トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

棚田部「猪走り」の解消 2 水抜きパイプと新たなエコトーンの用材調達

2020-03-31 | 水辺環境の保全
 朝一番に隣り沢まで歩き廃品の50φの塩ビ管を調達し漏水の溢れる孔に差し込み護岸丸太の下部まで漏水を誘導する設えを先に済ました。これをしておかないと設える堤が再び泥濘化してしまう。この水抜きパイプの上部まで土を盛り固定、この用土を掘り取る作業で新たなエコトーンの接続部まで来た。
     

 これから先で掘り上げる用土はエコトーンとなる部分の埋め立て用土に使う予定なので区域を決める護岸木を固定しないと先に進めない。先に切りだして運んだ丸太は長さが足らず新たに調達するために林内に入った。風倒木で風化が進んだ一本とまだ腐食までは至らない一本を当てにして長さを計ると、どちらも4.5mとれる。5mは欲しかったものの曳きだせないから4.5mで妥協した。

 今回は牽引器無しなのでアイロープを掛け小生が曳き馬代わりである。何とか曳き終えて水田内に浮かべた。まだ短辺となる先端部の1m材が無いから、次回は調達してかすがいでコの字に組み付けて固定する段取りになる。

        息も絶え絶え ふらつく腰で 顔を上げれば ヤマザクラ ハア 懲りャ懲りャ

冷却器の架台改良

2020-03-30 | 何よりの楽しみ
 急ぎ作ったベニヤ板の架台は用は足しているけれど自由度が無く使い難く思える。もう少しコンパクトかつ機能的に出来ないものかと思案の末にもう放置し忘れかけていた三脚が使えると深夜にビビビッときて、さっそく作ってみた。
 購入したのは大きめのグリップ、蝶ネジ、ボルトなどで費えは驚くほどではない。三脚に取り付ける孔をドリルで通しただけで難なく完成、冷却器を装着してみても安定性も悪くないし、滴下水の容器と蒸留鍋の中間に置く冷却器の位置バランスもとりやすい。

 そこで欲が出た。蒸留鍋は二つあるから冷却器も二基欲しい。一度に二基使う事態はイベントくらいだろうけれど両方同時に使える状態にしておけば芳香蒸留水の製造は早くなる。
 そこでこれも一回も出番が無かったマグネットスタンドを思い出してグリップを付けてみた。これも具合よく使えそうだ。ただマグネットで固定する環境は無いから廃品のフライパンを台座にしてみたらうまくいった。しかしながら用いたフライパンは鉄だけではない合金製の様で付着力が思ったほど出なかった。
 鉄板を購入するのも何だからと思いを巡らせると庭にウオータークリーナーの濾過槽に入っていた重りの鉄板がある。表面は錆だらけでも磨けば十分台座として使える。マグネットの接着力も申し分なかった。

 結局、最初に作った6φの冷却管は使用しないので9φに取り換えて2基の冷却器が完成した。冷却器そのものの機能は実証済みなので次の芳香蒸留水作りは架台の使い勝手を確かめる事になろう。既に頂き物ではあるけれど、今食べている「スルガエレガント」の皮は貯めてあるのだ。
 熱しやすく冷めやすい小生はさしずめ「芳香蒸留器」いいえ「彷徨蒸留器」みたいなもんで加齢臭が出ておるんだろうか・・・。まあ、吾輩の課題は改良も解消もされない。


3月定例会

2020-03-30 | 月例会
2020/03/21(土)9:30~13:00

会員  9名
活動  侵入竹除伐(再萌芽部)
    平成元年度年度末総会

 侵入竹除伐した斜面は礫層の急斜面で足元が崩れやすく姿勢を保つのに苦労をする場所だ。孟宗竹を全伐してずいぶん経つけれどひこばえの萌芽は少ないもののアズマネザサがびっしりと林床を席巻してきた。中に入れば獣道だらけで、見通しを良くしておかないと林内環境だけでなく害をなす獣の席巻と進出を助ける事になってしまう。
 足元が危ないから刈り払い機は使い難いのだが密集しているアズマネザサを竹切り鋸で切り取っていくのも大変なので2台を導入しての作業となった。

 年度末総会も開催されるという事情で上部、肩の部分のアズマネザサが残ってしまったものの、ついでの時に1時間もあれば済んでしまう量でもある。
 年度末総会は滞りなく終了し、春のイベントの概略を話し合ってから散会。事前打ち合わせは4月4日となった。

