トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

マツカサガイを追加した

2019-02-28 | 小父のお隣さん
 越冬後に絶命した貝
 池の底に新たな貝が全身を現したので、これで「また一体失ってしまった」と残念極まりない。越冬期間を無事越せて「借り腹の母貝」として活躍してほしかったのに「これから」と言う時期にである。
 経験則から二枚貝が水底に全身を現すのは今際の行動だと感づいてはいるものの「冬を越したのに…」と気が滅入る。何故姿を現すのか想像するに「苦しくて…」なのだろうと小生も心苦しい。

 これで水底の砂泥に7個の二枚貝が残った事になるのだが、タナゴの産卵期間中に貝の数が更に減っては個々の貝そのものに負担が増えてしまいかねない。そこで適応力は必ずしも同一ではないと思うマツカサガイを9個追加した。
 市内の観賞魚店にはまだシーズン前だとの理由で貝の在庫が無くネットでの購入である。

 届いたサイズは表示通りのサイズで、さっそく準備していたICUに入れる。準備していた水槽の中から底面濾過式でない曝気式を選んだのだが、その理由は「溶存酸素量が高いだろう」と言う点と「曝気式なら栄養食としての珪藻が濾しとられる心配が無い」からであるが、思惑通りになるのかどうかは分からない。それでも輸送容器で丸1日、食糧より酸素が欲しいだろうとの親心で、翌朝確認すると全ての貝に移動した痕跡がある。とりあえずは第一関門通過だ。

 給餌は沢で採取した珪藻から開始し次第に人工餌に置き換えていく予定で、それ以降の珪藻は「ご馳走」の部類である。

 マツカサガイ ➡   養生槽  ➡   一夜明けて砂に潜りつつある

曝気式、設えの変更

2019-02-27 | 水辺環境の保全
 庭の池を循環式から曝気式に変更したけれど急ぐ必要もない点であっても気が急いてしょうがない。これは小生の性向なので収めるには対象作業を終える事でしか解消しないのである。

 そこで三つの水槽に分岐させる給気管途中のバルブを30㎝ほど立ち上げて付け直した。これで水槽裏側の地表近くで操作し難い点が解消し、なおかつ水面よりバルブの位置が高くなった事でサイフォン現象に由る逆流を防げる。

 もう一カ所は給気管末の池内に給気する分岐バルブを2分岐から3分岐に取り換えた。これで池の中への酸素供給量が増えるのだ。それだけでなくエアーポンプの定格運転送気量に対し排出する空気の量とのバランスが取れる事でモータへの負荷が減ったはずである。
 深夜に耳障りな高い周波数音が減ってくれれば「効果あった」と言えるだろう。その成果はあったと観て良く、その夜から夜間の高周波音が耳に付かない。

         水槽への分岐バルブ       池への分岐バルブ

さらに上乗せで28!

2019-02-26 | 小父のお隣さん
 ハンコを押す如く習い性のようにと言ったら、そのように熟達していらっしゃる永田町や霞が関の皆々様には大変申し訳ないことではあるが、当たらずとも遠からずの日々・・・。

 今日も水見回りがお約束のフイールド。関心はヒキガエルの産卵なのだけれど、例年は3月中頃なので暖冬とはいえまだ早い。ヒキガエルより寒さに強いアカガエルはさらに卵塊を6つ増やしていた。二つ池の北側の部分に新たに見出すことができた。ここも水際を浚いあげて卵塊が露出しない深さに仕上げておいた場所である。

 今季今までのところ、産卵はトンボ池と二つ池だけで上の池も棚田も泥水池にも産卵はしていない。ヒキガエルのほうが産卵場所にはおおらかに対応しているように感じるがなぜなのだろう。いつものごとく視認だと卵塊の確認は容易でもカメラを通すと途端に見えにくくなる。

2月定例会

2019-02-26 | 月例会
2019・02・16(土)9:30~13:00

会員 5人
活動 手摺用孟宗竹切り出し・シイタケ菌駒打ち

 踏み荒らされたくない区域の柵が腐食して交換時期になった。資材の調達は頭数がある時がよろしいので菌打ちの前に必要材を伐採して運ぶ。
 菌駒は千個用意したが不足して、平日の自主活動時に作業を加える事になり、更に300個を購入する事になった。この作業は会友のMさんとYさんが主に行う事になる。小生はと言うと水辺の手当てで余力が無い。

       手摺材を置いてみる      菌駒打ち

産卵床整備の結果か!?

