トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

今日のえっ!品「半殺しの飯バーグ」

2024-08-31 | 何よりの楽しみ

 30日未明、台風10号の影響で既に24時間降雨量は300mmになり更に24時間で300mmの予報が出ている。猛暑で蟄居半月、乗り越えたと安堵する間もなく雨続きで更に閉口蟄居である。こうなると楽しみは口に入れる物に集約されるが雨降りお憑きさん状態では買い物にも行く元気も出ずのらくらぐずぐず病が発症しかねない。これでは孤爺が半殺し・生殺し状態であって、これでビビビッと来たのが「半殺し飯バーグ」だったのだ。

 まあ、有るもので作るしかないのでとりあえず「和風」として準備する。ご飯は1カップ分を炊き、魚は「利尻産真ホッケ昆布醤油干し」を使い、キャベツもコリアンダーも無いので食用菊にザーサイを合わせとろけるチーズ、ご飯に塗るのは砂糖酢味噌である。まずは炊き上がりを半殺しにしてステンレスの皿に詰め砂糖酢味噌を塗ってから焼き固める。つまり焼きおにぎりの風味を選んだのだ。二枚焼きの一枚目にはザーサイと食用菊の和え物を広げ、もう一方は背骨を除いたホッケにチーズを掛けて焼く。当然、半殺しの皿飯には砂糖酢味噌は塗ってある。双方、出来上がって嬉し嬉しやの初合体で初賞味である。「思い出すなあ…筆おろし・・・」なんて事は全く無いのだが脚色も時には必要なのである。これは高齢化痴呆防止行動の一環であって世間では回想療法と言うのだとか・・・。

 まあ、それはともかくとしてかぶりついて「美味しい!」のではなく「旨い!」のであった。欲を言えば食用菊とザーサイの和え物を多くしたかった。更に言えば「半殺しが生半可」で砂糖酢味噌を塗り焼くと結合が緩くなる。そんな事で食べる前にラップで包み押し固めねばならなかったのである。更に更に言えばステンレスの型皿に詰めて焼いた結果、下側が焦げず風味は半減してしまったのだ。とは言えラップで押し固めてから食したのだが付け合わせにブロッコリーにケチャップ、椀は味噌汁でなくコーンスープと言う変な取り合わせとなった。

 次回の要点は「しっかり半殺しの程度を高め皿は使わずしっかり両面砂糖酢味噌塗りで焼く」で決まりだ。チューブ入りの生姜があれば生姜味噌で仕立てたのだが、こっちの方が断然「旨い」のは間違いないだろう。半殺しで作るキリタンポや韓国の国民的人気料理、トッポギだったか名前が出て来ないのは短期記憶の劣化だけでなく耄碌にもよるのであるが「半殺しの美味しさ」は癖になる。こういう性向を分析すれば孤爺は「Sタイプ」と言う事になるだろう。性別はMで性向はSとは統一性が無いけれど調理でも作ってみなけけりゃ分からんしまあ、人生ケセラセラなんであろう。とにもかくにも若き日のみぎりから頭頂部の毛はせらせらだったのだから統一性はとれていたのだと今になって気が付いたのだが毛が付いたことは無く怪我は結構してしまったフイールドである。クワバラクワバラ・・・。

 

 


昆虫スコイぜ!二点位置流れ「衣装は二種類」

2024-08-30 | 小父のお隣さん

 30日午前2時半、台風10号の影響で24時間雨量が300mmを記録し次の24時間で300mmの予報が出ている。この300mmの降雨量で水源地は悲惨な状態になってフイールドへの送水も止まっているのが予想されるし、最低部の排砂バルブがある崖は崩壊している可能性も高い。と心配したところでどうにもならないしフイールド環境は好むと好まざるまえと日夜止まることなくエントロピーの増大が進むのである。かくして孤爺の活動は「灯篭に千枚通し」程度なのであった。

 さて鼠の額程度の庭にウマノスズクサが繁殖しているのだが、昨年あたりから産卵に飛来する親蝶が少なくなってウマノスズクサの繁茂振りが一段と増した。だから整理するために少しは切り取るのだが卵や幼虫の存在は確かめて行わねばならない。先日、他の夏草が大繁茂してお化け屋敷状態になったので暑さに辟易しつつ草取りをしたのだが小さいウマノスズクサは一緒に刈り取ってしまった。フェンスに絡まっているウマノスズクサには先日、産卵行為を見ていたから葉裏を覗いたら数頭、姿があったのだ。

      