                         ➡    笹刈り終了

「自慢一」したばっかりに・・・

2020-03-29 | 何よりの楽しみ
「自慢一したばっかりに・・・」とは思わなかったものの、結果として手を染める事になったのは「ひょうたんぽっくりこ」であった。糸口は「はるみ発酵シロップ」が大好評だったからで、小生が飲んでみて薄幸な人生を忘れるほどの美味しさだったからに違いない。小生のオリジナル食品「ヨーグル蘇」も大好評ではあったものの集いの短い時間内では「完成品」は出来ないのだった。

 春の宵の一刻、道行とはならず現地に車を走らせ2回の集まりに呼ばれた、のか行ったのかは定かにはならないけれど姥捨て山の孤老が地域参加するなど夢にも出てこない情景である。
 集まりの中身は「はるみシロップの仕込み」と「芳香蒸留水の製造」の二点であったが、小生の独断で「蘇作り」と「はるみ醸造酢」を加えてみた。もともと「中山間地域の活性化」に連なる活動に添った集まりなのだ。その二回目のメンバーには「参加二回目」が半数だったのでシロップでは二番煎じ、ゆえに「蘇作り」用意をして出かける。
 個人的には四月のイベントで「芳香蒸留水作り」を担当する事になったので「屋外で行う」事前練習と時間測定をしておきたかった。それに加え新規に製作した「冷却器架台」の使い勝手も試しておきたかったのだった。

 芳香蒸留水の材料は大量に集まったダイダイでの2回目の蒸留をしたのだが、ここで少しだけ芳香成分増大するだろう工夫も織り込んでみた。ダイダイの厚皮の半分は柔らかく白い部分で芳香成分は少ない様に思えたから取りのぞいて蒸留した。最初は包丁で削っていたけれど手元は危なくはかどらない。そこで思い至ったのは皮むき器でこそぎ落す事だった。これがうまくいって皮1.6kgから300gほどを外せた。

 ホットプレートと牛乳も車載し早めに出発。集合時間までに確認試験を終えるためであった。カセットコンロは屋外では風に弱いのを改めて認識したしイベントでは風よけも算段せねばなるまい。使わなくなった三脚を利用した冷却器の架台は思った通りの使いやすさで、心配した「小型だから安定性が・・・」の心配も杞憂だった。いわずとも三点支持は安定だ。

 「蘇作り」は順調だったが最初に作った時のようなミルクキャラメル風の美味しさがなくて「バター風」で少々気落ち、理由はわからないけれど小生的には「ヨーグル蘇」の方が断然美味しい,断トツ旨かった。
 「酢醸造」は「シロップ」ほどにはもてはやされず、小生が自宅でバイオマットも全量投入して醸造しよう。今回の二回の集まり、爺我自賛しなくても少しは楽しんでもらえただろう。まあ、こういう行動は吾輩にあるまじき事には違いがないのだが、お爺も出歩けば棒に当たる・・・。

        蘇を作って試食         発酵レモンシロップ仕込み中

棚田部「猪走り」の解消 1

2020-03-29 | 水辺環境の保全
 ようやく資材を調達出来て猪に蹂躙され続けられていたエコトーンにならなかった「猪走り」の解消作業に取り掛かる。要は「広幅の帯を狭めて高くするだけの事なのだが、すべてはスコップの一掘りの積み重ねだ。苦労してエコトーンを広げ管理移動も容易になるだろうとの目論見は「猪走り」となりはて泥濘化してしまい足を踏み入れる事すら躊躇する泥地になったのだった。
 一昨年だったか幅広にするにあたり用土の調達は田んぼの浚渫で賄ったけれど、その苦労で設えたエコトーンを狭める形でやり直すことになる。ホント水商売・自転車操業・朝令暮改の何物でもない。

 まあ、グチは言うまい、こぼすまい。これがお爺の生きる道、なのだった。前日に護岸丸太を想定線上に置いてあったから、それに合わせて丸太を落とし込む溝を掘りだす。今回は丸太を規定線上に据えてから水域となる部分の土を掘り取る形で行う事にした。丸太を据える作業を進めながら「猪走り」泥濘化したもう一つの要因「東側の棚、二つ池からの漏水3カ所」の始末も必要だ。流れ出るままだと盛り土が再び泥土と化してしまう。
 そこで漏出穴に50φの塩ビ管を差し込み盛り土の下から護岸木の下に水を抜けさせる事にしたのだがパイプが足らない。隣り沢まで行き放棄したパイプを調達せねばならなくなって、この日の作業は終了となった。

