トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

今日のトンボ「タカネトンボ初見」

2024-06-30 | 小父のお隣さん

 前日、少々荒れ模様で一時は避難指示が出たようなのだが雨量は130mmほどで済んだから断水の憂き目に遭わずに済んだものの、しばらく整備に行っていない水源地の見回りはしておかないと行かないだろう、早春の頃の大工事以来、覗いていない水源地なのだ。

 さて、吐水を確かめて水域の上流部から水見回りをするのだが上の池のオーバーフロー部付近にホバリングしていたトンボがいるではないか。この時点でタカネトンボと確信したのだが、接近して観察すると暗がりだけをホバリングしながら周回しているし腰がやや細くなっているので小生の判断で間違いないだろう。そこで腰のカメラを出そうとした動きで離れて行って撮影できず。まあ、我が人生、こんなもの・・・。でも初見だ!。


かくして糸クズ苫屋と化すのであった…

2024-06-30 | 感じるままの回り道

 何回「これで終了!」と思った事だろう。だがやはり神経生理学上に於いても「慣性の法則」というものはあるのだった。もうどうにも止まらない、と言うより良く言えば製麺機から麺が出て来る状態、尾籠な言い方をすればウンコが出てくるように次の脅迫的課題が浮かんでくる。今回も休む間もなく「使う事のない作務衣の生地をサイドボタンノースリーブに転用して敵を取る!」と意趣は明確にあったのだから「草臥れる・・・」訳にはいかなかった。

 まずは作務衣の糸切りから開始して全てのパーツにばらし身頃は前と後ろ用に、袖は見返し分がどうにか切り取れるので使う事にした。前回のサイドボタンノースリーブはどう考えても説明図が誤っているとしか思えず、似たようなデザインの別掲載の説明図を参考にして作成できたのである。ただ身丈は生地の切れ端を作りたくなかったから長さはそのまま使ったけれど、これはこれで別物にも思える。サイズは140で女児向けとしたけれどデザインそのものはどちらでも利用可能だろう。

 まあ、さすがに青い菊のデザインの作務衣で人前に出る事は憚れるし室内で着用する趣味には少々齟齬があった柄だった。この生地は頂き物を活用してみた物だったから子ども向きに転用した事で生地も祝着至極であろうぞ。

     


キジョランの定植地

2024-06-29 | 蝶の食草園

 度々触れている事なのだがフイールドでのキジョランの生育は思わしくない。とっかえひっかえ場所や手当てを工夫しても満足のいく結果は皆無なのだ。今春、里帰りしたキジョランの種子を播き発芽して20本ほどの双葉を見たのだがほどなく全滅した。ナメクジかダンゴムシの食害ではないかと地上部の食害を発見したその日に移行性殺虫剤の散布も行ったのだが薬石効なしとなったのだ。蒔き床にはノアザミを蒔いて活用するが、先々を考えると今ある苗3鉢を定植してキジョランとの悪縁も終わりにするしかないだろう。

 だからこそ定植地を選択するのだが今回は自生地により近い沢筋の急斜面に定植する事にした。選んだ場所は南向き斜面の下側は沢水の落ちる壺になっている場所でイメージとしては適正かとも思える場所にした。しかし足場が悪いので転落防止措置を行わねば危ないかと思っていたのだがヒサカキなどの小灌木が足場になるみたいなので藪になっていたフジ蔓と野ばらを排除して何とか定植場所を確保した。この日、鉢植えは運ばなかったから翌日以降に作業となったのだがさーて、どうなるやら。

 決めた場所  ➡  藪を払って場所確保


,こんなところにポツンと卵塊

2024-06-28 | 小父のお隣さん

 棚田部の温水田中ほど、植生の中にモリアオガエルの卵塊が見えた。6月も後半になると鳴き声はまだ聞こえるけれど卵塊を見るのは稀になる。普通は樹上に観る卵塊だが低い草本の繁った中にも結構な割合で産卵する。しかし経験値から思う事は樹上より低い草本の中に産み付けられる割合が多くなってきた傾向も感じられるのである。

