トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

フイルターの清掃

2012-05-31 | 感じるままの回り道

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 刈り払い機の出力が低下して作業効率が悪くなった。エアーフイルターの目詰まりと判断し清掃を行う心算が忘れてしまい、現場で気がついた。チェーンソー作業の時は工具箱同伴だが、刈り払い機は燃料だけなのである。フイルターカバーを開けたら案の定、油にまみれたゴミがベッタリと付着している。これでは出力が上がらないはずだ。

 指先や小枝で取り除こうとしたのだが、微妙にスポンジ内に押し込む感じもある。そこでピンと来たのは「葛の茎」を使うことだった。細かい毛が密生しておりブラシの様に使える。適度に軟らかくて逆毛を使うと綺麗に掃除できるではないか。出力が回復した刈り払い機は、気持ちがよい使い勝手に戻った。

 普段は厄介物の葛の蔓も思わぬところで役に立った…、とは言っても今回限りだろうが…。


キアゲハの幼虫

2012-05-31 | 小父のお隣さん

Photo_3  昨年まではフイールドで全く確認できなかったキアゲハの幼虫が、草刈りの途中で何個体も目視できた。

 この幼虫、庭のミツバにはゴマンと群れるのだが、フイールドのミツバでは見たことが無い。今回は三つ葉でなく、泥水地一帯に育ってきたセリの中に散見できた。

 怒るとオレンジの角を出すのだが、臭いもあるというのだけれど、臭いは未体験である。そう、「見たい件」ではないが、子どもの頃から馴染みのある幼虫だから、唯一親近感がある幼虫でもあるし、初夏の装いに相応しいベストドレッサーとも思う。


猪の寝床

2012-05-30 | 感じるままの回り道

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 視野が開けていて平坦地なのだがノイバラ、ススキ、クズが密生して放置されたままになっている茶畑跡に刈り払いに入った。ここは担当外ではあるけれど、放任しておくにはもったいない。景色を見ながら握りを頬張るも良し、ワラビ原にもなりそうな日当たりが良い良地なのだから。

 ノイバラの株元は手首の太さもあり、それが背丈よりも高く絡まっている。その上や藪の中にクズの蔓がパイプラインの様に縦横に走っており、伐り崩すのに難儀した。猪の通る獣道もトンネル状に通って、その途中には半畳ほど広くなった部分がある。猪の寝床なのだろう。草も生えていない。人には気配を悟られない広大な藪だ。

 藪全体の広がりは東西100m、南北50mほどもあり、活用しないでいるのが信じられない場所で、その分、猪たちには申し分のない天国だったろう。取りあえずはハイキングコースに隣接して東西20m、南北50mを低草地仕立てに誘導するのだ。

 入浴したら太腿にはバラの棘で出来た赤斑が多数あって、発疹チフスの皮膚症状のようになってしまった。イバラの藪を払うと何時もこうなる、おなじみの顛末…。「野のうばら」なんて感傷的に詠んだ奴の顔が見たい。


コアジサイ咲く

2012-05-30 | 小父のお隣さん

Photo_8  コアジサイが咲いた。他のアジサイに先駆けて咲くが花の小振りと色合いが日陰の斜面になんとも清楚に見える。

 花が終わる頃には、全く記憶から消えてしまう樹種だけれど、咲いた時だけ「きれいだなあ」と立ち止まる花木の一つだ。そして「持ち去られないよう」願うのである。

 


フアーブル先生ーっ!

2012-05-30 | 小父のお隣さん

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 スゲの群落の中に蛹を見つけたのだが、コナラの枝にも似たような蛹があった。小生的には同じ種に見えるのだけれど、環境が違いすぎる。棘の様な脚の名残りは、みんな同じように見えてくるのだろうか。

 まあ、どうでもいいことなのだが、ちょっとした疑問は棘の様に引っかかって気持ちが悪い。フアーブル先生がいれば万事解決、そんなことはないか…。小さな生物が増えた印象があるだけでも嬉しい。

 一方で大きな生物も増えたが、それによって環境負荷や環境被害は増加の一方で、これは精神衛生に非常に悪い。スカイツリーの周辺報道を見るまでもなく、そんなもんなんだ生態系とは…。ファーブル先生ならどう観察するのだろう。