 昔々、ウマノスズクサに飛来し始めた当初の色彩はパンダカラーだけだったのに最近は茶系色が増えている。理由は知る由も無いけれどモードには流行り廃れがあるのは周知の事実だ。虫とも言えど無視できないのだろう。ましてや「お菊虫」とか「ジャコウアゲハ」とか江戸娘や香料の名が冠せられているのだもの。昆虫界で蛹や成虫で色違いはさして珍しくは無いのだと思っているけれど小生的にはパンダカラーが好きである。葉裏を探していて「へーッ」と思ったのは抜け殻を見つけたからだ。通常、ジャコウアゲハの幼虫が蛹になる場所は人工物を好むらしく遠征する習性がある。食草の中で蛹になり羽化した痕は初めて見た事だ。それにつけても大人気だったあの番組、再開して欲しいなあ…。再開しない側が情けない・意気地なしである。国家を担う人物を出鱈目のうのうとさせているのに、卑屈であろう。

     


**深川どぶ板長屋「ドブ浚い無駄口覚書」

2024-08-29 | 合混で闘作すれば

     裏金調達議員は化け粧 揃って懸想の総利の座 ハアコリャコリャ   八卦見 鈍久斎

     おりゃあ付けたい金金バッジ あんた馬鹿よと言う流し ハアコリャコリャ 門付け お玉

     おりゃあ付けてる金金二つ あんた馬ねと言う秋波 ハアコリャコリャ   囲い者 お七

     破れ鍋の閉じ蓋外れ溢れ出る我も我もと我も候なり         子沢山 嬶

     君子ゆえ政には手を染めぬ自らしゃしゃるどんぐりごまめ     ぼて振り 太助

     花のお江戸にゃ嬶が不足自らしゃしゃる四畳半 ハアコリャコリャ   島帰り 源次

     襖の下張り指添え読んで自ら添える我が息子 ハアコリャコリャ    甲斐性無し 善太

     自薦あり他薦ありとて根を見れば放置蓄厘回廊同穴         鋳掛屋 留吉

     まつりごと感と気分でしたつもり突き詰め観れば口と銭かね    香具師 紋次郎

     相殺戦若き世代のあたふたはどしたらいいのボス居ないもん    手習い塾 吉右衛門

     鉢化粧針金掛けて整えて相も変らぬ移し替えなり           植木屋 染井 

     破れ障子に切り紙貼れば綺麗さっぱり腐障子も ハアコリャコリャ   トロル孤爺

     民等の地獄民等の不幸殺戮権勢盟主なり ハアコリャコリャ       越後瞽女 おしん

     帰らぬ人と還らぬ過去はドブに棄てたい捨てられん ハアコリャコリャ 勘当者 さぶ


こんなところにポツンと一匹

2024-08-28 | 小父のお隣さん

 先日の事、前日から未明にかけ200mmを越える豪雨となったのだが、これは観測地点の数値で小生の居住地域での心証はそんなに降ったと思えず早朝の避難を呼びかける同報無線にびっくりしたのだったがしゃっくりは出てはいなかったので役立つはずも無し。雨量を考慮するとフイールドの水見回りを行いたかったものの雲行きが怪しいし降雨の予報もあったので降られても逃げやすい庭の夏草を削る事にしたのだった。

 まずは玄関前に電気蚊取りをセットし携帯用蚊取り線香も二つ用意しひとつはベルトに装着だ。でなんとかほどほどに草抜きを終え玄関に入ろうとしたら動く何かが目に留まった。それは2cmほどのカエルの幼体だったのだが「何で⁉」が正直な印象だった。今期はニホンアマガエルの鳴き声さえしなくてそれはそれで良いのだけれど発見したカエルはニホンアマガエルではない。ヌマガエルかツチガエルに似ているのだが近所に水場も無い住宅地の中である。庭の池で発生したと言う事は考えられるけれどたった一匹しか目に止まらなかったのも奇怪である。

 宅地4軒ほど離れてN川があるが常時流れがある川でも無し、カジカガエルは繁殖していても他のカエルの存在は知らないのだ。カジカガエルの幼体が山に入る頃なので、その迷子カエルかとも一瞬は思ったけれど皮膚の状態から否定できるだろう。恐らくこの蛙だと思うのだが玄関わきに苔三尊として水盤に生けた時期に水盤内にいたのを見ている。その折は15mm程度だった。この猛暑の中、生きながらえていたのだから丈夫なカエルなのだろう。それにしても近くに池があるのに池から離れた玄関付近にウロウロしているのは何故だろうか?。これで今夜も眠れない・・・。


