トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

「水」が生死の境目

2014-06-30 | 小人閑居して憮然

Photo_3  泥水池が「渇水地」になってしまった。隣の沢からの送水が止まったためである。途中までは来ているのだが、吐水口までの経路、緩やかな上り勾配をクリア出来なくなった。

 取水口を清掃し、排砂バルブも2カ所解放操作しても回復しない。残る手だてはポンプでの圧送と吸引だが、ポンプが無い。パイプレンチ2個あれば継ぎ手を緩めて砂と空気を抜きながら吐出口まで誘導する手もあるが、配管工事用の道具など持ち合わせず、最後の手段も消えた。Photo_4

 恐らく泥水池のメダカ、オタマジャクシ、ヤゴ類は全滅、泥中の泥鰌はまだ生息圏内だろうが、乾燥程度によっては判らない。見回っても猪の足跡ばかり目につくようになった。

 漏水根治作業を実施して湛水が安定したばっかりなのに、人生は次々と試練を押し付けてくる。手の打ちようがあれば大汗も厭わないけれど、現状では傍観するのみである。

 当初、緊急避難用の深みも用意したのだが1年持たず埋まってしまい、それ以来掘り下げていないが、「そこに」水があっても無くても命に係わるのは明白な訳で、「水があった事による大惨事」を思い出すまでもなく、人為を組み付けてしまった環境では「危機管理の具体化」は必要だった。


マルバチシャのライム色

2014-06-30 | 感じるままの回り道

Photo  10ポットほど育成中のマルバチシャ、樹高も4寸程になってきた。「マルバ」と呼ばれるほど丸い葉とも思っていないが、葉の色は明るくライムライトとでも言うのだろうか…。

 他の植物と並べても葉色の明るさは際立つのだが写真だと実視ほどの差違は感じられない。成木もこの葉色なのかどうか実物を見た事が無いから知る由もないのだが、梅雨空の下では気分を明るくしてくれる色合いである。Photo_2

 育苗箱に入っているポット苗は周囲と明らかに異なる色合いを示しているが「マルバチシャ」と名を教えても野菜の「チシャ」と混同される。まあ、この植物自体が珍しいのだろうし、古事記だったか神話の世界にも名が出てくると言ってもピンと来ないのはしょうがない。

 果実を賞味できるのは何時の日か・・・。


送水が止まった!

2014-06-29 | 小人閑居して憮然

Photo_2  隣の沢からの送水が止まってしまった。取水口を点検しに行き、排砂バルブも2カ所目を操作に行って回復したのはちょろ水だ。

 「前立腺肥大」なのだろうかと思案してみても「前立腺」はないはず。回復のために他に出来る事はもう無いのである。

Photo_3  小型のエンジンポンプでもあれば、取水口からの圧送と吐出口での吸い込みを試して見れるが、その現物は「用途無し」と判断して何年も前に譲ってしまった。今になれば「しまった!」であるが、もう遅い。

 大型のパイプレンチ2本で継ぎ手を緩め水の確認をしながら吐水口に到達させるという手だても考えられるが、このために新調も「ちょっとぉーっ」であるし、で、後は「神頼み」だ。


ヒバカリの幼体

2014-06-29 | 小父のお隣さん

Photo_12  トンボ池の葦を抜去中に足元から水面に出てきた。首の側面に三日月模様があったので「ヒバカリ」と確認できた。

 周辺にヘビは8種類いて、これは本州産の蛇の全種に当たるのだとか。幸い小生は全種類確認しているが、写真となると「マムシ」「ジムグリ」の2種が無い。

 ケータイのマイクロSDカードの不具合で失ってしまったのだ。PCのファイルに保存せずプリントもしてなかったから残念な事甚だしい。

 マムシもジムグリも他の生物もそうだが、捜索して撮影する訳でなく、あくまでたまたまの出会いでの撮影だから、蛇8種揃うのは何時の日か…。


取水口の点検

2014-06-28 | 水辺環境の保全

Photo_3  命の水が送水管から落ちていなかった。朝の水見回りで水辺一帯が減水していて、吐出口確認に行き納得する。

 送水量の減少も知っていたから、となりの沢の取水口まで行ってみた。案の定、フイルターは砂泥と落葉片で埋まっていた。周囲の笹竹やヤブマオを刈り払い、水路を浚渫し、取水口を清掃して一件落着、と思ったのだが・・・。

