トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

花はフグリだ!

2025-03-08 | 小父のお隣さん

 5日未明頃から7日にかけ積算雨量が60mmを越えたから「良いお湿り」だったのだ。雨水頼みの三日月池は干あがる前に辛うじてお湿りに恵まれただろう。ただ依然として取水機能の復旧には至っていないので送水量は減少する一方で、心配しても役には立たないので粛々と災の河原の砂礫掘りを続けるのみである。

 3月に入ると周囲の山の裸木の色が変わって白っぽい枯れ木肌色から霜焼けの指の色みたいな暗赤色に色が変わっている。近くの小枝を眺めれば芽は膨らんできており外皮も淡く色づいてきた。この集合体が裸木をうっすらと染めているのだ。一方、日当たりの良い地上部を見れば早春の草花が開花して来た。一般的には梅や桜が両横綱だろうけれど孤爺的には野草の方が勝る。その中でもとりわけご執心なのがオオイヌノフグリの花の絨毯だ。名前が名前だから連呼は出来ないが「押し」であるのは間違いない。久しぶりにしゃがみこんでオオイヌノフグリを見つめたのだが、まあオイラノフグリは見つめる事は無い・・・。

 周囲を見渡せばオオイヌノフグリだけでなくハコベやホトケノザなども開花して来た。昼近くまで災の河原の砂礫掘りを続けていた孤爺としては一服の清涼剤で、しばし撮影しながら遊んだのである。正月4日から続いている災の河原の砂礫掘りはようやく取水升傘型フイルターを確認できるところまで来たこの日、「自分を誉めてあげたい!」とも「ご褒美を!」とも思うけれど、遊興飲食娯楽などに癒される事は無い孤爺としては早春の妖精だけが癒される対象かも・・・。当フイールドにギフチョウは生息していないが、そろそろツマキチョウが飛翔する頃だしヒキガエルも産卵が始まる。朝も春も時の刻みで確実にやって来るけれど孤爺に春は巡っては来ぬ。まあ、人生の黄昏時、「誰そ、彼は⁉」なんて事態は赤い糸を手繰って降りて来る阿弥陀様くらいかあ。


春が来た来た、春が来た!ウグイス、キタキチョウ、キアゲハ、モンシロ・・・

2025-03-02 | 小父のお隣さん

 今日2日、昨日より気温が上がり22℃を記録したが午前のフイールドは20℃程度だったのでは無かろうか。「気温が上がる」との予報で春時間で出かけて取水堰発掘現場は8時半頃に到着したが、既にウグイスが鳴いている。初鳴きと言うか恐らく昨日の気温下でもさえずったはずだろうから初聞きと言った方が正しいかも。作業中にSさんから電話があって「フイールドにS先生と来ています」との事だったから小一時間ほど作業を行ってから向かった。何と言っても昨年11月以来である。まあ、お互い高齢者でもあるし冬期の姥捨て山など観察対象などそうあるはずもなくまあ、言わば越冬していたと言えるだろう。

 それはともかく姥捨て山フイールドを周れば吐水口の水溜りにはマルアメンボが5匹浮遊していた。S先生によれば「珍しいアメンボ」なのだそうで、小生は水域に大小取り交ぜて数種類のアメンボが観察されるのは日常茶飯事でもあるから「アメンボ」で通してしまう。飴んぼは喉を通すが・・・。水中にはニホンアカガエルの卵塊上に多くの羽化した幼生?が固まっている。ここまで生育すると拡散していくのも近々だろう。ちなみに卵塊が初観測されたのは2月3日で一部の孵化は2月27日に観察している。まあ、一挙に進んだのだと言えるかもしれない。

 しかし取水堰埋没の結果送水量が低下の一途で既に卵塊上部が空中に出てしまった池もある。このままだと大量死の可能性が高い。ニホンアカガエルは絶滅危惧種の類いで近隣にも産卵場所の情報は少ない。「生態系保全」なんてデスクワークの空論で保てる訳はないのだが、それが仕事なら楽だなあ、とバックヤードの黒子作業員は切に嘆くのである。希望的観測としては今夜から降雨の予報だからしっかりと降って欲しいものだし山火事鎮圧のためにも切望する。ホント、雨乞いで本当に降るならスッポンポンで踊るのも厭わない孤爺である。

