リンゴの木の下に大きな糞が落ち始めた。仔細に枝の先端部を探すと大きな芋虫が葉裏にいた。尾角があるからスズメガの仲間だと見当はついたが名前までは判らない。先年発生したヤママユガでなかったのが残念だったが、幼虫の緑の表面は美しいものだ。松葉杖で下まで寄り、写真を片手で撮ったが、位置関係に不満はあるものの上出来だった。
ネットで検索して「モモスズメ?」らしい。親の姿は見たくないから、それで打ち切ったのだが、食べて寝て、とばかり思っていた幼虫は、けっこう身づくろいするのである。頭部が象の鼻のように伸びて、体前方から後方まで念入りに口を使ってケアを行っている。
バッタ、トンボ、カマキリなどの成虫がケアするのは目にするが、幼虫がケアするなんて考えもしなかった行為だ。その後、動きを止めて静かになった。昼食後に目をやると、もう先端部の葉は無くなっており、別の枝に移り食事の真っ最中だった。
おっつけ、リンゴは丸坊主になるのだろう。樹下にあるウマノスズクサは一旦は丸坊主になって復活したのだが、再度の産卵で坊主寸前だ。