トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

材を取るところなからん

2015-11-30 | 小人閑居して憮然
 ヤマザクラの樹が途中で折れてしまった。小生等の活動範囲外の場所なのだが「放置する」との事だったから折れた部分を貰い受けてきた。最大径は350㎝程あったからまずまずの材となる。桜材は購入すれば高価だし、山中で伐採する訳にもいかないので生材とは言え棚ボタに近い機会である。
 この材を使いままごと遊びの食器などやキッチン用のスプーンやフォークを作れば模様も耐久性も両立した作品になると期待していたのだが折れた影響は目に見えるだけでなかった。折れてひび割れた部分は避けた心算だったけれど皿を削り出し乾燥するに従い見えなかった割れの部分が顕在化してきた。作品としての価値はすでに「アウト」になってしまった。「もったいない」が裏目にでて「我の苦労は割れで消え」たのである。まあ、まだ材はあるし二月の「緑の森」イベントまで作り続ける…!?
       ままごと用の皿      顕在化した割れ

今日のトンボ「マユタテアカネ」

2015-11-29 | 小父のお隣さん
 11月末ともなると目に触れるトンボはマユタテアカネばかりになる。何年か前に初霜の日、葉裏にオニヤンマがぶら下がっているのを見た事があるが、これは例外中の例外でオニヤンマにとっても「冷害」だったに違いない。
 マユタテアカネは水辺だけでなく開けた場所でも見る事が出来るが、たいていは歩行の途中で飛び立ったトンボに気が付く場合が多く、長い飛翔はしないようだ。飛び立っても高く上がらず日溜り感のある場所に降りたつことがほとんどである。
 この28日最低気温は3,9℃最高気温16,2℃。当地での初霜観測があった。奇しくもこの日は初霜の平年日でフイールドの初霜を期待したが無理だった。トンボ池周囲の枯草を刈り払い獣害対策で場外に運び出した後の場所にマユタテアカネとオオアオイトトンボが群れてきた。観察すると刈り残した部分よりも刈りはらった低い部分に集中する。動かずにいると衣服の日当りのよい場所へ飛んでくる。撮影機会は十分あったのに「充電してください」とメーッセージが出て電源が落ちる。「マーフィの法則」通りだ…。さてさて例年通り12月の第一週まで個体が見れる可能性があるようだが見納めが気になる頃でもある。

越冬体 1

2015-11-28 | 小父のお隣さん
 モチノキに絡ませ数メートルにまで育ったキジョランに初めてアサギマダラの幼虫を見たのが今秋の事。11月も終わりになるから育ち具合を確認しようと葉裏を探したが育った個体は見つけれなかった。
 その代わりと言っては何だけれど、多数の幼虫がいることが判明した。手が届く範囲では一桁台だけれど、上部の葉にも食痕があるから二桁の生息は確実だろう。しかし、ここで大きな疑問が湧いてきた。「冬に入るのにたかだか7~8mmの体長で大丈夫だろうか?」。当地で越冬するかどうかは知識の範囲外だし、1㎝にも満たない幼虫が越冬していくなんて事も事実なら小生的には「驚愕」の範疇である。写真、左下は脱皮痕なのか別の物体なのか分からなかった。

畦は通路で遊び場か…

2015-11-27 | 小人閑居して憮然
 野草の繁茂期が過ぎ枯草になるに従い水辺への進入が増え畦の植生も踏圧被害で剥げてしまった。もともと畦や堤は水辺の環境を維持するための構築体で通路では無い。小生も通るけれど、それは見回りや管理作業上必要不可欠だからである。畦や堤の使用留意事項は常識とも言える範疇だと小生は考えるが「環境教育」を標榜している人達で環境保全に留意するスタッフは小生の実体験の中では出会った事が無く降雨後の軟弱な状態でも平気でまかり通る。
 小生、水辺周辺の刈り払い時では水際の植物は高刈りしておくし選択的刈り払いにも留意する。かの人達は植生など意にも返さずオタマジャクシやメダカ捕り等で踏み荒らし裸地してしまう有様だ。数年前に業を煮やし幼児だけに限定して欲しいと申し入れをしたけれど環境破壊は止まらない。自然な草むらと見えても採り蒔きの植物を育成している部分も多く、踏み砕かれた部分を見ると怒りさえこみ上げてくる。
 定期的にこのような事業活動のフイールドとなると「口コミ」での被害も馬鹿にならなくなった。まあ、環境教育団体のスタッフ自体が友人知人を引き連れて捕獲に来るのだから開いた口は塞ぎようが無い。当地の「環境教育」は環境破壊を拡散する装置だと認識し始めたところだ。
 維持管理している水辺は小さく虚弱な環境だから自然浸食や獣害で容易に破壊され修復は日常茶飯事なので、生物保全の環境維持管理の視点からでは「人の活動で破壊される事無くひっそりと」を熱望するのだが、テレビの取材場所にし広報利用するなどもってのほかで、既に小生はプッツンしている。表題、誤変換で「遊び馬鹿」と最初に出た。これはこれで心情にぴったり。
               

