台風の影響でフイールドはお休み。選挙の解説を聞きながらやっていたのは「豆拾い」ならぬ「米拾い」だ。別にホームヘルプや痴呆防止のプログラムという訳でもないが、当たらずとも遠からず、というところだろう。
頂いた玄米には未熟米、変色米、割れ米、モミなど取り除かれていなくて、そのままでは食べれない。暇にあかして1カップずつ綺麗にしている、ということ。時間つぶしに1カップ分の不良米を勘定した。おおむね300粒以上でお猪口三分の一強ところだ。
取り除いた不良米は空き地に撒いたが、スズメが全く寄ってこない。そこで気がついたのは周辺に居なくなった、ということ。なにも大地震の前兆でなく、稔り豊かな瑞穂の国のお田んぼ様に詣でているだけなのだが、こんなことをしなければ気がつかなかった。
かわりに一週間たってキジバトがやってきてついばみ始めた。やれやれ一件落着だ。
20キログラムあった玄米を食べ始めて、まだ半分以上残っているが白米が無性に食べたくなる時がある。これも禁断症状の一つかもしれない。それでも玄米を咀嚼していると、軟らかい中身が抜けて外側の硬い部分が歯に当たる。この中空の物体を噛み締める感覚はちょっと好きになる感触だ。「食べている」実感がある。
玄米を食べるのに電気釜で炊き上がるのは倍の時間が掛かり、咀嚼も倍以上の回数が必要だ。とてもエコとは言えないが便だけは更に磨きがかかったのが出る。水洗で流すのが惜しい。尾篭な話ではありますが・・・。
『街を空け稔り田につくすずめかな』