前立腺の肥大、肛門の痔瘻

2024-08-27 | 水辺環境の保全

 尾籠なタイトル言葉だが恐縮は無い。これは単なる例えで表現の自由であるが我ながら立派な例えだと悦に入っているし爺我自賛の境地でもある。まあ、何と言っても芸術は爆発!なのであるし、それは超高速の腹下しにも似てほとばし出る。さて23日未明のゲリラ雷雨の被害を見回って緊急処置があれば即対応の覚悟だったのだが最大の懸念「取水地の被害」は表面上は通水維持が出来ていたのでとりあえず水系の取水堰だけ水抜けの補修をして済んだのだが上の池にオオカナダモの姿が見えている。「早速、抜き取らねば…」と思いつつ帰宅した翌日、雷予報は出ていたものの予想最高気温は32℃だったから作業に出かける事にしたのだ。

 さてこの日、出掛ける前にフイールドの沢にするか水源地の沢にするか作業を決めなくてはならない。そこで例えたのがタイトルの表現だったのである。「前立腺の肥大」は上の池のオオカナダモの繁殖力に例えたものだし「痔瘻」に至っては水源地の始末に例えたのである。オオカナダモは抜去消滅させない限りは水域を圧倒し在来生物を駆逐してしまう厄介者である。一方、水源地の出水による機能停止はその度に排砂作業と流路の補修が欠かせない。つまり痔瘻のように放置すればお通じどころか崩壊に繋がってしまう恐ろしい未来がある。ましてや取水升から送水管部については胎盤と臍の緒に例えられるくらい、フイールドの水辺生物にとっても生命線なのだ。

 そんな思案の末にオオカナダモの撤去を選択したのは「送水は維持されているし、近々台風の襲来が予想されるから補修はその後にする」判断だったのである。で、オオカナダモの抜去を選択し胴長を装備、足浴バケツに長柄の貝掘り熊手と転倒水没を防ぐ真竹の杖を頼りに抜去を始めたのだが、あと少しと言う段階で雨が降り始めほどなく本降りになった。撤退も考えたけれど後日、残りを片付けるために同じ轍は踏みたくなくて「どうせ沼に嵌ったこの身じゃもの!」と叱咤激励して濡れそぼって終わった。抜き取ったオオカナダモは足浴バケツに8割ほどだった。今回で今期5回目の抜去になるのだがメモを見れば概ね二週間程度で抜去をしている。これを繁殖が衰える水温低下までの時間を思うと後、5~6回は行わねばならないだろう。それを思うと前立腺の肥大と言うより痔瘻に例えた方が相応しい。


ゲリラ雷雨だ!短時間雨量98mm/h

2024-08-26 | 小人閑居して憮然

 日付が8月23日に変わった頃に時間雨量98mmと言う観測値が出た。このスポット豪雨を含む6時間で145mm、24時間雨量で200mmを越えてしまったのだからフイールドの水域の被害は予想されたし、それよりも何よりも隣り沢にある取水機能が不全になっただろうと危惧していた。23日未明からは降雨が止んだのだが不安定な予報だし気温も34℃予想なので水見回りは断念する。もう諦めに似た気分で諦観とでも言っておこう。

 24日、曇りの予報で最高気温も32℃予想だったから「これなら凌げるか・・・」と早めに家を出てフイールドに行った。もう「断水覚悟」だったから尾根越えのためにストックも用意し「送水が止まっていたら」否応なく水源地に向かわねばならない。駐車場に12日ぶりに到着したら早速、アブ様たちがこぞって「お久しぶり!」と御出迎えである。小生も礼節の篤い人物なので懇切丁寧に礼を返して、写真には入ってはいないアブ様を含め12匹様をもてなしたのである。暑いのが続いたせいなのか前回捕獲した虻より全体が小振りに見える。これで入域の儀式は滞りなく済んだのでまずは送水されているかいないかを確認せねばならない。

 駐車場に到着した時点で林道に溢れた水流の痕跡は多々あって、それだけでも時間雨量98mmの凄さが理解できて、ますます「断水必至」の想いを強くしたのだった。

 林道脇     林道肩斜面    分水路の越流

 とまあ、今期二回目の甚大な越流被害が眼前にあった。吐水口までの道程でこうもあからさまに「これでもか、これでもか!」と見せつけられるとため息も出ないが汗だけは止まず出て来る。何せ気温31℃で凌げる温度なのだが湿度が90%では動かなくても汗が滲み不快な条件下なのであった。水域周辺の破壊の痕はおいおい手を付ける事でも大丈夫なのだが「断水」ともなれば水域は大きな打撃を被るし低年金高齢の孤爺は大きな負担の急ぎ働きをせねばならないのである。青息吐息の姥捨て山の孤爺としては「桃色吐息だったらなあ…」と妄想逞しく気分転換を図るしかないホント、哀れな人生の黄昏時を送っているのである。

