トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

破壊は進む

2012-12-31 | 小人閑居して憮然

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 仕事納めのつもりで水見回りに棚田に寄ってみた。稔りは猪に持っていかれ、それ以来立ち寄っていないから2か月ぶりだ。

 稲穂がなくても猪に荒らされ放題だった。堤や畦が掘り返され崩されている。貴重な動物性たんぱく質の補給である事は理解できるが、この破壊だけは止めてほしいと切に思う。と思ったところで聞く耳がある訳でなし、棚田も永田も我が物顔の生息動物に蹂躙されるのは世の習いか…。

 これ以上破壊が進み、畦が切れるようになると被害は甚大、修復は大変だから、年明け早々にでも忌避剤をばらまこう。言わずと知れたクレオソート剤である。問題はあるけれど…。


クチナシの実

2012-12-31 | 小父のお隣さん

Photo_10  散歩の道中、高齢のご夫婦が筵の上にクチナシを広げようとしていた。フィールドにもクチナシはあるが、これほど多くの収穫は出来ない。

 実そのものより鮮やかな色彩に誘われ、断って撮影させてもらった。写真で見ると実物の鮮やかさが伝わって来ないのが惜しい。Photo_11

 この集落、通りすがりに他の家の庭木などを見ていると、庭の中にクチナシが割合多いのである。古い集落で、高齢者ばかりの谷筋の家々には、昔ながらの風物が残っていて懐かしい。


*大晦日数え歌

2012-12-31 | 感じるままの回り道

               一月や 一日からの山詣で

               二月とな 似たり寄ったり山仲間

               三月や 三人寄れば孫談義

               四月とや 四方見渡す花見かな

               五月とや ご苦労様とわらべ言い

               六月や ろくろく出れぬ雨の日々

               七月や 七面倒な根刈りなり

               八月や 発汗すごき刈り払い

               九月とな 苦労の果ての群れトンボ

               十月や 重々承知猪が喰い

               十一月 十に一つも無き余裕

               十二月 十二分、動いて痛き腰の暮れ


生姜の収穫

2012-12-30 | 何よりの楽しみ

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  何日か氷点下になったから凍害を受けていないかと気にしつつ寒風の中、生姜を掘り上げた。地表すれすれに根塊が育っていたけれど大丈夫だった。品種は大生姜の「お多福」である。

 ホームセンターで残った一袋500グラムを購入して植えつけたのだ。生姜もその都度購入するのも高くつくし、冬に惜しみなく使いたかったからである。ほとんど捨て作りで世話もせず、草の中に埋もれて冬を迎えさせてしまったけれど、収穫は5kg超で、一番大きい根塊は550gだった。

 種生姜から10倍に増えた勘定だけど、土壌や施肥などを改善すればもっと収穫できたのだと思えた。それでも、生姜ジャム、生姜シロップと、この冬は生姜を惜しみなく使って楽しめそうで「余はまんぞくじゃ!」


**冬至の頃

2012-12-30 | 感じるままの回り道

 まだ暗き戸障子引けば窓からの冷気押し込む我が温き床

 冬至ともなればアカネは消え失せて水辺寂しきはや日暮れなり

 汗も出ぬ冷えの激しき谷あいの竹伐りすれば冬の陽届く

 人の気は我だけなれば冬の森メジロのつがい餌をとりつゆく


萌芽更新

2012-12-29 | 今日は真面目に

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 栗の木の樹勢の衰えが顕著になってきた。土壌が粘土質で薄いことも老化を早めているのだろうが、もう手を加えないとどうにもならないところに来ている。腐朽菌にも侵され、多くの枝を失い樹形も乱れてしまった。

 萌芽更新で剪定する時期としては節分以降が良いと聞くが、年内は軽作業で腰を休ませるために処理してしまった。全部で5本切除したのだけれど、枝を落とされた木をみて、隣のキッチンで子供たちと遊んでいたたママさんグループは疑問点だらけだったようで、質問攻めにあってしまった。数年は栗拾いは出来ないし、おちびちゃん達が登って遊ぶ木には、根本も踏み固められない様にロープを張られてしまうし、「一大事!」とでも思ったのだろう。

 「病木・更新・養生・入院中」の単語で理解したようだった。世界が異なるとコミニュケーションも工夫がいる。


カメノコテントウ

2012-12-28 | 小父のお隣さん

Photo_7  先日の月例会は最高気温が18に達した。暖かさに誘われて出てきたのだろう。どこでくっついたのか昼食中の腕にカメノコテントウが動いていた。

 テーブルの上に落とすと、足を縮めて動かない。会友は誰もが「初見」だったけれど、小生だって記憶を辿っても3回目なのである。

 初めて見たときは「デカッ!」と思ったものだ。今日の会友の反応も押しなべて「大きいなあ!」だった。人間、感じることはあまり差がない。


援農を終えて

2012-12-28 | 感じるままの回り道

Sn3d0940  ミニトマトの定植の応援に行って一週間目、ようやく内股の痛みが消え、階段の上り下り、腰の上げ下ろしが楽になった。

 農園主のT氏から植え込み本数をメールで知らせてきた。1日目6人で1533本、二日目9人で1743本、合計3276本を定植した。

 一本当たりの所要時間は二日間の平均で70秒前後になる。二日目のほうが平均20秒近く短縮されていたけれど、これは二日目の作業に当たった6人の習熟度によるものと判断。これくらいの自画自賛・我田引水は許されるだろう。