 さてチョウ類はキタテハ、キタキチョウ、モンシロチョウが飛翔する姿を見せた。残念ながら撮影出来たのはキタテハだけだったのだがセントウソウだったか白い小花が開花している。ツマキチョウの食草にもなるとの話だったが名前が違うかも知れない。もう、聞いた先から忘れていく。ここまで季節が進むとツマキチョウやテングチョウの出現まじかなので目配りしたいけれど主戦場は災の河原の砂礫掘りなので今期は初出現日を見逃す可能性が大きい・・・。

     


ニホンアカガエルの卵塊

2025-02-23 | 小父のお隣さん

 22日、大寒波席巻中に水見回りする。既に水源地の破壊で伏流水頼みの送水量は水域末端まで届かない水量にまで低下しているのである。水量の低下曲線は予想より早くて2月末、あるいは3月初旬には卵塊そのものまで干上がりかねない状況になっているのに打つべき手立てが見えてこない。例え1ℓでも送水量が増えるのなら排砂バルブを開放して管内と取水升内の砂泥を放出すれば送水量は復活するかも知れないのだが、その折の陰圧で砂礫の隙間に泥土が詰まり伏流水が絶たれる事態もありうる。結果がどうなるかは「やってみなけりゃ解らない」状況である。その上、排砂作業を行うと吐水口まで水が届くのに一昼夜を必要とする。

 それでなくても乾燥警報出っ放しの今日日、減水している水域に一昼夜も水を届けれない状態は極めて危険だ。過去フイールドで危険な目に遭ったのはアキレス腱切断、前部胸骨骨折、背部胸骨乖離骨折、側頭部直撃でMR等々、挙げるに不足は無いけれど、ここまでの危機は無かった。まあ、出来るところを行ってそれで駄目なら諦める、経過になるのだろうが氷の下で孵化を待つ卵塊を見ると「上陸まで育ってほしい」のだが水が消えれば全てはオジャンである。既にヤゴ類は全滅覚悟だがニホンアカガエルが上陸する頃にはヒキガエルのオタマジャクシが群れている頃だし、老いたベルテルの悩みは尽きず、やはり生物生産緑地は今年で潰える運命に想えるのだ。まあまあ、自転車操業・水商売の廃業と採れば孤爺には安楽な隠居老後が完成!と言えなくも無いけれど、情けない老境になる事も確かなのである。こんな託せる世代が絶滅するのはどの世界でもありうることなのだが言葉など無力な事態でもある。

     


ようやく安心数

2025-02-14 | 小父のお隣さん

 大寒波が去り温かさが戻った朝になった。最低気温は6℃台で日中は15℃予想も出ており久しぶりにフイールド作業、予定では水源地で導水堤に使う大木の伐採だったのだが風が強くて作業は諦め6日ぶりに水見回りに行く。最大の関心事は「ニホンアカガエルの卵塊数」だった。

 昨季2月7日の記録では「卵塊数124」とある。今期は1月末では零であって例年なら二桁台に達している数値だけれど今期、初めて確認したのは2月3日に1卵のみである。ニュースなどを総合すると「1月末には開花する桜の早咲き種」の開花は例年より10日ほど遅れていると言うのがほとんどだったのでニホンアカガエルの産卵も10日ほどは遅れても「普通」の範囲に入るだろう。そんな希望的観測をしながら水域を確認していった。珍しく二つ池に卵塊があった。産卵が見られるようになった当時は人気の産卵池で、孤爺も意気に感じ産卵場の環境形成にこれ努めたのだが次第に下流域の泥水池やトンボ池に移っていった。

 今回も棚田部や泥水池にそこそこの卵数が見られたけれど筆頭はトンボ池の北側畔である。見事にまとまって産卵してあった。言うまでも無くこの範囲は冬至の頃でも日照が届いていてアズマヒキガエルも好んで産卵しているまあ、産卵好適地なのである。で、この日の卵塊数は61個を数えたのだった。二月の中旬では例年なら産卵は終わっている時期だけれど産卵数を昨年度と比較するともう少しあるのではと期待している。一方では卵塊は小振りの物ばかりで小首をかしげる状態だった。昨年、一昨年と卵塊数は三桁を記録していたから若い個体が増えたのかどうか知る由も無いのだが、今夏までには水域は干あがる見込みで、なんとも複雑・・・。