さてさて、肝心かなめの送水は滞りなくて、これだけでも「隣り沢まで出向いて断水復旧作業」に至らなくて済んだと安堵の限りであったものの、受水升を置く路面を見れば林道を流れ下った砂利溜まりがある。これだけでも路面を流れた水流の激しさが判る。水路脇の草の臥せられた部分を見れば水域の水路は部分的に50cmの水位増加があったのが見て取れる。初夏の頃、泥浚いして補修した分水路も再び越流を起して修復した部分が更に大きく削がれていたし、上の池にはオオカナダモの姿があちこちに見えているし、思わぬ作業、望まぬ作業が目白押しになった。

 人格破壊を起させるには役に立たない無駄な作業を延々と行わせるのが鉄則なのだそうだけれど、既に耄碌している姥捨て山の孤爺にそんな事を与えてもそれこそ無駄だと思えるものの神仏鬼神の慈悲や恩寵は理解出来んのが小人なのだ。神君家康公も夢枕で言っていた「人生、重い荷物をもって坂を上るが如し」と。それは体験的実感として存在しているが今回、行きも帰りも道迷いしそうな、また頼りにならなくなった腰娘、膝小僧、肩丁稚を抱えた孤爺が断水解消の復旧資材を尾根越えで運ばなくて済んだのはやはり、神仏のお慈悲と言うか憐憫の情なのだろう。謝謝、深謝、合掌…。

上の池の絞り水による砂州の形成     オオカナダモの再繁殖

 


人参は必要である

2024-08-25 | 今日は真面目に

 「夏草やお爺の庭で丈茫茫」と馬笑翁が吟じた如く、この猛暑でどうにも止まらなかった。23日未明までの集中豪雨で観測値では200mm/24Hを報じていたがそれはフイールドのある区域であった。となると断水の憂き目に遭っている可能性が高いのだが降雨の予報は続いているから水見回りは断念し、引きこもりするほどの高温にならない予報だったので意を決して庭の草削りをしたのだ。今期2回目であるけれど、一回目は6月初めの頃だから草取りをしていない場所の如く隆盛を、いいえ草勢を強めている。

 まずは草削りとチョンチョン鍬の刃を研ぎだししておく。これらも刃物なので爪に当てても滑らない程度に仕上げてから草抜きと草削りの両面作戦である。背丈があるのやランナーを出して広がった夏草は根元から抜き取り、そうでない草は草削りで削り取った。とは言え蚊取り線香を玄関前と縁台及び腰に装着しておいたので蚊の襲来に遭わずに済んだものの日差しが回復すると一挙に発汗が強まる。長袖長ズボン、イグサ帽子のいでたちなので蒸れて暑い。ましてや未明までの降雨で植物体は濡れているからゴム引き手袋も濡れて気色の悪い事、悪い事甚だしく、これは水辺の作業なら濡れた手袋は当たり前だけれど草取りでびしょ濡れの手袋は頂けなかった。

 であるからして何度「室内に逃げ込もう!」と思った事だろ。それをせずにがさつながらほぼ片付けたのはひとえに人参をぶら下げたからなのだ。まあ、午歳ではないので本物の人参は不要なのだが「冷たいシャワーとアイスキャンディー」は必須である。ざっと取り終え、片付ける間もなく自宅侵入して着ていたのはすぐさま洗濯に回しシャワーを浴びた。それでようやく小豆バーにあり付けたのである。一般論として「天にも昇る気持ち」と言えばお判りになるだろうが孤爺の年代になると禁句である。胸中に湧いてくるつぶやきをアイスで凍結させ「くわばらくわばら」とお祓いをしておく。

 さて抜き取った夏草は45ℓのゴミ袋4袋で、そのまま燃えるゴミに出そうか乾燥させて細断し庭のマルチに使おうか、今の処は判断しないで放置だ。しかしながら今回の作業中に一番使い易かった写真中央の草削りを紛失してしまった。最後に見た位置周辺を念入りに探したけれど発見できず、作業に先立って「柄の部分を派手な蛍光色で再塗装しておくべきだった」と悔やんでも遅かりし内蔵助・・・。

     

 


大は小を兼ねる

2024-08-24 | 小人閑居して憮然

 連日の熱中症警戒アラート出ずっぱりの日々ではそうそうフイールドに長居は出来ず水見回りして渇水や漏水の処置を済ませれば周囲に秋波を送る興味も無くご帰宅する日々である。しかし帰宅して在宅してみたところで室内で出来る事は限られるし、もともとインドア派でもないしまあ、陰気派に近いけれど見る程のテレビも無く読書もそうそう取り組みにくい。

