「ひと匙」と書いても実際はスコップ大のひと匙なので文字面とはだいぶ趣きが異なろう。この日、未明までの小雨でフイールドは濡れたままである。前日と前々日も同じような気象で休んだので身体慣らしの半日になった。水域の水見回りを行いコガモ二羽を眺めて水域はお終い。二つ池の漏水防止のための埋め立て部は未着手のままなのだがニホンアカガエルの産卵前か、それが出来なかったらヒキガエルの上陸後まで延ばさねばならない。そんなことで安定している水域の作業より、これから成長が進むだろう柑橘樹の世話をしてきた。
駐車場と沢筋の崖の境に「見切り」としてクワノキやアジサイ、トチノキなどを植えたのだがまだ間隔が広いので柑橘樹を昨季に定植しておいた。S先生が育てた実生苗なので親樹と同じ結果があるとは思われないけれど果実が欲しい訳では無くて食樹としての用途なのである。ついでに崖の肩の「見切り」として用いただけの事なので、いわば食草園の延長、飛び地でもある。
昨季は樹高30cm程度しかなかったから産卵して欲しくなかったけれど産卵に最適な若木が周囲に無い事もあり苗木の成長を阻害する事は明白なのだが産卵は容認した。産卵させたくないならネットを被せれば済んだのだ。
その結果、植え付けた苗木の半分近くに産卵があって繁った葉の半分ほどが食料となって消えた。食べた幼虫は蛹化したかどうかまでは追跡などしないので皆目不明の手太楽ではあるけれど、そこまでかかわる趣味も責任も無い。
植え付けた場所が崖の肩と言う場所でもあり昔は棚田の縁でもあって、造成地の廃土を埋め立てた土壌は礫も多くて痩せている。苗木はへこたれもせずそれなりの生育を見せてもいるから少しだけ沈泥地で浚って盛っておいた土を客土しておいた。スコップ1杯分程度でも化学肥料を施すよりは優しいはずだ。成長具合も見ながら初夏までに腐葉土のマルチングを根元に施せば夏の日差しにも耐えられるだろう。
駐車場と沢筋の崖の境に「見切り」としてクワノキやアジサイ、トチノキなどを植えたのだがまだ間隔が広いので柑橘樹を昨季に定植しておいた。S先生が育てた実生苗なので親樹と同じ結果があるとは思われないけれど果実が欲しい訳では無くて食樹としての用途なのである。ついでに崖の肩の「見切り」として用いただけの事なので、いわば食草園の延長、飛び地でもある。
昨季は樹高30cm程度しかなかったから産卵して欲しくなかったけれど産卵に最適な若木が周囲に無い事もあり苗木の成長を阻害する事は明白なのだが産卵は容認した。産卵させたくないならネットを被せれば済んだのだ。
その結果、植え付けた苗木の半分近くに産卵があって繁った葉の半分ほどが食料となって消えた。食べた幼虫は蛹化したかどうかまでは追跡などしないので皆目不明の手太楽ではあるけれど、そこまでかかわる趣味も責任も無い。
植え付けた場所が崖の肩と言う場所でもあり昔は棚田の縁でもあって、造成地の廃土を埋め立てた土壌は礫も多くて痩せている。苗木はへこたれもせずそれなりの生育を見せてもいるから少しだけ沈泥地で浚って盛っておいた土を客土しておいた。スコップ1杯分程度でも化学肥料を施すよりは優しいはずだ。成長具合も見ながら初夏までに腐葉土のマルチングを根元に施せば夏の日差しにも耐えられるだろう。