 もとより「感じ」であってカウントして比率まで比べた訳では無いので不正確極まりない言い方である事は承知だけれど水域を構成してモリアオガエルが復活してきた当時と比べると卵塊の数の増加はほぼ無いのにも関わらず低い位置での産卵が目立つ、とは言って良いだろう。これも温暖化対策の表れなのかどうか、確かに水面近くでは湿度も高くなるだろうし気温も低めに安定するだろうから泡に包まれた卵たちの乾燥防止には役立つはずだ。

     


木本の植生調整

2024-06-27 | 水辺環境の保全

 泥水地の樹木が大きくなって水域を覆うようになり日照と水鳥の飛び立つ方向が制限される環境になってしまったから実生樹のクルミとクワの樹を伐採し、残したオニグルミも横枝を整枝剪定した。これによって林道からの視界も開けたし水面にも日照が戻り、何よりも水鳥が飛び立つ方向が少しだけ広がった。まずは目出度い祝着至極である。

 クワノキ    クルミ   クルミ

 この作業の数日前、泥水池4を覆っていたコブシの横枝を選定してあったから泥水池4はすっかり明るく広くなったように感じる。こうなると今まで飛翔数がほとんどなかった中核種のシオカラやショウジョウトンボなどが寄ってきてにぎやかさを増していた。トンボの世界に貨幣制度は無いものの現金であることは間違いない。それはそうだろう、種の繁栄保存と密接につながっているのが環境で、彼らにとっては環境が全てである。

 下の写真、右端から枝が水面に伸びているのはマユミだったかツリバナだったかだが秋になるとオオアオイトトンボの集団産卵が観られる樹木でもありクワの樹の陰になって徒長しているのをも助けた事になる。まあ、鳥の糞で繁殖したクワの樹よりも数少ない産卵樹を活かした、と言う事にもなって孤爺は誠にかっこいいのだ。これを公式にすればE(c)となるけれど郷里ではA(c)と発音する。小生は未だに直らない。蛇足だが苺はetigo、保育園はhoekuinnとなってしまう。ワープロを使い慣れた当時でさえ入力で「保育園」の変換が出て来ず、笑われたものだ。

 明るくなった


死んでも葉っぱを離しませんでした・・・

2024-06-26 | 今日は真面目に

 そんな教訓話が教科書にあったように記憶するがもしかしたら妄想かも知れん。危ない危ない、アブは居た・・・。止まり方と言うか握り方と言うか初めてじっくり眺めてみたのだ。吸盤かなにかも併用して止まっているとばかり思っていたのに写真で見る限りはしっかりと握って支えているように見える。「だから何なのさ」と言われれば返す言葉も無い万事休す、いいえ万事窮す孤爺ではあるけれど姥捨て山の徒然に慰めと笑みを与えてくれる存在が虫の様子でもあるから無視できないのである。

 水域で作業をしていると動作が緩慢と言う事も幸いしてかトンボたちの警戒感が感じられない。近寄って来るし動きを止めれば日当たり具合を選んで止まってしまうのは日常茶飯事で、特にクワやジョレンなどの柄や棒状の農具を持っている時は頻度が上がる。生まれつき心根優しい孤爺は動く事もままならず「どいてください」とも言えずひたすらに忍従我慢の時を忍ぶのである。と言えば格好良すぎるだけのA(C)でしかないのだが客観的分析を加えれば「既に人間と思われていない、危なくない存在」なんだろう・・・。だと我が心の平衡が危ないなあ。ボッチが沼に嵌っているのだから。

 写真は図鑑対照で「アオメヤブ」ではないかと推定したのだが普段は気にも留めないし、アブで反応するのはいわゆる血吸いアブでウシアブがほとんどだ。このアブの煩わしさはメマトイに匹敵する。まあ、東西の横綱級と言いたい。ウシアブは父の対応に倣って捕獲すれば翅をちぎり放り投げる。「可愛い牛の血を吸う奴は蟻の餌になれば良い!」心境だっただろう事は容易に察する事が出来た家畜との付き合いが生活と密着していた子ども時代だった。この写真で思い出したのは昔々、インドが発祥の術のような記憶なのだが上空にロープを投げ、そのロープを伝い上り消える…何とかの魔術だ。今も存在しているかどうかは知らないが昔々で無ければ電池を背負ったロボット人形がロープを登る姿に似る。まあ、どっちにしても無駄話の類いであるが姥捨て山の孤爺としては話し出したらどうにも止まらない執着地獄の寂しい日々なのだった。ハイ。