2019-02-25 | 水辺環境の保全
 二つ池にニホンアカガエルが産卵する区域を浚渫し卵塊が空気に触れない程度の水深を保てる範囲を広げたのは2月初めの頃だったか…。24日の水見回りの際に卵塊を数えたら17個あった。トンボ池の5個を合わせると22個になる。
 先日のブログで昨年より少ない等と記載したが、今日のカウントでは昨季より8個ほど多くなったと言えよう。

 産卵数が多くなれば成体になれる数も増えると見込めるだろうが、威之志士様が跋扈蹂躙激しさを増す環境下では皮算用は出来ない。それでも卵塊が増えれば成熟体が増えている証でもあるから単純だが喜んでしまう。

 何はともあれ、産卵床の整備の結果だとは言えないものの其処に集中して産卵してくれたことはミスマッチでも嬉しい。
 浅い水域でも水面下の卵塊を明確に写すのは至難で、方向や位置を変えたり高さを変えたり補正値を変更したりしても全てを写せない。アップした写真の範囲に17個の卵塊がある。

循環式を曝気式に変更する

2019-02-24 | 何よりの楽しみ
 もう丸一日掛かりきりだった。庭の池はウオータークリーナーの循環式濾過で酸素供給がなされている。本来は「調和水槽」として維持したいけれど、二枚貝の酸素要求量が高いとされているので死滅を恐れ「調和水槽」踏み切れない。

 現状のウオータークリーナーも濾過材の清掃時にモエビやドジョウ、カワニナなどが見つかる事が多く、タナゴの稚魚の吸い込みは当然考えられる事態だった。今回、池の中に「稚魚専用エリア」を設えた事で、稚魚の吸い込み事故を防ぐ必要が出てきた。
 一昨年までは親魚と同一の池の中で「浮揚げ」を行わせていたのだが稚魚は一匹さえ見いだせなかったのは吸い込み事故と共食いに由るのではないかとの疑いは持っていたのである。それで昨季は浮揚げ水槽に切り替え稚魚の発生を楽しみにしていたもののヤゴを育ててしまった結果、稚魚はゼロの顛末・・・。

 そこで一今期は念発起、曝気式に切り替える決心をしたのだったが心配は「分岐させると空気の出ない個所が出る場合がある」と言う分岐バルブの取説にあった一文だ。構想では池内に二個所、水槽に二か所の計4か所に分岐させるつもりで、そのうえ各々の末端の仕様や水深、チューブの長さなどが微妙に異なり、これに由る抵抗圧の不揃いがどう反映されるか予測できないのである。
 しかし何事も「やってみなけりゃ分からない」のであって、まずウオータークリーナーを撤去して切り替え作業に入った。

 空気を供給する源は不要になっていた浄化槽用のエアーポンプをリサイクルした。これに水道管で送気ラインを作り、途中に水槽用の分岐バルブ、末端は池用の分岐バルブを取り付けた。配管は地中に埋めたかったけれど庭石や散水栓などがあるので建物の外壁に沿わし設える。これは夏までに砂などを掛け直射に晒されないようにしなければならない。

 朝から作業を開始し昼過ぎにようやく曝気テストまでこぎつけた。結果はホッとするものだった。池の二か所のエアーストーン、水槽の底面濾過とエアースト-ン、それぞれが十二分に空気を排出している。しかしこれではエアーポンプの能力以下の稼働に感じ、ポンプのストレスを減ずるために水槽用にもう一本分岐を出しポンプの負担を減じる事にした。