             ➡      ➡   

金柑の芳香蒸留水

2020-03-28 | 何よりの楽しみ
 思い立って「どうにも止まらない」胸の内、意を決して金柑の鈴なりだったお宅を訪ねた。ヒヨドリが金柑を食べに群がっているのは見ていて「あーあ、もったいない」と指を加えつつの行きかえりだったのが、この日の樹の金柑は半減していたのだった。家で落ち着かない時間を過ごしてもらちが明かない。拉致はもっともっと明かないご時世である。もう「言い値で購入する」と決めて伺ったのだった。

 庭先の小父さんに問うと作業小屋を指さした。作業小屋にいた親父さんに来訪の趣旨を話したら「おっかあに聞かねば分からん」と言いつつ家に入っていった。しばらくし奥さんが出てきて顛末を話すと「昨日、良い実だけを収穫した。いっぱいあるから持ってきますよ」と言うではないか。それではあまりにも悪い。「せっかくですが申し訳ないから自分で取ります」と2キロになっただろうと思える量を採集した。
 金柑の樹には小さな棘があって実を採る時に指先に障る。初めて知ったけれどゴム手袋は持っていない。仕方が無いから素手で採集した結果、人差し指に数カ所の刺し傷を作ってしまった。出血するほどではなかったのだが野茨の棘と同じようにズキズキとうっとおしいキズになった。
 1kg千円程度の費えで2kg調達する心づもりが「好きなだけ持って行っていいよ」と言われ金額すら言わない。田舎育ちの小生には申し訳ない思いだけなので、帰路に就く前に商店街まで下り、どら焼きとカステラの詰め合わせ、しめて1500円を気持ちとして作業場にいた親父さんに届けてすっきりした。

 さて肝心の芳香蒸留水は持ち帰った金柑の半量をまず使ってみる。半量900gの果実を半割にして鍋に入れた。半割にしたのは果肉の成分が出易くなると考えての事なのだが、残りの半分は果実そのままで比較するのだ。段取りは手馴れてきて「いつも通り」の感覚。最終的には500㏄を得た。取り過ぎなのかまだ大丈夫なのか基準が不明でも一応、自分では「1kgの材料で400㏄前後の蒸留水」としている。

 得られた蒸留水は淡白に感じた。皮があるから精油成分が出ているのは確認できたけれど「絶対!」と想定していた水準では無かったから気落ちした。でもまだ試みは半分ある。
 鍋の底に残った湯は果汁が滴ってオレンジ色で捨てるにはもったいない。入浴剤として100㏄ほど投入してみたら、湯がまろやかに身体にまとわりつくように感じたが香りは無い。まあ、どちらにしても入浴剤が無難か。
 蒸留水は手の甲に摺り込んでみたらしばらくは芳香が残ったが、お爺が柑橘系の香りを出してもしょうもないだろうなぁ。ただ加齢臭を押さえる効能はある!。

    伊予柑の皮も加える  ➡   蒸留中  ➡    精油は少し認められる

ヨシノボリに集合独居房・・・

2020-03-27 | 小父のお隣さん
 二枚貝の繁殖用にとヨシノボリを同居させているけれど肉食性なのでタナゴに被害が及ばぬように生簀に入れていた。しかし小さな池の中に大きな生簀ではあまりにもバランスが悪い。そこでペットボトルで二連式の生簀容器を作り転居させたのはいいのだが容器の孔が大きすぎて翌日には脱獄してしまったのである。大きいヨシノボリは4リットルのボトル牢で生きながらえているけれど、これも大きすぎる。そこで孔が大きすぎたボトルの一本は廃して孔の小さい二本を連結し二戸一ならぬ三戸一の集合独居房にしてみた。孔の大きいボトルは牢名主様に入っていただく。

 新たに作ったボトルの孔は6φで、これなら脱出できず、この孔から肉食魚用の固形餌を入れられる。食べているかどうかの確認は出来ないままだけれど餌に吊られてモエビが入れば捕食するだろうし、何を食しているか不明でも生存しているから現状で良しとしている。
 池とフイールドの水域に「ホウネンエビ」を入れれば食物連鎖系の向上が図れるだろうと妄想中なのだが生活圏内のペット店には無かった。ネット購入なら即日配送もあるけれど、後々五月雨のごとく止まない迷惑PRメールを思うと「たかだかホウネンエビで・・・」と手を出しかねている。