     

 


どうにも止まらない!「七分袖のスタンドカラーシャツ」

2024-06-25 | 何よりの楽しみ

 ノースリーブシャツで一旦は終了としたものの、したのは心づもりだけで我が内なる業は鞭を入れて来る。未明に目覚め小用を済ませた折り小雨の音がする。路面が軽く濡れる程度の雨量のように思えたのに何を耄碌したのか「今日はリフォームで行こう!」となってしまった。まあ、世間は「そうだ京都に行こう!」なんて環境破壊張りの上に更のオーバーに溢れているのに姥捨て山の孤爺はささやかに使わなくなったYシャツを140サイズ女児用にリフォームするつつましさである。だって姥捨て山在住、少年金高年齢では遊興飲食娯楽の費用は賄いません。賄える人たちに更なる助成金とはどっかが狂っておるわい、フードバンクや子ども食堂が四苦八苦しているのに何て骨体・・・。

 さて、愚痴は言うまいこぼすまい。こぼすのはヨダレだけに留め、作ろうとしたのはたっぷりとした身頃のハーフスリーブシャツでいかにも夏向きの涼やかさのデザインなのだ。これを大人サイズのYシャツで出来るだろうと未明よりYシャツの分解を初めて朝食後に紙型を切りパーツに合わせてみたのだが生地サイズが不足だった。意外と胴回りがゆったりだったから普通のシャツに変更する。この時点で失敗のお約束が出来ていて、それは襟を外していた事だ。型紙に合わせ型どりしたので再利用するにしても???の段階だ。まあ、正常性バイアスは何時も機能するので「使えるかもしれない、使えるだろう」と鞭を入れてしまったのが後悔の始まり、苦労の再現、四苦八苦の一日になったのである。

 袖を七分袖にしたのは元々のYシャツが盛夏向きの蒸れにくい素材の為で、蚊の被害を少なくするためにも半袖より七分袖が必要だろうと考えての事である。生地の色合いはピンクにも見えるベージュ系なので女児用としても違和感が無いと思うもののボタンの付け位置が異なるから工夫を要するのだった。当初はボタンホールまで作るつもりだったのだがいかにせん手間がかさむ。考えた末にばらしたYシャツの身頃を上下逆さまにし左右入れ替えて型どりすれば解は満足できる。

 型紙を当てる時にボタンの位置を考慮しながら切り取り線を引く事になったが、それ自体はどうて事も無い作業だ。パーツを揃え切り端の処理を行い、後は手順に添って縫い付けるだけで済むはずだった野爺、いいえのにー「慣れた頃が一番危険だ」とのリスク管理の鉄則通りとんでもない縫い合わせをしたのだ。気が付いたのは袖付け作業の段階で、どうやっても縫い合わせる長さが異なっていて続行不可能になった。型紙通りだし「どうしてかぁ⁉」と疑問だったところ前身頃を合わせてみて気が付いた。左右が逆、表裏が逆のあり様では糸目を切ってやり直すしかないのだった。室内は糸クズが散乱、家の歩く範囲のどこでも糸クズが見える。そう言えばドラえもんにもあった「どこでも糸クズ…」違うか。

 やはり難題は襟の処だった。新たに襟を作ってつけようかと思いつつも「要求貫徹!頑張ろう‼」の精神で長さの不足しているYシャツの襟を取り付ける事にした。不足した長さは2cmなのだが伸ばしたところで収まる訳も無し。結局はボタン取り付け部の左右前立てに不足分を振り分けて襟元の加工をした。結局はここの須田紋太君で午後、夕食まで費やしたのであるが細かいところに目くじらを立てなければ上品なシャツの出来上がり❕。幼少より不足頭と表された孤爺ではあるが、この采配ぶりを見ればダビンチのように能力に溢れているタレントであると言うのが一目瞭然であろう。まあ、収入に繋がらないのが難であーるが、愛であーる孫への…。