松の樹皮の下

2012-05-29 | 小父のお隣さん

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 昨秋、松くい虫の被害で枯れた松の樹皮に点々と穴があるから、てっきりカミキリムシがあけた穴だろうと思いつつ、確認のために樹皮を剥いだら白い蛆虫がいた。体長は6ミリ程度で、釣り餌に丁度良い大きさだ。山女などは良く釣れるだろう。

 既に蛹の個体も合ったがなんの幼虫かは不明だ。カミキリムシではないようで、樹木本体の中には侵入していない。樹皮と形成層の間に位置し、樹皮を二重丸の様に喰い、形を残していた。見ていたら、米の等級検査で押す二重丸のスタンプの様にも見えた。

 でも、すでにこの松は、とても二重丸をスタンプするような材質ではない。叩くと軽い音が返ってくる。朽ちる前に除伐の必要があるが、それまでは藁人形の柱で生きる。


オオスズメバチ飛び交う

2012-05-29 | 小父のお隣さん

Photo_7  水辺の補修をしていたら直ぐ脇にオオスズメバチが降りた。

 どういう訳か、直ぐ近くに来る。水を飲むのにあえて近くで吸水する必要はないのにと何時も思うのだ。

 作業の手を止めて見ていると。飛び立って小生に接近してから飛び去った。これもいつもどおりの飛行だ。一瞥して、確認して飛び去ると言う感じがありありと読み取れる。

 「攻撃は無い」と確信していても気持ちの良いかかわり方でも無い。飛行も接近遭遇も、日に何度も目にするようになった今日この頃であるが、今の時期は総て女王様だ。女王様に関心を持ってもらったと思えば「ニンマリ」する。


水路の拡幅

2012-05-29 | 水辺環境の保全

Photo  先日、刈り払った川筋の土砂を取り除いて川幅の拡幅を行う。斜面の土が崩れたり、カーブ周辺に土砂溜まりが出来て、川幅が半分ほどになったからだ。

 水流の滞る事はないけれど、細い水路に集中してしまうと水生生物は抗いきれない。川幅を広げれば水勢は収まる。水生生物も納まる。降雨で河床の均しと繁茂しすぎたスゲの除草は出来なかった。

 予報より早い雨で昼を待たずに退散したが、降り出し始めると周囲で一斉にカエルが鳴き始めた。指揮者がいて指揮棒の合図で合唱を始めた様だ。第九にはまだ早いから、さしずめ「フェガロの結婚」、いやいや「ケロケロの結婚」であろう。

 


予報的中

2012-05-28 | 勢子、雨毒に侵されて呻く

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 予報が的中した。昼過ぎに黒雲と気温低下、雷鳴が聞こえてきたから、降り始める前にフイールドを出発したのだが、自宅まで200mあたりで猛烈な豪雨と雹に襲われた。もう全く視界はなく、ワイパーも役に立たない。ライトをつけて歩行速度より遅いノロノロ運転で自宅に到着した。

 車内は雹と雨の当たる音でラジオも聞こえなく、タイヤからはガリガリと言う感触が伝わってくる。しぶきが落ち着いてから道路を見ると、全面が雹で白くなっている。そんな具合だから庭のボット苗は全滅状態で、ようやく発芽したキジョランだけでなく、保育中の苗もボロボロのありさまになってしまった。

 苗が回復するのかどうか不明だが、雨が止んだのを見計らい、折れたミニトマトに添え木をしてみた。トマトなどはどうでも良いのだけれど、野草の苗は幼すぎて手の打ち用が無いのである。雹の方が大きくて地表を埋めるほどに振られては「血雹!」と言わずにはいられない。


黄金虫

2012-05-28 | 小父のお隣さん

Photo_6  推理小説に「黄金虫」という題名があったような気がするし、読んだ事があるように思うのだけれど内容は全く思い出せない。

 クワの実をご賞味遊ばしていたら金色の虫が目に入った。無視できなくて良く見たら、なんと「最中!」だったのだ。驚くこともないか…。「もなか」と読み違えたら、そっちを驚く。

