「ヨーグル蘇クッキー」、最初の分は形にまとめるのが大変なサラッとした性状、捲土重来2回目は粘々過ぎて小麦粉を加えてしまいゴールを外した。「もう作らんでも良いわい!」と思っていたのだが確認したいことが浮かぶ。「小人閑居してお膳をなす」の諺通り、またもやキッチンに立ってしまった。雨続きで身の置き所が無い。テレビの前に身を置けば朝食直後から眠くなってしまう。
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結局、前夜にヨーグルトを仕込んで朝食後から「ヨーグル蘇」を作り始めた。「ヨーグル蘇クッキー」1作目は「まとまらない性状」で2作目は「ネバネバ性状」で性状が違い過ぎる。その原因は用いたヨーグルトにあるだろうとしか思えず、今回は市販のヨーグルトではなく生乳から自分で発酵させたヨーグルトを使うのだ。
まとまらなかった初回作、この時のヨーグルトはコンビニブランドの飲むヨーグルトに市販の固形ヨーグルトを3割ほど足したのだった。もう加熱を開始した時から分離してそのまま煮詰まった次第。2作目は市販の飲むヨーグルトを使ったが沸騰しない前からホーットプレートの表面にこびりついて、ほっとけばお焦げになる有様だった。水分を飛ばしても接着剤のような性状で扱いにくかったこと甚だしい。
そんなことで自家製ヨーグルトで作ってみる事にしたのだった。一晩要して1ℓのヨーグルトを作り、更に加熱する事1時間で「ヨーグル蘇」にした。重さは300gあって、少々水分が多すぎかなと言う思いもあったものの「大丈夫だろう」と砂糖と卵黄を用意する。前回までは蘇100%にこだわっていたから今回は少々「クッキー」に歩み寄ったのだ。それと言うのも「ヨーグル蘇クッキー」はヨーグルトの酸味も濃縮されるため乳酸の味が濃厚すぎ、万人向けとは言えない。そこでポピュラーなクッキーのレシピを参考に砂糖と卵黄を加え、小麦粉をヨーグル蘇で置き換えて作ったのである。
加熱する ➡
ヨーグル蘇になった ➡
卵黄と砂糖と混ぜる
砂糖と卵黄を混ぜ合わせヨーグル蘇を加えたが緩くなって形にならない。せっかく押し型を朝作って用意したのに無駄になった。仕方が無いので密閉パックの角を切り押し出す事にした。こうでもしないと容器に綺麗に載らない。後はオーブンレンジでオート調理だから楽なものだったが、熱いうちは柔らかくて持てない。冷蔵庫で冷やしたら少しは改善した。
ただ口当たりは固くないのでクッキーと言うよりケーキに近い。砂糖を加えたものの甘味が増加したようには感じず酸味が勝っていた。これを美味しく感じるのかどうか後輩の栄養士は蘇そのもののクッキーが好みとの感想だったけれど、これは圧力鍋を譲ってくれた後輩に食べさせて白黒をつけたい。
押し型使えずケースに注ぐ ➡
焼き上がり
蘇になったときの水分量は重さで見当をつけるしかないのだが、今回は1ℓの牛乳から300gのヨーグル蘇を作った。牛乳の水分量が87%程度とあるので固形分は13%で牛乳1ℓあたり130グラム相当だ。それを300グラムで使ったから緩くなったのは当然の結末。まあ、何か悔しい気持ちが残っていて、もう一回、200グラムくらいまで出来上がり量を減らして作ればどうなるのだろうか。こんなことをしているうちに梅雨は終わってしまいそう。
成分表を見ていて気が付いた。蘇にしたときの甘味、あれは炭水化物のほとんどが乳糖だった事による甘味だった、という事・・・。さらに蛇足すれば、ネットのレシピ集を見ていても蘇のクッキーはオーブントースターで焼いた1件しか見いだせなかった。ましてやヨーグル蘇クッキーなどは小生が発案調理者か、まあ、どうでもよい事だけれど雨模様はお爺の胸の内にも滲みてきた。
ここで新たな妄想の境地に入った。「クッキーでなければケーキにすればよい」てなもんや三度笠でイースト菌はあるから次はケーキで決まり。んー、イースト菌を使うとパンになるのだったか、まあ、どうでも良いわい。喰って流れりゃ皆同じ。