産卵が遅れているのか減少するのか・・・

2025-02-08 | 小父のお隣さん

 2月3日立春の日に確認できた卵塊は1個だった。その後の大寒波で肩を冷やす訳にもいかないから日本晴れの日々にもかかわらずフイールド詣ではしなかった孤爺であるけれど産卵数の確認と暇つぶしに出かけた。フイールドの気温は4℃で水域は氷結している。普段通りの服装なので指先が痛くなるほどだった。

 水量測定してから水見回りしたが棚田部の温水田に卵塊がひとつだけで泥水池には産卵は無し。立春に卵塊を確認したトンボ池では期待していたのに前回の卵塊の近くにひとつ増えていただけだった。ここ何年かは1月末に二桁に達していて2月は「更に何個まで伸びるか…」が楽しみだったので今期の展開は予想だにしなかった。産卵が遅れているだけなら良いけれど産卵数が減少したとなると親ガエルが減った事になる。カエルの伝染病は確認できていないから捕食者が増えた可能性がある。そうだと考えると威之志士様の跋扈蹂躙の結果と妄想するのが理に適っていよう。

 熊の被害の変化を解説していた専門家の話では「食の変化」は周囲の環境条件に由ってあるのだそうで、北海道開拓史の中でヒグマが鹿や鮭を食べられなくなり食性の変化が生じていた事を言っていた。まあ、生き抜くための必要性と学習の賜物なのだろうけれどルーツがイノブタ様の遁走血脈であるフイールドのイノシシ様も増えて来たアカガエルに目覚めたかも知れんわい。けれど、どうであろうと取水升の維持管理が出来なくなった以上、今期フイールドからは水域が消えるのは決済された様な事案であっておっつけニホンアカガエルも定着したトンボも全滅なのである。やんぬるかなやんぬるかな。

     


ニホンアカガエルの産卵

2025-02-04 | 小父のお隣さん

 2月1日、2日とも雨天でフイールドには出向かなかった。作業としてはうんざりするほど詰まっているが「体力気力とも限界!」なんて引退宣言はしないけれど実質はバリバリと24時間戦えます!なんて現実ではないのだ。それでも気になる事はあって翌日送りに出来ない気分で朝一の鍼治療を済ませてからフイールドに行ってみる。

 狙いは1月30日に水見回りを行った際、ニホンアアカガエルの産卵が無くて出向かなかった3日間のどこかで産卵しているはずだ、という期待があったからなのである。取水升は砂礫の河床1m下に埋まったままで復旧する事は断念したけれど伏流水が取水升に流入してくれる間だけは水が得られる。これは幸運としか言えないが一方ではいつ何時断水し水域干上がりになるかの覚悟は必要な事態でもある。水域の水見回りを兼ね卵塊を探したのだが吐水口から流入する上の池だけは澄んでいて、その他の水域は濁ったままだった。恐らく夜間に飛来した水鳥の活動結果なのだが、トレイルカメラを設置して撮影を試みていた期間には全く無かったのは皮肉と言える。

 さて肝心のニホンアカガエルの卵塊は濁ったトンボ池の中央にひとつだけ発見できた。濁っていても昨年の豪雨多雨の結果、砂泥流入が多くなって浚渫が間に合わなかった事情もあり、卵塊さえあれば容易に見出せる水深のままなのだ。であるから一つしかないと言っても水中の濁りに隠れて見えない卵塊の在るはずもなく、今期のスタートは遅いし少ないのであった。昨季の卵塊数は百を超えたはずだけれど今期は幾つまで数えられるか…水を断たれる切羽詰まった心配の一方で数の増加を期待する感覚とは無責任と言えば無責任だろうし耄碌したと言えばそうも言えるかもなあ。まあ、行政による復旧作業が成立しない以上、来期に水域は消滅しているのは確実だし同時に二カ所の簡易トイレの手洗い水も止まる。

      


そろそろ産卵期だが…

2025-01-24 | 小父のお隣さん

 一月も終盤になるとニホンアカガエルの産卵が始まる。今期は隣り沢災の河原の砂礫掘りに勤しんでいる結果、水域の巡回が疎かである。その穴を埋めるために災の河原の砂礫掘りを終えてから我がフイールドに立ち寄って水見回りをした。前年の度重なる大量出水で各々の池の水深は浅くなっており早急に浚渫の必要があるものの取水地の破壊に振り回され手が回らないし肩の痛みで腕も肩も回らないのだ。なんと切ない老境だろう。

