トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

祇園精舎砲の音

2009-01-31 | 勢子、雨毒に侵されて呻く

Sn3d0430 『ゲットーの地獄知りたる民の国それに倣いてあくなき悲劇』

『納血宗徒とまごう事なし塩盗人忌むべき者に自ら列す』

『帝国を踏襲したりかの国は塗炭の歴史隣地になする』

『土地盗りと民の追い出し眺むればここやかしこに三分の理盛る』

『民泣けど覇権誇示する強者の阿修羅の正義生み出す憎悪』

『果ても無き悲憤憤慨血は砂に血の絶えるまで生贄続く』

『お年賀に砲煙弾雨破裂砂約束の地は約束の血で』

『納血宗徒と呉越同舟塩盗人塗炭与えて喜び勇む』

『炸薬の尽きること無し破裂砂理要らぬ阿修羅の正義』

『武力なら弱肉強食虚妄ゆえ血気の輩敵を生み出す』

『砂漠にて生まれた神の性なりや後は砂塵に没して砂漠』

『神の性非ず我等の性なれば殺戮憎悪理屈山ほど』

『紛争は阿修羅と阿修羅角合せ魔類の正義果てること無し』


敵はほんの痔にあり

2009-01-31 | 花の下に長居

Sn3d0424 『カイーノとヨットで寛平独り言』

『カイカイと掻きたきけれど臭いとこ』

『立春に顔出し友は痔イタとな』

『啓蟄にならずもイボ痔顔を出し』

寛平はどのあたりやろか 風呂も無いから痒いのに悩まされているのだろうか

本当に御苦労さんです


駄目の未踏数字

2009-01-30 | 勢子、雨毒に侵されて呻く

Sn3d0430『ばら撒きの財布は民のつけなれば痛みも痒みも無きぞ嬉しき』

『蒔かぬ種生えぬとばかり債を蒔く孫子の代はぺんぺん草に』

『やり口は詐欺や偽装に近ければ温手に金子地位はふじやま』

『身ひとつガードの下で年越せばぺんぺん草さえ無くて大寒』


時には母の気持ちのように

2009-01-29 | 感じるままの回り道

Sn3d0488 『水穴を覗きてみれば驚きぬベトナム戦の坑道もどき』

『水穴に丸太を詰めて流れ断ち森の浸食とまれと念じ』

『この躯体負いかね難し事多く山の作業は苦役で快楽』

『山にある百姓仕事こなすのみ願うことせず委ねることも』

光の射さない林床は水に好きなようにいたぶられていく

土地の古老の話では この一帯は「穴が沢」と言われていたとか それだけ穴が開きやすい土壌構造なんだろう

尾根を挟んで北側の斜面と沢は 今のところ以上に浸食孔が大きい

なすべきかなさざるべきか なんて台詞を気取っても何の役にも立たないのだ


多動の中の未熟性

2009-01-27 | 遊び子は

Sn3d0425 『多動なる遊び子たちの不思議さよ四つ這い移動どの子も倒る』

『身使いの均衡悪しき遊び子にせめて遊べよ多様な動き』

『多動なる遊び子たちが整然と山道歩むリュック背負いて』

『一つ脚椅子に座りし遊び子は多動と言われ我慢できぬと』

物干し竿の上を渡っていたような子が 四つ這い移動を試みさせると腕が使えない

こんな事例に事欠かなくて愕然としたことがあった若き日

当時は保育研究会などで「転倒すると顔面制動する」ような事例が多く報告されてきた時期でもある

背景の一端は知識として入手できたが現場の活動に体系的な指針や指導は未熟だった

今振り返ってみると作業療法の中の解説が結構役に立ったと思うのだ


こいつは痛い

2009-01-26 | 小父のお隣さん

Sn3d0489  作業でいつも泣かされるのがこの植物だ ウルシも避けたい植物だがこちらの方が避け難い

図鑑で検索し ようやくたどり着けた名前が「メギ」だ 

比較的日当たりの悪い区域に群生している所からまばらにも生えている所まで様々だ

歩くだけでチクチクくるし 棘は繊維に刺さったままになり易くて扱いにくい

竹切りをしている斜面にも豊富にあって 丁度切る高さに棘が集まっていると思いたくなる情景だ

作業前に刈り取りもするが 皮手袋を通して刺さることもあるし 家に帰って刺さっていることを気づく事もある

やっかいなのは細いだけに折れやすい そして大きさの割りに疼く痛みがある

結局 針でほじりだすことになって このところ指は被害甚大だ

図鑑には「用途、薬用・染料・庭木」とあったがとんでもない


故郷の椿は盛り

2009-01-26 | 小父のお隣さん

『寒椿雪を背負いてここと咲く凛たる力土にこそ在れ』

『寒椿冬将軍に覆われて魅せる姿にあの日の照り葉』

『雪背負い負けじ紅さす寒椿吐く息白き冬日の藪に』

『綿帽子薄紅染めて藪に在り夏冬変わらぬ立ち姿かな』


風に追われて

2009-01-24 | 今日は真面目に

Sn3d0487『嘘のよう温き昨日が明けて今朝霜踏みしめてかじかみ歩む』

『風強く尾根の竹切り避けたれば風の裏手で枝を払いぬ』

『北風の荒れるを避けて谷の底落とせし竹を刻みて昼餉』

『陽も無くてしならせ揺らす風音に追われて急ぐ朝来た小道』