 これでホームセンターまで部材の購入に出向き、さらにつらつら悦に入って眺めてまた部品の購入に走り、と夕方にようやく落ち着いた。しかし水槽三つに分岐させるバルブの位置が地上を走らせた配管と同じ高さで操作し難い。度々操作する部分でもないけれど、ここは配管を分岐立ち上げ、そこの末端に分岐バルブを備えれば扱いやすくなるから、再々再度の手直しをする。まあ、初めての物作りはおおむねこんなもんである。
 これで稚魚がいつ浮上してきても良い。親魚と貝にしっかりとご馳走を与えなければ…たとえお爺はお粥を啜ってもである。まあ生まれも育ちもで貧乏食にはなれておる。

 末端の分岐  ➡   池の曝気良好    水槽の曝気良好

お試しや目論見の春・・・

2019-02-23 | 感じるままの回り道
 池のタナゴや貝などが姿を見せるようになった。毎期毎期、稲作の様に一期一作の感じで、何時も初心者である。昨季は浮揚げ水槽を用意し産卵されたと思われる二枚貝を2週間交代で2か月間管理していたのだが、ヤゴを育ててしまっただけで稚魚の姿を見る事は叶わなかった。

 既にタナゴのオスは婚姻色が見えるし、メスに産卵管は見えないものの栄養状態を良くし体力をつけておきたい。そこで従来の餌に加えてカモンベールチーズと卵黄を与えてみる事にした。とりあえず食いつくかどうか確認しなければならないのでチーズに集魚用のペレットを埋め込み水底に置いた。
 程なく群れて食いついていたが1立方cmの体積は翌朝までに消えていた。泥鰌も食いついていたから食料として献立に入れる。ああ、カモンベールチーズなんて物は小生の口には届かない食品なだけに泣ける。

 産卵させる二枚貝は水底の砂泥から体を見せてきたし本格的に給餌を開始する時期になった。現在は「えひめAI」製造時の澱、植物性豆乳ヨーグルト、乳酸菌・ビール酵母製剤、植物性ヨーグルトの混合液を投与しているが、カワニナやシジミに問題は出なくても大型の二枚貝にでる問題がある。
 ネット上で散見する二枚貝の給餌は長期飼育の難しさが目立つ。何より餌の問題が大きいのは理解できるが、沢筋に入り珪藻を採取し給餌し続けるのは無理である。今季は上記の餌にバナナとアボガドを加えミルにかけ投与してみるつもりで、小さなミルを奮発せねばならない。

 池の水は水道水と雨水だけで、水質改善に「牡蠣殻化石」を投入してあるものの死んだ二枚貝の殻を見ると不足なようで薄く感じている。郷里でガサガサを行っていた頃に採った貝の殻は厚く強固と記憶しているが、まあ水道水と雨水での飼育下ではミネラル分が不足なのは判り切った事だろう。

 弱点解消のため今回、既に投入済みの牡蠣殻化石に加え「卵の殻」と「二枚貝の殻・カワニナの殻」を砕き小穴を多数通したペットボトルに入れて沈めてみた。効果のほどは数カ月を経て分かると思うけれどカワニナの繁殖力が旺盛で、そこに外殻を作る成分を取られているのではと言う懸念は払拭できないのだ。
 このカワニナを根絶させるには「池の水全部ぬく」算段が必要としても、これは不可能。あの芸能人に頼もうか・・・。まあ、池の水を抜いてしまえば産卵も見込めない。

 ここまで行って気が付いた。「既にミネラル槽は設置済み」なのだ。ウオータークリーナーの濾過槽を転用しているが中を除くと量が減っている。落葉は既に消えているし、これに追加すれば良いだけの事だった。
 牡蠣殻化石がどれだけ溶け出していたのか知る由もないが、包まれていた土の層は崩れ散ってはいる。これに落ち葉を加え再び池に戻した。今回はペットボトルに入れた卵の殻と二枚貝やタニシの殻も投入したから少しは水質向上が出来るか…。

 容器  ➡   ミネラル分原体  ➡   落ち葉を加える


ウグイスの初鳴き・ニホンアカガエル孵化

2019-02-22 | 小父のお隣さん
 2月20日気温が20℃まで上昇した。1日限りの馬鹿陽気でもおおむね暖冬だった事もあり蓄積温度は既に春である。
 この日、ウグイスが初鳴きをした。何時ものごとくヘタッピーで「オイオイ!」と苦笑いしてしまう。少し気掛かりなのはウグイスに先駆けてさえずりを聞く事が出来ていたシジュウカラの声を聞いていない。早い時は1月に聞くのも希では無いのだ。