 取水升の在りかが判明しないまま伏流水が得られている状況で送水は維持出来ているのは天恵と言わざるを得ないけれど今日、吐水口で水量を計測したら16ℓ/分だった。通常は黄信号の水量であるが現在、隣り沢の流路は掘削発掘の関係で流路を取水堰から遠ざけている。その結果なら水路を戻せば水量は復活するはずだが、これはその時になってみないと判らない。

 さてニホンアカガエルの卵塊があるかどうか水域を辿りながら観察したがまだ産卵はしていなかった。だがエノキ林内に置いたトンボ用の産卵水槽の中にニホンアカガエルのメスが一体沈んでいる。孤爺に気付いて沈んだのかと思ったけれど既に絶命した個体だった。皮膚はまだ新鮮だったし、これと言った外傷も無いので絶命した理由は不明だ。腹部が膨らんでいるから産卵前のメスだと判断したのだが体格が小さ目だから今期、初産卵するはずの個体だったのだろう。水中に置くと水を汚染するので水から出したけれど埋めずに他の肉食生物に供する事にして草の上に置いた。惜しいかな惜しいかな、南無阿弥陀仏南無阿弥陀仏。


今日のトンボ「今期は終了・閉店」

2024-12-27 | 小父のお隣さん

 22日にアキアカネを撮影して、この日は他に飛翔体はいたものの種の確認が出来なかった。オオアオイトトンボは見いだせなかった。24日、トンボ池傍で飛翔体を発見したが種別は不明で3日経過した間に一回の遭遇も無く「今期の最終視認日」は24日と言う事になった。

 過去、28日の視認日の記録があるけれど例年になく寒さが続いているこの暮では24日の日にちは「良く生きていた」と言えるだろう。次シーズンの始まりは3か月後だが、水域の浚渫をしなくてはならない現状では越冬体のヤゴには少なからず影響するだろう。その前に水源地の復旧作業を行わなければならず肩の痛みは寒さで相乗効果のご老体では嫌だなあ、が正直なところだ。トンボの季節は閉店したものの自転車操業・水商売は動ける間は続けねばならず、為すも地獄、為さぬも地獄か。年明けには少しは肩の状態が良くなっていて欲しいのは切なる思いだ。

     


今日のトンボ「今期もそろそろ消える頃・・・」

2024-12-23 | 小父のお隣さん

 今期の気象情報での最低気温は1.7℃だったがフイールドは氷点下になっていたはずである。こんな日は気温が上がっても10℃くらいが関の山、いいえ姥捨て山であるがそれでも飛翔しているトンボがいる。12月前半はマユタテアカネ、オオアオイトトンボ、アキアカネの三種を確認できたがアキアカネの存在自体が今期初である。しかし、今まで記録出来ていない一因に小生の確認不足があったのかも知れずこの日のアカトンボも頭から「マユタテアカネ!」と思わずに頭部から確認する事にしたのだった。

 トンボ池の日当たりの良い畔に陣取って飛翔をする個体を数えると最低5匹は飛んでいる。まだいるはずのオオアオイトトンボは視認できなくて、もしかしたら消えた可能性もあるものの結論付けるにはまだ早く、残り数日は探し続けねばならない。足元に着地した赤とんぼはいつも通り「マユタテ優勢」の判断だったのだが前側に移動して顔面をアップしたら黒い眉状斑が見えなかった。まさか黒い眉状斑の消えたマユタテアカネでもあるまいと思いつつ残っているとしたらアキアカネだろう。S先生が入域していれば一発確認できたけれど小生では何とも不如意なのであるがまあ、アキアカネで記録だ。


次の主は琉金

2024-12-17 | 小父のお隣さん

 池で長らく飼育していたタナゴなのだが二シーズン続けて産卵管を出した個体が出なかった。飼育年数を数えれば野生種ならばとうの昔に寿命が尽きている年齢で、健康で元気そうに観察出来ているものの老齢化は避ける事も出来ない事実なのだ。新たに若い世代を調達出来ない訳でも無いが夏の高温状態を体験してみれば産卵用母貝には過酷すぎる水温に至ってしまう現状ではこの際、繁殖活動は無理だと結論して次の主は琉金にしたのである。