                      

護岸材の調達で伐採と曳き馬

2020-03-26 | 今日は真面目に
 二つ池と棚田部に「移行帯」のつもりで設えた部分が意図に反し「猪走り」になってしまい草も生えなくて昨シーズンは終わったのだった。「移行帯」と「エコトーン」は同じ意味合いであるのかどうか確かめる気も無いので、漢字とカタカナは気分次第で選択してきた小生である。

 「このままではいけない」のは十二分に承知していても用材調達は結構な大仕事になるし、目先の仕事に煽られて後回しになっていた。「木aワーカー」を自称する小生であるからには林内作業を優先しても良かろうと思いつつ水商売に流れてしまう弱腰ぶりだ。まあ、それも無理からぬ話であって現職の頃に職業からくる腰椎挫滅を起こしての腰痛持ち、つまりは紛れもない弱腰なのだ。

 馬鹿話はさておき、思い切って伐採に入った。必要な道具一式となると一輪車に満載となる。独り作業だから林内億深くまでは入れず林道の近くで適径木を選ぶことになる。適径木と言えど、そうそう伐倒しやすい空間があるわけでも無く、今回も地上に落ちずチルホールの出番が来た。牽引一回で10m弱しか曳けないから、その度に再操作をして必要な丸太の長さを調達した。
 3~4mの丸太5本を調達。これを棚田部の猪走りまで曳き、エネルギー枯渇で撤退した。10年前なら昼食をはさみ作業継続するけれど、近年は性格も丸くなり欲も無いからほどほどである。

    掛かり木となる   ➡    牽引歳曳き落とし   ➡    棚田部へ運ぶ

ちょっとお出かけ「自慢一」

2020-03-24 | 感じるままの回り道
 山間地域産業振興グループの誘いで山間の集落まで出かけてみた。活動は「コンニャク作り」だったけれど、小生には目論見、いいえ下心、いやいや廃棄物として出る柑橘類の無料調達を探りに行ったのが正しい動機なのであった。
 とは言え「参加費無料」でお世話を掛ける形になるのは心苦しく、作り貯めた芳香蒸留水やハーブチンキ、はてまた「はるみシロップ」に強炭酸水、くわえて世界初の「ヨーグル蘇」、更に「はるみ果汁醸造酢熟成一年物」まで携行してのお出かけになった。

 会場は公民館かと思っていたけれどリーダーのお宅だった。家の裏に屋根を設えて屋外台所が設えてあり、そこでコンニャク作りとなる。小生の出番は石灰を投じてからの「こね「」だったのだが、これがなかなかの感触で、粘性の物体は水洗いくらいでは落ちにくく、束子でこすり落とさねばならなかった。アルカリの作用なのかどうか手の角質層が落ちたようでしばらくはすべすべとなり思春期の肌に近い。

 コンニャクイモを茹でている時間に持ち込んだ作品の自慢をやった。このような物を作るのは自分の遊びや時間つぶしであって他人様にご披露申し上げる物でも水準でもない代物だから気が引けたのだけれど、そこは「山間地域産業振興」にまでつながらなくても多少のヒントになれば良かったのである。ましてや「ヨーグル蘇」なんて代物は台所を預かるご婦人たちにとってみれば「得体のしれないお爺が作った得体のしれない物質」そのものであって、これだけは鼻っから嫌がられ遠ざけられるだろうと心得ての持ち込みだったのだ。

 一番喜ばれたのは「はるみシロップ」でミカンやお茶を生産しているリーダーさんは「はるみの苦みが全くない」と大喜び風。小生にしてみれば「はるみに苦みなんてあるのだろうか?」と疑問を感じる一幕だったけれど、生産者にしてみれば廃棄の果物でも小生には無料の宝物で、おおいに恩恵を受けたのであるから喜んでもらえて義理が果たせた感じである。
 結局、このはるみで「シロップ作り講習」をする羽目になった。はるみは既に時期を過ぎていたのだが「自家用」の果実が残っていたのだとか。

