トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

5月定例会

2018-05-31 | 月例会
2018/05/19(土)9:30~13:30

会 員 8名
応 援 3名(活動フイールドにしているNPOから)
その他 会員のお孫さん2名・ホームステイ英国人1名

活動 
 林道わき斜面よりの絞り水で駐車場の浸食防止を図るために林道と斜面の間に水路を作る。また掘りだした土砂で浸食面を埋め平坦にした。
 活動で「駐車場を使わせてもらっているから…」と補修作業を見てきたスタッフが手伝いに来てくれた。いつもは「野荒し」して去る輩との評価しかでない相手だし「お手伝いします」と言ってきたけれど「社交辞令」程度にしか受け取っていなかった。

 9時過ぎ頃から開始し正午いっぱいまで要して終了した。会友とホームステイの英国の人が具沢山の味噌汁を作り作業者全員で頂いた。かの英国の人、58歳で早期退職しアフリカや各地の難民キャンプでボランティア活動してきたのだとか。
 このあと京都・広島・長崎と周る予定との事だった。原爆に対する認識は日本人より確かなようである。
 竹材の切り出し ➡  溝開削と土留め ➡  下部とつながる

ジャコウアゲハ第一世代

2018-05-30 | 小父のお隣さん
 庭の幼虫の一部が蛹化体制に入った。大概は外壁周りに取りつくのだけれど、稀に葉裏に場所を定める個体もいる。今回はアガパンサスの葉裏で変態を開始した。周囲を確認する限りでは、この個体が蛹化1号体になろう。
 越冬幼虫の中にもアガパンサスの葉裏で冬越しをした個体もいたが無事羽化し飛び去った。食草になるウマノスズクサは根を傷めず地上部も放任したままだけれど、食い尽くされても食い尽くされても、そのたびに萌芽し蔓を伸ばす。3~4回ほど蔓を伸ばすから、その回数だけ幼虫を養っている勘定になろう。

 今回、接近して撮影しようとして蔓に触れた。それだけでオレンジ色の角を出してくる。身体に触れたわけでもなし食住を提供している大家に怒らんでもと思うけれど、向こうは向こうの事情があるのだろう。
 名誉のために弁明するが、決して「#Me Too」とは関係していないはずだ…。
            怒らせた      葉裏で蛹化準備

*諺盗り名句もじり 1

2018-05-30 | 温故痴新
             身を捨つる藪なき山の刈り払い

             半世紀水に燃えたつ蛍かな

             弱き者秋に扇の浮き世なり

             刈り残す薊の花もひと盛り

             老いて終え後は野となれ山となれ

             老いし杣侮り蔦に倒れるな

法面の修復

2018-05-29 | 水辺環境の保全
 水辺に集団で入り込む事により崩されてしまった堤の法面への土上げを終えた。法面は通路では無いと断じて思うけれど、あの人たちにはそういう感性は無く、降りる時は踵を押し込み、上がる時は幼樹や支柱を手掛かりにして破壊してしまった。

 苗木は植え付け直しをしたが法面の修復は小生の鼠蹊部の修復を優先せねばならなく、ようやく土上げが済んだ次第だ。この後、乾燥をみながら叩き板で鎮圧し成形し終了する。凍結期の氷と遊びたい一心で凍結した斜面の往来の結果、現在も草はチョボチョボとしか生えてこない。

 この後、法面の整復が終わり植生が戻る頃には秋になってしまう。まあ、今シーズンは棒に振ることになる。あちこち環境破壊をして去って行く主体は何時まで能天気なのであろうか…。
             草もまばらだ    ➡     土上げ終了

ブルータス、お前もか!

2018-05-29 | 感じるままの回り道
 いつものありふれた光景であるが興醒めする光景なのだ。軽やかに舞う美しいチョウの思わぬ一面。恋い焦がれていたら発狂するのだろう。今日もアオサギの排泄物にチョウが来ている。

 冒頭のような感想は勝手な思い込みで生きる糧を摂取しているチョウたちには迷惑千万である見解と知りつつも、アオサギの尻から出た物体は頂けない。これも偏見の内に入るのだろうが、カワセミやコサギが採餌するのは頬に手を当てて眺められるが、アオサギの飛来採餌には手は上に挙げたい気分になる。