 たまたま所用で出かけた通り道に金魚屋さんがあるので帰路立ち寄って物色した。欲しかったのはオランダ獅子頭だったけれど在庫が無くオーソドックスに琉金にしたのだ。大和琉金とサラサ琉金、計五匹を購入しさっそく池に放流する。しばらくは池の水流に逆らってモガモガしていたものの、昼食後に覗いたら水流の無い水草の周りに集まっている。給餌は水温10度以上でと話していたから当面は給餌する必要もないだろう。給餌しなくても池の中の水草や微生物を食べる事が出来る環境であるからして大丈夫のはずである。池のタナゴは日中は見える場所で泳いでいるがさすがに温かい頃の様に群れてはいない。

     


森の中に桃色サンゴ・・・

2024-12-14 | 小父のお隣さん

 落葉盛んな林を通して何やら桃色の色彩が見えた。通常は目にしない色彩なので拠点に上ったのだが色を魅せていたのはタラノキだった。周辺のタラノキは数多くあるのにこの一本だけが特別の装いをしている。タラノキは保全活動に入った当時、山中に残っていた株を移植したのだが、その末裔と言うべきか地下茎を伸ばして新たに発生した子か孫の世代に相当する1本である。

 山採用にと移植した樹種では無くて花粉と種子が生物の食料となるために用意したのだが、こういう考えは理解してもらえない。新芽が萌えれば期せずして切り取られ背が高くなれば途中から鋸を入れられ採集されてしまう時期がしばらく続いた。それでも人知られずこういう事を行う輩は恐らく死に絶えて当時よりもタラの芽の生き残り率は良くなってきた。それでも「春の山菜祭り」では会友によっててんぷらの材料にされる運命はそのままなのだ。

 孤爺的にはスーパーでトレイに10個ばかり並んで数百円の物を調達すれば良いではないかと思うけれど、そこまでガミガミ言うのも「何ともなあ!」なのである。そんな環境であるがゆえに開花して種子を付けるまでには幾多の困難があるのだがこの樹はそれを乗り越え開花に到ったはずだけれど既に黒い種子は見当たらなかった。まあ、サンゴ色の花火だと思い眺めれば紅葉とは異なる風情があるが「およげたいやきくん」を口ずさんでしまった。しかし風情的には小百合ちゃんの「寒い朝」がマッチする。

     


今日のトンボ「アキアカネなんだろうなぁ⁉」

2024-12-12 | 小父のお隣さん

 今朝の最低気温は3.5℃で日中も薄曇りで薄ら寒い一日だった。腕が痛くて上がらないのは変らないけれど「自宅軟禁も飽きが来て・・・」久しぶりに姥捨て山に行った。率先すべき保全作業などまだ出来る訳も無く、それでも拠点道具小屋に「再生できるか…」と捨てずにいる電動鋸盤の再検討に出かけたのである。

 出かければ出かけたで行う事はあって、まずは「水が届いているかどうか」と発生期末期の「トンボの飛翔種」の記録である。日差しが弱くトンボたちも日光浴する程でも無いので期待はしなかったのだが一頭だけ動きが見えたのだ。大きすぎて腐植するがままに転がしてある根っ子の上に、良くしたものでお日さまの方向に背を向けて休んでいる。「マユタテアカネか⁉」と撮影はしたもののどうもサイズが大きい。回り込んで顔面を覗くと特徴的な眉斑が無い。これでマユタテアカネではないのが判ったけれど「では何者⁉」なのか推定するしかない孤爺なのである。翅端斑が無いからアキアカネと推定したのだが同定できるほどの能力は無いのだった。

 孤爺的にはアキアカネで納得し他の二種、マユタテアカネとオオアオイトトンボを探したけれど日射が弱い日なれば出現は期待できない。それでもトンボ池の空中を見れば羽虫と言うか数ミリの昆虫が群れている。まあ、餌には困らない環境だから気温さえ維持できれば年末まで飛翔は期待できよう。先だってS先生がこの小虫の飛翔を眺めながら「飛び続けるエネルギーをどこから調達するのか、すごいなあ」と呟いていたけれど渡り鳥の中には大海原を10日も飛び続け蓄えた脂肪が無くなれば自らの消化管の一部までエネルギーにしていると言う「渡りの過酷・困難さ」を報じていた番組があったが「種の存続」には命を懸けるしかない過酷の中に活き永らえている生命力とはすごいものである。肩の痛みなどに負けてはおれないと一瞬は気張るのだが、でも泣くぼやく凹む孤爺であった。ちなみに湿布で外出すると冷えが増すのでこの日は肩に懐炉を貼っての外出だった。