Photo_4  升の吸い込み口に手を当てて確認するも吸引力は弱い。送水管が1kmもあるのに下がって上がって標高差が3mと言う設置条件の悪さはどうにもならない。

 送水管折り返し付近の排砂バルブを開け泥を輩出し、途中のトイレの水道には水が来ているのを確認。其処からは緩い上りの送水環境だから、送水口まで水が達するのは1日を要する。確認は後日だ。


今日のトンボ「カワトンボ」

2014-06-28 | 感じるままの回り道

Photo_3  水見回り中にカワトンボとイトトンボの未成熟体を見つけたのだが、未成熟体はファインダーで把握できなくて、すったもんだしているうちに逃げられてしまった。

 写真のカワトンボも尾部先端の白い粉吹き状が明確で参考に撮影したのだが、何枚かの内、この一枚ははっきり撮れた。ただ拡大すると尾部先端のピントが甘い。ケータイの焦点深度ではこんなものだろう。これでも最上級描写なのである。

 名前はアサヒナカワトンボと思うが、年々、トンボの名前が混乱していく…。まあ、作業主体だし、ブログの「賑やかし」だし、害もないし・・・。


台地の刈り払い

2014-06-27 | 今日は真面目に

Photo  台地部の刈り払いを実施。平坦な面積では最大のエリアで「低草地」として維持しようとしている部分だ。

 真竹の再萌芽が絶えないから、夏草の刈り払いと同時に「真竹の衰退」を意識した刈り方をせねばならない。春から3回目の刈り払いになるだろうか…。草本類の刈り払いよりひこばえの除去が主体だ。Photo_2

 刈り払い機のタンク2回分の燃料を要して終了。昼まで間があったから食草園の下草刈りも実施した。

 ここはカサスゲにカナムグラが覆い、伸び放題の部分は「猪の寝床」になってしまった。見通しが悪くなると猪のベットが出来てしまう。放尿して「テリトリー」の主張をするが効果は薄い。


*赤い実大好き

2014-06-27 | 遊び子は

           クサイチゴ頬張るほども熟れてあり

           わらべらの駆け行く先にクサイチゴ

           「赤い実」とわらべ駆け出すクサイチゴ

           クサイチゴ嬉々と頬張り吐き出す児

           触れずとも熟して落ちしクサイチゴ


獰猛な謎の蛇!

2014-06-26 | 小父のお隣さん

Photo_3 Photo_4

 送水が止まった吐出口の確認に行った時の事、路肩に逃げるヘビがいた。体長は40㎝程度、目に付いたのは三角形の頭部と横縞模様だ。頭部の形から「毒蛇」と思い、手袋装着でもなかったから安易に手を伸ばして捕まえるような事は出来なかったが、極めて攻撃的な性格の蛇だった。

 カメラを近づけるたびにアタックをかけてくる。頭部側面の模様を撮影したかったのだが、水平位置では恐ろしくてカメラを構えられず、上部からの撮影だけになった。

 ネットで写真検索してみても似たようなヘビは出てこない。「ヤマカガシかマムシの変種」が一番妥当な線だろうと思っているが、小生の体験の中でも、この蛇ほどアタックをかけてくるマムシやヤマカガシはいなかった。

 あの小説の中の台詞「紐よ。斑の紐よ!」を思い出す。


ランチタイム

2014-06-26 | 何よりの楽しみ

Photo_9  「黒山の人だかり」でなく「アメンボだかり」だった。写真では水紋を立てたせいで逃げたアメンボもいて数を減らしたが、水面のアメンボの上に幾重にも乗り重なって本当に「黒山」だった。

 メニューは垣間見えた色と形から「キイトトンボ」かと思ったのだが、アメンボを追い払ってみれば毛虫だった。近くのカサスゲにでもいたのだろうか。

 考えるまでもなく、トンボより毛虫の方が体液は多い。こんなにてんこ盛りで群がる理由が納得できた。「合コン」のような雰囲気は皆無で、文字通り「漁る」姿そのものだ。


今日のトンボ「コオニヤンマのトラブル」

2014-06-26 | 小父のお隣さん

Photo_10  複眼の位置が離れているから「コオニヤンマ」だと教えてもらった。「ヤンマ」とつくのだが「サナエトンボ科」だった。「離れている」「点で付く」「線で付く」の観察が出来れば判定も楽になるのだそうな。