 単独飛行は目にするが、動かない状態は初めてだ。山吹色と黒の縞模様が美しい。蝿やアブの仲間だろうと推測したけれど、もしかしたら蜂の仲間かもしれない。昆虫マニアでもないから「無視」で済まそう。

 クワの実の方がご利益があるのだから。


水面を出す

2012-05-28 | 水辺環境の保全

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 泥水地の一帯は今期3度目の刈り払いが済んだが、水底から繁殖した野草が水面を覆ってきて無視できなくなった。

 葦やイネ科の野草、ミゾソバなどが繁茂してきた。葦は造成当初から葦角が萌えればスコップで掘り取っていたが、これが結構大変で、鋸鎌を長柄にして畦から泥中で切り取るようにした。これは具合が良い。水の浸入する長靴で入らなくても良くなった。

 三角ホーも必須の道具である。水底に根を張ってコロニーを形成しつつある植物を泥ごと掻き取れるのだ。我ながら「頭が良い」と言うより「耄碌」はしていないようで一安心。必要は工夫を生み出すと言えるが、実態は「長靴に穴がある」からなのである。


愛のマーク

2012-05-28 | 小父のお隣さん

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 流路の刈り払った草を清掃したら、さっそくカワトンボが集まってきた。小さな水路だけに水面を出しておく事の大切さが体感出来た。

 ハートマークはよく知られた体型だけれど、目視できる機会は少ない。忍び寄って撮影するなnなんて事は、ニュースになりかねないが許容範囲だろう。突然にオスが離れて直ぐ近くに止まる。メスは尾の先端を曲げたまま前足で頭部を撫でている。乱れた髪を整えている女性の様で可笑しかった。

 その後、スゲの葉に飛びなおして水中の葉に産卵を始めた。オスはと言えば30cmも離れない所に位置している。産卵場所を変更しても同じだった。カワトンボのオスも見守り行動をするのだ。


マイベイビー・ボロボロ

2012-05-27 | 感じるままの回り道

Photo_5  兄に言われたとおり、金糸瓜の苗がウリハムシでボロボロにされた。畑ではない植栽地の林床の「捨て作り」だから農薬散布は控えたい。「収穫できたら儲けもの」なのだ。

 これを見るまでもなく、ウリハムシの被害は瓜科の植物にとって甚大なものがあるのは周知の事だ。これでは農耕の民にとって神代の昔からの悩みの種だったに違いない。

 想うに、神代の昔に在来の瓜は在ったのだろうか。瓢箪は瓜科だろうが南方由来の外来種だろうし、ウリハムシも外来種なんだかどうだか…。こういうことを考えると夜はぐっすり眠れる。すぐ眠れる。


個体差はあるもの

2012-05-27 | 小父のお隣さん

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 上の写真はカラムシを食べていた幼虫。実際は葉の裏にいたから写真は天地を反転してある。どういう訳か、こうしたほうが見易い。威嚇のためか身体の前半分を葉から離し、激しく身体を振動させてきた。黒と黄色が基調だが両者は割合が違う。

 下の写真はオニアザミをたべていた個体。上の種類に近いのだろうが、黒と白が基調で、やはり個体差がみられる。これも葉の裏にいたから天地を反転してある。幼虫図鑑を、ちょっと覗いたけれど、どうも総てフクラスズメの幼虫らしい。親の蛾も名前負けしている。貪欲な幼虫らしく、ここかしこで姿を見る。

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水辺の鳴き声

2012-05-27 | 遊び子は

Photo_2  トンボ池のほうから鳴き声が聞こえる。モリアオガエルでもないし、アマガエルでもない。人がいる、泣き声だった。

 泣くのが気になって様子を見に行ったのだが、その時は泣きやんで割り丸太の橋の上だった。アメンボウに関心があっておねだりした様子で、パパさんは「アメンボウは早いから無理だよ」なんて事を言っている。

 アメンボウが遅くとも、幼児二人を連れての水辺では手を離してもらっては危ない。何かあれば大人が泣くことになる。あっ、 men 呆然は誰も望まない(少し無理だったか)。アーメン呆然の方が近いのかなあ。我ながら暇人である。