     

 

 


夏季の飲み物

2024-06-24 | 何よりの楽しみ

 フイールドに携行する飲料は寒い頃は温かい白湯かお茶で快適期は水だけれど、さすがに猛暑の多くなった夏場は水だけに出来なく、梅干しを入れたり常温の麦茶だったりする。原則的に冷えた飲料は摂取しないけれどさすがに夏になると冷蔵庫から出したヨーグルトは美味しく感じるのである。そこで一石二鳥と「飲むヨーグルト」を今期は使ってみたのだが、たまたま含まれる糖質の量を見て愕然としたのだった。「200mlにつき糖質20g」なんて表示が目に入ったのである。コップ1杯で砂糖20gでは砂糖を飲んでいるよう物であって、糖質表示のない製品を糖度計で計測したら、こちらは17度の表示が出たのだ。もう「これはマイッタ、しくじった!」爽やかな飲み心地に惑わされていたのである。人生「爽やかで甘い誘惑の罠」は身近の至る所にあったのだ。うれしい!。

 とんだ醜態だが「善は急げ」で「飲むヨーグルト」からは撤退し、おりしもシーズンたけなわだった赤紫蘇と青梅で二種類のシロップを作り夏の飲料に供する事にしたもののシロップなので砂糖の含有量は多い。でも希釈して飲用するから「飲むヨーグルト」ほど大量の糖分摂取を避けられよう。それに加えて作業の帰路、林道わきの梅畑樹下に熟した梅が転がっているのを見かけて拾ってきた。痛んでいない果実を生食するつもりだったのだが笊いっぱいあったからジャムに仕立ててみた。パン食は稀だがジャムが欲しい時もあるのだ。

 煮て ➡  裏漉し後、砂糖を加え ➡  試食

 テキストに従い調理をしたが最終段階の砂糖を入れ煮る時「煮汁も混ぜる」とあったけれど緩くなりすぎると思って裏漉しした果肉だけを使用してみたら「丁度良い」粘度に仕上がった。その砂糖は台所の棚を洗いざらい探して三盆糖と黒糖合わせても量が不足だった。近くのコンビニには白砂糖しかなく、やむを得ず砂糖のミックスになって色合いは濃くなってしまった。さて味見にパンは無かったのでヨーグルトに混ぜて食したが、いやはや酸っぱい酸っぱい…、そんなに度々パンに塗って食したいジャムにはなってくれなかった。梅シロップの方が使い道がありそうに思ったけれど後の祭りで後味はほろ酸っぱいだけの午後だった。そんなこんなで冷蔵庫の肥やしになりそうな予感がするがとりあえずは無糖ヨーグルトに混ぜて食そう。

 人生の黄昏期、あーまい想いや夢でなくいーまのいーまをより美しく明るい頭部で活きてゆこ・・・。孤爺、混乱すると替え歌が出る蛍光。


ハートのエースが見えてなーい

2024-06-23 | 水辺環境の保全

 「夏草や弱虫どもの精を断つ」と句聖が詠んだように水槽が隠れてしまえばこれを頼りの生命体は精も根も尽き果ててしまうだろう。そこで及ばずながら姥捨て山の孤爺、孤爺奮闘して水槽を露わにし、ついでに桶内に堆積物が多いのを選んで中身を取り出した。これで見た目、これは人間様の視点ではなく生息する生物の視点での見た目であって「里山保全」は古の昔と異なり生活密着型ではないので生物の視点で整備するべき、と言うのが小生の立脚点で、これは完全に周囲から遊離し孤立する立場でもある。百歩譲って同調すればすべてが「人間様中心の設え」となり生物保全や里山環境保全は成り立つはずも無い。どこでも一様に「良かれ」と刈りまくっている坊主刈りは生物的廃墟を継続させる行為でしかないと言うべきなのだ。そこには種の保存も生物多様性への微力さえ働いてはいない。