 「ヨーグル蘇」は小生の懸念に対して「美味しい!美味しい!」と口に運ぶ。リーダーはお宅から食パンを持ってきて食べてくれたから、これも好評の部類だろうか。ヨーグル蘇を牛乳でなく山羊乳で作ってみたいのだが牛乳の5倍以上の価格では躊躇してしまう。
 山羊乳はこの時期しか採乳出来ないから結局は手を出してしまいそう。少年の頃、まだ雪囲いも取れないうちに山羊の出産がありしばらくはペットと同じだった。現在、再放送アニメ「アルプスの少女ハイジ」の山羊とのかかわりを見るたびに思い出す。一方で、幼子たちと観ていた頃と比較すると絵は単純だけれど表情描写が緻密なのに気が付いた。思わず「上手いなあ!」とこぼれてしまう。まあ「宮崎駿ここにあり」と言うべき印象だった。

                 お土産付き          小生の自慢一

歴史上初?!「ヨーグル蘇」を作った・・・

2020-03-24 | 何よりの楽しみ
 ネット上では「蘇」の人気が高いのだとか。蒸留装置も完成したが、そうそう蒸留したい素材があるわけでも無く人工産卵床も作ってしまったので午後が暇になった。そこで思い立って「蘇」とやらを作ってみようと子等が小さい頃にしか使わなかったと記憶するホットプレートに光を当てた。まずは綺麗にしてからシンク周りは場所が無いからテーブルに置いて蘇作りを始める。

 ホットプレートの良さは開放面が広いのと温度調節が出来る事で、多少の手抜きでも焦げ付きは防げる。夕食は立ち食いのまま煮詰める事、小一時間、固まる手前の状態で加熱を止めた。蘇の味見はヘラに付着したネチッとした物体で済ます。第一印象は、あのミルクキャラメルを想起させるもので甘味を感じたのが不思議だった。似たような食品にノルウェー土産の好物「山羊のチーズ」をも思い出した。こっちは少々塩味を感じる食品である。
 煮詰めて固形にしないのは「同じ物は面白くない」と言う意固地、いいえ「良い弧爺」だったからで、目指したのは「ヨーグル蘇」なのだった。

 しかし1リットルの牛乳を煮詰めても得られた粘性物質は100g前後、これを蘇の状態、加計いいえ固形まで煮詰めては使い道が限られる。次は2リットルで製作し遊ぼう。
 さて、種ヨーグルトをスプーン1杯ほど加え40℃10時間保温してから蓋を開けた。保温前の流動性は無くなって逆さにしても流れない。スプーンですくってみれば硬めのヨーグルト風だ。味わいに「ヨーグルト風味」は無く、試作時の一口「ミルクキャラメル」と同じ。作った容器は普段ヨーグルトや甘酒を造る1リットル容器で大きすぎてしまった。次回はプリンの空き容器でも使い保温しよう。サイズ的にも丁度良いだろう。

 試食して、そのまま食べるよりパンなどに塗った方がおいしかったし、コーヒーに入れてみたらそれなりの味。「蘇」にカビを付けて「チーズ」にしたらどうなのだろうか。チーズを作った事は無いがブルーチーズかカマンベールならカビが生きていて作れるかもしれない。固形化した蘇よりクリーム状で使った方が用途は多そうだし牛乳の加工量も伸びるだろう。
 脱脂粉乳にえごま油を加え「牛乳もどき」で加熱すれば時短になりそうだし、ああ、我が妄想は限りが無いのだった。かくして、そのたびに我が頭髪は失われていくのだ・・・。
   濃縮開始   ➡    この状態で止め   ➡    ヨーグル蘇が出来た

少しばかりの地拵え

2020-03-23 | 今日は真面目に
 先だって地拵えを開始したものの冬眠中のヒキガエルに当たってしまい作業を中断していた辺縁部のこぶ、すでにヒキガエルの産卵は終了したから地拵えを再開した。
 凹凸が激しく刈り払い難いし入り込む足元も危ない部分を崖の傾斜を緩める崩しを行いつつ凹み部分を均して終わった。もう少し平坦に仕上げたいのだが斜面を大きく削り、なおかつその土を低い部分に集めねばならない。現段階では理想的地均しとは言い難いけれど不満足でも活動上の障害になる事は大きく減ったから「良し」とした。

 これでイチョウとスモモの果樹苗を植えても大丈夫である。今まで活かされなかった区域が樹木数本でも植え付けでき管理も楽になった。会や会員の現状と先々を予想すると「拡大路線」はとれるはずもなく、囲いの中をしっかり維持していく方向しか取れなくなりつつある。