 結局は「何かないか⁉」と探すのだが自宅周囲の夏草繁茂には見ないふりをする。この暑さの中草取りなどとんでもない、飛んでイスタンブールなら良いかもと思うけれど旅行は嫌いだ。そんな中、真夏の夜の床を作ったのだが、これはこれで重宝している。普段の居室では暑くて寝付かれない折々に「夜這い感覚」で抱き枕を抱えクーラーを稼働させた階下の部屋に入る。冷やした部屋と言うより室温30℃程度であれば快適な睡眠が可能なので29℃設定である。これはリモコンの数字ではなく枕もとの温度計が示す数値だ。

 さて今日の閑話は二階と階下を行ったり来たりするときの二階の廊下の熱気が「嫌だなあ!」と思えるほど暑いのである。だからこの熱気を排出するのに屋根裏に設置してある大型の換気扇を稼働させるのだが、これは工場にあるような大型の換気扇で「ゴォンゴォン」と結構な騒音を出すし消費電力は結構大きいはずだ。そこで蟄居中の暇つぶしに換気扇を小さくして常時稼働させれば二階の廊下の暑さは解消されると判断し、またもや廃材活用で作ってみたのだ。

 ファンは歯科用のコンプレッサー用の冷却ファンで400Wだから台所の換気扇と比較すれば数倍の送風能力がある。これを階段上にある換気口に取りつけて常時稼働させれば大型換気扇より電気の消費量を抑えられるし二階の廊下に熱気も溜まらない。で、早速気温が高くならない朝食後から玄関前で工作開始、と言ってもこの時点で30℃に達しているのだった。基盤は1枚板で用意出来ず半端材を合わせて通気口の上に蓋するように作ったのだ。

 これを早速、稼働させ夕方まで実証実験をしてみたのだがファン本体は小さいのだが高速回転で風量は大きい。結果的に甲高い回転音が頭の上から聞こえるのであった。確かにこのファンを常時稼働させての結果は「二階廊下に熱気は溜まらず外気温と等しい」状態は実現できたけれど高い周波数の騒音は大型換気扇の轟音より耳障りだった。その上、大型換気扇の吸気穴をふさぐ事になったので大型換気扇の使用が出来ない。

     

 この小屋裏大型換気扇はドアと窓の開閉を組み合わせれば室内に大量の外気導入が出来てクーラーより重宝したのだが、今季の熱気では日中はとても使えないけれど夜間の気温が下がってから使用すると30℃でも涼風に感じるくらいの風量を感じられるのだった。それで結局は汗水たらして組んでみた換気装置は歓喜に至ることなく夕刻には取り外してしまった。こうなるとただの邪魔物である。ファンの部分は何かに使えないかと夜は寝ないで考えよう。昔から言うではないか!「大は小を兼ねる」と。猛暑の最中、大変骨身に滲みた理だった。

 で結局、猛暑蟄居で暇つぶしを兼ねファンをクローゼットに取りつけて外気導入を試みたのだ。二階で熱気が溜まり易いのでドアを開放し24時間稼働させておけば外気温以上に蓄熱されることが無くなる。取り込まれた気流は拡散しながら弱まり、丁度対極にあるベッド当たりでは微風となって心地よい。とは言え日中は外気温のままだから居室としては使えず夜間になり外気温が30℃以下になると使える感覚だけれど、暑さが和らぐまでは階下の避暑床で過ごすしかない、と避暑地には行けない孤爺は夜な夜な避暑床に転がりこんで蟄居を続けるのだ。日中の高温が和らげば軽い沢見回りはせねばならずまあ、ドン・キホーテのロバの役回りみたいな人生だ!。

 


今日の薄幸食「オニオンスープのグラタン風」

2024-08-23 | 何よりの楽しみ

 パリの一般食堂で古くから底辺労働者に提供していたと言う「腹持ちが良く温まる廉価のオニオンスープ」をとある番組で見て記憶していたのだが、この猛暑下蟄居続きでは活動度が低下して堪らん。なんとか室内で出来る事と言えばソーイングか台所に立ってのおさんどん、つまりは「おっさん丼」の主夫業しか思い出せないのであった。しかしソーイングはリフォームも含め5月6月で20着以上拵えてみたものの、着用してもらったのは半数未満で、世代感覚の差に歴然とぶち当たり傷心のまま熟暑の夏を迎えたが今度は暑すぎて身の置き所の無い閉門蟄居の身になってしもうたのだ。そう言えば下総、いいえ上総でも無い房総の先っぽに真夏日なんて「無い」街があるとの事だったが移住を考える立場にはない姥捨て山の棄人だ。とは言え、生まれも育ちも由緒正しい南魚沼の雅な米作農家が出自の貴人だったはずが今では奇人変人の類いになって行く行くは鬼神だろうか⁉。