 さて、動力ではなく手鎌で必要な部分だけを刈り取って露わにしたらその途中で直ぐにヤブヤンマが産卵に来た。ヤブヤンマは水域に産卵はせず至近の湿った土や苔、腐木などに産卵するけれど水域が無ければ産卵する訳も無い。ヤブヤンマの産卵好適地も設えてあるものの選んでくれるかどうかは当人次第で、まあ、これは孤爺の出会い系サイトなのであるわい。言い換えれば孤爺の出会い系サイトの登録画面をリニューアルして注目を浴びさせたかったのが見事に決まった。見事に外れ頭かッと来た最終作業・・・なんて結末は全く無いのがフイールドの優しさでもある。左側の水槽内のカサスゲを半減させたかったのだが羽化体がいたので右側だけの処理で終わる。翌日以降、羽化体が無いのを確認して株を半減させよう。その羽化体なのだが昨日、抜け殻判定でマルタンヤンマと判明した。マルタンヤンマがこんな水槽に産卵し羽化までに至ったのは驚きなのだが、ルリボシヤンマもクロスジギンヤンマも巣立った行った水槽なのであたり前田のクラッカー・・・か。

 冒頭の戯れ句、本音は「夏草や小虫らどものパラダイス」、てなもんや三度笠!。ちなみに先日のヤブヤンマの産卵写真、下記写真の左端、エノキの左上ほどの位置にあった苔の中と大型水槽の短辺外側、土の見えている地点での産卵写真だ。どっちにしても1mmほどの孵化幼虫が移動するには大冒険のはずである。恐れ入り谷の鬼子母神。しかしなあ、飛行時間ものの数秒の地点内に産卵適地を点在させているのに敢てアリなどの捕食者に襲われやすい環境を選ばなくても…と思うのだが近接撮影を許した個体なのでよほど切羽詰まった陣痛だったに違いない。


今日のトンボ「オオアオイトトンボとネキトンボ初見」

2024-06-22 | 小父のお隣さん

 食草園のイボタの枝先に翅を広げて止まっているトンボを見つけた。広げて止まるイトトンボはオオアオイトトンボだけなので直ぐに分かったのだった。この個体、おおらかなのかどうなのかカメラを近づけても逃げるそぶりも無く接写まで許してくれたのだが、タフカメラではピントが背景に行ってトンボに合わず、スマホの接写は1cmだったのだが写す事が出来た。

 ネキトンボはトンボ池で連結産卵中に初見となった。最初はショウジョウトンボかと思ったもののショウジョウトンボは連結産卵などしないからネキトンボと理解できた。おりしも来場されていたS先生に判断していただいてもネキトンボだった。このカップル産卵を済ませたのかどうか、そのまま上昇して三日月池方面に消えた。飛行産卵中は撮影出来ないので初活写は無し。

 先日、羽化途中を撮影できて「ヤブヤンマだろうかルリボシヤンマか⁉」と思っていた個体はマルタンヤンマだった。これは19日の事なのだがマルタンヤンマの初見日に修正する。苔と湿った地表に産卵していたのはヤブヤンマだった。


孫には衣装、孤爺に意匠・・・

2024-06-22 | 何よりの楽しみ

 そろそろ大団円に、と思いつつも持って生まれた執着地獄からはなかなか逃れられない。ましてや針山がミシンの横にあるような状況設定では名実と共に執着地獄なのであって大団円、かつ祝着至極には遠い現実だった。映画のエンドロールのように長々と展開し「The END」での締めくくりは「爺 引導」に聞こえ喜ばしくない。これが「爺 END」であってもそうそう印象は変らないおっつかっつであろう。

