トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

タニウツギ咲く

2012-04-30 | 感じるままの回り道

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 タニウツギが咲いた。昨年は幹から伐られたから花がなかった。二年ぶりの花見だ。花に来る昆虫は、殆どがクマバチとマルハナバチである。両者ともせわしなく動くから、ケータイでの撮影は難しい。ようやく取った写真もビンボケだ。

 昨年、幹を伐り落としたのは誰だか不明けれど、会友は下草刈りをしているエリアなので、残す樹種である事は承知である。伐り落とした人は、その人なりの動機があったのだろうが「余計なお世話」極まりない人は、少数だが出没する。

 花や実をつける、紅葉する、食用や薬用になる、など理由は様々だけれど「選択的除伐」と実生樹の「育成・保育」は同時進行でやってきた。しかし「森づくりボランティア」と言えども、針葉樹林内の落葉樹、新たに植えるコナラやクヌギ等以外は「雑木・雑草」として一掃し片付けるグループも存在しているのだ。伐られても不思議は無い。「多様性」もプラスの方向には行き難い。生き難い世の中である。


ハルゼミ初鳴き

2012-04-30 | 小父のお隣さん

Photo_6  松林でハルゼミが鳴いた。初鳴きである。「ジイジ・ジイジ」と数回鳴いて終わり、午後も少しだけ鳴いて黙ってしまった。もともとハルゼミが長く鳴き続けている記憶は無いけれど、「爺じ・爺じ」と呼ぶんではない、とキッパリ言いたい。孫はまだいないのだ。

 とは言うものの、20代の頃から職場では「ジージ」で通っていたからしょうがないか…。しょうがないけれど、今年は大福生姜を栽培する。種生姜2㎏は用意してあるし、存分に生姜を食べたいからに他ならない。


刈り払いと刈り出し

2012-04-30 | 今日は真面目に

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 冬に全伐した真竹林の跡を刈り払った。地表を覆うほどの植生は回復していないが、竹のひこばえが20cm程も伸びてきたから、刈り刃を地表に滑らして切断する。自然の実生樹もあって、これは従前に支柱を添えたから取りあえずは残せる。

 トンボ池の小島は2回目の春を迎えたから、草本の茂り方が半端でない。踏まれる場所で無いから「伸び伸びのび太 」なのだ。そこで今日は小生がジャイアンになって鎌で刈り払ったのだが、ミゾハギ、フジバカマ、ヤマツツジ、ツルグミ、タラノキと選り分けながらの刈込みだ。

 木本の刈り出しは気楽この上ないけれど、草本の刈り出しは気を使わねばならない。いわゆる雑草に埋もれているから、ラフに鎌を動かすと台無しにしてしまう。水際近くの植生はそのまま残して、トンボの羽化用に供する。


ウラシマソウ

2012-04-29 | 小父のお隣さん

Photo_3  今期はウラシマソウが元気だ。株も花も大きいのが多い。釣竿に見立てるヒゲなどは、この株でも30cmはあった。今年は何故に立派なのか知る由もないけれど、林内の明るさに起因するのかもしれない。

 ここかしこに背を伸ばして大きな葉が目立つ。十数株の群落を形成しているのは見とれてしまうほど立派である。個人的には一株一本を認めるくらいの密度が好みだけれど、不満があるわけでも無い。

 まあ、マムシグサのようにハッとする、ゾッとする、なんて雰囲気は無いから「好き」の部類なのだろう。理由はあるのだろうが、マムシグサが減ってウラシマソウが増えている。


新年度の来客

2012-04-29 | 遊び子は

Sn3d0161  道具小屋の入り口が日陰で涼しいから、上がりかまちに腰掛けて昼を食べていたら御一行様がやって来た。

 お目当ては釜戸付近で遊ぶままごと、栗の樹で木登り、崖地?でのお滑りが三点セットだ。食べるのを止めて立ち上がって撮影すれば被写体はすっきりとしたのだが、ものぐさにしたから手前のゴーヤの支柱が邪魔をした。

 会員は年度ごとに更新するので、三月より幼い子が増えている。小生と目があってヨチヨチ歩いてきたから膝に乗せたら半べそ顔になってしまった。母親曰く「男の人が好きなのよねー」だったが、小父さんでは役不足だった


*取捨選択

2012-04-28 | 小人閑居して憮然

Photo  植えし苗先折り取らるむごき春

  親竹になり損ねたり首取らる

  植え込めば抜き盗られたる若木かな

  刈らぬよう目印おけば貴樹は消え

  タケノコを盗って御代に酒の缶


ウマノスズクサ

2012-04-28 | 蝶の食草園

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 食草園にウマノスズクサを移植した。山採りのユズを植えてあったのだが、この冬に枯れ死して、言わば選手交代なのである。

 フイールドにもジャコウアゲハが飛翔するが、食草のウマノスズクサは少なく、幼虫観察が出来難い環境にある。それに引き換え、我が家の坪庭はウマノスズクサが繁茂する。既にジャコウアゲハが飛来して、産卵行動は無いもののリンゴの花の蜜を吸う。

 庭のウマノスズクサの中から元気な個体を10本ほど移したのだが、これが結構気難しい草のようで、一昨年に移植した株は、昨年は殆ど葉を見せなかった。今年も現場に確認に行ったが、ようやく4本だけ蔓を伸ばしてきた。周囲の草を丁寧に刈り払って支柱を立てておいたが、産卵してくれると嬉しい。