 トンボ池のニホンアカガエルの卵塊は膨潤して、早い卵塊は孵化が始まっている。二つ池の卵塊の孵化は見られなかった。トンボ池は日当り良好部、二つ池は尾根や林の日蔭部分の違いが出ているからだろう。
 今季の産卵数は、所定の産卵期は終わったとすれば昨年よりマイナス3で終わりそうだ。心配した「お持ち帰り」は今のところ発生してはいないものの、トンボ池の卵塊付近の水際は既に踏圧被害を受け泥濘化し始めている。こういう結果をもたらす活動を何とも思わない付き合い方に血圧が上がるが毎度の事で、好々爺を演じるつもりは既に無いもののロープを張ろうかどうしょうかと揺れる。

稚魚の水域を確保する…

2019-02-21 | 水辺環境の保全
 昨季のタナゴの稚魚は浮揚げ水槽を備えたにも関わらず皆無だった。今季は捕食者となるヤゴの発生が無いように準備する心算だったのだが兄との電話でヒントを得た。浮揚げ水槽で稚魚を発生させるのは親から喰われないためで、しかし池の中で分離できれば「浮揚げ水槽」そのものの管理も不要となる。

 そこで「子ども専用部屋」を作る事にしたのである。兄からの「親魚が入れない隙間」がヒントになりホームセンターで本来の用途は知らないものの内幅8mm格子状のシートを購入、組み上げるために結束帯、ブラインドリベット、補強用のゴムベルトを購入してきた。
 底の部分はお持ち帰り寿司の用器で直径は34cmあるから十分だろう。水深は35cmで飛び跳ねで混入を防ぐために水面より5㎝縁を高くする。

 材料が揃えば製作は簡単で、寿司桶の外径に合わせシートを筒状にし結束帯で固定するだけで良い。この円筒を寿司桶にブラインドリベットで止めて完成した。このままでも水中に沈む状態だったが寿司桶部分に砂泥を入れ、更に池で繁殖しているマシジミも加えた。マシジミは産卵用ではないが二枚貝の繁殖環境の目安で同居させている。

 池に沈めた後、稚魚の寄る辺になる水草を格子に固定して完成した。勿論、爺我自賛の出来栄えに間違いは無い!。
 さて課題は生息部分の分離が可能か、と言う事になるが、格子の対角線幅でもメスの親魚は進入できない幅である。二枚貝から出てきた稚魚が済みやかに浮上し、この水草のある水域に進入してくれれば安泰だ。給餌も餌は異なるけれど同一の池の中で管理できる利便性があるのだ。

 今季の稚魚の管理は、貝の半数は池で、残りの半数は浮揚げ水槽に入れ稚魚の発生を持つ二本立てで行うと言う豪華二本立てである。しかし「結果は無残」だったりして…。

 円筒形を作る  ➡   円筒と底桶の固定  ➡   池へ設置

落ち込み部の拡幅

2019-02-20 | 水辺環境の保全
 上の池の環境を維持できれば申し分ないけれど部外者の立場では思うようにも出来かねる。面積はだいぶ小さいけれど深さは十分な上の池と二つ池の間にある「落ち込み部」を拡幅、掘り下げしてシェルター代わりにする事にした。
 落ち込み部と言う事から出水の度に洗掘され深さは維持できる。アカハライモリが生息しているからモロコの生息環境としては難があろうけれど背に腹は代えられない。ここなら拡幅と掘り下げをしても足を引っ張られる事は無いはずだ。

 今回は崩れた部分だけ掘り取ったから面積としては大幅に拡大した訳でもないけれど、水溜りの外側に50㎝程度は広げられたし、護岸と更なる掘り下げは後回してもホトケドジョウの生息確認は維持出来ているから、モロコの生息環境としても世代を維持できる可能性はあるだろう。