 さて、今回のソーイング泥沼はサイドボタン・ノースリーブを2着揃えてみたのだが、これも孤爺泣かせの作業になった。縫い合わせ段階まではサクサク拍子で進んだのだが袖繰りの始末で破綻してしまった。襟ぐりと同じように手順を踏もうと思ったのだが表地に返してアイロン、止め縫いの段階までどうしても到達できなかった。テキストには「肩を通して表に返す」とだけあって、これがどうしてもできなかった。あれこれ立体手順想起を行ったものの老化耄碌進行中の脳細胞は処理出来なかったのである。このままだと出来上がらないので業を煮やして縫い取線までアイロンがけして置き、表と裏の身頃の袖線を合して縫ってようやく縫製が終わった。この日も夜鍋になってしまったのだが、もう小一時間も作業をすればサイドボタンの取り付けまで済むと思いつつ「もう!やってらんない」気分で入浴して寝た。

 翌日は快晴、フイールドではカサスゲの抜去が待っているしサイドボタンの誘惑があるしで煩悩は千路に乱れつつも筋を通して保全作業に出かけた。まあ、禿げ頭なので「後ろ髪を引かれる」状態には決してならない小生であった。

 午後からはプラスナップ8カ所の取り付けだったが、こんな作業は行った事が無いし失敗は許されないから念入りにシュミレーションしつつ取り付けが終わったのだ。しかし最初の片側を取り付け終わった際に「どうも間隔がモデル写真と異なる」のに気が付き解説図を読み込んだらスナップの間隔は2cmでは無く3センチであった。間違いに気が付いても片側だけ正しても変なだけだし、スナップを外して付け替える手もあったものの既に情熱の炎は下火状態で「まっ、いいか…」で済ました。「酸っぱいブドウの理論」で解釈すれば「着てくれるかどうかわからん!」のだ。

 さて、ここまでの執着地獄、小千谷ちぢみの甚平に始まり全部でハンガー16個にぶら下がっている。甚平は替えズボン付きなので18着が仕上げた総数となる。8着は型紙から起こしての新規物で残りはサイズダウンのリフォームだけれど「意外に出来るでは無いかい⁉」が印象でこの間、鍼に行き行きよく頑張りました。試着させてからリフォームしようと思っている巻きスカートとGパンが未着手だが、それまでしばしの休息だ。まあ、それも出来るかどうか心許ないわい・・・。


ワルナスビの駆除

2024-06-21 | 今日は真面目に

 かれこれ二昔も前から駆除を続けているけれど未だに根絶できていないワルナスビである。当初は一株一株のゴボウ根を掘り下げて抜き取っていたのだが地下の直根は地上部の2倍以上の長さがあるので効率が悪いし残根すれば復活するので移行性除草剤のスプレーで対処する方法に変えたのだが絶滅には至らせられないままである。除草剤のスプレーも成長して葉数が多くなった頃合いで噴霧しようとしていても度々丸刈りにあってしまうと機会を失ったりでなかなか思うようにはいかない。

 今回も「自然観察会」のために刈り払われてこの時期になったのだが数えたら20本ほどあったので早速準備して朝一番にスプレー噴霧した。今回の除草剤は即効性の高い商品から一段即効性が落ちる薬剤にしたので帰宅するまでの時間を含めても変色する程の変化は見られなかったが「翌朝には枯れる」と説明書にはあるので効果を確認できるのは翌日になる。噴霧し枯れた株の消滅までは確認してはいないのだがワルナスビ大繁殖のフイールドを行き来しているグループがいるから、恐らくこのルートからの侵入なのであろう。生じた株を駆除しても持ち込みする往来は根絶できないからワルナスビの駆除も延々と続くのだろう。意図して投入されたオオカナダモの駆除もそうなのだが一旦侵入を許すと長ーい駆除の戦いになるし人の根が尽きれば「ハイ、それまーでよ!」。 

 いわゆる「ひっつき虫」と言われる類い、ヌスビトハギやヤブジラミなどは既に駆除できない範囲にまで広がってしまった。ヌスビトハギを認めた当時、「小さいけれど花は可愛い」何て思っていたら年々勢力を拡大して現状にまで至った。まあ、気が付いた時にはステージⅣで手の打ちようがない様である。水域で水見回りする範囲は選択的刈り払いするけれど敵もさるもの、しぶとく背丈10cm程度でも種子を付けるから「元を断たなきゃ駄目!」けだしその通り、でも孤爺には毛出しは遂に引っ付かなかったわい・・・。人生は不公平で哀しい。

