トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

**姥捨て小屋

2013-01-31 | 合混で闘作すれば

 自由の獄舎仮設に住んで

         終身刑だよ孤老泣く ハア コリャコリャ        賢治

 一里塚さえ二本目過ぎて

         赤子の歩みでまたあの日 ハア コリャコリャ     難民

 初日さす枯れ野雪原昔日の営み戻す武者震いしつ       正宗

 除夜の鐘昼夜もなき結露する露を数える見えなき人の     寂者    

 独り逝く孤老孤高と仮世から                     阿闍梨

 元旦はわらべ溢れた仮設村                     孤老

 雪原や日々の暮らしの夢の跡                    罵笑


カシラダカ?

2013-01-30 | 小父のお隣さん

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 フイールド に到着したら一斉に飛び上がった小鳥がいた。「雀か?」と思ったものの、どうも微妙に模様や色彩が異なる。カワラヒワでもなかったし、頭頂部にモヒカン刈りのように毛が立っていて、初めて確認した鳥類だ。車から降りて撮影も出来ないし、窓も開けられないからガラス越しに撮影したら案の定、ボケ気味である。

 そのうえ、枯草に紛れて判然としない。一枚は一匹、一枚は数匹写っているのだが、これが精いっぱいの品質だ。ケータイの最大倍率ではいつもこんな写真だが、ガラス越しなのが更に寝ぼけさせてしまった。一群で数十羽いた。

 記憶を頼りに図鑑で確認したらカシラダカのようだ。頭頂部に起毛するのにミヤマホウジロもいるが頭部に黄色がなかったようなのでカシラダカで良いだろう。いつもカワラヒワと思ってみていた群れはこの鳥の公算が強い。

 舞い降りる部分はエノコログサ、タデ、オオバコなどが密生して種子をつけていた場所である。種子を実らす期限には刈り払わなかった事で、少しは腹の足しになってくれている。


手を休める

2013-01-29 | 小父のお隣さん

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 徐竹中に目に留まった種子。周囲には何株かあったが、今回初めて見る代物だった。竹林作業は10年来続けてきたが記憶にない。

 竹を伐ってしまえば這い上がる幹もなくなる環境だが、そこはそこ、草本にだって巻き付いて伸び上がるだろう。つる草はたくましい限りなのだ。つる頭は恥ずかしい限りではあるが…。

 それはともかく、冬場の林内でも時折は手を休めて覗き込むような対象に当たる。こういう覗き込みは、後ろ手になることもない。

 帰宅して、種子から検索したが名前にはたどり着けなかった。まあ、暇つぶしだから。


足拵え

2013-01-28 | 今日は真面目に

Photo  徐竹作業が崖の上になるので、地面の感触を明確にしたく、久しぶりに地下足袋で出かけた。崖の部分は建築廃棄物を覆う埋設土を採取した場所なので、自然崩壊した断面より傾斜がきつく垂直に近い。

 編上げ安全靴やスパイク付の長靴では、どうしても地面の感触を感知しにくい。家を出る前に予想をしていた事だけれど、今日は氷点下で一面の降霜、足の指先が冷たい。Photo_2

 普段は薄手と厚手の靴下二枚重ねなので、足指の冷たさを感じる事は無いのだが、靴下一枚の今日は十二分に冷たさを味わってしまった。

 それでもスパイク付地下足袋は滑りを抑え、接地面の感触をダイレクトに伝えてくれて、作業性は快適そのものだった。冷えを除けば・・・。


**休日

2013-01-28 | 遊び子は

  だるまさんころんだ唱え戯れる幼子嬉し父と手つなぎ

  幼子を中に挟んで握り食う若き家族に冬の日優し

  日曜日ママの指導でパパは児の丸太滑りで里山デビュー

  声もなく全身笑顔そのままで父と母とに手つなぎ歩む


路面凍結

2013-01-27 | 感じるままの回り道

Photo_3  林道の一角が厚く氷結してしまった。ここは路肩での集水構造のある末端なので、その横からの絞り水が冬季には凍結する場所だ。

 画面奥に駐車場を整備してからは、この部分から奥に車を入れる必要もなくなったから車両には支障が無いけれど、泥水地に見回りに行くときは通らなければならない。

 脇の草地を通るけれども隠れた氷盤がある。雪国育ちの小生と言えど、ここを通過する時はポケットに手など入れてはおれない。

 幼児たちには大好評の一角で、衣服の汚れや破れをものともせず尻滑りで大はしゃぎする。こんな事ができる環境も、それを許す親も少なくなった。


二十の眼差し

2013-01-26 | 合混で闘作すれば

 涙じゃ描けぬ砂漠の砂に

         企業戦士の日章旗 ハア コリャコリャ         砂かけ婆

 続く男子ももののふなれば

         誇りを盾に後を継ぐ ハア コリャコリャ         弥生姉さん

 興国の企業戦士に大砂塵                       先陣

 理不尽と思えど砂漠の吸血鬼                     トロル

 日の丸を血で描き染めて練士等は地の果てで成す興国支援  先達

 働けどまた働けど砂地獄辛抱一路明日を見据えて        市民

 西側や砂漠の砂に尽きるとも世に興国の人は尽きまじ     五右衛門

 貴様もおいらも捧げた命

  尽くしてみたとて異教の中は

  明日は矢玉か誘拐か

  凛と向き合う武士に

  過激派部隊の黒い影                    歌謡曲  「ガス場の恩名」


集積場所

2013-01-25 | 今日は真面目に

Photo  竹の処理で厄介なのは集積場所だ。孟宗竹は太くて重いから移動させる距離は取れない。真竹は軽いけれど本数が多くなるから、これはこれで厄介な代物である。

 今回は斜面の全伐なので、下側から谷に切り倒していけば、自ずと処理場所に集まってしまう。それでも一本を三分割し枝を落とすには、それなりの作業スペースが必要だ。

 それでも落とした枝葉は足元に敷き詰め、本体は一ヶ所に集積する。これだけでも後々の刈り払い作業が格段に楽になる。何事も「先を見据えた作業」を継続しないと厄介が続く。言わば自業自得なのだが、要は事後自得を図るということに尽きる。