 それはともかく、この光景を見るたびにため息ともつかぬ空気感が生まれる小生なのであった。

食物連鎖の大事な担い手

2018-05-28 | 小父のお隣さん
        
 池の中にはニホンアカガエルのオタマジャクシが見られる。この成体は水辺を離れた位置でも見いだせるようになった。それだけ数が増えたのだろう。今季の卵体は15ほどあったけれど、オタマジャクシは群れないし保護色で動かなければ気付く事は無い。

 モリアオガエルは例年より早い産卵で、シュレーゲルアオガエルも産卵期に入ったが、その産卵が怪しいのである。通常は水際の発見されにくい窪みなどに産み付けているのに、今期は水際から離れ乾燥するような環境だったり、水面上のカサスゲに産み付けたりと「大丈夫か?」と尋ねたくなる有様が目立つ。
 法面に   カサスゲに      金色の目だからどっちだっけ?

 小生的にはカエルが増えたからとて、どうと言う事もないけれど、カエルが命の糧になる猛禽類や蛇様には有難い事、この上ないだろう。
 多少とも生息数を増やしてきた泥鰌も大切な存在に違いない。池に留まらず流下する個体も多く、その大半は途中で水枯れするから空しく絶命する。これを少しでも減らすため下流部のプールで捕獲し上の池に戻す作業も開始せねばならない。
 数匹、自宅の池に放したドジョウは親指大に育って、開けばウナギの代わりになりそうと思いつつ、我が家の食物連鎖には組み込むことは無いのである。 

絞り水の流路

2018-05-28 | 今日は真面目に
 林道からあふれ出て駐車広場を侵食する表流水を防ぐための第二期作業、絞り水の排水路を穿った。勿論、小生は手出しできず見物人だったけれど、連休中と言う事もあり、示し合わせたように6人での作業となった。

 さすがに頭数が揃うと早い。昼前には排水路を舗装脇に穿ち、掘りだした土砂を侵食部に敷き詰めて一件落着。乾燥し落ち着くまでに1ヵ月ほどを要するだろうが、これで走行時の衝撃は緩和されるだろう。
 今回は溝をつなげただけなので土留めまでしていない。代表も役員もいたから月例会で土留めをする事になったが、Yさんあたりが自主活動で処理する公算も大きい。
 掘り始め  ➡   ここまで来た ➡  平坦処理

浚渫開始した…のは3月中旬の事

2018-05-27 | 水辺環境の保全
 既に空白の4月が挟まってしまった浚渫だが年に1度は行わなければ浅くなりすぎる水辺の泥浚い。結構なボリュームなので遠慮したいけれどそうもいかず、拡幅と堤形成を行った温水田から始めたのだった。
 ここの中央部にはカサスゲのコロニーがあって既に新しい芽を展開している。昨年夏に座布団1枚ほどの面積を残しておいたのだけれど、すでに畳1枚分ほどに増えてしまった。このまま放置すれば今シーズンは池全面まで広がるだろう。少ないうちに処理をしておかないと多大な労力を費やす事になる。

 畦にバタ板を敷き一輪車の走行を容易にしてから作業開始。カサスゲを地下茎ごと抜き取る作業なので三本鍬の出番である。この場合、スコップの出番はない。鍬を打ち込みユサユサと揺すりを入れ根茎の張り付きを緩め引き抜くのだけれど泥土もまとわりついて引き上げられる。これはそのまま林道と新設した堤との段差解消に使った。

 丸太曳きから杭打ち、水辺の補修造成と腹圧の掛かる作業が続いた結果、下腹部に異常を感じ直ちに主治医のところへ受診したら「鼠蹊部ヘルニア」の診断だった。「歳のせいですよ。珍しくもない症状です。」と言われたが安心はしても作業が遠のく杞憂がある。
 浚渫と水源地河床の整備は生半可ではないし、生活自体にも支障が生じているから手術したのであるが、5月中の土木作業は絶望的、いいえ「禁止事項」になった。
 いい歳こいてヘルニアだなんて片腹痛かったし「片腹痛い」わい…使い方が違うかなあ。

 さて、カサスゲの抜去だが、昨年以降に増えた株は容易に三本鍬で掻き取れたものの、「羽化用に」と一部だけ残して置いた部分は抜くのに苦労した。もうこれに懲りて前年生はおかない事にした。このカサスゲの抜去中、何匹ものニホンアカガエルが飛び出してきたのだが、卵塊があって成体もいた事から卵塊の親はニホンアカガエルで間違いないだろう。

 すでにオタマジャクシは変態する頃になった。次のオタマジャクシはモリアオガエルとシュレーゲルアオガエルで、泥浚いも必要だけれど、目下の急務は遅れに遅れ部分的には茫々となった刈り払いなのである。
 この刈り払いも6月中旬まで先延ばしになって、さて、どんな景観になっているか恐ろしい。千手観音様の様に手が欲しいが浮き世の現実は悶受観念かあ…。

 流入水をバイパスする    カサスゲ抜去から開始 ➡  除去終わり

モリアオガエルにも高所恐怖症?