 このコオニヤンマ、先日観察できた個体より腹部が太い。♀だろうと言われたがあまり飛翔したがらず、周辺の杭の上に止まるだけだ。撮影のためカメラを接近させても飛び立たない。

 尾端が曲がっており何らかのトラブルに見舞われた可能性が高いトンボと推定する。餌の確保や繁殖行動が可能なのか少々気になる個体だった。


ちっこい一匹でも日の丸

2014-06-25 | 小父のお隣さん

Photo  漏水根治作業が終わり水路に落ちた土をジョレンで引き上げた時の事、ムニュムニュと這い出した生物がいる。まだ成熟していないホトケドジョウだった。

 成熟体数匹は確認したことがあるが、このサイズは初めてである。嬉しいのなんの「繁殖している」確認が出来たのだ。体温で火傷させたくないから最短時間で水に返そうと撮影したら、見事にピンボケだった。これは致し方ない…。Photo_2

 漏水根治作業を終え、水見回りしたところ今度は成熟体が水切れ寸前の水路で蠢いていた。体長は150mm、太さは親指大の立派なサイズだ。写真は見分けがつきにくい写りだが、麦わら帽子で捕獲して上部の池に放流する。

 泥浚いでヤゴやオタマジャクシなど陸に引き揚げられてしまう事は毎度といえば毎度なのであるが、小泥鰌が存在するとなると泥浚いもウカウカと出来なくなった。


湛水量復活

2014-06-25 | 水辺環境の保全

Photo_7  漏水根治作業を開始する時の泥水池3の水位、面積の半分以上で底が顕わになっていた。この時の水際線が左の竹の位置。

 二か所の漏水根治作業を終え、翌日には湛水面積が増えた。流入水量が減少中なので満水位とはいかないが、水底を顕わにする事態は緩和された。Photo_8

 泥水池の総面積は標準宅地一軒分ほどであっても、戻ってきた生物の種類は馬鹿に出来ない。とは言え「水辺の管理」は想像以上に手間暇要する事柄だとは思ってもみない事だった。

 「水辺を増やせば生物が増える」と簡単に表現されるが「維持管理」の労力は挿入されていない。作業をする立場からは「水辺を増やせば作業も増える」これが真理である。

 相手は「みずもの」だし、そして小生は自転車操業の「水商売」。きっと歳と共に「苦界」に感じるようになるのだろう。あの「スイスイ、スイダラダッター、スラスラスイスイ」のようにはいかない。


ヒョウモンエダシャク

2014-06-25 | 小人閑居して憮然

Photo_3  「新種のヒョウモンチョウ」と思った。ところが日向に出ず影の方向にばかり行くのだ。撮影しようとストーカー行為をする小生に向かって服に飛びつく始末だ。

 「窮鼠猫を噛む」あるいは「窮鳥懐に入らずんば云々」の有様になって、結局はピントのボケたこの写真だけ残った。服に飛びついた時、触角を確認できた。羽状触覚だった。

 すべてが氷解する「タテハでなかった。蛾だ…」。もう本当に紛らわしい。あの心臓の拍動は不整脈になってしまった。


**知呆議員の渡世

2014-06-24 | 温故痴新

 見渡せば柳桜をこきまぜて都ぞ春の錦なりける            古今集 春上/素性

  見聞きせば嫌なハラスもこきまぜて都政は不問の認識だとは

 たれこめて春のゆくへも知らぬまに待ちし桜も移ろひにけり     古今集  春下/藤原因香

  おののきつヤジの行方もしらぬまに待ちし風向き移ろいにけり

 暮るるかとみれば明けぬる夏の夜をあかずとや鳴く山ほととぎす  古今集  夏/壬生忠岑

  帰るかとみれば明けゆく梅雨の夜に飽きもせず張る山となす記者

 月見れば千々に物こそ悲しけれわが身一つの秋にはあらねど   古今集  秋上/大江千里

  ショー見れば千々に物こそ悲しけれ我が身一人のヤジにあらねば