 で結局、今夏は窓を開放することなく初めてエアコンを使う羽目に至ったけれど閉塞感がある。しばらくは映画を見る事で済ませたものの、いつまでも続く訳も無し。木工工作も密閉した室内では粉塵で不健康だし、結局はキッチンに立って暇つぶしをするしかないのであった。その目標「オニオンスープ」は暑い時期の一品とは思ってはいないけれど「夏のエネルギー補給」に適う一品とも思えたので意を決してキッチンに立ったのである。まあ、どうしてもそうならない物もあるのだが思い起こすまでも無く童謡にあったなあ…赤い玉小玉 なぜなぜ赤い 赤いまま飛んだ・・・。

 さてさて、それはさておき買い物に行きたい様な気温ではないのでありあわせの材料で用意した。レシピはネットで如何様にでも探せるけれど、今回は通常通りの「いい加減レシピ」である。柱は「こんなもんか⁉」と材料を揃えたけれど作る途上で足し算引き算は当たり前、今回も写真には入らなかった味噌と黒コショウと南高梅蜂蜜漬けを隠し味に入れた。オニオンスープの勘所はカレーの玉ねぎと同じように焦げるくらいに炒めるのが美味しさの要と信じていても8割程度の炒めなので不十分だけれど我慢できない性分が出てしまった。今回の量は「一皿で二食美味しい」とばかり、夕食と朝食用にとのつもりだったけれど結局は完食してしまい、明朝は主夫をやらざるを得なくなった。

     

 材料をグラタン皿に載せて200℃12分で完成。味噌の味と南高梅蜂蜜漬けが猛暑向きで黒コショウはあまり効いていなかった。オニオンスープは廉価であるとともに固いフランスパンや黒パンを食べやすくするスープであったとの事だけれど、やはり食パンでは軟らかくて軟食調である。やはりカリカリパンの方が美味しいと感じるだろう。お腹いっぱいになる前に次の腹案が溜まっている。この猛暑下ではフイールドに行ける訳も無し。で、孤爺はキッチンに立つのだが勿論、きちんとはやらないのであった!。


コナギの抜去

2024-08-22 | 水辺環境の保全

 とんぼ池のコナギ、ようやく抜去する事が出来た。「抜去せねば…」と思いつつ八月も中盤になってしまったが思わぬ取水地の連続埋没で後回しせざるを得ないのであった。この日も35℃予想の猛暑日で、まあ、お勧めのように「野外活動中止・冷房を使って!」なんて事に二つ返事で受け入れていてはにっちもさっちもいかない事情など掃いて捨てる程、世間にはあるのだ。高温と豪雨に責め立てられても「温暖化防止のために・・・」なんて具体的行動は聞こえてこない。

 それはともかくコナギ抜去のために7時前には出立し駐車場でしばしアブの捕獲を行ってうるさ方の始末をして抜去に入る。水域のコナギはほぼ駆逐したと思っても思わぬところで発生して来るのが何ともやりきれないのであるが休眠種子の量は半端ではないのだろう。とは言えコナギなどはオオカナダモやヌスビトハギ、ヤブジラミ等々に比べれば可愛い抜去対象だ。周囲と調和を保ってくれる様な植物なら何も厭う事も排除する事も無いのだけれど…。

 しかし、繁茂して来るコナギを見ていると「❓」が浮かんできた。「ミズアオイはオンブバッタやヨトウムシに食い尽くされる被害を受けるのにコナギの被害は見たことが無い!」のである。種としては近い存在なので「食い尽くされれば抜去の手間なし」と大歓迎だけれど、そうは問屋が卸さない。昨季のミズアオイは小さく二番花を復活させたが種子にまで至らなかったようで発芽しなかった。「これは⁉」と思った株はコナギであって、この猛暑下なのにガックリさせる事ばかりで悪くすればポックリさせられる猛暑の中、作業を今日も行った。こんな日々で孤爺の歓びは冷たいシャワーを浴びアイスキャンディーを齧りキャンディーズの「暑中お見舞い申し上げますぅ」をヘッドフォンで聴くだけである。

 


猛暑日は吐水量測定し水見回りで終わり、頑張らない…

2024-08-21 | 水辺環境の保全

 前夜の雷雨で朝方の最低気温は28℃と涼しさを感じたのだが予報は35℃超えの猛暑日である。こんな日は屋外活動禁止、と言ったところで必要な活動はあるのであって、この日は前日の強制通水排砂作業の結果を確認しなければならないのだった。