2018-05-27 | 感じるままの回り道
 三日月池の周り、カサスゲが腰の高さまで伸び歩くのもままならない。とりあえず池の畔まで刈ろうと刈り進んだ刈り刃の先にクリーム色の物体が見える。ここで刈り払い作業は中止となって方向転換だ。

 クリーム色の物体はモリアオガエルの卵塊なのだが二つとも水面より20㎝程度の高さである。モリアオガエルは樹上に産卵する事は知られているが低い部分にも産卵する。小生が思うにカエルの中にも高所恐怖症の個体は存在するだろうと思っている。「猿も木から落ちる」生物多様性の世界であるからにして「コンニャクの木登り」風のモリアオガエルがいても不思議はなく大発見だ!。

 Q:モリアオガエルは何故青い? 高いところが怖いから! Q:シュレーゲルアオガエルは何故青い? お空がとっても青いから遠回りして帰ろ・・・・・・。

ササユリの開花期になった

2018-05-26 | 感じるままの回り道
 三日月池畔の刈り払い時、崖斜面にネザサに埋もれてササユリの蕾が見えた。蕾が無ければ同化し凝視していても見出しにくいササユリだけど開花時期になると一発で存在が知れる。

 この事で多くのササユリやヤマユリ、キンランなど失ってきているが、今年も失う季節になった。開花期だと言う喜びより花で個体を失うだろうと言う危惧が先に立つ。「花が目立たなければ」と花弁を外し人工授粉で盗掘を乗り切る株もあるのだが、今期は開花期に巡回できない。
 蕾が未熟なうちに花弁を外すのも受粉につながるかどうか判断できず「盗掘されるよりは…」と蕾を外せば繁殖につながらず、この時期は何時もこれで揺れる。花が揺れる様を堪能したいのだけれど開花させれば数日も持たず消えるのが現実だ。 

今日のとんぼ「オオシオカラ♂、ショウジョウ♂初見」

2018-05-26 | 小父のお隣さん
 24日、泥水地でオオシオカラトンボ、ショウジョウトンボ、どちらも♂の初見となった。ショウジョウの♀は初見してしばらく経過したがオオシオカラの♀はまだ見ていない。

 時間を置かず二種のトンボを初見出来たと言う事はシーズンも勢いがついてきた証しだろう。フールドの整備を始めた頃には良く見かけたダビドサナエが見られなくなって久しいが、これは森づくりが進んできた事と関係がある。

 既にシオカラトンボ、クロスジギンヤンマ、オオシオカラトンボ、ショウジョウトンボ、クロイトトンボ、アサヒナカワトンボ、 ミヤマカワトンボ、視認しただけのサナエ科等、8種類ほどが発生している。
 正確には限られた時間とエリアの範囲だけの話なので実際にはこの数を上回っているだろうと思っている。なにはともあれ「目の保養」には事欠かなくなったものの、遠視と乱視の小生では追視に苦労する。まあ、追試よりなんぼか良いけれど…。
          オオシオカラトンボ       ショウジョウトンボ
      

庭でアサギマダラ!

2018-05-25 | 小父のお隣さん
 雨も小降りになったから買い物に出かけようとドアを開けたとたん、視界にアサギマダラが飛立った。今季の初見が玄関先なのだ。初夏に見かける事は数年に1回程度はあるけれど、今まではフイールドの林縁でだけの視認だ。

 秋にアサギマダラを迎えようとフジバカマを植えてあるが、その群生の真ん中で翅を休めていた。まだ蕾も無い生育途上のフジバカマに引き寄せられたのか、隣にあるシモツケの蜜が欲しかったのか知る由もないけれど、飛び立っては飛翔しフジバカマに降りる。

 小一時間の外出を終え帰宅した時もフジバカマにいた。夕刻、窓越しに探したが既に姿は見えず、次に見かけるのは渡りの頃だろうか。ここで気が付いたのは「拠点道具小屋横のキジョランで越冬した個体ではないか?…」と。
 まあ、そんな事態はあり得ないけれど、夢想するに十分すぎる出会いであった。
      フジバカマの上  ➡   接近  ➡   また接近

