自由の獄舎仮設に住んで
終身刑だよ孤老泣く ハア コリャコリャ 賢治
一里塚さえ二本目過ぎて
赤子の歩みでまたあの日 ハア コリャコリャ 難民
初日さす枯れ野雪原昔日の営み戻す武者震いしつ 正宗
除夜の鐘昼夜もなき結露する露を数える見えなき人の 寂者
独り逝く孤老孤高と仮世から 阿闍梨
元旦はわらべ溢れた仮設村 孤老
雪原や日々の暮らしの夢の跡 罵笑
自由の獄舎仮設に住んで
終身刑だよ孤老泣く ハア コリャコリャ 賢治
一里塚さえ二本目過ぎて
赤子の歩みでまたあの日 ハア コリャコリャ 難民
初日さす枯れ野雪原昔日の営み戻す武者震いしつ 正宗
除夜の鐘昼夜もなき結露する露を数える見えなき人の 寂者
独り逝く孤老孤高と仮世から 阿闍梨
元旦はわらべ溢れた仮設村 孤老
雪原や日々の暮らしの夢の跡 罵笑
フイールド に到着したら一斉に飛び上がった小鳥がいた。「雀か?」と思ったものの、どうも微妙に模様や色彩が異なる。カワラヒワでもなかったし、頭頂部にモヒカン刈りのように毛が立っていて、初めて確認した鳥類だ。車から降りて撮影も出来ないし、窓も開けられないからガラス越しに撮影したら案の定、ボケ気味である。
そのうえ、枯草に紛れて判然としない。一枚は一匹、一枚は数匹写っているのだが、これが精いっぱいの品質だ。ケータイの最大倍率ではいつもこんな写真だが、ガラス越しなのが更に寝ぼけさせてしまった。一群で数十羽いた。
記憶を頼りに図鑑で確認したらカシラダカのようだ。頭頂部に起毛するのにミヤマホウジロもいるが頭部に黄色がなかったようなのでカシラダカで良いだろう。いつもカワラヒワと思ってみていた群れはこの鳥の公算が強い。
舞い降りる部分はエノコログサ、タデ、オオバコなどが密生して種子をつけていた場所である。種子を実らす期限には刈り払わなかった事で、少しは腹の足しになってくれている。
だるまさんころんだ唱え戯れる幼子嬉し父と手つなぎ
幼子を中に挟んで握り食う若き家族に冬の日優し
日曜日ママの指導でパパは児の丸太滑りで里山デビュー
声もなく全身笑顔そのままで父と母とに手つなぎ歩む
涙じゃ描けぬ砂漠の砂に
企業戦士の日章旗 ハア コリャコリャ 砂かけ婆
続く男子ももののふなれば
誇りを盾に後を継ぐ ハア コリャコリャ 弥生姉さん
興国の企業戦士に大砂塵 先陣
理不尽と思えど砂漠の吸血鬼 トロル
日の丸を血で描き染めて練士等は地の果てで成す興国支援 先達
働けどまた働けど砂地獄辛抱一路明日を見据えて 市民
西側や砂漠の砂に尽きるとも世に興国の人は尽きまじ 五右衛門
貴様もおいらも捧げた命
尽くしてみたとて異教の中は
明日は矢玉か誘拐か
凛と向き合う武士に
過激派部隊の黒い影 歌謡曲 「ガス場の恩名」
泣き止まぬ幼子抱いて母離る朝の挨拶円陣の外
脇支え丸太滑りをさせる母児はまたせがむ腰辛きかな
這い上がる尻土まみれ尻滑り臆せず遊ぶわらべ眺める
凍り田はわらべトントン大騒ぎ母たち群れて足踏みトントン
埋設土を掘り取った面の全伐作業が終わった。丁度お椀の半分のように跡がある。底はくぼんで平坦だけれど、分断線あたりは裸木に掴まっていても足元が滑るほどで、ほとんど垂直に近い。
下側から切除しながら上がってきても、滑り落ちれば、また怪我をしかねない。4度目は御免こうむりたいから慎重に作業をする。真竹は孟宗竹と異なり細いといっても、切り離した時には落下地点のコントロールが必要だから、上肢の支持点を失う。
落下地点を集中させないと後の処理が手間取るし刻む作業も危険で煩雑になる。何事も先を見据えた処理が必要だ。手間仕事にかかわってからいっそう強く感じる事である。
急傾斜面で二本足で立つことは結構恐ろしい。写真で見るのと実際の現場での傾斜の感覚は驚くほど異なる。スキー場でも立ち入りたくない傾斜なのだ。まあ、無事に一日が終えた。
リンゴ園盆を待たずに実は失せてアライグマやらハクビシン去る
木の下に破れしミカン累々と溜め糞見てもミカンだけなり
モロコシは熟さぬうちに倒されて入らぬ口をただ開けて見る
鮮やかな掘り取り様はいずこからクズ芋一つ無き芋畑
新年の挨拶まねる児らの列返しつよける道は細道
谷渡るウグイスならぬ児らの声竹を伐りつつ背で聞く我
我を呼びヤッホヤッホと手を振りぬしおし嬉しく少し手を上ぐ
児ら達は去って静寂押し寄せて竹伐る音の耳に寂しき
間伐の手を休めつつ見通せば丸太で滑る児ら蟻の群れ
急斜面の孟宗竹が地盤の支えを失い、林道に倒れこんできた。車の通行に支障となった二本は前日に切り落としたが、その根株が別の孟宗竹に支えられて落ちてこない。当座は大丈夫でも、すでに落下の秒読み段階なので思い切って処理をする。
支えになった竹を伐っても落ちなかったので、周囲の地下茎を切り離しつつ、崖面と根株の隙間に入り、崖を背にし両足で根株を押し続ける事しばらく、汗が出るころにようやく落下した。
落下地点に放置しても車両の通行に支障はないのだが気に食わず、結局はチルホールまで持ち出し、道幅の広いところまで曳き吊りこんだ。土砂の始末もあったから一輪車で道路脇に運び整地する。ここはS字カーブで車両が来た時に歩行者の退避場所が狭い。幼児も多く通る場所なので路肩を広げる材料にした。
結局は午後までかかり青息吐息、帰路は入浴剤を奮発し、夜は温泉三昧とする。今までは食べたミカンの皮を乾燥させて入浴剤にしていた。購入は今季のお初である。まあ、ささやかな贅沢三昧とでも言えるか…。庶民の楽しみはこんなもんだ。