 そこでいつも通りフイールド到着し、まずは我が愛車に群がる俄か季節ファンのウシアブちゃんたちの整理をしてから吐水量を測定しに行った。計測値は20ℓ/分で期待値の25ℓより少なかったけれど、だからと言って「やり直し」の活力は無い。戻るついでに水見回りをしたのだがゲリラ雷雨の出水で林接池への導水パイプが埋まって減水していた。これを知らないままだったとすれば数日でヤゴは全滅するだっただろう。携帯スコップも無くゴム引き手袋も用意していなかったし、素手で掘り除くのは瓦の破片などが多くて危険でゴム長の踵で処理して塩ビ管まで水を通したのだった。これで干上がりから守られる。残りは孤爺が干上がらない様に「梅干し紫蘇ジュース水」をチビチビ飲みながら早い帰宅だ。猛暑日の予報だしリビングに閉じこもって一日を過ごそう。今期はクーラーを使っているのだが、暑さはともかく体力気力も落ちたかも…体重だけは増してしまった・・・。

 取水部埋没    林接池減水   通水させた


今日のえっ!品「蔓っ手繰りを実食」

2024-08-20 | 何よりの楽しみ

 「つるったぐり」は漢字で表せば「蔓手繰り」で収穫を終えた蔓物作物を片付ける事でもあるのだが、その時に集果される未熟果の事も言う。孤爺の少年期、このつるったぐりの不用果は家畜の餌として利用したけれど我が庭で採果されたつるったぐりも捨てるには忍びない。生食ではキュウリよりましだけれど「瓜」と思うと美味しくはない。そこで即席漬けで消費する事にした。

 まずはサイコロに切り酢醤油と唐辛子で漬けてみる。一緒に付けたのは「キュウリとナスのキムチ糀漬け」だ。江上トミ先生だったか「糠漬けとキムチは両横綱です」と著書にあったのを忘れてはいないが糠漬けは管理が面倒でとうの昔に放棄し、今は安い早い旨い、市販のキムチが代表格になった。しかし辛みが小生には難敵で、少しでも緩和するため糀とヨーグルトチーズを混ぜて食べやすくしている。その素材をナスとキュウリの薄切りに混ぜ合わしたのだ。混ぜ合わせて直ぐ実食できるから言わばまあ、サラダ感覚なのであるけれど瓜の酢醤油漬けは一晩寝かせた。

 食べて見れば思いのほか瓜の味がして生食より味わいが強くなったように思えるけれど後味に唐辛子の刺激が残る。これも漬物と言うよりサラダ感覚の一品になっていて、両方ともアフアフと口に放り込めるのであった。夏場の、特に今年の猛暑の夏では食欲が落ちそうになるけれど廃棄物当然のつるったぐりをサラダ感覚で美味しく食べれるのは有難い。食品廃棄率を低下させる云々ではなく食べられるのはとことん利用するのは何処でも伝統文化であったはずなのだが孤爺の世代でそれも終わるのだろうね。それで思い出したのは子供時代、13人家族だったのにゴミは殆ど溜まらないのであった。台所の残渣物は家畜の飼葉槽に、他の生活ごみゴミと言っても玄関土間にある炭俵に投げ込んでいただけで毎週片付けねばならなかったほどの量は出なかったように記憶するのだが、活かす生活と消費する生活の相違なのだろうか・・・。

     


エアーリフトが停止してしまった

2024-08-19 | 何よりの楽しみ

 原因はエアーポンプの不具合なのは数日前から異音がしていたし更に異音が大きくなっていたから誰にでもわかる状態だ。でもでも出かける時に水流が停止しているのを発見したので「酸素不足で酸欠死・・・」の想いもよぎったのだが猛暑続きの曇天日で尚且つ最高気温33℃の予報ではフイールドへの水見回りを断念する訳にもいかずフイールドに出かけたのだった。案の定、一週間ぶりのフイールドでは林接池の水切れや吐水量の減少があって結局は取水地まで整備作業に行かなければならなかったから結果としては正解だったのである。

 帰宅して昼食後からエアーポンプを取り外し室内でカバーを外してみた。外すまでも無く「異音と空気が排出されない」事からゴム幕の破断だろうと推定していたのだがまさしくその通りで、その上、二カ所のゴム膜ポンプを繋ぐピストンまで折れている。当初は「ゴム幕の交換」だけで済む故障と考えていたのだがピストンとゴム膜ポンプのユニット交換をしなければならない状況であった。そうなると日にちが掛かってしまうし、その間は使わなくなって廃棄する積りのウオータークリーナーで急場をしのげるのだが、ウオータークリーナーを廃してエアーリフト方式にしたのはひとえに「タナゴの仔魚保全」の為なのだった。