*姥捨て山

2018-05-25 | 感じるままの回り道
         西風もどこ吹く風かメジロ凛

         初作業鼻のあたりでお水取り

         蚊は居ぬも耳たぶ痒き寒となり

         ジョウビタキ身を震わせる寒盛り

         風花は故郷を想うプロジェクション

オオゴマダラであるはずも無しで…

2018-05-24 | 小父のお隣さん
 擁壁の上部を覆っていたミヤマハンショウヅルの花は全て折り取られ無残な姿を晒していたその中に見慣れないチョウがいる。
 「ゴマダラチョウ科?」とまでは推測できたが、初めて見たチョウでもあるし家で写真対照をしてみた。撮影中は翅を閉じたままで広げてくれない。一度だけ開いたけれどケータイではピントが合う時間も無く撮影できなかった。
 開長は80mm程度と見て、その時の印象も含め図鑑を眺めても「オオゴマダラ」に似た印象は出てこない。白黒模様の細かさがオオゴマダラ風でなく荒かったのだ。

 なおも白いチョウを探しウスバアゲハも目についたが体色や翅模様が異なる。これで迷宮入りは確定!。飛び立たない理由は程なく判明し、それは羽化直後だったからに違いない。ミヤマハンショウズルのなかに抜け殻があった。オオゴマダラの食草は「ホウライカガミなど」となっていたが小生、ホウライカガミなど知りもしないのだ。なんたってオオゴマダラも沖縄地方の生息種だ。

 今回の事で思い出した事がある。半月前、トンボ池から駐車場方面を眺めた折り、樹冠付近の白い飛翔体に気が付いた。その時は「まっ昼間からオオミズアオが飛ぶなんて…」と思ったのだが、ひょっとして本種だったかも…。今となっては確認の術がない。撮影出来ても正体不明なのだし…。
 ただ一度きりの我が人生、無駄や徒労で刻々と過ぎて行く。まあ、目の保養、独りだけへのご褒美と思えばニヤニヤは出来る。イヤイヤはしない。

  羽化体     抜け殻     抜け殻と羽化体

追記 
 24日フイールドの見回り中、頭上を飛翔していった本種を見た。帰宅してから苔を見るために背後の山、農道を走り頂上まで行った。公園になっており園芸種のサツキ「大盃」が背丈を超える高さで開花している。これを目当てにアゲハのモンキ、ナガサキ、ジャコウ、クロ等々入り乱れている。その中に本種もいたのだった。飛翔速度は早くすばしっこい。

 PCでの検索ではヒットせず、書店で開いたら「ゴマダラチョウの春型」だった。そっくりな写真も掲載されていたから間違いないだろう。小生、春型夏型を言うのはキアゲハ程度の認識だったから、他種にも春夏のタイプがあるなんて思いもしない。

 それはともかく「ゴマダラチョウ」は結構いるのが理解できたが、昨年までは見ていないのだ。ナガサキアゲハの例をとるまでもなく、アカボシゴマダラも繁殖するようになったから「増えてきた」と言って良いだろうが、それよりも「マダラボケ」注意報のサインかも…。ゴマシオはとうに終わっているし。

表流水の制御

2018-05-24 | 今日は真面目に
 林道を流れ下る雨水がカーブの地点で駐車場に流れ込む。このため駐車場が浸食され車の走行にストレスがあるようになった。
 酷く流出し大石も露出してきた部分には2月の定例会で土を被せ覆い、入り込む表流水の排水路も穿った。これにより土を被せた部分の浸食は防げるようになったものの、排水路でカバーできない表流水でV字浸食は続いている。

 これを緩和するため林道に表流水を切断するための溝を穿ってみた。これで排水路にかからず流れてしまう水流を排水路のキャッチ範囲に流し込む算段だ。ジスクグラインダーにコンクリートカッターを装着し路面をVカットしてタガネで斫りとった。大きな溝ではないけれど表流水を遮断すれば良いので大丈夫だろう。
 確認するには降雨状態の時に見れば良い。その前にバケツで水を流してみたら、溝でとらえきれず溢れた水流は排水路の下手にまで路面を伝っていく。

 そこで排水路の上手に1m程度の補助溝を加えてみた。これにより溢れた水流を捕捉出来るようになったのでとりあえず作業を終える。
 実際の流れを確認しつつ溝の拡幅や延長を行えば目的は達成できるだろう、

           溝切りこみ中   ➡    水を流して確認する