の何物でもないのだ。なんちゃってお爺、ここに極まれり。

 目玉が欲しくて手芸用品店に行ったのだが、いつ入店しても女性ばっかりで極まりが悪い。その上「会員カード」を出すに至っては赤面者でしかないのだが、神仏に誓って言えば「会員カードはレジ係が熱心に勧めた」結果であって小生は求めていない・・・。レジ係の忖度に忖度で答えた小生は純真無垢の高齢者であると言えよう。越後では左様に申しましたとさ・・・。

          最初の形   ➡    いつも通り脱糞、いいえ脱線した

機関車トーマス、運転室の屋根

2020-01-17 | 何よりの楽しみ
 運転室の屋根カーブを削りだした。今までは接合してから削りだしていたのを今回は捨てピンで位置決めだけしてからの加工である。それと言うのも従前の組み立て手順を変更したからに他ならない。従前は汽缶部と運転室を個別に台車に取り付けていたのだが、今回は一体にして取り付けてみる事にした。
 そのため底部か上部を取り付けまで開放しておく必要があった。底部の開放では台車に固定する床が無い。運転室の外壁に台車床板側から止めれば良く、従前はそのようにしていた。ところが水性塗料で塗装すると錆が浮き出てくる。下側になって見えない場所ではあるものの我が意に染まない。それで一体取り付けに変更し運転室床側から台車に固定する。汽缶部は台車底面からネジ1本で済ますので、都合、ネジは2本しか使わない事になる。前後のスカート部に接着時の固定で2本づつのネジ止めをしているが、ここは接着が済めば外してもかまわないし衝突防止器を差し込めば隠れる。

 さて、屋根のカーブを出すのにサンダーを使うのだが、とても庭先では近所迷惑になるから行えない。拠点道具小屋まで出かけての作業になった。サンダーで粗削りを行いオービタルサンダーで円滑に仕上げする。側面は少々残しておき、最終固定する時に仕上げる事にした。
 塗装を行えば捨てピンは隠れるけれど木の玩具として無塗装かオイル仕上げだと見えてしまう。小生的には嫌らしく見えてしまうけれど、ここは手順優先した。
 運転室に窓を開けないのは安全を考えての事である。考えすぎかもしれないけれど指を入れたりしこけたりしようものなら骨折なんて事態もありうるだろう。それで従前のシリーズ物全てに窓や出入り口の開放部は作らなかった。カラー塩ビ板を切り抜いて貼り、見た目だけの窓になる。幼児の感性にはそれで十分だろう。安全第一だ。

           粗削りはサンダーで   ➡    仕上げはオービタルサンダーで