      中断したところから開始   ➡    平坦不十分でも実用上はOK

「はるみ」果肉の芳香蒸留水

2020-03-22 | 何よりの楽しみ
 部品取替えやら接続部の工作やらでてんやわんや朝令暮改してしまったアルミ鋳物製の改造圧力鍋の試験をしてみる。芳香蒸留水の材料は「キンカン」が濃厚だろうと行ってみたかったものの肝心のキンカン1㎏が調達できずに頓挫。代わりに冷凍していた「はるみ」の果肉1.4㎏で試行した。

 チューブ取り付け部の、いわゆる竹の子は蒸気漏れも無く蓋と鍋との間からも新しいパッキンの効果があった。解凍は水に浸けて行ったけれど半解凍状態で鍋に入れたから蒸気が出るのが遅く「爆発するのでは・・・」の不安もよぎった。今回は500㏄採取したが、果肉そのものに水分が多いせいもあり鍋の底に残った湯は100㏄ほどしか減っていなかった。採取した蒸留水は僅かに着色し、匂いは果肉そのものの香りだった。
 圧力鍋を手に入れるのに算段してくれた後輩に「足湯にでも」と試供したのだが「食べたい匂い。豚足にはもったいない」のCメールが届き、「確かに、その通り」と返したらげんこつマークが返ってきた。人の心は解らない。

 蒸留した後の果肉はすっかりくたびれて見えた。ジャムやディップに加工できるかと口に入れてみたけれど既に大味に落ちていた。それだけ蒸発していったと言う事なのだろう。まあ、これで蒸留釜2基が手元にあることになったけれど、素材が無ければただの粗大物に過ぎないし、遊びも道楽も年金を喰う。

        蒸気漏れは無し         加熱前  ➡   加熱後

*春分や余多は世につれ与太につれ

2020-03-21 | 性向有毒の翁なれば
                神風邪や盛供・過計・罪無症

                破裂弾肺に秘めてくゲリラ染

                無き事にしたい惣領の七重八重

                しつけとも捜査中とも上と下

                漁夫の利を欲しくて行腑のお歴々

                とにかくも開けば当たる酔い頃な

                当事者に足らぬ知性と危機対処

                退かぬ者この期知らぬか小唄だけ

                チリ紙もマスクも積めれば銭と化し

タナゴ人工産卵床の改良と更なる妄想・・・

2020-03-21 | 何よりの楽しみ
 プロトタイプ   ➡    改良型

 ダミー母貝方式の人工産卵床は無駄があることが分かってシンプルに改良してみた。改良型は屋外水槽で運用してみる。既存のタナゴは従来通りの「産卵籠」で2グループに分け3週交代で池と浮揚水槽を8月末まで往復させるつもりだ。

 今回の改良型は、クチボソ釣りの時に外道として連れた種別不明のタナゴに使ってみる。現在は生簀に入れて池に沈めてあるけれどすべて水槽にあげる。もしも産卵期を迎えたオスメスがいると池のタナゴと交雑する心配があるからで、生簀の魚体を見ると15mm程度の体長でもしっかり発色しているから小生には産卵期が来るかどうかの判断がつかない。とりあえずは一群を水槽にあげて様子見である。
 
 この一群の「サイズ」で妄想が浮かんだ。読者諸氏の想定とは異なる貝のサイズで、貝は貝でも「ホタテ貝」では無いのだ。その貝とは海産のハマグリでもなく淡水産の「シジミ」だ。サイズの件に戻すと「母貝は大きいのを選ぶ傾向がある」という記憶が浮かんだからで、貝の種別も選ばれる傾向にあるのは承知でも「大小の判らない」採卵容器内の貝を「シジミで代用できないか」と言うことだった。
 「大きさと種別」の条件のうち一方が外れれば条件率としては緩やかになる。そこに齟齬の入る隙間が出来はしまいかと、まあ能天気な発想ではあると承知でも「シジミは小さいから選ばれなかった」が結果だったとすれば可能性はある。「馬も四つ足、鹿も四つ足」の論法でも「人工産卵床方式」だからこそテスト出来るのであろう。
 池の中にマシジミは多数は繁殖していても外道で、先日の池清掃時にはカウントもしなかったし体長15mmを超えるシジミもいたものの今から池の底を浚えない。既に産卵籠にはタナゴが訪問しているからだ。