 スプレーで用意する ➡  全草に噴霧する 


ピンクのガクアジサイなのだが…

2024-06-20 | 感じるままの回り道

 崖の肩線に列植した木本の年数は様々で実生樹も含まれている。その中でもチョウの幼虫の食樹としての柑橘樹はまだ小さいので少なからず手入れが必要だ。日陰に強いと言っても全日日陰では成長は望めないので大きい樹木の、この日はトチノキやクリの枝が被さっている部分を整枝剪定して多少は日光が当たるようにしていたのだけれど、崖の肩線から落ちたところの急斜面にあるガクアジサイが開花していた。

 花色は写真のような桃色で日照の悪い場所でもあるのでヒョロ枝に数個の花を見せていた。場所柄、作業できる場所でも無く植え付けは不可能で自然発生したピンク系統とも考え難く思える。園芸種の鉢植えが枯れ死した物を根鉢もろとも崖に棄てた可能性も考えなければならないのだが、このまま打ち捨てるにはもったいない花でもあった。株ごと掘り上げるには危険で転落防止措置を講じなければ掘り取れない場所でもあるし、枝を切って刺し穂なら可能性もあるのだがアジサイに興味は無いし、でもでも花としてはいいえ、ガク色としては捨てがたいガクアジサイである。

     

 


今日のトンボ「水槽で発生した羽化体」

2024-06-20 | 小父のお隣さん

 エノキ林に設置した水槽の中のカサスゲに既に抜け殻だけのものとまだ色淡い個体が居たのを見出した。この時点では、この時点でなくとも小生に種類は判るはずも無く、抜け殻と写真でS先生に鑑定を仰ぐしかない。とは言え体形の特徴から探してみたらサラサ、コシボソ等何種かあって更に混迷が増す。昨季の発生種にルリボシヤンマがいたからルリボシヤンマとすれば可能性は高くなるのだがまずは鑑定してもらわねば確定できない。

 上掲の写真と下の写真の時間差はおよそ30分未満で飛翔できるまでの進行が速いのが目に見えて判り面白かった。

 左の写真もピントが甘くなったがスマホで撮影した一枚。腰の形状は明確さがある。判る人なら一発なのだが小生には無理だ。

 


今日のトンボ「ヤブヤンマの初見は産卵」

2024-06-19 | 小父のお隣さん

 今日のトンボ探しはコシアキトンボだったのだが、数日前にテネラルで視認できた個体探しには空振りしたのである。まあ、羽化に成功したと言ってもすぐに捕食される場合もあるはずでフイールドで発生した個体なので次のチャンスはあるだろう、とイノキ林の水槽を巡った折りに周囲の草本が伸びて水槽も当然水面も定かではなくなっていたから手鎌で周囲を刈り取って露わにしたのだ。

 ところが環境さえ整えばトンボは寄ってくるもので早速あらわれたのは「産卵したげな大型種」なのだ。一見してクロスジギンヤンマとは異なり腹部の黄金色が鮮やかで、その上腹部末節に近い部分の環状色の幅が広く見える。「ヤブヤンマだろうか⁉」と思いつつ産卵のために飛翔を止めるまで「待つ!」気概を持って不動状態でしばし見守った。もちろん、この時点でカメラは構えていたのだが産卵状態に入ると割と状態は安定していてスマホに替えてもマクロに切り替え接近させても逃げなかった。

 挿入した写真はデジカメ撮影のカットだがスマホにも隣接したエノキの幹に生えた苔の中に産卵している場面も捉える事が出来たのだ。デジカメの記録だと日付ごと区切られておらず見難いがスマホだと日付ごとに閲覧できるから記録には最適な事が判り初見などではスマホにも記録しておくように心がけている。この場面に先立ち水槽から新たな羽化体を撮影したのだがクロスジギンヤンマでもなさそうで胸と腹部の接続部が独特なのでサラサかコシボソかと写真判定はS先生に委ねるしかない。