何じゃ問題…

2015-11-27 | 感じるままの回り道
 中学時代のクラス会に参加し「上州物産館」を訪れた時の事。小生、季節の物産なら多少の興味はあるものの年中ある土産物に感心は無い。店内を一通り見渡して入らずに周辺の木々や植え込みを見て回っていた。
 その中に変わった葉を落とした木立がある。この葉自体が恐らく初見で樹名は想像もつかなかった。郷里で生活しているクラスメートにも尋ねてみたが判明しない。そこで手帳に挟み持ち帰り手元にある「樹木検索図鑑」や「葉による検索」を開いてみたけれど判明しない。ネット上の資料にもあたってみたが見つからなかった。
 ただ一件だけ似たような葉があったが同一では無く大雑把だった。写真の葉の様に細かい芸がないのである。それはともかくとして近いところと思った名前は五裂の「モミジバフウ」だった。そんなことで変わった葉の名前は不明のままである。
 フイールドに時折みえるSさん、機会があったらS先生に尋ねてみてください。これが最後のつてなのだ。

 追記:帰宅して一服代わりに何度か見ている映画「LIFE!」を見ていて33分36秒で「ハッ」とした。主演のベン・スティラーのキスシーンだったが頭上から舞っている落ち葉がまさしく木の葉、いいえ「この葉」だった。画面を停止させ一コマ送りで確認したから間違いないはずだ。こんなこともあるんだと…「年末ジャンボを買おう!」。それはともかくキスシーンに注目せず落葉に注目したなんて小生も秋が回ったか。いいえ、焼きが回ったかだ。

モクズガニこんにちは!

2015-11-26 | 小父のお隣さん
 今季、断水による渇水対策としてヌカビンで流下体を上の池に戻し続けた事をしていたせいで小さいモクズガニに出会うことが多かった。当然、ヌカビンに進入できる大きさでなければならないから大きいのは視認しただけである。
 小生は見損なったけれど先日、ご当地テレビ夕刻に「モクズガニ大発生」と題して放送されたが、小生のフイールドはどうなのだろうか。主流となる河川とは遡上できる環境でないし閉鎖環境で世代交代を続けているようにも思えない。それはともかく、堤や水路、畦のここそこに迷路のように穴があるのはモクズガニの仕業に違いないだろうと言う事が個体確認で確信に近いものとなった。小生的には「モクズガニこんにちは!」ならぬ構造破壊の一端を担う生物だから「モクズガニコンチクショウ!」が本音だ。
 30年以上も前の事であるが自宅で飼育していた時がある。一晩中活発に動くので、その物音に閉口した記憶がある。日中は動きが無いし口元の泡プクプクを眺めるくらいの楽しみだった。
                         

スズメガ科

2015-11-25 | 小父のお隣さん
 小生、ツイッターはやらないのに「スズメガか!」とつぶやいてしまった。日中に飛翔している個体はまま見かけるけれど壁に止まっているのは見た事が無い。吸蜜や吸汁にやってきてもホバリングしながらの一瞬だから写真など撮った事が無いのである。
 一旦、家に戻りケータイを出して撮影したが、何時もの通り図鑑では名前不明だった。腹部末端の扇状に開いた部分の傷みが目立つ。どの種に限らず冬には消えてしまう種はこんなものである。

久しぶりの水辺修復

2015-11-25 | 水辺環境の保全
 帯状疱疹後、何時までもグダグダしている訳にもいかず、凍結前にある程度の修復を済ませておかないととんでもない事になる。表土が凍結していても水の浸食は続くので破壊は進行するから決壊の心配が出てきた泥水地の放流部に手を入れた。
 今シーズンですっかり段差工を施した部分が破壊されてしまって、そのうえ獣害により堤の高さまで減り決壊寸前になっている。
 少しでも土砂の流出を防ぐため土嚢の下に園芸鉢底ネットを敷き土嚢の上にはゴム板を被せ、落ち込み部の浸食防止を図った。見た目にも納得できるレベルではないのだけれど小生自体が暖機運転開始状態だからやむを得ない。
 落ち込み部になる堤先端の護岸は杭打ちして壁を作りたいのだが応急的に半割の丸太橋を流用する事にした。この事で泥水地内の移動に多少のストレスが出るが、これで踏み荒らす集団が減れば結果オーライである。
落ち込み部の浸食資材の用意応急処置終了