 こんな数値に特別な意味はないものの、それは別として作業者の年齢は63歳から74歳までで、平均年齢は68歳。これでは高齢者の営農状態そのものである。「だからどうした?」と言われても困るけれど…。まあ、農家生まれの小生としては、久しぶりに限界まで農作業をした…そんなところである。


冬イチゴでデコレーション

2012-12-27 | 遊び子は

Photo_7  援農に出かけている間に留守録が二つ入っていた。ケータイはフイールドに行くときしか電源を入れない。「拠点のキッチンを使わせて欲しい」との内容だったが、連絡が取れたのは当日の朝になった。

 5組ほどの母子が集まってケーキ作りと鍋物でクリスマス会を行うとのことで、昼近くにはケーキにデコレーションをしていた。冬イチゴを飾りたかったらしいのだけれど、もう旬は過ぎ、良い果実は残っていない。

 それでも、子ども達はキッチンでままごとをして、次は本物に手を出している。この時ばかりは声も出さない。出来上がりを見ないで車に戻ったのだが、千歳一隅の機会だと思い直し、引き返して1枚撮影させてもらった。「ブログに乗せるから」との申し出にも快く了承してくれた。

 部外者の小生としては至近距離で撮影できる機会はそうはないが、表情まで撮影できないのが惜しい。


*お手本に遠く及ばず

2012-12-26 | 温故痴新

    雪の朝ニの字ニの字の下駄の跡 捨女

              霜の朝うの字うの字の散歩人

              久しぶり切れ痔切れ痔の彼岸花

              亀さんはうなじうなじと振り返り

              テレビ見つ掃除掃除と師走なり

              年度末工事工事はお約束


鮭の皮で二品

2012-12-26 | 何よりの楽しみ

Photo_2  援農の帰り道、立ち寄った乾物店で「鮭の皮」半身分をいただいた。焼こうか煮ようかと思いつつ、安直にフライパンで炒めてみた。やっぱり油分がきつく小生にはお気に召さない。ウナギのかば焼きのようで美味しかったのは間違いないのだが…。

 短冊に切りオリーブオイル少々で炒め、すりおろした生姜と「つゆの素」で味付けをする。出来上がりに黒コショウを振ったが、生姜と黒コショウの相性は悪くない。熱いうちの柔らかさより冷えて弾力の出てきた方が美味しいと感じた。Photo_3

 残りの半分は湯でこぼしをし、フィールドから収穫したてのシイタケとポン酢しょうゆで食べてみた。シイタケはレンジで加熱してから湯切りした皮と合わせたのだが、とちらもおいしい。小生的には、こちらのほうが嗜好に合うし、年代を考慮しても、ヘルシーな後者に軍配があがる。

 いわゆるグルメとかご馳走とかとは程遠い一品だけれど、そういうものより、こういうものが美味しく思える田舎育ちの小生である。


植生の心算でも

2012-12-25 | 小人閑居して憮然

Photo  トンボ池の改修に伴い、新たに積み上げた堤や作業で踏み荒らされた植生の部分に彼岸花とフキを植えつけた。

 彼岸花はモグラ対策が第一の理由だけれど、初秋の花は里地には切り離せない。フキも初春から夏にかけての景観の一部として植栽したが、小生は植生として見ていても散策者の一部は「食性」としてしか見ない輩がいる。

 フキノトウが出たり、大きな葉を展開させ存在が認識されると消失するまで狙われるのがオチなのである。もう氷結し始めた表土に植え込まれたフキや彼岸花は、どれだけ定着するか不明だけれど、箱庭のような一帯の植物を「山菜」としてしか認識できないのも哀れではある。


土産のミニトマト

2012-12-25 | 何よりの楽しみ

Photo  ミニトマト定植作業を終え、土産に表彰を受けたという生産者のミニトマトを土産にもらった。ハウス内で昼食に食べたときは確かに美味しいと感じたのだけれど、自宅で冷蔵庫内にあったミニトマトと食べ比べてみた。

 左が土産のもの、右がスーパーのミニトマトだ。色合いはスーパーのトマトが赤い。果肉は土産品が厚く口中感覚もしっかりしている。

 糖度の優劣はつけがたかったから糖度計で測定したら、どちらも7度弱で遜色がない。色の違いは摘み取ってからの時間の差と考えると、土産品のほうに分がある。

 小売値段の差は不明だけれど、新規就農のT氏も早く利益が出るまでになってほしいものである。


ヤママユ

2012-12-24 | 小父のお隣さん

Photo_6  嵐に落とされたヤママユがあった。振ってみてもカラカラと軽い感じで、蛹が入っているようには感じない。

 羽化した痕跡もないから、中で乾燥しきっているのかもしれない。成虫は夜行性だから見ることは稀だけれど、繭も結構珍しいのである。

 ほとんどが地上に落ちているのを見出すだけである。柔らかな感じの黄色い色は温かみのある色でもある。成虫はこうはいかない。毒蛾だはないと理解していても感覚的に遠ざける。


**材を取るところなからん

2012-12-24 | 小人閑居して憮然

 火中の栗を拾えぬ奴が

         平時に役立つはずもない ハア コリャコリャ

 泥鰌担いだイナっ子だけど

         潮が下がれば海に落つ ハア コリャコリャ

 ようやく消えたイナゴの群れの

         後を引き継ぐ飛びバッタ ハア コリャコリャ

 山のあなたの炉は遠く

         みんなあなたを忘れてる ハア コリャコリャ

 山のあなたの炉は遠く

         災い吹くと史は言う ハア コリャコリャ