 今回、移植した株は掘り上げた後の衰弱も見られなかったから、当年の開花も期待したい。花は結構ユニークな形なのである。


林床破壊

2012-04-27 | 小人閑居して憮然

Photo_5  毎年の事だから驚きもしないけれど、眉間に縦シワがでる。竹林の林床は軒並み削られ、ようやく緑が萌えた林床が再び禿げてしまった。

 いわずと知れた「タケノコの探り掘り」の結果だ。2月頃から連日10人以上が入り込んでタケノコ探しをする。3ヶ月もすると林床の表土の大部分は削られている。

 竹林と接する遊歩道も、直近から植生が失われ林内へ続く。当初は多くあったコクランなどは全滅してしまったし、種子で増える一年草はともかく、宿根草や多年草は命を維持できない環境になってしまった。

 これは林床だけに限った現象ではなく、国民の生活基盤にも及んでいる事だろう。国土も国家も社会も基盤から病んでいる。

                  野の命数え切れぬや北枕


**何処も同じ春の夕暮れ

2012-04-27 | 性向有毒の翁なれば

 手折らずに野で咲き終えし花とせぬ束ねて帰る花盗人は

 手抜かれて野田で咲き満つ稲は無し濡れ手に粟の税盗人に

 手を抜いて呑んで掻き消し鼻薬握って潰す不都合真実

 手抜きなし野田は荒れ田の放棄田トンネル縦横モグラ様様


アマガエル

2012-04-26 | 小父のお隣さん

Photo_3  アマガエルが足元にいた。鳴き声は聞いていたが視認はこれが最初だ。泥水地の周りで鳴いているのはアマガエルやモリアオガエルと思っていたら「シュレーゲルアオガエル」だった。生物の教員をしていたS氏が教えてくれた。

 このシュレーゲルアオガエル、足元で鳴くのだが身体は見せない。警戒心も強くて、抜き足差し足で接近しても「ピタッ」と鳴くのを止める。最近ではカエルの鳴き声、セミの鳴き声、落葉などが住民から嫌がられると聞く。

 小生の感覚では理解出来ない分野になってしまったが、数年前に「注意情報」が配信されたカエルの伝染病「カビツボ病」は今の所は伝播していない様子で杞憂だったようだ。


はないかだ

2012-04-26 | 小父のお隣さん

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 今年もハナイカダに蕾がついた。毎年見る樹木だけれど、変わった性質だと不思議に思うのだ。

 葉に花を載せる生き方には、それなりの理由があるのだろうが、小生は知らない。生えている場所は二ヶ所確認しているが、どちらも株立ちである。茶花にも利用される樹種なのだと聞くが、確かに面白さはある。花も小さくて地味だから、侘び寂びの設えには良いのだろう。

 


オタマの群れ

2012-04-25 | 小父のお隣さん

Photo_2  トンボ池のオタマジャクシが大きくなった。大部分は終始、群れのままでいるのだが、群れから離れて泳いでいる個体も多少は見える。

 群れているのが「生き残る」戦略でもあると聞くが、群れを飛び出した個体も「生き残り」ではない「チャレンジャー」としての役割をになっているのだろう。このような個体が生息域を広げ新たな生態を生み出すのかも…。

 「頑張れ、はみ出し者ー!」である。自分には言っていない…。


山菜の採り方

2012-04-25 | 小人閑居して憮然

Photo_5  今日は小生より年上のカップルを叱りつけた。自然観察園として手入れをしている水辺のセリを大量に採取していたのだ。注意の看板の脇を通って入り込むのだから、気が付かないはずは無い。フキノトウを総て取り去った人と同一人物であるかどうかは不明でも、ダブって意識する。

 「子ども達の環境学習用に設え手入れしている部分です。横着しないで自生のセリを摘みなさい」と我ながら語気強く注意した。「すみません、すみません」と言いつつ引き上げ、谷の奥に入っていったが直ぐに戻り車で帰っていった。

 自生地は通路から採取できるはずもなく、湿地だからスニーカーではちょいと無理。入れるところはコロニーを形成しておらず過疎。手間隙掛けたくないという姿勢がありありだった。

 散策路の脇のタラも鎌で斜め切りで、上部が切り取られているのが目立つ。二番目も採られている。斜め切りは子ども達の顔の高さだ。こんな連中ばっかりである…。とは言え、これは正しい表現ではない。

 多くの人は表示があれば守っているが、一人でも「則を越える」と総てがぶち壊しなのだ。手入れを続けることは引き換えに「イライラ」を伴う…。これが会友の共通の気持ち。


雨の日はお惣菜

2012-04-24 | 何よりの楽しみ

Photo_2  雨の日は退屈だ。次兄が送ってくれたフキノトウとコゴミを調理してお惣菜をつくった。

 フキは言わずと知れた「フキ味噌」がいの一番だが、フキの量が多いので残りは佃煮にする。フキ味噌はチビチビと食しながら次のフキノトウが萌えるまで持たせるのだ。とは言っても、手入れをしているフイールドでは今年も一本も採集していない。今は増やすことに留意せねばならないからである。

 フキの佃煮も美味しくできたが、これは一年はもたないだろう。大事に食べても夏頃までに食べきってしまう。コゴミは茹でて酢味噌で食べる。夕食はこんなお惣菜だけになった。デザートはヒヨドリの食べ残したナワシログミにしたが、これは数年ぶりに口にできた。雨で雪隠詰めの日は、グルメやご馳走とは程遠い伝統食オンリーである。


**山菜宅配便

2012-04-24 | 感じるままの回り道

Photoコゴミともコゴメとも言うヤマソテツ噛めばわくわく故里の頃

半世紀まだ胸に満つ故里の山菜の箱価千金

故里にようやく萌えしフキノトウ我が住むこの地既に葉は出つ

フキノトウ手に取りみれば萌黄色雪下の闇を抜けでし色か