**ママ共

2013-01-24 | 遊び子は

  泣き止まぬ幼子抱いて母離る朝の挨拶円陣の外

  脇支え丸太滑りをさせる母児はまたせがむ腰辛きかな

  這い上がる尻土まみれ尻滑り臆せず遊ぶわらべ眺める

  凍り田はわらべトントン大騒ぎ母たち群れて足踏みトントン


採土面の徐竹

2013-01-24 | 今日は真面目に

Photo  埋設土を掘り取った面の全伐作業が終わった。丁度お椀の半分のように跡がある。底はくぼんで平坦だけれど、分断線あたりは裸木に掴まっていても足元が滑るほどで、ほとんど垂直に近い。

 下側から切除しながら上がってきても、滑り落ちれば、また怪我をしかねない。4度目は御免こうむりたいから慎重に作業をする。真竹は孟宗竹と異なり細いといっても、切り離した時には落下地点のコントロールが必要だから、上肢の支持点を失う。

 落下地点を集中させないと後の処理が手間取るし刻む作業も危険で煩雑になる。何事も先を見据えた処理が必要だ。手間仕事にかかわってからいっそう強く感じる事である。

 急傾斜面で二本足で立つことは結構恐ろしい。写真で見るのと実際の現場での傾斜の感覚は驚くほど異なる。スキー場でも立ち入りたくない傾斜なのだ。まあ、無事に一日が終えた。


**早いもの勝ち

2013-01-23 | 小人閑居して憮然

  リンゴ園盆を待たずに実は失せてアライグマやらハクビシン去る

  木の下に破れしミカン累々と溜め糞見てもミカンだけなり

  モロコシは熟さぬうちに倒されて入らぬ口をただ開けて見る

  鮮やかな掘り取り様はいずこからクズ芋一つ無き芋畑


侵入竹除伐

2013-01-22 | 感じるままの回り道

Photo  谷をはさんだ斜面の竹伐りに会友のM氏が来てくれた。普段は植木の手入れを仕事にしているが、正月明けからは暇ができるのだと、例年、この時期には参加が多くなる。

 まあ、小生みたいに仕事もない、行く場所もない状態とは異なるし、小生みたいに日々これ山行なんて暇人は、どだい少ないわけだから、「手が空いたときに参加する」のが普通の関わりである。Sn3d0979

 前の日に谷を挟んだ中腹から撮影したが、いつものごとく寝ぼけたような写真になってしまう。そこで今日は改めて近くによって撮影した。これくらいでないと気持ちがわるい。

 やはり、ケータイのカメラの限界なのだろう。


1月定例会

2013-01-21 | 月例会

2013/01/20(日)9:30~13:00

会員   10人

その他   1人

活動   午前:侵入竹除伐地の再萌芽切除

      昼 : 活動十周年記念事業の意見交換

Photo Photo_2

 昨年、前日の降雨等で実施しなかった斜面の再萌芽除伐を行った。3回の予定で計画を組んだ範囲だったので1日では終了せず、もう一回の作業実施が必要だ。それでも再萌芽を根元から除伐した部分は見通しも良くなり林内もすっきりと感じられる。

 会の活動が10周年とは数えてもみなかったが、平均年齢で10歳歳をくったとなると、行く末は大事であるなあ。


**冬のある日

2013-01-21 | 遊び子は

  新年の挨拶まねる児らの列返しつよける道は細道

  谷渡るウグイスならぬ児らの声竹を伐りつつ背で聞く我

  我を呼びヤッホヤッホと手を振りぬしおし嬉しく少し手を上ぐ

  児ら達は去って静寂押し寄せて竹伐る音の耳に寂しき

  間伐の手を休めつつ見通せば丸太で滑る児ら蟻の群れ


仕上げは温泉?

2013-01-20 | 今日は真面目に

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 急斜面の孟宗竹が地盤の支えを失い、林道に倒れこんできた。車の通行に支障となった二本は前日に切り落としたが、その根株が別の孟宗竹に支えられて落ちてこない。当座は大丈夫でも、すでに落下の秒読み段階なので思い切って処理をする。

 支えになった竹を伐っても落ちなかったので、周囲の地下茎を切り離しつつ、崖面と根株の隙間に入り、崖を背にし両足で根株を押し続ける事しばらく、汗が出るころにようやく落下した。

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 落下地点に放置しても車両の通行に支障はないのだが気に食わず、結局はチルホールまで持ち出し、道幅の広いところまで曳き吊りこんだ。土砂の始末もあったから一輪車で道路脇に運び整地する。ここはS字カーブで車両が来た時に歩行者の退避場所が狭い。幼児も多く通る場所なので路肩を広げる材料にした。

 結局は午後までかかり青息吐息、帰路は入浴剤を奮発し、夜は温泉三昧とする。今までは食べたミカンの皮を乾燥させて入浴剤にしていた。購入は今季のお初である。まあ、ささやかな贅沢三昧とでも言えるか…。庶民の楽しみはこんなもんだ。