 改良型の当て貝を入れる採卵容器の材質はガラス製にした。この方が重さがあるから水底で安定するはずだ。蓋は樹脂製なので加工に困難はない。店頭で高さの異なるガラス容器が同じ値段だったから容積の大きい方を購入しようと思ったものの、水槽では深さが不足しそうで扁平の容器を選択した。大きい瓶にしたければ蓋の交換だけで済むし。
 その蓋の加工は済み、水槽に水を張り動作確認をしたのだが、上昇し溢れた水がチューブ内に流下しない。空気が入っていて、いわば塞栓症なので大きいスポイトで水を送り込んで排除した。流下は水中の微粒子が吸い込まれているから確認できたけれど、一応は絵の具を含ませた筆を近づけ再度確認。やれやれである。
 貝を容器に入れてからの給餌はスポイトで容器の吸水チューブに注入して済ます。先般混合したミドリムシ入りの菌粉末を植物性豆乳ヨーグルトか植物性乳酸菌飲料で溶解し与える予定である。

 この方式だと濾過機能が無いので投げ込み式の濾過器も併用する。ついでに水草も添えて準備万端だ。まだ貝は容器に入っていないが、メスに産卵管が見えてからでも遅くはあるまい。上部のロートで稚魚を回収するつもりでも容器に産卵が確認できれば適宜、容器を交換しても良い。容器代680円が飛んでいく・・・。

      吸水と吐水管    設置状況    飛び出しと捕食防止ネット

 数日後、鳥取産のシジミをスーパーで調達し飼育水槽で適応を観察する。それは宍道湖のような汽水域産のシジミだろうと思ったからで真水だけの水槽での生存適応はわからないからだ。一週間を経ても生きているから「適応可」と判断し5個を産卵容器に入れて沈めた。給餌はスポイトで産卵容器の吸水管から流す。こういう発想と行動は認知症の賜物であろうか・・・。どちらにしても「シジミで産卵誘発」が現実となれば世界初の出来事で「ノーベル水産賞」確実だし淡水二枚貝やタナゴの減少防止に大きく寄与できるだろう。文化勲章も貰えるかもね!。早くこいこいお正月。
               適応を観察   ➡    産卵容器にセットして沈めた

キジョランの自生株見つけたぁ~!? 

2020-03-20 | 蝶の食草園
 水辺の作業の行きかえり晩冬から初春、通る道すがら目にする大冠毛を付けた種子「キジョランの種子」と思い採集しては播種し株を増やそうとしてきた。ところが昨年に発芽したのはハート形のキジョランでは無くて、やや長めの葉を持つ蔓性だった。名前はS先生に伺って知ったもののメモしなかったばかりに記憶されずじまいで、今度はメモをポケットに入れておかねばならない。

 さて、この日も擁壁下の絞り水で湿った場所で見つけた。「近くにあるはずなのに・・・」と斜面の林内を覗き見していたら「あれだー!」と独り指差ししてしまった。下からのぞき込むのも指差しするのもエチケットに反する行為とまだ失念していない小生であるが、今回はそうはいかなかった。「どこか近くに自生株があるはず・・・」と恋焦がれ何年も経ったのだ。
 ようやく見つけたと斜面を登る。この斜面は10年ほど前に侵入竹を除伐していて、それ以来入る理由もない魅力も無い斜面だった。それが一転した。

 斜面を登る途中と株の周囲の探索で7粒ほどの冠毛を付けた種子を拾った。冠毛だけの物も幾つかあったものの種子は見当たらず、それでも現在自宅で吸水させている種子と合わせると10粒を超えた。今期はこの種子を播種し何本かの養成蔓を得たい。
 蔓元で見上げれば10m以上の高さに延び、先端は巻き付く対象が無いので自ら絡み合って高みを目指していた。立派な親蔓である。葉の詳細は肉眼では分からず、撮影し確認したら対生だったので喜んだのも束の間、どうも葉形がハート形ではない。食痕を探したが食草園の葉のように「食痕に溢れている」感も全くなく、それでは正体は何かと思っても解に至る知識も無し。ここはS先生に写真鑑定をしてもらうしかないだろう。

       葉には届かない高さ   対生だがハート形とは言い難い   種子はキジョラン風

  20日、蔓直下のテイカカズラの、これの蔓の中に半割れした莢を見つけ、その中に開いていない冠毛と種子が残っていた。これで周辺で散見してきた降下種子の散布元であることが確認できたが、葉の形から「キジョラン」でない公算が強くガッカリが再び襲う。それでも見上げて葉を観察すると多少は食痕らしい孔がある。食草になっているのかどうかはS先生の教えを受けるしかないだろう。