気になる感性

2015-11-24 | 感じるままの回り道
 クラス会でのバス旅行、立ち寄り先のひとつが認定され間もない世界遺産施設だった。御多分に漏れず大にぎわいで、小生の住む当地での候補地、世界遺産申請翌日からの大混雑を冷ややかに見ていたが、今回恥ずかしながら小生もその仲間に入ってしまった。
 それはともかく施設見学の印象は遺産に感動するよりガッカリしてしまっただけと言うのが本音である。遺産設備は埃だらけで何とも情けない。保存してきた努力には敬意を払うけれど、観光地となりいくばくの収入もあり自治体さえ潤う条件が出来た現在、保存のための手入れは動態保存でなくても「必要だろう」と思うのが正直な思いだ。
 また景観として植栽された「パンジー」には「なんでこれなんだ!」といささか違和感があった。小生的には「四季を花で彩る」必要がある場所でなく、我が国開明期の殖産興業の大黒柱なのだからそれにふさわしい感性を持って欲しかった。まあ、「たわ言」には違いないと認識しつつもガッカリなのである。

最盛期

2015-11-23 | 感じるままの回り道
 フユイチゴの最盛期となっている。ここかしこに小粒で真紅の実を輝かせているが、この頃は数粒摘まむくらいで採集しジャムを作るなど考えなくなった。それでもおチビちゃん達には人気が衰えず真っ先に「いちご狩り」なのである。
 この夏、下草刈りが十分に出来なかったから草勢に負け結実量は半減しているが、それがかえって「見ーつけた!」となるらしい。座り込んで食べ続ける姿も微笑ましいけれど、親子で探す姿も癒される。

**家路

2015-11-22 | 感じるままの回り道
  紅葉寄せ刻足早に散り時に次の逢瀬へまた吹かれ散る

  級友と別れ過ぎ去る車窓見るとらえどこなきわが胸の熱

  胸中無家路のバスは夕暮れの中をかき分け我揺れるまま

  木枯らしのバス停降りて自宅前稜線見れば風花の雲

でかいヤマカガシ

2015-11-21 | 小父のお隣さん
 山を下る途中で、でかいヤマカガシに出会った。当然撮影対象になったが皮手袋を持っていなかった。素手では首根っこを摘まむ勇気が無いから尻尾の先端を長靴の先端で押さえ、咬みつき防止のために手籠を盾に撮影した。結果的に、このヤマカガシは攻撃的でなく「逃げたい」一心に見えた。
 考えてみるまでもなく冬眠準備をしなければならない時期であり、余計なエネルギーを消費したくはないだろう。それにしても期間中に見たヤマカガシの中では最大級で80㎝はあった。今季は断水対応や帯状疱疹、木っ端細工に時間をとられシロマダラの越冬床を設置できなかったのが何とも残念だ。

**同級会

2015-11-20 | 旅行記
  小春日の君住みし町窓を過ぐ気分寂々クラス会へと

  歳なれば居ぬ人もあり来ぬ人も湿りはらって同級の宴

  友の言う我が事とても記憶無きうたかたの日々悪戯仲間

  宴果て校歌歌えば去来する既におぼろな中学時代
  
  マドンナと老いの恵みか語り合う人生初や別れの握手

コクサギの実

2015-11-19 | 蝶の食草園
 定植後10年ほど経過したコクサギが結実していた。既に黄葉は終わり裸木となったので容易に見てとれる。
 二本植栽したのだが大きい方の一本には全く結実が見られない。オスメスがあるかどうか知らないけれど素人判断すると「ミカン科だからないだろう?!」と思える。定植環境の相違が反映しているのかとも思っているけれど確信は無い。適地と思っていた木陰に定植した樹は大きいのだが実がついていない事を見ると日射量の相違か…。まあ、あれこれ思案してみたところで「休むに似たり」で通所デイサービスを受けているようなもので、通ってさえおれば何らかのサービスがある。

**同級生N君

2015-11-18 | 今はうたかた
  神無月クラス会あるこの週に夫人よりあり賀状欠礼

  覚悟して毅然と逝きし知りおれば我に出来るかかの生き様を

  来迎を自宅で待ちし双月のひと日ひと日の夜偲ばれる

  佐渡旅行後部座席の二日間古希には逢おう今はまぼろし

  窓を過ぐ別れ出来なき友の居たこの地に降りた事無し我は