 浚渫土は二つ池水際のかさ上げにまわした。水位と水際の高さに差が無いと湿潤度が増して威之志士様の跋扈掘り返し破壊に遭いやすい。上の池に土砂流入を防ぐ沈泥部を設えたくて池の主に掛け合ったのだが「仕切りを作ると猪が掘り返すから…」とにべも無かった。
 しかしながら二つ池も棚田の部分も仕切られる畦を切望したのは池の主様で、小生は一面で管理する方が環境が安定すると言ったものの無駄だった。まあ、かように目的は異なれど矛盾があるのが世間と言うものだろうて…。

 ➡  拡幅終わり        土は二つ池の護岸かさ上げに    

トンボ池の葦抜き

2019-02-19 | 水辺環境の保全
 池の小島に植樹して、ついでに侵出してきた葦を抜いた。まだ二月だと言うのに葦角と言われる新芽が伸び出していて、暖冬だった事をうかがわせる。

 量的には大したことではないものの、葦の地下茎は泥土の表層を走っておらず、固い基盤層に入り込み伸びていくのが通例なので「引き抜く」のは無理だ。剣先シャベルを突き立て足で押し込み掘り上げねば取れない。

 曇り日の肌寒い日だったにもかかわらず上着を一枚脱ぐ羽目になった。抜き取ってしまえばスッキリ見えるが、地下茎は千切れ残った部分もあるから根絶は難しい。

 ➡       ➡ 

              葦抜きや足抜くだけで息上がり すったもんだや すったもんだり


越冬前には見なかったサイズだ!

2019-02-18 | 小父のお隣さん
 タナゴの稚魚専用区域を設置するために池の中のお持ち帰り寿司桶を取りだした。これは浅い水域を作るために小石まじりの砂地のために設置していた容器である。念のために水を掛け乍ら砂の中を確認したら稚貝が出てきたではないか。越冬前にマシジミを入れていた容器ではないが「念のため」に見て良かった。そうしなければ底砂は花壇に行ってしまったはずである。
 結局、4個見つけたものの見つけれなかった可能性もあるから全て池に戻したのだが越冬前にシジミだけ投入していた容器は二枚貝の産卵用に使うので、ついでにシジミを取りだしてみると、ここにも新たな稚貝が入っていた。

 越冬前の確認では、このサイズの稚貝は見ていないので、ほぼ3カ月で目に止まる大きさにまで育った事になる。冬季でも稚貝の成長があると言う事については認識できないものの、この池で孫やひ孫の代までマシジミが繁殖している事は間違いない。先駆者のご先祖様は既に絶えてしまっている。
 本音はマシジミでなくカラスガイやドブガイの繁殖を成功させたいのだが、幼生が寄生しやすいと言われるヨシノボリを独房ではあるけれど同居させているので、同じ二枚貝だから繁殖してくれると嬉しい。とは言え、食糧問題に決着を着けなければ大型の二枚貝には難問かもしれない。

 今季の池の改良は「ウオータークリーナー」で水を濾過するのではなく、タナゴの産卵期から稚魚の発生期まで曝気で酸素供給するようにする。ウオータークリーナーによる濾過と酸素供給は高能率であるけれど、メダカは繁殖しているものの稚魚が吸い込まれ死亡する環境でもあるからで、曝気だけでは濾過は不十分にせよ、そこは微生物濾過で賄いたい、の期待だ。
 「一年一作」、ほとんど百姓の感覚に近いが、まあ、水飲み百姓生まれの水飲み百姓育ち、似て非なる現況ではあるが唾を呑んだり息を呑んだり忙しい…。

食草だけでは…

2019-02-17 | 蝶の食草園
 食樹を移植し終えて一段落。つらつら眺めていていつも心にある事が浮かんできた「幼虫が食べる食料を揃えても産卵する親の食料が無い…」。
 蜜源植物としてトチノキを植えてあるが花をつけるにはまだ20年以上も要する。食糧なんて、その期その時に必要なのであって園芸植物の導入は避けなければならず、飼育している訳でもないので「自ら調達」を不要にする様な関わりは避けたい。

 かと言ってお節介の誘惑は止まる事が無く、遂にトンボ池の小島に二本移植した。この小島はもともとは生物の安全地帯として設えたはずだったのだが、アシやミソハギが茂ると猪様のハワイになっている。
 そこを今回刈り払って植えこんだのだが、アシもミソハギもおっつけ伸びてくる多年草である。当初に春先の蜜源と言うか彩りが欲しくてレンギョウを植えていたけれどアシやミソハギに負けて枯れてしまった。今はと言うとヤマハギとムラサキシキブ、ツルグミに実生のネムノキが育っている。