きょうも季節風が強かった 日中は九度どまりだったとか

昼時 何気なく上を見上げたらスズメバチの巣が目に飛び込んできた

直径30センチ 丈は45センチ程度だろうか 地上15メートルほどの杉の枝にあった

この竹切りを秋にやっていたら逃げ場も無く ボコボコにされていたに違いない

竹の枝が密生していたところだったから 刺激したのは間違いないだろう

今日は風に追われたが蜂でなくて良かった


背負うた子に教えられ

2009-01-23 | 温故痴新

元 『銀も金も玉も何せむにまされし宝子に及かめやも』 山上憶良

新 『銀も金も玉も何よりも勝れし宝子はしかめ面』

元 『うらうらに照れる春日に雲雀あがり情悲しも独りおもえば』 大伴家持

新 『ゆらゆらに揺れる薄毛にひたい上がり情悲しも鏡思えば』


今は迷うか今は際

2009-01-23 | 性向有毒の翁なれば

Sn3d0421『この御輿後利益薄く肩痛しされば放りて新興御輿』

『担いでは放り投げだす木偶地蔵きっと気分は熊投げ金太』

『下克上かくもあらざり天下盗り脚無き輩永田にはまる』

『今日もまた永田学区の生徒会小田原評定船頭多数』


どこの世界も

2009-01-22 | 小父のお隣さん

Sn3d0484  1995年が消費期限の非常食の缶詰ブドウパン 今鳥の餌

ヒヨドリ、メジロ、スズメ、シジュウカラ、ツグミ、ハクセキレイが入れ替わり飛来する

 お互い喧嘩も排除もせず ついばむのはメジロ、スズメ、シジュウカラ、ツグミだ

ヒヨドリは威嚇はするが追い回さない ハクセキレイは威嚇して追い回す

遠巻きに見ていることも許してくれない 気が強いと言うか縄張り根性丸出しで執拗だ

 そういえばバックミラーを糞だらけにして何日もストーカーするのはセキレイの仲間だけだった

ヒヨドリは「食い漁る・卑しい」がぴったり そのうえ神経質で小心者だ カーテンが揺れただけでけたたましく警戒と非難の声を上げて去る

スズメは一度びっくりすると次に飛来するまで半日以上間が空く

おおらかと言うかマイペースなのがツグミだ 食べても食べなくてもいいと言う風情がある

食べ始めると少々のことでは飛び立たない じっくりとついばんでいることが多い

人間社会を垣間見ているようでおもしろい

メジロもこのごろはパンをついばむ テレビではないが「へー」と言ってしまうのだ


雨だれ溝を穿つ

2009-01-21 | 感じるままの回り道

Sn3d0486『林内に滑り面なる地形見ゆ過去も未来も知る由も無し』

『この森も動けるうちは微々たれど去れば寂しき元の木阿弥』

『この森もあの沢筋も手が欲しい悟空なりたや頭髪欲しや』

『見渡せば里は冬枯れ葉もなくて鳥も静かな寂しき晦日』

放置されていた北向きの斜面は例外なく崩壊面が見出される

規模は様々だが 大抵は土壌浸食の結果 溝が拡大しその溝に斜面が滑っている

崩れた土砂は水に浸食されて また新たな崩壊を引き起こす

ボランティアのレベルだと穴や溝に廃材を詰め込むくらいの対応だ

根張りの強い樹種を植えれば多少は防止効果があるんだろうが そこまでは無理


はや大寒とな

2009-01-20 | 感じるままの回り道

『大寒のおぼろ上弦朝の霧』

『大寒の朝霧に浮く残り月』

『大寒と思いて戻る温き床』

『大寒の明けおぼろ月昼曇り』

『大寒かメジロに与うブドウパン』

Sn3d0481 遊歩道途中に危険部分があって 進入を防止するために看板を立てた

都合50メートルの範囲に二箇所設置した

効果のほどはわからないが 個人的には安心感がある

その後 切り倒した竹の処理に戻ったが 曇天の林内は寂しく不気味だ

昼を待たずに撤退と相成った 暗い森も曇天の森も物の怪を感じるような思いがある

気が小さいだけなんだろうけど どうとでもやれるのがお気楽の証拠か


シンデルの法則

2009-01-19 | 勢子、雨毒に侵されて呻く

Sn3d0430『君子無し古代の喝破そのままに自家採種子に畑与えし』

『固有種の永田や堰の人もどき足は無くともお足は完備』

『我が里の自家採取種と異なりて選別基準は単なる囲い』

『選別の無き血統溢れたり法則どおり固有の病』


今日も五丈の竹の上

2009-01-18 | 今日は真面目に

『竹猛し五丈の梢埋もれて墓標のごとく杉立ち枯れぬ』

『筋良くて成人したる若杉は竹に覆われ呑まれて朽ちし』

『竹の海頭ひとつを抜け出せば僅か保てり命の緑葉』

『栗の木を刈り出し見ればぽっかりと空は見えたり影絵のごとく』

昼頃から雨かと予想していたが 穏やかな曇天だった

孟宗竹も長いのは実測で20メートルはあるので 倒せる空間がないと根元にロープを掛けて引きずって寝かすことになる

これが結構大変で斜面でこれをやっていると膝が泣き出す

空間が広くなると倒すのは捗るが 刻んで枝を払う段に溜息がでてしまう

どっちにしても簡素化は無し