
6月21日は夏至。この日を境に暁が遅くなって行くので、明るくなる早朝4時前に目覚めてしまう小生には嬉しい希望をもたらしてくれる。
一方この日、恵みの雨は24時間雨量で230mmを記録する程の大雨だったから予想通りフイールドにトラブルが出た。例えれば「恵みは難儀も連れてきた」と言う事だ。「雨が止んだら、オヮ!河なのね」と歌のひとつも出したいところだが土砂が出ただけで・・・歌は出てこない…。
夏至の朝は難波にいて、早朝のニュースで荒れる事を知り朝食は諦め6時にホテルを出た。西から嵐が迫っている。その後、新幹線にトラブルが発生した事を知って危機一髪「難破しなくて良かった」と胸をなでおろしたが、しかし、雨が止んだ後の見回りでは、当然至極「断水」の事態が待っていた。予期していた事態とは言え今回は大事になる。まあ危機一発、喰らったのである。
導水路に水無し
流れは反対側
脇抜けした結果だ
いつも通り、取水升内の泥を浚う笊、スコップと鍬を携え取水地に行ったのだが、河床を眺めただけで「大事だ!」と認識した。
流れは取水升とは反対側を流れており、流路も下がっている。原因は谷止工として丸太で河床浸食を防いでいた丸太の端面から越流浸食され流出していたのである。
とりあえず玉石を運び埋め、上部から対岸に河床を横切る流路を形成した。砂礫に大石小石混じりの河床だからスコップも鍬も役立たない。水のある所から両手で水路を作った。とりあえずの応急作業では、この非力とも思えるやり方が確実で楽なのだ。
河床を横切る水路
升に水が来た
吐水はこれだけ
作業終了後、吐水口へ確認に行く。朝は一滴も出ていなかった水が爺様のションベンくらいは出ている。これはいつも通りで、一昼夜経ても水量が復活しなければエンジンポンプで圧注排砂せねばならない。
圧注排砂は半日作業だが、今回の河床の荒れ模様を見ると早めに導水路の更新を行わねばならない。谷止工の効果で、河床上部へ崩れた土砂も浸食され流出しつつ安定した河床の傾斜を見せてくれるまでになった。そんな状況で導水路の更新は既にタイムリミットになっている。
構想数年、河床安定まで先送りしていた作業で大仕事になるが、更新作業へ腰を上げなければならないだろう。