 さて、今回の二本、活着してチョウを呼び寄せてくれるかどうか姥捨て山のお楽しみで、なるといいな蝶蝶八視、蝶蝶八視…。

           移植前   ➡    移植終了、分かり難いか 

食樹の植樹 2

2019-02-16 | 蝶の食草園
 スコップの持ち合わせが無くて二日がかりの植え付けになった。この日は自宅から柑橘系と既に名前を忘れた1本、泥水地に植えて威之志士様に掘り返され続け、いじけてしまったマユミの樹の3本を食草園とトンボ池の土手に植えつけた。
 マユミは食樹ではなく、オオアオイトトンボの産卵樹として期待しているのだ。

 名前を忘れた食樹1本は半分に切り詰めて車載した。名前については葉が展開してからS先生に教えを乞えば良いだろう。これも名前を忘れた柑橘系も切り詰めて車載した。この柑橘系にはキアゲハの産卵が絶えず、シーズン中は丸坊主状態なのだが、それでも成長して邪魔になってきたのである。大きいだけなら良いのだがカラタチやユズの様に棘だらけで、庭の手入れをするのに危なくてしょうがなかった。幼虫を育てるだけなら庭に置く理由も無いのだ。

 マユミはもともとトンボ池の土手に植えてあった樹なのだが、小生の思い付きで泥水地へ移したが結果は無残で、移した時よりも小さくなってしまった。猪の跋扈した結果だ。
 このマユミ、トンボ池にあった頃はオオアオイトトンボの集団産卵に使われていた樹なので、樹下は水面になる様に植えた。オオアオイトトンボは樹皮の中に産卵するようで、水辺に何種類か植生はあってもこのマユミ以外での産卵は確認していない。まあ、その楽しみが増えるかどうかは活着するかどうかに由る。

 植樹する際の留意点は「ゆったりとした植え穴」に「たっぷり水決め」と「しっかり支柱」の三点セットを心がける。ここだけは他人任せには出来ない性分である。
 これから植樹イベントが各地で開催されるだろうが夏までに大半が枯れ死、あるいは刈り払いされて草っ原なんて現実を見てきただけに自分だけは轍を踏みたくないのである。

 植え付け場所  ➡   たっぷり水決め  ➡   しっかり支柱

 土手の植え付け場所 ➡  植え付け終わり ➡  水際の修復


食樹の植樹

2019-02-15 | 蝶の食草園
 芽だし前に食草園の手入れもしなければならないから余分な枝を剪定し生育の悪いキハダを移動させた。移植場所は1月の例会で伐採したクヌギの株元近くである。クヌギの株元よりやや外周に植穴を掘り移植したのだが、これは通路との境界を示す意味合いもある。植え込みが無ければ踏み跡は次第にカーブの内側に寄ってくるのは自然の成り行きで、これでは食草園の範囲が狭まり草刈りする範囲だけが増えてしまう。

 この移植は自宅から食樹となる2種を掘り取って行うはずだったけれど車載してあるはずのスコップが無くて持ち出せなかった。自宅の2本は翌日以降になってしまった。

 植穴の土壌は棚田だった事もあり固い粘土質で表土が薄い。これでは後々の生育が悪いはずなので林道から流れ出た雨水で堆積した土も混ぜ植えこむ。植え痛みは避けられないけれど、活着せず枯れ死なんて事態はあるまじき結果なので、念入りに水決めを行い支柱を添えて終了した。
 普段は竹の杭1本だけの支柱なのだが。今回は通路脇と言う事もあり、揺さぶられ動かされるのを防ぐため3本支柱も加えしっかりと固定する。
 こんな被害を想定しなくても良いのなら簡単だろうが経験則からは赤い点滅信号の場所になるのである。まあ、抜かれ放られたり持ち去られたりは想定内から外すわけにはいかない現実がある。


  植穴を掘る ➡   しっかり水決め ➡   支柱を添える