二点位置流れ昆虫スコイぜ!「ムラサキツバメ」

2024-12-05 | 小父のお隣さん

 陽だまりで翅を大きく広げ日光浴をしていたチョウがいた。「ウラギンシジミか?」と撮影したけれど直後に翅を閉じて裏側を見せてくれたからそうでは無い事が判った。翅の色合いから「ムラサキなんとか」かと思ったけれど判断がつかなかった。S先生等が見えて実物を指し示すと即座にムラサキツバメと判断した。小生には後ろ翅にある尾状突起が見えなかったのである。

 ムラサキシジミには尾状突起が無く、そこで思い当たったのは「ツバメの名前は燕尾服の連想か…」と言う事である。それが間違いであっても個人的にはツバメとつくチョウには尾状突起があると記憶したのである。

     


今日のトンボ「師走には二種」

2024-12-01 | 小父のお隣さん

 師走になった。姥捨て山のトンボ池畔、日当たり良好な南向き崖周辺にはまだ昆虫の姿が多い。チョウ類は午前10時気温9℃の段階でキタキチョウ、クロコノマチョウ、セセリチョウの仲間、ムラサキツバメなどが見えた。蠅の仲間やミツバチ、ホウジャクなどはタイアザミの花に寄ってくる。

 さて肝心のトンボ類はと言うとさすがに師走ともなればマユタテアカネとオオアオイトトンボの二種しか見いだせない。今期の殿はこの二種で争う事になるが、これは恒例の事だし最終視認日が何日になるのかが目下の関心事。陽だまりで四方山話、正確には姥捨て山話だろうけれど動かずにいるのでトンボも衣服と言わず頭部と言わずまとわりついてくる。今度は指乗りトンボを撮影するか・・・。

 


豊年だ!万作だ!放念だ!万策尽き・・・る

2024-11-30 | 小父のお隣さん

 毎度、私事なのだが昨夜の入浴後のスッポンポンの状態でシートショックを起したのだった。倒れる事は無いものの布団に入っての一夜が怖い。何を隠そう肩に貼る湿布が切れていたのである。前夜には承知していて「明日は購入しなくては…」と思いつつ腕が上がらず姥捨て山に出かける身体ではないので縁台工作でヘキサ・スフェリコン試作に熱中し過ぎて買い物を忘れたのである。さーて、恐ろしい夜が始った。一旦は寝付いたけれど夜半のトイレに起きた段階で肩甲骨周りが不快で寝付けない。仕方が無いのでベット下に転がっている指圧器でグリグリやったけれど腕が痛くて差し位置の調節に痛い思いをした。ここで「ビビビッ!」と降臨したのは「孫の手を付ければいいじゃん!」ヘッドはスーパーボールで指の感触を得るのだ。孤爺となれば異性に襲われる恐怖は無いけれどわが身体が吾を襲う恐怖が内在する。

 さて今期は久しぶりのジャコウアゲハの産卵が多くて、それでも過去の最盛年のように繁殖期間にはウマノスズクサが3回は根元まで食い尽くされる様な事態にはならなかったけれど11月末に外壁のお菊虫を数えたところ15頭に達していた。昨季は零だったから落差は大きい。その蛹化場所は「人工物を好む」傾向があると拾い読みしていると散見されるけれど今期初めて食草のウマノスズクサで蛹化している個体があった。その写真は当ブログにアップした記憶があるのだが何時の事だったか。

    

         ぶら下がった縁台下の個体

 

 外壁や玄関周りにXmasの飾り物然とぶら下がるのは良いけれど二人一セットで来訪するおばちゃんたちは「ひゃー!」とか奇声を上げピンポーンもせず逃げるのは良い影響である。しかし一方では迷惑この上ない場所で蛹化する輩も居てあの「朝顔につるべ取られてもらい水」なんて俳句を思い出させるのであった。その場所は3カ所、プラの植木鉢側面は紹介済みだが篩の枠で蛹化したのもいて、これでは篩が使えない。せめて金網で蛹化してくれれば取り換えれば済むのだが「貰い篩」も「借り篩」も「買い篩」もアウトなので春までまとうトホホ過ぎ・・・。もう一カ所は縁台の角下で蛹化していた。この位置に万力を取り付ける時に判明したのだが、その折に胸元を繋ぐ糸を切ってしまった。どちらにしろ外さなければならない位置だけれど引っ越しは瞬間接着剤で大丈夫なのかどうか、まあ、春になれば判る。