 しかし今季の産卵期にメスから産卵管が出ず、同じ群れを飼育している兄のタナゴも産卵管が出ないと言っていた現状では老化で生殖不可になった可能性もあるのでウオータークリーナーでも問題は無かっただろうし繁殖期終わる盛夏では産卵用母貝の熱中症の方が危険だ。水温はこの高温続きで既に危険な温度に達したのでフイールドの避暑池に移す必要があるけれどまだ改良型生簀が未完成だ。ウオータークリーナーの働きによって水が澄めば母貝を回収し易くなるからその間に生簀を完成させる。この暑さで自宅軟禁蟄居中のこの身、室内での作業は喜んで出来るのであるがどうなるやら心もとない。

 さてエアーリフトで酸素供給していた状態では濾過が無いので母貝の食料は足りているだろうとの推測をしたものの、それが正しかったのかどうかは砂泥の中の母貝でなく底に露出した中身のなくなった貝殻を見れば一目瞭然なのだけれどまだ水は濁っていて水底の確認が出来ていない。この夏はべらぼうな高温が続き水温も既に赤信号で、もしかしたら「母貝全滅」の憂き目も予想される。そうなると繁殖させるのが楽しみだったタナゴの飼育は断念するしかないだろうな。もう見た目に鮮やかな金魚にするか・・・。

     


**深川どぶ板長屋「熱中しよう、軽快アララット!」井戸端夕涼み

2024-08-18 | 合混で闘作すれば

    蚊取り線香ジュッと消して溽暑の山をスタコラサ ハアコリャコリャ   雲助

    今日も猛暑で一日終わる早く始めて早帰り ハアコリャコリャ       ぼて振り太助

    ドブを浚えば眼鏡は曇る先も見えない熱暑なり ハアコリャコリャ    ご隠居

    ドブ臭や厠臭のみよくもまあ見去る聞か去る言うだけで去る     八丁堀       

    体中から涙が溢る篤く涼やか仕置きなり ハアコリャコリャ        傾奇者

    切らしちゃいけない水辺の水よ止まること無しこの汗は ハアコリャコリャ  トロル孤爺

    お江戸は猛暑涼みたくてもしょんもなくもうしようね ハアコリャコリャ   益軒

    堪えきれない猛暑のお江戸生業さえも甲斐性無し ハアコリャコリャ     口寄せ三蔵

    虫食いごまめ選ってみたとて不作続きの自給率 ハアコリャコリャ   瓦版壮一

    爆殺無罪入植無罪神を出汁にす人の業 ハアコリャコリャ        博徒紋次郎

    協調できずに絶滅施策やってやられて幾世代 ハアコリャコリャ    浪人三十郎     

    約束の地だと盗めば約束の血は止まることなく滅び去るまで    越前母堂

    猛暑では夜もダラダラ汗みずくもう初夜さえも秋になるまで    花次とぶう

    

    

 


ヤマツツジの定植

2024-08-17 | 今日は真面目に

 代表から「ヤマツツジが届いた」との電話が入った。予定ではコナギの抜去をするつもりだったのだが前日に駐車場に運んでおいたとの事なので直ちに植え付けするしか無いのだった。連日の猛暑の中ではいかに根巻株で乾燥には強いヤマツツジと言えども待ったなしである。

 トンボ池のコナギも繁殖していて抜去対象で、上の池のオオカナダモも抜去して12日ほどしか経過しては居ないのに既にここかしこに株の成長が確認できる。この日はヤマツツジの植え付けで済ますけれど翌日はオオカナダモの抜去に泥沼にはまらねばならない。この暑さの中、胴長を装着しただけで蒸れる状態だから眩暈でも起こして倒れれば泥中窒息で一巻の終わりだ。胴長装着で倒れると足先が浮かぶ結果、頭部は泥の中になるのは目に見えている。

 まあ、それはさておき何を選択しても涼しさや爽やかさなど無いのがこの時期の作業で、とにもかくにもヤマツツジが弱り枯れないうちに植え付けを済ませなばならない。昨季に列植した場所に並べて二列としたけれど。添える真竹を取りに行く陽気でも無く泥決めをして覆土をし、さらに水決めして一件落着だ。お約束通り下着までビッショリで、作業開始間もなく眼鏡は曇るし汗は溜まるし全くの視界不良での作業となった。植え付けだけは念入りにして、手抜きは厳禁なので、これだけは手伝いすると言われても安易に頼めないのである。

 植樹イベントなどの一般参加型は特にそうなのだが、チョコッと植穴を穿ちポンと置き土寄せ、これにペットボトル1本ほどの水を与えて終わり。こういう植え方で半数以上が枯れるのを多々見て来た孤爺としては定植本数が少ないだけに「全数根付き定着」は自己脅迫的でもあるのだ。